3月23日の水路風景…7
(『3月23日の水路風景…6』のつづき)

●かつて水面を埋めてひしめいていた、業務船の姿が一掃されてしまったのは寂しいものの、広々とした運河を挟んで、陽光に輝くマンション群がそびえ立つのは、ある種爽快感のある眺めです。
黎明橋の手前まで来たら、左手に二隻の旅客船が漂泊していました。何事かしらと様子を見ていたら、右手にある業者さん用の桟橋「朝潮小型船乗り場」が一杯で、着桟待ちをしているのでした。手を振って合図しながら、そろそろ通過。

●水管橋だか、電路橋かはわかりませんが、このトラスは可愛らしくて、実に魅力的ですよね。模型列車でも走らせたらしっくりきそう。橋脚は杭を並べた実用一点張りのもので、この近辺でも今や少なくなった、港湾部の建造物らしい無骨さを感じさせる物件でもあります。
●朝潮橋をくぐると、月島側がいきなりものものしい感じに。大きな土運船の向こうには、小型浚渫船らしいショベルがのぞき、よく見ると、旧来の石垣護岸の前に、鋼矢板が打ち込まれている! 朝潮大橋近くでも同様、台船やクレーン船の姿も見られ、長い延長に渡る大規模な工事であることがわかりました。
いよいよここも、テラス工事が始まったか‥‥。歴史の古い埋め立て地であることを感じさせた石垣護岸も、テラスの下に埋もれてしまう日が、近づいてきたということですね。

【撮影地点のMapion地図】
(26年3月23日撮影)
(この項おわり)

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黎明橋の手前まで来たら、左手に二隻の旅客船が漂泊していました。何事かしらと様子を見ていたら、右手にある業者さん用の桟橋「朝潮小型船乗り場」が一杯で、着桟待ちをしているのでした。手を振って合図しながら、そろそろ通過。

●水管橋だか、電路橋かはわかりませんが、このトラスは可愛らしくて、実に魅力的ですよね。模型列車でも走らせたらしっくりきそう。橋脚は杭を並べた実用一点張りのもので、この近辺でも今や少なくなった、港湾部の建造物らしい無骨さを感じさせる物件でもあります。

いよいよここも、テラス工事が始まったか‥‥。歴史の古い埋め立て地であることを感じさせた石垣護岸も、テラスの下に埋もれてしまう日が、近づいてきたということですね。

【撮影地点のMapion地図】
(26年3月23日撮影)
(この項おわり)

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3月23日の水路風景…6
(『3月23日の水路風景…5』のつづき)

●晴海埠頭を回って朝潮運河に入ると、右手にもやっていたのがご覧の「みかわ」。窓からカーテンやカバー付きの椅子がのぞく甲板室、全体の造作からして通船らしいですが、カタマランというのが珍しいですね。
そしておなじみ、臨港消防署前に並んだ「みやこどり」ほかの消防艇群。なぜかここを通るときは、いつも光線の具合がよろしくない時間帯で、紅鮮やかな船体も、黒っぽく沈みがちです。

●いやしかし、こうして眺めてみると、朝潮水門が本当に小さく見えるようになったなあ‥‥。上空こそ抜けているものの、両岸から真新しい巨大マンションにはさまれて、肩身狭くちぢこまっているようです。隣接して橋も架けられたので、高さ制限のないスイングゲートである意味は、残念ながらなくなってしまいました。
右径間に近づいたら、警備員のお嬢さんが出てきて、旗を振って誘導してくれました。手を振ってお礼をいうと、素敵な笑顔でにっこり。

●環状2号線の橋も、三つの桁が全て架設されたので、ここで「初・橋の裏側」を一枚。真新しいコンクリートの肌を仰ぎつつ、さらに直進してみましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(26年3月23日撮影)
(『3月23日の水路風景…7』につづく)

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そしておなじみ、臨港消防署前に並んだ「みやこどり」ほかの消防艇群。なぜかここを通るときは、いつも光線の具合がよろしくない時間帯で、紅鮮やかな船体も、黒っぽく沈みがちです。


右径間に近づいたら、警備員のお嬢さんが出てきて、旗を振って誘導してくれました。手を振ってお礼をいうと、素敵な笑顔でにっこり。

●環状2号線の橋も、三つの桁が全て架設されたので、ここで「初・橋の裏側」を一枚。真新しいコンクリートの肌を仰ぎつつ、さらに直進してみましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(26年3月23日撮影)
(『3月23日の水路風景…7』につづく)

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3月23日の水路風景…5
(『3月23日の水路風景…4』のつづき)
●水門を微速でくぐり、本流に出たところで周りを見回してみると‥‥、あっ、水上バス「竜馬」が、こちらに大きく舵を切りつつ下航してくる! まだ距離は充分ありましたが、汽笛をボーッ、ボーッと響かせて、ぐんぐん迫ってきます。
これには大いに泡を喰って、スロットルを倒し急加速、やや下流に舵を当てながら、流路中央へまさに横っ跳び。まさか、汐留川水門に入るのかな?

●その、「まさか」でした! 「竜馬」は転舵を終わると、ぐっと行き足をしぼり、お客さんを満載したまま、汐留川水門へ突っ込んでいったのです! 空船でなく客扱いで、こちらを通る便があったなんて!
しかし、入った後が大変そうですね、水門をくぐった直後に右へ直角に転舵、錨泊艇のある中をそろそろ進み、さらに左へ90度と、水面が狭いこともあって、船長さんも緊張させられることでしょう。浜離宮船着場に他の船が着いているときは、この方法をとっているのでしょうか?
●竹芝桟橋に目をやると、おや、先ほど追い越していった、横浜マリン石油さんの油船らしい彼が、減速・回頭して達着姿勢に入っていますね。
本船へ油の出前に訪れたようですね。小型船舶でも、屋形船クラスになれば、油船に横付けしてもらう例は少なくないとのこと。いいなあ、一度出前されてみたい。ガソリンの油船はやっていないのかしら?

●春海運河にもちょっと寄り道して、客船埠頭に憩う「日本丸」を左舷後方から一枚。この時期、東京港のどこかでもやっている姿はすでにおなじみですが、何度眺めても絵になる艶姿、やはりよいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(26年3月23日撮影)
(『3月23日の水路風景…6』につづく)

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これには大いに泡を喰って、スロットルを倒し急加速、やや下流に舵を当てながら、流路中央へまさに横っ跳び。まさか、汐留川水門に入るのかな?


しかし、入った後が大変そうですね、水門をくぐった直後に右へ直角に転舵、錨泊艇のある中をそろそろ進み、さらに左へ90度と、水面が狭いこともあって、船長さんも緊張させられることでしょう。浜離宮船着場に他の船が着いているときは、この方法をとっているのでしょうか?

本船へ油の出前に訪れたようですね。小型船舶でも、屋形船クラスになれば、油船に横付けしてもらう例は少なくないとのこと。いいなあ、一度出前されてみたい。ガソリンの油船はやっていないのかしら?

●春海運河にもちょっと寄り道して、客船埠頭に憩う「日本丸」を左舷後方から一枚。この時期、東京港のどこかでもやっている姿はすでにおなじみですが、何度眺めても絵になる艶姿、やはりよいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(26年3月23日撮影)
(『3月23日の水路風景…6』につづく)

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3月23日の水路風景…4
(『3月23日の水路風景…3』のつづき)

●ここで面舵いっぱい、築地川水門を通って、浜離宮前の水面に入ってみることにしました。東京では数少ない「くぐる」構造物のない水門で、しかも2基しかないスイングゲートの一つ。澄みきった青空も手伝って、頭上の抜けた楽しさを味わいつつ通航。
ホーンを鳴らしつつ通りながら、そういえば、銘板周りのアップを撮ったことがなかったっけ、とカメラを向けて一枚。電光掲示板の水深は、只今3.8m。
●こちらも桜はまだつぼみでしたが、陽気のよさもあってか、投錨してランチを楽しむ艇の姿が、いくつか見られました。我が艇も最微速で流しながら、お茶にしようと魔法瓶の栓を抜き、ついでにオヤツをいただくことに。
お菓子をぱくついていると、さっそく目ざといユリカモメ君たちが飛来。しきりに鳴いては「ちょうだい、ちょうだい」のしぐさをくり返します。トリさんには甘い我が乗り組みですから、待ってましたとばかりにおすそわけ。たちまち鳥山ができてしまいました。

●ポーッ、ポーッと汽笛の音が聞こえてきたので、水上バスが入ってくるな、と身構えていると、先ほど出会った「あじさい」が姿を現わしました。楽しいんですよね、ギリギリ感あふれる水上バスでの水門通航は!

●さて腰を上げようと、汐留川水門から出ようとしたら、またも水上バスのものらしい汽笛が、繰り返し聞こえてきました。
あらら、「あじさい」はまだ出ていないのに、もう一隻入ってくるのかな? と思っていたら、汽笛がぐっと間近に聞こえてきて、明らかに何か違う雰囲気です。水門をくぐって、外に出てみると‥‥。
【撮影地点のMapion地図】
(26年3月23日撮影)
(『3月23日の水路風景…5』につづく)

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ホーンを鳴らしつつ通りながら、そういえば、銘板周りのアップを撮ったことがなかったっけ、とカメラを向けて一枚。電光掲示板の水深は、只今3.8m。

お菓子をぱくついていると、さっそく目ざといユリカモメ君たちが飛来。しきりに鳴いては「ちょうだい、ちょうだい」のしぐさをくり返します。トリさんには甘い我が乗り組みですから、待ってましたとばかりにおすそわけ。たちまち鳥山ができてしまいました。

●ポーッ、ポーッと汽笛の音が聞こえてきたので、水上バスが入ってくるな、と身構えていると、先ほど出会った「あじさい」が姿を現わしました。楽しいんですよね、ギリギリ感あふれる水上バスでの水門通航は!

●さて腰を上げようと、汐留川水門から出ようとしたら、またも水上バスのものらしい汽笛が、繰り返し聞こえてきました。
あらら、「あじさい」はまだ出ていないのに、もう一隻入ってくるのかな? と思っていたら、汽笛がぐっと間近に聞こえてきて、明らかに何か違う雰囲気です。水門をくぐって、外に出てみると‥‥。
【撮影地点のMapion地図】
(26年3月23日撮影)
(『3月23日の水路風景…5』につづく)

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