草林樋門を訪ねて…3
(『草林樋門を訪ねて…2』のつづき)

●クルマの途切れるのを見計らって、道路を横断し土手を駆け上ると、樋門の上部構造とともに、利根川の雄大な川景色が広がりました。
柵には占有許可の看板があって、「草林樋管」と、後で見た銘板と違う名称になっていましたが、占有目的の項、「内水排除及び舟運」に目線が吸い寄せられます。繋船用チェーンのみならず、舟航施設であるのを裏付けてくれるものがあるのは、やはり嬉しいものです。

●高水敷に降りて、ゲート本体とご対面。一見したかぎりでは、内水側との水位差は、思ったより少ないように感じました。利根川の河床勾配の関係でしょうか、閘門を設けなくとも、何とかいけるほどなのかもしれませんね(間違っていたらごめんなさい)。
●柵やゲートが新しいこともあり、遠目にはごくオーソドックスな樋門、という感想しかありませんでした。しかし、近づいて検分すると、コンクリートの質感や、北側と同じ山形に造られたポータルのあたりに、年齢相応の香りが‥‥。
お歳からして、竣工当初は、「水郷の閘門について・二題」の加藤洲閘門のように、木製ゲートだった可能性が高そうですね。ちなみに、ここでようやく正式名称が、タイトルに掲げた「草林樋門」であることが判明。

●柵やゲートの新しさから、巻上機構は電動化されているだろう‥‥と思っていたところ、よく見てみたら人力操作。ギヤで大減速されているとはいえ、スピンドルで扉体を終いまで巻き上げるのは、大変な仕事でしょうね(一度、やってみたくはあるのですが)。それだけ、使用頻度が低いということなのでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(26年1月2日撮影)
(『草林樋門を訪ねて…4』につづく)

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柵には占有許可の看板があって、「草林樋管」と、後で見た銘板と違う名称になっていましたが、占有目的の項、「内水排除及び舟運」に目線が吸い寄せられます。繋船用チェーンのみならず、舟航施設であるのを裏付けてくれるものがあるのは、やはり嬉しいものです。

●高水敷に降りて、ゲート本体とご対面。一見したかぎりでは、内水側との水位差は、思ったより少ないように感じました。利根川の河床勾配の関係でしょうか、閘門を設けなくとも、何とかいけるほどなのかもしれませんね(間違っていたらごめんなさい)。

お歳からして、竣工当初は、「水郷の閘門について・二題」の加藤洲閘門のように、木製ゲートだった可能性が高そうですね。ちなみに、ここでようやく正式名称が、タイトルに掲げた「草林樋門」であることが判明。

●柵やゲートの新しさから、巻上機構は電動化されているだろう‥‥と思っていたところ、よく見てみたら人力操作。ギヤで大減速されているとはいえ、スピンドルで扉体を終いまで巻き上げるのは、大変な仕事でしょうね(一度、やってみたくはあるのですが)。それだけ、使用頻度が低いということなのでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(26年1月2日撮影)
(『草林樋門を訪ねて…4』につづく)

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草林樋門を訪ねて…2
(『草林樋門を訪ねて…1』のつづき)

●集落に入り、堤防と樋門が近づいてきました。対岸のお家は、手入れの行きとどいた高い生垣で囲まれ、その前の護岸には農舟らしい舟も二隻もやわれて、なかなかいい雰囲気。
樋門の裏(北)側を、側道の管理橋から見てみましょう。写真右手の道路は、利根川に沿って伸びる堤防道で、信号が少ないこともあり、クルマがひっきりなしに飛ばしてきます。

●樋門をのぞき込んでみると、コンクリート製ながら、ポータル上部がわざわざ山型に造られているあたり、思ったより古そうな感じ。銘板には、「竣功 昭和二十九年三月三十一日」。やはり!
両側壁には、繋留のためのチェーンが渡されていることから、通船の役割もあることがわかって、嬉しくなりました。角落しの戸溝は切ってありますが、閘門の機能をかつて有していたのかは、残念ながらわかりません。
●管理橋の上から北側、与田浦方を眺めたところ。空あくまで青く、エンマの水は折からの風に、縮緬じわのようなさざ波を立てて、水郷風景に彩りを添えてくれます。
エンマをはさむ微高地の集落! かつて、交通の要衝であったことが想像される、のどかで美しい川景色! しみじみ、来てよかったと思ったものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(26年1月2日撮影)
(『草林樋門を訪ねて…3』につづく)

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樋門の裏(北)側を、側道の管理橋から見てみましょう。写真右手の道路は、利根川に沿って伸びる堤防道で、信号が少ないこともあり、クルマがひっきりなしに飛ばしてきます。


両側壁には、繋留のためのチェーンが渡されていることから、通船の役割もあることがわかって、嬉しくなりました。角落しの戸溝は切ってありますが、閘門の機能をかつて有していたのかは、残念ながらわかりません。

エンマをはさむ微高地の集落! かつて、交通の要衝であったことが想像される、のどかで美しい川景色! しみじみ、来てよかったと思ったものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(26年1月2日撮影)
(『草林樋門を訪ねて…3』につづく)

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2月9日は「ネッコロ」が水路をゆく日

●さっそく拝読してみて、中川いさみ氏の漫画で大いに笑わせていただいた(特に『友だちのひがん花ネッコロくんだよ』『ひがん花くんはひがみっぽいからおこっちゃダメだよ』がツボ!)のはさておき、はて、どのようなご用向きで‥‥とお話をうかがってみると、ネッコロさんを我が艇に乗せて、都心の水路をご案内せよとのご相談です。
●中川いさみ氏の「クマのプー太郎」が好きだったということもあり、ネッコロさんを我が艇にお迎えできるとは、実に名誉なことであります。というわけで、来たる2月9日(日)、楽しいイベントのお手伝いをさせていただくことと相成りました。
●スケジュールなど詳細は、公式サイト「ネッコロ加速研究所」をご覧ください!

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