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草林樋門を訪ねて…3

(『草林樋門を訪ねて…2』のつづき)

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143012.jpgクルマの途切れるのを見計らって、道路を横断し土手を駆け上ると、樋門の上部構造とともに、利根川の雄大な川景色が広がりました。

柵には占有許可の看板があって、「草林樋管」と、後で見た銘板と違う名称になっていましたが、占有目的の項、「内水排除及び舟運」に目線が吸い寄せられます。繋船用チェーンのみならず、舟航施設であるのを裏付けてくれるものがあるのは、やはり嬉しいものです。

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高水敷に降りて、ゲート本体とご対面。一見したかぎりでは、内水側との水位差は、思ったより少ないように感じました。利根川の河床勾配の関係でしょうか、閘門を設けなくとも、何とかいけるほどなのかもしれませんね(間違っていたらごめんなさい)。

143014.jpg柵やゲートが新しいこともあり、遠目にはごくオーソドックスな樋門、という感想しかありませんでした。しかし、近づいて検分すると、コンクリートの質感や、北側と同じ山形に造られたポータルのあたりに、年齢相応の香りが‥‥。

お歳からして、竣工当初は、「水郷の閘門について・二題」の加藤洲閘門のように、木製ゲートだった可能性が高そうですね。ちなみに、ここでようやく正式名称が、タイトルに掲げた「草林樋門」であることが判明。

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柵やゲートの新しさから、巻上機構は電動化されているだろう‥‥と思っていたところ、よく見てみたら人力操作。ギヤで大減速されているとはいえ、スピンドルで扉体を終いまで巻き上げるのは、大変な仕事でしょうね(一度、やってみたくはあるのですが)。それだけ、使用頻度が低いということなのでしょう。
撮影地点のMapion地図

(26年1月2日撮影)

(『草林樋門を訪ねて…4』につづく)

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タグ : 草林樋門水郷

草林樋門を訪ねて…2

(『草林樋門を訪ねて…1』のつづき)

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143007.jpg集落に入り、堤防と樋門が近づいてきました。対岸のお家は、手入れの行きとどいた高い生垣で囲まれ、その前の護岸には農舟らしい舟も二隻もやわれて、なかなかいい雰囲気。

樋門の裏(北)側を、側道の管理橋から見てみましょう。写真右手の道路は、利根川に沿って伸びる堤防道で、信号が少ないこともあり、クルマがひっきりなしに飛ばしてきます。

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143009.jpg樋門をのぞき込んでみると、コンクリート製ながら、ポータル上部がわざわざ山型に造られているあたり、思ったより古そうな感じ。銘板には、「竣功 昭和二十九年三月三十一日」。やはり!

両側壁には、繋留のためのチェーンが渡されていることから、通船の役割もあることがわかって、嬉しくなりました。角落しの戸溝は切ってありますが、閘門の機能をかつて有していたのかは、残念ながらわかりません。


143010.jpg管理橋の上から北側、与田浦方を眺めたところ。空あくまで青く、エンマの水は折からの風に、縮緬じわのようなさざ波を立てて、水郷風景に彩りを添えてくれます。

エンマをはさむ微高地の集落! かつて、交通の要衝であったことが想像される、のどかで美しい川景色! しみじみ、来てよかったと思ったものでした。
撮影地点のMapion地図

(26年1月2日撮影)

(『草林樋門を訪ねて…3』につづく)

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タグ : 草林樋門水郷

ネッコロ日和?

145001.jpg2月5日にお知らせしたとおり、9日はネッコロさんご一行をお乗せして水路をめぐる、「ネッコロ東京水路ジャック」のお手伝いをさせていただきました。

前日8日の大雪の影響で、午前中の出動はキャンセルとなったものの、空は爽やかに晴れ渡って気温もだいぶ上り、つつがなくご案内できたのは幸いでした。以下、舵取りの合間のこととて、まずい写真ばかりで恐縮ですが、道々のスナップを紹介させていただきます。
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タグ : ネッコロIKKI小学館日本橋川神田川隅田川常磐橋高架下水路

平林3号水門とロータリーボート!

144001.jpg昨日2月7日は、用事があって大阪市は住之江区におりました。現地の方のクルマに乗せていただいての移動中、貯木場とそれを守る水門が集中する、平林のあたりを通ったのです。東京でいえば、新木場といったところでしょうか。

遊びに来たのではないと、最初はぐっとガマンしていたものの、魅力に抗しがたく、「2~3分時間をください!」とお願いしてクルマを停めてもらい、飛び降りるや猛ダッシュで撮ったのが以下の数枚。後でタイムスタンプを見てみたら、きっかり3分間でした。
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タグ : 住吉川平林3号水門曳船ロータリーボート

2月9日は「ネッコロ」が水路をゆく日

新・鉄子の旅」でお世話になった、月刊IKKIの江上英樹編集長から、「ネッコロのいるくらし」(右写真)という本をお送りいただきました。

さっそく拝読してみて、中川いさみ氏の漫画で大いに笑わせていただいた(特に『友だちのひがん花ネッコロくんだよ』『ひがん花くんはひがみっぽいからおこっちゃダメだよ』がツボ!)のはさておき、はて、どのようなご用向きで‥‥とお話をうかがってみると、ネッコロさんを我が艇に乗せて、都心の水路をご案内せよとのご相談です。

中川いさみ氏の「クマのプー太郎」が好きだったということもあり、ネッコロさんを我が艇にお迎えできるとは、実に名誉なことであります。というわけで、来たる2月9日(日)、楽しいイベントのお手伝いをさせていただくことと相成りました。

スケジュールなど詳細は、公式サイト「ネッコロ加速研究所」をご覧ください!


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タグ : ネッコロIKKI小学館