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11月1日の大岡川…1

(『11月1日の運河風景…3』のつづき)

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京浜運河を出て、ほぼ針路そのままで港内を横断すれば、お久しぶりの大岡川の入口。大観覧車・コスモクロック21、ミカンのふさのような、グランドインターコンチネンタルホテルを左右にあおぎ、意気揚々と進入開始。

137017.jpg以前も触れましたが、大岡川の河口の延長部を含めた、新港の周りにあるこの水路、正確には「新港町埋立堀川」なる名前があるそうです(参考:『川の街・横浜 ミナトを支えた水運』横浜開港資料館刊)。

その新港町埋立堀川を進み、おなじみ汽車道のトラス橋をあおいで。逆光に目を細めて見上げたトラスは、今日も汽車道を散策する人々で賑わっているようでした。


137018.jpg大岡川に入り、北仲橋、弁天橋とくぐったところで、両岸に広がる業務船の船溜風景。う~ん、逆光がツラい…。

ビル街に挟まれた街場の水路で、無骨な曳船や通船の憩う姿を眺められるのは、これまた乙なもの。大岡川にやって来た実感が、体にじわじわと染み入ってくるような眺めです。

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今回一番の、ハートをわしづかまれた船! 以前訪ねたときも、ここにいたかなあ? 気づいていなかったとしたら、実に悔しいと思わせるほど、魅入られてしまったのです。

一見、「変わったカタチの通船だな」とやり過ごそうとし、「イヤ違う! 何だこれ?」と二度見してしまったほど。不細工な客車(失礼)のような、中途半端に長い操舵室の前は、作業甲板のフラットなどでなく、ホールド。小なりといえど、船倉を持った独航艀なのでした。

ホールドのハッチは、その前後に無造作に積まれた木の板なのでしょう。舷側にタイヤのフェンダーをみっちりぶら下げた、木造らしい曳船似の船体と、後からとってつけたような上部構造が醸し出す、アンバランスな魅力! 船名は薄れてよく読めませんでしたが、「第一武丸」のようでした。

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やはり大岡川とくれば…。都橋商店街を、ご本尊の都橋下から眺めて。先日念願かなって、2階の張り出しから川面を眺めることができただけに、改めて水面から見上げてみたくなりました。
撮影地点のMapion地図

(25年11月1日撮影)

(『11月1日の大岡川…2』につづく)

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タグ : 大岡川横浜港橋の裏側