「トランヴェール」11月号は東京水上散歩特集!

JR東日本の新幹線に乗ると、座席のラックに入っていることでおなじみの車内配布誌、月刊「トランヴェール」11月号の特集は「東京水上散歩のススメ ~“水の都”東京の水路を行く~」! 

橋や水路に垣間見る江戸・東京の歴史に始まり、江東内部河川のカヤックから隅田川の水上バスまで、水上観光のさまざまな楽しみ方を紹介する特集です。

ありがたいことに船頭にもお声がかかり、うち二見開きではありますが、Q&A形式でお話させていただく水路案内「水路めぐり入門」を担当させていただきました。

今回お話をいただいて、特に意を強くしたのは、秋が深まり冬に向かうこの時季に、水上にいざなう特集を組まれたことです。

従来水の遊びというと、春先から夏にかけてのものといったイメージが強かったものですが、個人的には水が澄み、天候も安定する晩秋から冬にかけてこそ、水路探索に絶好の季節と考えていたので、大いに意を強くしたものでした。お世話になったスタッフの皆様、ありがとうございました!


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タグ : トランヴェール ジェイアール東日本企画

9月28日の堀割川…4

(『9月28日の堀割川…3』のつづき)

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足場をくぐり抜けたところで、天神橋の側面を垣間見ることができました。桁側面は色あせて、書かれている橋名や「桁下高2.2m」の文字も判読が難しいほど。高欄には横断幕が掲げられ、「天神橋架替工事のお知らせ 工期:平成25年2月15日~平成27年11月末(予定)」とありました。

石材が張られた、古い橋脚を持つ鋼桁橋が、また一つ引退してゆくのですね。撤去される前に、ひと目でも眺めることができて、何よりではありました。

135067.jpgほぼ完全な形で残るのは、ここだけということもあり、通るたびにカメラを向けてしまう、堀ノ内町1丁目の荷揚場跡。

昨今の変貌著しい水辺に慣れてしまうと、今度こそ跡形もなくなっているのでは…と、心配しながら近づき、健在を確認して胸をなでおろすのですが、石段やアイの残る石垣護岸が、ほとんどの区間で現役のうちは、あまり心配しなくてもよさそうです。

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135069.jpg最後の屈曲を抜けるあたりでくぐるのは、コンクリート生地の側面もまだま新しそうな、中村橋。新しい橋とあって見通しのよい一径間、航路標識を桁下端に表示するサービスも。

中村橋をくぐれば、こちらもお久しぶり、首都高狩場線が上を通る高架下水路、中村川との丁字流です。左右にもやうフネブネも、オーナーが在艇しているものが相変わらず少なくなく、横浜らしさが感じられて嬉しいもの。手を振ってあいさつしつつ通り抜け、堀割川にお別れです。

135070.jpg面舵を切り、久良岐橋をくぐって中村川を下ります。堀割川は水が透んでいましたが、こちらも決して悪くないコンディションのようです。

高架も2段式で、幅が抑えてあるとあって、青空が望める明朗な高架下水路、中村川! 期待にたがわず、この後、以前通ったときとは違った表情を見せてくれました。
撮影地点のMapion地図

(25年9月28日撮影)

(『9月28日の中村川…1』につづく)

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タグ : 堀割川 中村川 高架下水路

一番好きな通運丸


この絵葉書、一昨年「川蒸気の絵葉書二題」ですでに紹介し、同時にタイトルに掲げた一枚の、しばらく後に入手したもので、絵柄、キャプションともまったく同じものです。

しかし、今回のものは、前回のものよりはるかに鮮明で、各部のディテールもより楽しめること、構図も素晴らしく一番のお気に入りということもあり、いま一度タイトルにも掲げて、悦に入ってみたいと思います。


製版時の塩梅なのか、単に刷りがよかったのかはわかりませんが、前回はツブレ気味で、判然としなかった細部が見て取れるのは嬉しいところ。以下、気になったところをいくつか。

左舷、手すりの開口部には座ってこちらを見ている和服の人物が、船尾客室ははっきりしませんが、やはり外で座り込んでいる人が何人かいるように見えます。船が少々傾き気味なのは、このためもあるのでしょうか。

操舵室右舷側の窓、天にヒンジのついた外開きであるように見えましたが、今回の写真ではカーテンかブラインドのようなものが、はためいてはみ出たようにも見えますね。

というのは、全開になっている客室舷側の窓はすべて落とし込み式であり、操舵室前面の3つにも、よく見ると落とし込んだ窓枠の上端らきものが見えることから、開いた窓枠でなく、日除けのたぐいではと思ったのです。

開いている操舵室左舷の扉は、客室の外壁が隠されていることから、外吊りの引き戸のようですね。船首波も、押し分けられた水が船首を透かしているさままでわかり、外輪の後ろへ派手に盛り上がった航走波とあわせて、水音が迫りくるような、より臨場感あふれる写真になっていますよね。

ディテールからあれこれ想像していると、長くなるのでこのあたりとしますが、躍動的な航走シーンであることはもとより、その角度、その構図、乗っている人々の息吹までが伝わってきそうなこの写真が、本当に大好きです。現時点での、私の通運丸のイメージそのもの、といってもいい過ぎでない、そんな一枚なのです。

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タグ : 常陸利根川 川蒸気船 通運丸 絵葉書・古写真

9月28日の堀割川…3

(『9月28日の堀割川…2』のつづき)

135061.jpg左側にひと塊りになっている工事船団を一枚。クレーン台船1、鋼材を乗せた小型台船1、曳船1といったところでしょうか。台船はいずれも赤錆びていて、クレーン台船が傾いていることも手伝い、ちょっと雑然とした雰囲気。

鋼材を組んだ足場は仮橋と思っていたら、変電設備が載っているので違うみたいですね。


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…しかし、この航路標識はどう理解すればいいのでしょうか?

矢印に素直に従えば、台船と足場のすき間を左へすり抜けろ、ということになり、無理がありまくりです。

やってできないことはないでしょうが、これは直進一択しかないような…。迷っていたら、もう目前に迫ってしまったので、ええい、ままよと最微速で直進決定! どうか、ペラが触れたりしませんように。

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と、すぐ右側に杭の列が透けて見え、身の縮む思い。くわばらくわばら。この日は水の透明度が高かったので、まあ、よく見えること。その恐ろしげなことったらありません。

もとは桟橋の脚だったのか、単なる繋留のための河岸棒だったのか…。まさか、旧橋の橋脚跡なんてことはありませんよね?

135064.jpg足場の下流側には、何やら歩み板のようなものが、わざわざパイプをかって鋼材の両側に渡してありました。この上に梁を取り付けるための準備なのか、すぐ下の水面下に突き出る横材のガードも兼ねているでしょうか。

この径間を航路に指定するなら、可航幅を狭めるようなまねはしないでしょうから、矢印の誘導は正しかったのでしょう。しかし、もう遅い…。


135065.jpgずるずると足場下に突入。幸いにして水深は安定し、障害になるようなものはありませんでした。ホッ…。

いや、思った以上に狭いですね。桁下高は、この潮位でマストを立てていられるので、まあちょろい(笑)レベルだとしても、径間は5mもないでしょう。通航できる艇種は、かなり限られそうですね。
撮影地点のMapion地図

(25年9月28日撮影)

(『9月28日の堀割川…4』につづく)

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タグ : 堀割川

9月28日の堀割川…2

(『9月28日の堀割川…1』のつづき)

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さっそく小さな変化を発見。桁下高を確保するため、ぐっと反った桁を持つ、現代版太鼓橋といった風情の磯子橋。桁の薄さにくらべて、橋脚の耐震補強が異様に分厚く見える橋でもあります。

変わった点は、橋脚のコンクリート、鋼製部分とも再塗装されていたこと。ささやかな更新ですが、大切にされていることがうかがえました。

135057.jpg磯子橋をくぐったあたりで、ドン、と軽いショックがあり、驚いてスロットルをニュートラルに。ペラを触礁させたにしては、あのイヤな音もなく艇も振れ回らなかったので、チルトアップしてみると、果たして、ぶ厚いビニールが何重にも巻き付いていました。

F記者にボートフックを持って周囲を警戒してもらい、頑固に喰い込んだビニールを苦労して除去。「漁船が全部出た後でよかったですねえ!」とF記者。いやまったく、航路を塞いで迷惑をかけたらことでした。

135058.jpg幸いにして通航艇もなく、ビニールを取り除いて再度前進。波荒い海から川に入って油断しきっていたら、天罰てきめんです。のどかとはいえ都市河川、浮流物を警戒して進みましょう。

通るたびに気になってしまう、船溜跡の橋・矢倉橋(『堀割川ふたたび…3』参照)。こちらも桁、高欄ともに再塗装され、廃水路に架かる橋とは思えないほど、こさっぱりしていました。

135059.jpgさらに遡り、天神橋(過去ログ『横浜の川をめぐる…5』参照)の手前まで来たら…クレーン船のほか、台船らしい船影も見えますね。橋のあたりには、鋼材で足場も組まれているようです。

特に航路が閉塞している、という情報はなかったようだけれど、通れるのかな? 不安になりながらも、さらに近づいてみると…。


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ううむ、これは狭そうだ。

河道全幅に渡って足場が架かり、航路は岸沿いの右径間のみ。潮位が高いこともあり、桁下高にも若干の不安が…。
撮影地点のMapion地図

(25年9月28日撮影)

(『9月28日の堀割川…3』につづく)

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タグ : 堀割川