新川畔をお散歩…4
(『新川畔をお散歩…3』のつづき)

●河畔にテラスがあるということは、排水機場の吐口が間近に見られる…。というわけで、テラスの端へ行ってみました。
おお、もう目と鼻の先に。少し鉄筋が露出して、星霜を経た味わいがまた佳し。
ぼさっと眺めていると…、あっ!
放水が始まった!

●最初はサラサラと控え目だった流れが、見る間に全開となり大瀑布(?)と化す瞬間に立ち会えて、もう血沸き肉躍るのなんの。…安上がりなカタルシスであります。
●放水シーンの余韻冷めやらぬまま、西水門広場を離れて、新川畔を東へ1.5㎞ほど進んだ、「江戸川区 新川さくら館」へ。
7月1日にオープンしたばかりの区営公共施設で、集会所や多目的ホールのほか、喫茶室を兼ねたお休み処もあるとのこと。有料駐車場もあるので、クルマでも気軽に立ち寄れます。
●ご覧のとおり、郷土博物館と見まがうばかりの徹底した和風テイスト。できたての白壁や瓦が、夏の日差しを反射してキレイでした。
この蔵造りの建物が「お休み処」で、喫茶のほか、地元の産物である小松菜や金魚に関連した食品、グッズなどのお土産も販売している、いわば物産館でもあります。さっそく涼みがてら飛び込んで、ソフトクリームやあんみつをいただき、小松菜を練りこんだお菓子を買ったりと、お土産も物色して楽しんだのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…5』につづく)

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おお、もう目と鼻の先に。少し鉄筋が露出して、星霜を経た味わいがまた佳し。
ぼさっと眺めていると…、あっ!
放水が始まった!

●最初はサラサラと控え目だった流れが、見る間に全開となり大瀑布(?)と化す瞬間に立ち会えて、もう血沸き肉躍るのなんの。…安上がりなカタルシスであります。

7月1日にオープンしたばかりの区営公共施設で、集会所や多目的ホールのほか、喫茶室を兼ねたお休み処もあるとのこと。有料駐車場もあるので、クルマでも気軽に立ち寄れます。

この蔵造りの建物が「お休み処」で、喫茶のほか、地元の産物である小松菜や金魚に関連した食品、グッズなどのお土産も販売している、いわば物産館でもあります。さっそく涼みがてら飛び込んで、ソフトクリームやあんみつをいただき、小松菜を練りこんだお菓子を買ったりと、お土産も物色して楽しんだのでした。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…5』につづく)

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新川畔をお散歩…3
(『新川畔をお散歩…2』のつづき)
●派出所の前の柵には、ご覧のとおりの貼り紙が。「派出所」を名乗れど、街中にある普通の交番とは違い、警官が常駐しているわけではないので、一般の依頼は受け付けかねるということでしょう。
通報先を「水上面」「陸上面」と称して、分けているところが面白いですね。これで「空中面」とか「暗黒面」があったらどうしよう…などと、下らないことに妄想が及びました。
●ここで爆音がしたので、期待して振り返るとそれにたがわず、江戸川競艇の警戒艇が下航してきました。ハードトップにパトランプをつけて、舷側をざっくり切り取った精悍なスタイル。折からの南風で水煙が巻き上がり、勇壮な姿を楽しめました。
もっとも、陽が陰っていたこともあり、この一瞬後に撮ったタイトルともども、いま一つの仕上がりだったのが残念。背割堤の向こうに、ちょうど上航してきた艇があり、いいタイミングだと思ったのですが。

●そして水上派出所とくれば、その正面に設けられた警備艇の桟橋。柵越しとはいえ、こんな近くで警備艇を眺められるところは、他にないのではないでしょうか。これもテラスが整備されたおかげでしょう。
カディのぐるりにめぐらされた、背の高いハンドレールが警備船艇らしい雰囲気。白い船体も増えているようですが、個人的にはやはり、グレーの方が引き締まった感じで、より警備艇らしいと思います。ちなみに艇名は「はまちどり」。

●今まで、河上ではさんざん行き合っていたにもかかわらず、警備艇のフラッグには、まったく意識が及んでいませんでした。今回ようやく認識したというていたらく。これも間近で、ゆっくり眺められたたおかげです。
はためいていてよく見えない部分がありますが、上が警察の旭日章らしいマーク、下の黒一本線と、「ホ」のような赤い絵柄は何を意味するのでしょう。
●帰宅後に検索してみると、大阪水上警察署のページがヒット、詳しい説明がありました。この旗、全国の水上署で掲げられている「水上警察旗」で、旭日章が太陽、黒線が国民と水平線、赤い「ホ」は「保護」の頭文字なのだそう。
なるほど! どこか明治の香りがするデザインというか、いかにも古くに制定された雰囲気があり、惹かれるものがありますね。
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…4』につづく)

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通報先を「水上面」「陸上面」と称して、分けているところが面白いですね。これで「空中面」とか「暗黒面」があったらどうしよう…などと、下らないことに妄想が及びました。

もっとも、陽が陰っていたこともあり、この一瞬後に撮ったタイトルともども、いま一つの仕上がりだったのが残念。背割堤の向こうに、ちょうど上航してきた艇があり、いいタイミングだと思ったのですが。


カディのぐるりにめぐらされた、背の高いハンドレールが警備船艇らしい雰囲気。白い船体も増えているようですが、個人的にはやはり、グレーの方が引き締まった感じで、より警備艇らしいと思います。ちなみに艇名は「はまちどり」。

●今まで、河上ではさんざん行き合っていたにもかかわらず、警備艇のフラッグには、まったく意識が及んでいませんでした。今回ようやく認識したというていたらく。これも間近で、ゆっくり眺められたたおかげです。
はためいていてよく見えない部分がありますが、上が警察の旭日章らしいマーク、下の黒一本線と、「ホ」のような赤い絵柄は何を意味するのでしょう。
●帰宅後に検索してみると、大阪水上警察署のページがヒット、詳しい説明がありました。この旗、全国の水上署で掲げられている「水上警察旗」で、旭日章が太陽、黒線が国民と水平線、赤い「ホ」は「保護」の頭文字なのだそう。
なるほど! どこか明治の香りがするデザインというか、いかにも古くに制定された雰囲気があり、惹かれるものがありますね。
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…4』につづく)

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新川畔をお散歩…2
(『新川畔をお散歩…1』のつづき)
●西水門橋の銘板を発見。検索してみると、メーカーである矢田工業株式会社のサイトが一発でヒット。ありがたい時代になったものですじゃ。
「施工事例」のページを開くと、橋梁2250橋超、水門5676門の実績を誇り、のみならず水管橋、鉄塔と鋼製構造物全般に渡り手がけられて、これまたそそる写真もたくさん。その筋の方には、楽しめること間違いなしのサイトです。
●排水機場の裏を離れ、小ぎれいな小径を登ってゆくと、視界が開けたところでこんな石段が。どこか、城址の公園を思い出させる雰囲気です。
新川から離れて恐縮ですが、ここは中川の東岸にある堤防の一部。この石段を登れば…。

●天端は石畳の広場、芝が刈り込まれた法面の下は、もちろん河畔のテラス。見晴らしもよく、川風に吹かれつつ水面を眺めるには、まずいうことのない好環境。
上流側には、おなじみの物件も見えますね。後で見に行ってみましょう。
●天端から、旧新川西水門の堰柱を眺めて。蔦に覆われて、いかにも遺跡然としています。
水門は廃止されて久しいものの、考えてみれば新しい広場と橋、二つも名前を冠してもらえているのですね。ある意味ねんごろに顕彰されているといえなくもありません。

●こちらが先の写真で奥に見えた、湾岸署中川水上派出所の建物。水上派出所では、都内で一番東に位置しています。
神田川や豊洲運河のそれが、いかにも陸上の交番を、そのまま持ってきたような外観なのにくらべて、こちらは一味違った詰所風の造作。いつもは水上から遠く眺めるだけだったのを、こうして間近に拝めるのは、やはり楽しいものです。柵の前を何度もウロウロしてしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…3』につづく)

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「施工事例」のページを開くと、橋梁2250橋超、水門5676門の実績を誇り、のみならず水管橋、鉄塔と鋼製構造物全般に渡り手がけられて、これまたそそる写真もたくさん。その筋の方には、楽しめること間違いなしのサイトです。

新川から離れて恐縮ですが、ここは中川の東岸にある堤防の一部。この石段を登れば…。

●天端は石畳の広場、芝が刈り込まれた法面の下は、もちろん河畔のテラス。見晴らしもよく、川風に吹かれつつ水面を眺めるには、まずいうことのない好環境。
上流側には、おなじみの物件も見えますね。後で見に行ってみましょう。

水門は廃止されて久しいものの、考えてみれば新しい広場と橋、二つも名前を冠してもらえているのですね。ある意味ねんごろに顕彰されているといえなくもありません。

●こちらが先の写真で奥に見えた、湾岸署中川水上派出所の建物。水上派出所では、都内で一番東に位置しています。
神田川や豊洲運河のそれが、いかにも陸上の交番を、そのまま持ってきたような外観なのにくらべて、こちらは一味違った詰所風の造作。いつもは水上から遠く眺めるだけだったのを、こうして間近に拝めるのは、やはり楽しいものです。柵の前を何度もウロウロしてしまいました。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…3』につづく)

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新川畔をお散歩…1

何分閉塞水面のこととて、自艇で通れないのが災いしてつい後回しになってしまいましたが、小名木川に続くかつての沿海運河の一つ、内川回しのメインラインとあれば、関心がわかぬはずはありません。
沿岸全てを歩きたいところでしたが、この猛暑とあってさすがに今回は控え、スポット的に見て回ってきました。
●最初に訪ねたのは、中川と接する新川西水門広場。旧水門の堰柱を1本だけ保存しつつ、周囲を水辺の公園として整備したものです。
江戸時代の火の見櫓を模した展望台が名物なのですが、残念、工事中で登ることはできませんでした。右に見えるツタで覆われた柱が、保存された新川西水門の堰柱です。

●公園に入って、まず目を引かれたのがこの西水門橋。ラティス桁というのでしょうか、アングルを×に組み合わせた、古典味を感じさせるスタイルが佳し。こげ茶の塗装もよく似合っていますね。
一見古そうに見えるこの橋、平成19年3月に竣工したとのこと(えどがわ区民ニュース『西水門橋完成記念式典』参照)。しかも元々ここには橋がなく、全くの新設橋なのだそうです。あまり見られないこの形式が、選ばれた理由を知りたいものですね。

「千本桜」を名乗るだけあって、実に濃厚な桜並木、白木の柵を設けたテラスが消失点まで続く、胸のすくような水路風景。いや、自艇で走ってみたくなりますねえ。閉塞水面であることが、本当に惜しまれます。

火の見櫓の展望台は、すっぽりとネットをかぶって、外観すら拝むことができません。この上から新川を眺めるのを、楽しみにしていたのですが…。

●トンネルを出たところで、新川排水機場の裏側が視界いっぱいにドンと。中川から見た表側はおなじみですが、いつもながら、裏に回って眺めるというのは新鮮です。
盛大に水が吸い込まれているのを想像していたら、この時点ではポンプを運転していなかったのでしょう、水面はいたって静かでした。
【撮影地点のMapion地図】
(25年8月4日撮影)
(『新川畔をお散歩…2』につづく)

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7月28日の川景色…6
(『7月28日の川景色…5』のつづき)

●新芝運河南端近くから振り返って。このあたり、大きなビルが壁状に連続していて、深い谷間のよう。水路のほどよい狭さも手伝って、「都会の大峡谷」らしさが味わえる区間でもあります。
高浜西運河に入って左折、「喰われるトラス」芝浦橋にご挨拶。あいかわらず見事なのしかかられっぷりで…。少し錆も目立ってきたので、そろそろ塗り替えてあげてほしいですね。
●少し下って、高浜橋の、何やら地味にステキな(意味不明)橋側灯を見上げて。もっとも、中身たるガラスや電球は、取り去られて久しいようですが。
今回、もっとも注目した物件…いや、物件じゃないかな、何ていったらいいんでしょう。ともかく、高浜橋をくぐった直後に、ありゃりゃ、となったわけです。

●なくなってる…。
以前の姿は、過去ログのこちらの写真参照。いや~、こんなに狭く、しかも傾斜した地所にあったんだ、と感心しきり。
【撮影地点のMapion地図】
●変貌著しい都心部の街場より、ちょっと時間の進み方はのんびりしているものの、水辺も日々刻々と変貌しているのであります。やはり暇々に、お散歩はしておくものですじゃ。
かつての運河風景をとどめて、頑張っているここもあそこも、数年後には……。ヨタ写真でも記録しておくことは大事だなあ、と、改めて思うことしきりでありました。
(25年7月28日撮影)
(この項おわり)

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高浜西運河に入って左折、「喰われるトラス」芝浦橋にご挨拶。あいかわらず見事なのしかかられっぷりで…。少し錆も目立ってきたので、そろそろ塗り替えてあげてほしいですね。

今回、もっとも注目した物件…いや、物件じゃないかな、何ていったらいいんでしょう。ともかく、高浜橋をくぐった直後に、ありゃりゃ、となったわけです。

●なくなってる…。
以前の姿は、過去ログのこちらの写真参照。いや~、こんなに狭く、しかも傾斜した地所にあったんだ、と感心しきり。
【撮影地点のMapion地図】

かつての運河風景をとどめて、頑張っているここもあそこも、数年後には……。ヨタ写真でも記録しておくことは大事だなあ、と、改めて思うことしきりでありました。
(25年7月28日撮影)
(この項おわり)

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