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艇隊を組んで

つい先日まで、着ぶくれて艇に乗っていたのが、ウソのように暖かくなりましたね。
砂塵のひどさには閉口させられたものの、桜の開花予想もぐんぐん早まって、今週末から来週にかけてが満開とのこと。船宿さんも大忙しでしょう。

そんなうららかな春の日、今の艇に乗ってからは初めて、艇隊を組んでの閘門通航をしてきました。
艇隊といっても2隻ですが、同系列の先輩艇に随伴してもらっての舟行きは楽しく、たびたび後ろを振り返っては、自艇の航跡をなぞってくれる姿に、カメラを向けたほどでした。

慣れないことをすると、アガってしまうたちなので、先輩にはだいぶご迷惑をかけたかも…。この日のことについては、いずれまたお話できればと思います。

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タグ : 荒川

曙北運河の浚渫工事

(『大横川で艪走』のつづき)

114101.jpg平久運河に出て、臨海部の数少ない古典鋼橋、白妙橋をくぐろうとすると…。あれ、桁側面に書かれたローマ字の橋名、書体がちょっとおかしいですね。

塗料が風化したにしては妙だな、塗り替えてまだ間がないはずだし…。「南前堀…2」で見た注意書きのように、ステッカーか何かで貼ったものが縮んで、はがれかけているのでしょうか。


114102.jpg
これはタイトルに別のカットを掲げましたが、イグアナクレーンに近づくと、その下に通船がたたずんでいました。水面に姿を映すイグアナクレーンに、緑の船体の通船、思わずカメラを向けたくなる、絵になる光景です。

通船がもやいもとらずに、ここにじっとしているということは、警戒船の任についているのでしょうか。この先で工事をしているのかな?

114103.jpg右に折れて曙北運河に入ると、おお! 大きな土運船や台船が西岸沿いに居並んで、どうやら浚渫工事中のようですね。

写真奥、スパッド(杭)を3本立てた台船は、ちょうど位置決めが終わったときだったのか、スパッドをドスン、ドスンと突き刺すシーンも楽しめ、爆音と排気臭が立ち込めて、工事今やたけなわといった感じです。


114104.jpg
台船に乗せられたユンボが、しぶきを上げて水面に突っ込み、泥をかき上げては隣の土運船に流し込んでいました。

浚渫する区画は、巻き上げた泥が流れ出さないよう、ご覧のような四角いフェンスで囲まれています。フェンスの下には、水底まで届くようなカーテンが備えられているのでしょう。

114105.jpg杭打ち船まで出ているところを見ると、テラス造成を兼ねた工事のようですね。このテラスが完成して開放されれば、イグアナクレーンや、古賀オールの揚搭シーンを陸上から眺められる、よいスポットになることでしょう。

しかし、古賀オールに発着するバージは、当分の間窮屈な思いをしなければなりませんね。「古賀オール見学記…6」でうかがった、岸壁前の浚渫は自社負担、という話を思い出し、少々複雑な気分ではありました。
撮影地点のMapion地図

(25年2月10日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 平久運河 汐見運河 曙北運河 イグアナクレーン 台船 通船

大横川で艪走

(『2月10日の茂森橋…2』のつづき)

114096.jpg握ったロウデに力を込めて、ゴトリ、ゴトリと前進開始。狭い水路での艪走のいいところは、自分の速度が体感できること。

何しろ、0.5ktに満たない行き足とくれば、広い水路や海の真ん中では、進んでいることを実感するのは難しいでしょう。その点両岸が間近に迫る狭水路なら、景色がわずかづつ後ろに流れるのがわかり、ゆっくり漕いでいても楽しめるわけです。

114097.jpg
おおお、ちょっとでも気を緩めると、艇があさっての方向に…。でも、これ以上ないくらいゆっくり進んでいるので、仮にゴツンとやったところで、大したことにはなりません。

流れも風もなし、艪漕には最高のコンディション。子供に手を振ったり、橋から見下ろすおじさんに「どこまで漕ぐんですか?」と声をかけられたり、オカとの距離が近しいだけに、結構忙しくもあります。

114098.jpgのんびり漕いで、南北に伸びる区間を消化し、沢海橋の南、例の狭くてイイ感じの急カーブ区間も、流れがないおかげで順調に通過。

写真のように艪を「押さえ」の状態で立てて、いったん動きを止めると、艪が「舵櫂」の役目をして、ゆるい行き足に応じて右へ頭を振ってくれます。



114099.jpg大横川南支川との丁字流から、新田橋を望んで。ちょっと息切れしてきたなあ…、以前にも増して、体力の衰えを感じるおトシごろ。

ここも丁字流とあって、普段なら流れが複雑なところなのでしょうが、憩流時の静けさは素晴らしく、艪を休めても、艇は行き足以外の動きをしません。いや、この機会に訪ねられて、本当にラッキーでした!


114100.jpg
平野橋を前にして、艪を収めることにしました。チルトダウン、機関始動、ハイオを外し艪を上げ、後部ベンチを戻しロックピンを入れ…と、さっきと逆の工程で機走モード(?)に戻すのですが、流れも風もないお陰で、落ち着いてゆっくり作業できたのは嬉しかったです。

艪走距離、わずか1km強ながら、芯から堪能できました。微速前進、内部河川を抜けて戻るとしましょう。
撮影地点のMapion地図

(25年2月10日撮影)

(『曙北運河の浚渫工事』につづく)

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タグ : 大横川 江東内部河川

2月10日の茂森橋…2

(『2月10日の茂森橋…1』のつづき)

114091.jpg
いつもとほとんど変わらぬすり抜け風景ながら、上流側から眺めると、錆のひどかった桁が、下るにつれて錆が少なくなってゆくさまが見て取れ、興味深いものがあります。

以前も触れたように、下流側の沈下量が少ないことが、改めて実感できたことではありました。

114092.jpg
おお、光の塩梅がよいせいか、横を向いて撮っても、割とブレが少なくいい感じに。

リベットの一本一本や渡されたアングル材はもとより、桁の中を貫く水管までとらえることができました。形鋼をボルト締めしたような、後年の補強が見られない、竣工当時の姿が保たれている鋼鈑桁といってよさそうですね。

114093.jpg
くぐり終わって、かがんだ腰を伸ばしがてら、振り向いて一枚。

橋上のご一家と、目があってしまいました。ベビーカーを押すお父さんのうろんげな目線が痛い…。

114094.jpg茂森橋の向こうは、さらに穏やかな大横川の狭窄区間。憩流に無風、そして狭水路と三拍子揃うと、これほどまでに安堵感といいましょうか、気を緩められる可航水路になるのかと、新たな表情を見た気分です。

数年前なら、岸にぶつけやしないか、頭がつかえやしないかと、むしろ緊迫するほうの最右翼だったのですから、慣れとは恐ろしいもの。茂森橋に心あらば、現金なヤツめ、と笑っていることでしょう。

114095.jpgさて、かような究極の穏やかさを逃す手はないと、一念発起(でも何でもない)してスロットルを戻し、キーをひねりました。機関停止、チルトアップ一杯、後部ベンチのピンを抜き船首方向にずらし、艪を下ろしてロベソにはめ、ハイオをかけて…。艪走準備完了!

静かな水面上で、バタバタと不審な動きをしていたら、木場公園で話し込んでいた女の子の集団から、「艪だ!」「艪だよ!」のコメントが。イヤ、さすが江東区! 「和船友の会」の、長年に渡るご活動のたまものでしょう!


(25年2月10日撮影)

(『大横川で艪走』につづく)

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タグ : 茂森橋 最低橋 大横川 江東内部河川 橋の裏側

2月10日の茂森橋…1

(『大栄橋は塗り替え』のつづき)

114086.jpgいったんニュートラルにして、フロントグラスの上端に目線を合わせつつ、様子をうかがうと…。ううん、ちょっとギリギリかな? くぐり慣れた茂森君とはいえ、上流側からの進入は数えるほどとあって、じゃっかん腰が引け気味ですだ。

プロペラは回転していないとはいえ、惰力でわずかに行き足があり、こうしている間にも、桁が目の前にするすると迫ってきます。まあ、ダメならゴースターン一杯で後ずさるまでと、覚悟を決めてそのまま接近。

114087.jpg
茂。
…まあ、操舵席が右舷側にあるので、結果的に目の前に来ただけなんですが。

桁を鼻先にしてみれば、何のことはなし、そこそこ余裕を持って(茂森橋レベルでは、ね。)くぐれるということがわかりました。桁の上流側が少し下がり気味のようですので、目測がしにくい部分もあるのでしょう。

気持ちにも余裕が出たところで、ちょっと遊んでみようという気になり…。

114088.jpg
はっし! と手で桁をつかんで、しばし艇をストップ。

せっかくなので記念写真をと、まるで左右確認のように、まず左を…。しまった、つかんだ手を入れて撮っておけばよかった。

114089.jpg
森。 
…でなくて、次は右を向いて一枚。まさに鼻先で堪能できる、この震災復興橋ならではの濃ゆいディテール。

あれ? 橋台の側面、左側とくらべると、明らかに傾いている!

以前、「茂森橋のディテール…2」で、高欄が変形していることから、過去に船か何かの衝突があったのでは、と書きましたが、この橋台を見てそれが確信に近くなりました。
いや~、橋をつかんでみるものですね! いつものように、ただすり抜けただけでは、とても気づかなかったでしょう。

114090.jpg惰性でスターンが振られてきたので、スロットルをコツンと入れ、微速ですり抜け開始。ああ、今日も本当に低い…。世界のおわりが来ても、この素晴らしい低さが不変であることをお祈りしたくなる、そういったたぐいの低さ(意味不明)。

しかし、上流側はだいぶ錆が進んでいるなあ…。さっきは、ピカピカにされるのを躊躇したりもしましたが、やはりこの最低ぶりを永世不易たらしめるには、不断の補修しか選択肢はありますまいよ。老朽化したからいきなり撤去、などということのないよう、いちすり抜け常習者として祈るばかりです。
撮影地点のMapion地図

(25年2月10日撮影)

(『2月10日の茂森橋…2』につづく)

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タグ : 茂森橋 最低橋 大横川 江東内部河川 橋の裏側