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栃木市RC橋めぐり…5

(『栃木市RC橋めぐり…4』のつづき)

108046.jpg入舟橋というんですから! 
可航河川ファンとしては、「やはり!」と膝を叩きたくなるところであります。今でこそこんな細流に、と思える小水路にも、かつては小舟が竿さして出入りし、沿岸の商家に荷揚げをしていたことが思われるこの名前、グッとくるものがありますわ。

まあ、この一帯の地名が「入舟町」であり、それをそのまま付けたのは、先ほどの湊橋同様ではありますが、「舟」の一文字が入っている効果はけた違いで、興奮も倍加し、妄想も広がろうというもの。これで本当に竿船が行き来できる可航水深が維持されていたら、走り回って騒ぐレベルであります。

108047.jpg水路を西に向かってゆくと、さらに、さらに妄想を裏付けるような物件が!
河畔に接した黒塗りの下見板の壁に、小さな扉があり、その右には看板が掲げられていました。「麻苧真縄問屋 荷揚場 横山郷土館」と! やはり、ここはかつての可航水路だったんだ!

この建屋、かつて麻縄問屋と銀行を営んでいた商家、横山家の建物群を保存・公開した博物館である、「横山郷土館」の一部。建物はもちろん、石垣も当時のものなのでしょう。さすが「入舟町」、水運時代の残影がみごとに残されていました。

108048.jpg
横山郷土館の敷地が尽きるあたりに架けられたRC橋、いきなり高欄のカタチが凝ってきて、ちょっと驚かされました。

鼓を横にしたものを連ねたような、独特のスタイルです。先ほど妄想したように、市役所に近いほど手の込んだ造作にしているのかしら?
撮影地点のMapion地図

108049.jpg親柱をのぞいてみると、風化が進んで読みづらく、名前は中橋、もしくは中之橋でしょうか。竣工は昭和7年7月とありました。

周りをうろうろしながら眺めていたら、写真右手の更地の奥、赤矢印をつけた場所に、いま一つのRC橋を発見! 水路が縦横に走っているだけに、橋の数もなかなかのものです。街場をひと区画歩くごとに、橋を渡る…。かつての日本橋など隅田川西岸や、新潟の旧市街もきっと、こんな感じだったのでしょうね。

108050.jpg
おおお、中橋よりさらに手の込んだ造作ですね! リムを浮き出させたアーチ状の窓には、各々3本づつ鉄棒の柵まで。補強がなく、苔むしているのもポイント高し。

市役所はもう指呼の間とはいえ、周りは閑静な、古民家などないごく普通の住宅地。そこに古びた、小さなRC橋がある違和感は…何ていうんでしょう、いい意味で悪目立ち(わけがわからないな)して、まるでこの地のヌシのような雰囲気でした。
撮影地点のMapion地図

(24年9月16日撮影)

(『栃木市RC橋めぐり…6』につづく)

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タグ : 栃木市