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水路をゆく・第二運河 24年4~6月のご案内



【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、全線ご紹介を目指しています。

幅192~210ピクセルの小さい画像は、クリックすると別窓で拡大表示できます。
当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はご遠慮ください。
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各記事と関連のないコメントは、できれば、この「ご案内」のコメント欄にお願いいたします。
ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。

当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹編として、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。

【更新履歴】
【6月30日更新】タイトルバック画像を更新しました。港区、保存船の第一芝浦丸(『第一芝浦丸のディテール』参照)です。24年6月10日撮影。
【6月25日更新】タイトルバック画像を更新しました。レインボーブリッジ西詰、ループ区間を南側から見たところ。24年6月3日撮影。
【6月17日更新】タイトルバック画像を更新しました。高浜西運河から見上げた、東京モノレールの列車です。24年6月3日撮影。
【6月10日更新】タイトルバック画像を更新しました。日本橋川、修復成った錦橋です。24年6月3日撮影。
【6月3日更新】タイトルバック画像を更新しました。江戸川、国府台下を下航する高瀬舟たち(絵葉書より、『利根川高瀬舟の写真四題』参照)です。
【5月27日更新】タイトルバック画像を更新しました。大横川、巴橋から石島橋を見たところ。24年4月8日撮影。アップし忘れで季節外れになってしまいましたが、お気に入りの一枚です。
【5月19日更新】タイトルバック画像を更新しました。テラス整備成ったスカイツリー前の北十間川、ポンツン橋の上から東を見たところ。24年4月29日撮影。
【5月11日更新】タイトルバック画像を更新しました。土浦市、桜川に面した霞ポート水門です。24年5月4日撮影。
【4月30日更新】タイトルバック画像を更新しました。昭和初期に撮影された横利根閘門(絵葉書より、『関宿水閘門と横利根閘門の写真』参照)です。
【4月23日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川、新小名木川水門です。24年4月1日撮影。
【4月15日更新】タイトルバック画像を更新しました。大横川、石島橋下から見た満開の桜並木です。24年4月8日撮影。
【4月8日更新】タイトルバック画像を更新しました。大横川、大島川水門です。24年4月1日撮影。
【4月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。春海運河、東京都専用線遺構の春海橋梁です。24年2月18日撮影。

第一芝浦丸のディテール

96001.jpg6月10日は、かねてから見たかったある物件を訪ねて、港区は港南…高浜運河と京浜運河に挟まれた地におりました。

写真は港南小学校前交差点近くから北を見た風景ですが、歩道の上空低くモノレールの線路がかすめ、海岸通りの車道を首都高羽田線が覆い、そのさらに上を新幹線の高架が圧倒的スケールで横切るという、緊迫感あふれる高架の洪水。

ここをさらに北へ向かえば、お目当てのモノに会える…。すでに各所で紹介されている、すこぶるつきの有名物件ながら、自分の目で確かめ、できれば触れておきたいと思っていたのです。

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タグ : 第一芝浦丸曳船

西仲橋の架け替え

(『浜離宮の出船風景』のつづき)

95057.jpg臨港消防署跡のすぐ下流側に、コンクリートの肌も真新しい、3径間の樋門ができているのに気づいて、ちょっと寄り道。

背後の建屋に、都下水道局の名が掲げられ、工事件名は「第二溜池幹線及び勝どき幹線工事」だそう。下水関連の樋門のようですね。


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勝鬨橋に正対すると、むくむくと盛り上がった白い雲が青空に浮かぶ、絵に描いたような夏空が頭上に広がっていました。曇り空の後に見る清々しい青空は、また格別です。

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勝鬨橋をくぐったところで、西仲橋の工事の進み具合を見てみたくなり、月島川へ。さすが都大路に面した水門とあって、いつ見てもキレイに整備されていますね。

左手の堰柱基部が、蔦に覆われかけているということは、水門もいずれ蔦に浸食されてしまうのかも…と余計な妄想。まあ、草刈りは定期的に行われているのでしょうが。

95060.jpg水門をくぐった直後の眺め。ここから見ても、「4月1日の桜探しとフネブネ」で見たときより、当然ながらかなり進んでいるのがわかりました。

旧橋脚を囲んでいた鋼矢板の上には、頑丈そうな鋼材の足場が橋渡しされ、右橋詰には杭打機?が見られます。足場が組まれた分、可航幅は狭そうですが、大丈夫かしら。


95061.jpg錆色の洪水の中を、最微速で通過。水線部にフェンスがめぐらされている分狭く感じられ、桁下高も高くはないので、ちょっとしたすり抜け感があって、面白いものでした。

向こうに架けられた仮橋も人道橋のみで、クルマは当分通行できないようですね。
撮影地点のMapion地図


(24年6月3日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 隅田川月島川月島川水門

浜離宮の出船風景

(『6月3日の芝浦運河地帯…3』のつづき)

95052.jpg汐留川水門をくぐり、浜離宮前水面に入って、穏やかな水面をゆるゆる分けながら、庭園の緑を眺めてしばしの休憩。

すると、ポーッ、ポーッと汽笛が間近に聞こえてきました。水上バスの汽笛ですね。入ってくるのか、それとも出てゆくのか…水面北側一帯に注目していると、果たして石垣の影から、水上バスが後進で姿を現しました。出船の様子を見るのは久しぶりです、ゆっくり見物してゆきましょう。

95053.jpg

95054.jpg船は都観光汽船の「道灌」、ゴースターンのまま全容を見せたところでくるりとその場回頭、右舷側をすっかりこちらに見せたあたりで爆音を高め、ふたたび断続的に汽笛を吹鳴しながら、微速前進。

船型の肥えた、大型の水上バスが汽笛を鳴らしつつ、狭い水門に吸い込まれてゆくさまは、見ているこちらにも緊張感が伝わってくる、息詰まる一瞬。後部デッキに鈴なりになっているお客さんも、鼻先に壁が迫るスリルを味わっていることでしょうね。

95055.jpg

95056.jpg
「道灌」が汽笛とともに姿を消し、しばらく置いたところで、我が艇もそれにならって長声一発、水門を通って隅田川河口へ出ましょう。

頭上の解放感が嬉しいスイングゲートを味わいつつ、午前中とは打って変わって、すっかり晴れた空を見上げながら、取舵一杯。
撮影地点のMapion地図

(24年6月3日撮影)

(『西仲橋の架け替え』につづく)

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タグ : 築地川水門水上バス

6月3日の芝浦運河地帯…3

(『6月3日の芝浦運河地帯…2』のつづき)

95047.jpg
一旦運河を出て港内へ。レインボーブリッジの西詰、ループの中へ久しぶりに入ってみたくなりました。

ぐるりを走るゆりかもめの電車を目で追っていたら、時ならぬサイレンの音がわんわんと響いてきて、ループ道路の途中に集結している様子。水面からはよく見えませんでしたが、首都高で事故があったようでした。

95048.jpg高浜水門に向かって左手、京浜運河の北口にある船溜…かつて浚渫船「雲取」がもやっていたあたりには、新しい浚渫船「海竜」の姿が!

まさにフネそのもの、他の本船に混じったら、とっさには見分けがないつかないくらいのスタイルは、機械然とした無骨そのものの「雲取」とは対照的ですね。


95049.jpg
船宿の持ち船らしいフラットボートの後について、運河へもどりました。芝浦運河を通って帰るとしましょう。

雲も切れて初夏らしくなった空をバックに、そびえるタワーマンション群とその影を映す水面、一条の白いウェーキがよいアクセントとなって、美しい街場の運河風景を楽しむことができました。

95050.jpg芝浦運河といえば、芝浦東運河との分流点にある、「芝浦通船」の通船溜を眺めるのも楽しみの一つ。

チラリとのぞく船底色の赤がよく映えているのも、白い船体が美しくあってこそ。社風なのでしょうか、この船社のフネブネはどれも手入れが行き届いています。その上、今や少なくなりつつある、これこそ“ツーセン”といいたくなるような船型なのですから、吸い寄せられるわけですわ!
撮影地点のMapion地図

95051.jpgそしておなじみ、古川水門の裏側を仰ぎながら、芝浦運河にお別れ。

まだちょっと物足りないので、浜離宮前に寄り道してみましょう。




(24年6月3日撮影)

(『浜離宮の出船風景』につづく)

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タグ : 芝浦運河高浜西運河通船曳船浚渫船古川水門