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鯛の浦遊覧船…3

(『鯛の浦遊覧船…2』のつづき)

84036.jpg自分を含め7名が乗船し、内浦湾の沖へ向けて出港。船室内はちょっと懐かしくなるような内装ですが、くたびれた感じはせず、清潔な印象。よく手入れされているのでしょう。

椅子の配置は、両舷側に沿ったもの、中央に半分ずつ対面したものと、全てロングシート。前方の視界が限られるため、予想通り眺望はいま一つですが、お客さんたちはロングシートに立て膝をして、思い思いに眺めを楽しんでいました。

84037.jpg出港直後に振り返った、展示館と乗り場の建物。「鯛の浦」のロゴが貼られた上の窓が、先ほど船の入港を眺めた展望室です。

山が迫るわずかな平地にホテルなどビル群がひしめき、展示館の建物はちょうど岩場に張り出したような格好で建てられています。波返しのある防波堤が設けられているところを見ると、あるいはここも波に叩かれるときがあるのかもしれません。

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84039.jpg船はまず内浦湾をぐんぐん沖へ向かい、湾口近くまで達したところで東岸へ舵を切ります。海況は穏やかでしたが、やはり沖へ出るとわずかながらうねりがあり、船はゆっくりとローリングを始めました。

上の写真は小弁天島、緑をかむった荒々しい岩場に、赤い鳥居がポツリとよいアクセントになっていて、箱庭のようです。東岸には磯をなぞった遊歩道が設けられており、昭和48年に、昭和天皇と香淳皇后が行幸された際の記念碑もあるとか(コースについては、『遊覧船コースと周辺の景色』参照)。

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外を眺めている側窓は、一枚の落としこみ窓なのですが、そのロック機構(?)が独特で気に入ってしまいました。テコを上に半回転するとシューが窓に向かって前進し、窓枠を押さえつける仕組みになっているのです。

窓枠はスプリングかバランスウェイトが仕込まれているのでしょう、ロックしなくても均衡して留まるようになっているのですが、よりしっかり固定するためと、全閉時の水密も考えられているのだと思われます。


(23年6月6日撮影)

(『鯛の浦遊覧船…4』につづく)

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タグ : 鯛の浦遊覧船