鯛の浦遊覧船…2
(『鯛の浦遊覧船…1』のつづき)
●展示されていたいくつかの艪の中で、興味をそそられたのがこれ。イレコ(艪の支点)が2段に作られているのです。
これも、外海を漕ぎ渡るための工夫でしょうか。ロウデからの距離を調整することで、短時間力漕したいときと、長時間巡航速度で漕ぐときとの、使い分けをしていたのかもしれませんね。

●展示をひとわたり拝見して、一層上の休憩室兼展望室へ上がってみました。上の写真は西側、小湊漁港の防波堤越しに松ヶ鼻を望んだところですが、水際まで勢いを失わない山塊と、外洋に面した入江らしい美しい海面が一望にでき、なかなかの眺め。
北側に目を転じれば、崖下のわずかな土地にこじんまりとまとまった家並が、漁港のスロープを前に肩を寄せ合い、好ましい漁港風景をかたちづくっていました。三浦ではこういった眺めにずいぶん親しんだので、何か懐かしい感じがします。

●展望室に上がって数分後、防波堤を回って入港してくる一隻の船が…待っていた遊覧船のようですね。
通船タイプの、質実剛健でがっしりとした印象。甲板室や操舵席の配置から、船尾機関船でしょうか。船首にブルワークを高々とめぐらせているので、客室からの眺望はいま一つのようですが、これは波の立ちやすい行動水域を考えれば、むしろ必要な装備なのでしょう。
●さっそく1階に下りて、桟橋に向かってみると、船はたくみに向きを変え、艫づけしてお客を下ろし始めました。てっきり横付けすると思っていたので、トランサムを密着させての客扱いには、ちょっと意外な気がしたものです。
遊覧船には決まった時刻表はなく、運航時間内であれば、お客さんが来次第出してくれるとのこと。海況も穏やかとあって窓はほぼ全開、気持ちのよい船行きが楽しめそうですね。
(23年6月6日撮影)
(『鯛の浦遊覧船…3』につづく)

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これも、外海を漕ぎ渡るための工夫でしょうか。ロウデからの距離を調整することで、短時間力漕したいときと、長時間巡航速度で漕ぐときとの、使い分けをしていたのかもしれませんね。


北側に目を転じれば、崖下のわずかな土地にこじんまりとまとまった家並が、漁港のスロープを前に肩を寄せ合い、好ましい漁港風景をかたちづくっていました。三浦ではこういった眺めにずいぶん親しんだので、何か懐かしい感じがします。

●展望室に上がって数分後、防波堤を回って入港してくる一隻の船が…待っていた遊覧船のようですね。
通船タイプの、質実剛健でがっしりとした印象。甲板室や操舵席の配置から、船尾機関船でしょうか。船首にブルワークを高々とめぐらせているので、客室からの眺望はいま一つのようですが、これは波の立ちやすい行動水域を考えれば、むしろ必要な装備なのでしょう。

遊覧船には決まった時刻表はなく、運航時間内であれば、お客さんが来次第出してくれるとのこと。海況も穏やかとあって窓はほぼ全開、気持ちのよい船行きが楽しめそうですね。
(23年6月6日撮影)
(『鯛の浦遊覧船…3』につづく)

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タグ : 鯛の浦遊覧船
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