萬右衛門川の面影…1

とはいってもあまり余裕がなく、ほんのかじった程度にとどまりましたが、かつての運河の面影を味わうことができ、短時間ながら充実したお散歩となりました。
まずはあんば様に昨年のお札をお返しし、今年一年の航行の安全と皆様のご多幸を祈願した後、新しいお札をいただいて境内を少し散策。

拝殿裏にある神木・三郎杉の周りにも、いくつかパーツ(笑)が追加されていたのはよいものの、鳥居には柵がされて、囲いの中に入れなくなっていたのは残念でした。三郎杉を見上げつつ、樹皮に手を触れるのを楽しみにしていたのですが。

●那珂湊まで一気に走り、さて、萬右衛門川です。
最初に目指したのは、前回訪ねたときに見た、あの古そうなRC橋。あそこなら那珂川も近く、合流点(あるいは分流点かもしれませんが)に水門でもあれば、あわせて観察できそうだったからです。
改めて眺めてみると、全長7~8mの可愛らしささえ感じられる小橋です。一見したところ、竣工後6~70年経っていそうな雰囲気ながら、表面が妙にきれいなのが気になりました。近年に補修工事があったのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】

現状の表面は、やはり近年の補修によるもののようで、他の親柱は表面が剥離して、隠されていた銘板の本来の天地が露出していました。上塗りしたのですね。

この手の、戦後間もない時期に架けられたRC桁橋って、何か惹かれるものがあります。以前、南房総の山中や海岸線沿いをクルマで走った折、谷筋や小河川にこの橋とよく似た造作の小橋が次々と現れて、ハンドルがおろそかになる思いでした。黒々と変色し、苔むしたコンクリート橋って、いかにも星霜を経た風で、しかも鋼橋とはまた違ったひなびた雰囲気があって、いいものですね。
(24年1月2日撮影)
(『萬右衛門川の面影…2』につづく)

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