水路をゆく・第二運河 23年10~12月のご案内



【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、全線ご紹介を目指しています。

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ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。

当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹編として、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。

【更新履歴】
【12月31日】今年もお陰さまで、無事故で川走り、水辺探訪を楽しむことができ、また昨年に引き続き、さまざまなお話を頂戴して、忘れられない年となりました。お世話になった皆様、ブログにお越しくださった皆様に、御礼申し上げます。震災による被害の大きさに心晴れぬ日々ではありますが、来年が皆様にとってよい一年であるよう、お祈りしております。
【12月24日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川クローバー橋を東から見たところです。23年12月10日撮影。
【12月17日更新】タイトルバック画像を更新しました。恵比寿運河、小倉橋付近です。23年10月10日撮影。
【12月11日更新】タイトルバック画像を更新しました。京浜運河を東航中に振り返って。23年10月10日撮影。
【12月3日更新】タイトルバック画像を更新しました。大岡川、長者橋から上流側を見たところ。23年10月10日撮影。
【11月26日更新】タイトルバック画像を更新しました。米子市、旧加茂川の河口近くです。23年11月9日撮影。
【11月19日更新】タイトルバック画像を更新しました。安来市、中海に浮かぶ萱島です。23年11月9日撮影。
【11月13日更新】タイトルバック画像を更新しました。米子市、日野川河口近くの水貫川樋門を通るボートです。23年11月9日撮影。
【11月6日更新】タイトルバック画像を更新しました。中村川、車橋付近です。23年10月10日撮影。
【10月31日更新】タイトルバック画像を更新しました。堀割川、根岸橋です。23年10月10日撮影。
【10月23日更新】タイトルバック画像を更新しました。横浜市中区、南本牧運河に架かる、南本牧大橋です。23年10月10日撮影。
【10月16日更新】タイトルバック画像を更新しました。千鳥運河、千鳥橋北詰にある、太平洋セメント川崎サービスステーションのお絵かきタンクです。23年10月10日撮影。
【10月9日更新】タイトルバック画像を更新しました。万代島・朱鷺メッセ展望室から信濃川河口・新潟西港を望んだところ。23年8月10日撮影。
【10月4日更新】タイトルバック画像を更新しました。新芝川、南平大橋です。23年9月25日撮影。

横十間川に拾う…2

(『横十間川に拾う…1』のつづき)

81046.jpg首都高小松川線の高架が横切るところとくれば、かつて竪川との十字流だった地点。ここを通るたび、つい西側の高架下に目を向けてしまうのが、震災復興橋であるトラス、松本橋(下写真)の存在です。

下を流れていた竪川は、わずかに排水のための開渠を残して埋め立てられ、頭上低く桁が架かり、前後には橋脚と極めつきの窮屈な環境にある橋ですが、よくぞ生き残っていてくれたものです。ただ屋根(?)がついた分、鋼材の痛みも少なくなるでしょうから、現地保存にはむしろ、悪くない環境かもしれません。

81047.jpg

81048.jpg旅所橋、松代橋を過ぎて、総武線の橋をくぐると、ちょうど頭上を列車が通過。

鉄道橋、それも道床のない橋の裏側は、見上げたとき独特の面白さがある反面、通る列車から何か落ちてきやしないかと、首をすくめたくなる部分も。お手洗いが昔のアレだったら、鉄道橋をくぐるたびにそれこそ、傘をささなければならなかったところです。

81049.jpg降雨量が少なく、下水からの合流も久しくないとくれば、水の透明度はなかなかのもの。浅いところでは水底まで陽が射しこみ、沈んだ石がくっきりと影をつくっているほどです。

航路中央でも底が見えるところがあり、目測では深浅を測りかねて、ちょっと怖くなるような一瞬も。行き足を止めて、ウェーキのない状態で舷側からのぞいたら、艇の影が水底に映っているのが見られたかもしれません。

81050.jpg
この天神橋船着場、すでに何度か紹介しましたが、気になる存在でもあるんですよ。かつて江東水上バスが発着していただけあって、桟橋自体は鋼製・全周柵付きの立派なポンツンであるものの、杭はご覧のとおり5本とも木製。しかも、水位が一定して久しいとあって、水面近くが腐朽して細ってきています。

公設の桟橋で木の杭を使っているのは、都内ではここだけじゃないかしら、というのも気になる理由の一つですが、水位低下が成ってから造ったにもかかわらず、なぜここだけポンツン桟橋を採用したのか、判じかねるものがあるのです。
杭もそうですが、鋼製の桟橋自体も傷んできているでしょうから、存続させるのであれば、そろそろ手をかけてやらないと心配な状態ですね。
撮影地点のMapion地図

(23年12月10日撮影)

(『横十間川に拾う…3』につづく)

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タグ : 横十間川 江東内部河川 水位低下化河川 橋の裏側

横十間川に拾う…1

(『小名木川のテラスを見る…6』のつづき)

81041.jpg
横十間川に入り北上、こちらはあまり高い建物が迫っておらず、日当たりもよいとあって鼻歌が出そうな快適さ。久しぶりの訪問であることも手伝い、色々と拾い歩いてみたくなりました。まずは区道・釜屋堀通りを渡す大島橋。

桁は架け替えられているとはいえ、下端のラインに曲線を取り入れて、旧橋のイメージを残したあたり好感が持てます。橋脚は旧橋のものをそのまま流用したこともあり、遠目には戦前の橋のようですね。

81042.jpg新大橋通り、本村橋のあたり。左手、西岸には木製桟道、東岸には鋼製ポンツンと、造り分けられた遊歩道が目を引きます。

このあたりは比較的眺望が開けており、猿江恩賜公園の緑に加えて、スカイツリーも顔を出すなど、横十間川の中でも景勝地といってよいところです。


81043.jpg東岸、大島二丁目の広大な敷地は長い間工事中でしたが、今回見てみると巨大なビルが完成していました。日本ヒューレット・パッカードの本社ビルが建ったのですね。

同社のプレスリリースによると、今年2月竣工、5月16日に新本社として開所。9階建て、延床面積は約44500平米、約6000人が在籍する予定とのこと。

81044.jpg
こちらは震災復興橋、清水橋。抜けるような青空、まぶしいほどの陽射し、墨で黒々と塗りつぶしたような陰翳、水鏡…。橋を見上げたときが、冬晴れの水路をゆく幸せを、最も実感できるときかもしれません。それも、ディテール豊かな震災復興橋とくれば、なおさらです。

81045.jpg橋の裏側を撮っても、いやもう、この光で満ち満ちた桁裏! 低く鋭い陽光がもたらす、まさに冬の贅(夏に来たときに、気づかなかっただけかもしれませんが)。

桁の、支承に向けて下がる部分をよく見てみると、両側面の桁は曲線でまとめられていますが、中の5本は直線で、カクッと下がっていることがわかります。設計者の細やかな気遣いが感じられて、興味をそそられる角度ですね。
撮影地点のMapion地図

(23年12月10日撮影)

(『横十間川に拾う…2』につづく)

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タグ : 横十間川 江東内部河川 水位低下化河川 橋の裏側

小名木川のテラスを見る…6

(『小名木川のテラスを見る…5』のつづき)

81036.jpg越中島線のトラスの少し西側で、新しい鋼矢板が途切れていました。旧テラスの鋼矢板は切り揃えられてはいるものの、まだ取り去っていない土やコンクリート塊が残されています。

写真左には、撤去中の旧テラスも見られ、施工法を順を追って図解されているような気分に。露わになった旧護岸の石垣も、工事が終われば新たな法面に覆われてしまうので、ほんの短期間しか見られない風景です。

81037.jpgここから先は、横十間川との十字流まで旧テラスが残されている未施工区間。近いうちにここも取り壊されてしまうと思うと、何気ない一枚も貴重な記録になるのだなあ…。しっかり撮っておこう。

旧テラス上の緑地帯というか植え込み、下草が刈り込まれ、木々も剪定されているのかさっぱりとした感じ(下写真)で、撤去が迫った今もなお、しっかりと人の手が入っていることがわかりました。

81038.jpg

81039.jpg小名木川クローバー橋の4つある橋詰は、テラスが造成され、南東角のスポーツ会館前には船着場もあるなど、早くから親水化が進められてきたところです。現在進行しているテラス延伸が成れば、これらの橋詰テラスとも一体化するのでしょう。

さて、ここで横十間川に入り、気になる北十間川の様子を見てから帰ろうと右へ(下写真)。この角度から見上げると、クローバー橋のルーバー状装飾がスダレのようで、ちょっと面白いですね。

81040.jpg

撮影地点のMapion地図

(23年12月10日撮影)

(『横十間川に拾う…1』につづく)

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タグ : 小名木川 横十間川 江東内部河川 水位低下化河川

小名木川のテラスを見る…5

(『小名木川のテラスを見る…4』のつづき)

81031.jpg
台船の後ろにはもやいが伸びていて、曳船がもう1隻つながっていました。旋回時などに補助をするためのものでしょう、船名は十一号千羽丸。ちなみに台船を曳いていた先ほどの船は、十二号千羽丸でした。同じ船隊の仲間なのですね。

81032.jpg前後しますが、台船が最狭窄部を抜け出た瞬間、後ろにカヤックの一群が出現。この大行列の後をついて歩いてきたのでしょうか、乗っていたのは、ほとんどが小中学生くらいの子供たちで、先生の引率でゆっくりこちらに向かってきました。

重機をのせた台船がもやう、武骨な雰囲気の水面は、カラフルなカヤックの登場で空気が和らいだよう。誘導員の方も、顔をほころばせて声をかけられていました。

81033.jpg無事「超弩級すり抜け」も終わったようなので、そろそろこちらも離岸しましょう。誘導員の方にお礼をいって、岸をひと蹴りし前進。

新開橋の東側には、もう一隻台船が接岸しているので、まだ通航には時間がかかるようです。誘導員の方から待機の指示が出て、カヤック艇隊は二度の足止め。寒いですから、沈(転覆)しないようにお気をつけて…。


81034.jpg望んでもそうそう行き会えない迫力のシーンを堪能し、すっかり上機嫌になりながらテラスの観察へと戻ります。台船がすり抜けに苦労していたあたりから、テラスの平場は途切れ、鋼矢板のみ水面に連なる錆色の風景に。

内側は旧テラスの鋼矢板で、すでに上端は切り揃えられ、盛り土も取り除かれて低くなっています。手前が新たに打ち込まれた、テラスの護岸となる鋼矢板ですね。

81035.jpg
越中島線のトラスの前後は、工事区間の最先端部とあって護岸上に重機、水上には鋼矢板を打ち込む台船と賑やか。堤防が低められたこともあって視界が広がり、トラスの全貌が眺められるようになったのは嬉しいことでした。
撮影地点のMapion地図

(23年12月10日撮影)

(『小名木川のテラスを見る…6』につづく)

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タグ : 小名木川 江東内部河川 水位低下化河川 曳船 台船