関宿再訪…8
(『関宿再訪…7』のつづき)

●せっかく水際まで下りてきたので、浚渫船のアップを。スローガンを掲げていろいろと主張してはくれるのですが、肝心の船名がどこに書いてあるのかはわかりませんでした。
キャブ横には建設会社の名前と、「01-407」なるナンバープレートが掲げられていたので、建機扱いなのかもしれませんね。
●そして気になったのが、桟橋につないであった足舟です。17年6月に訪れたときは、木製のベカサッパっぽい、いかにもそそる端舟(右)がもやってあったのですが、今回見てみたら、FRP製(左)に替えられていました。
さすがに繋ぎっぱなしで、腐朽したのでしょうか。こちらも何だか舳先をタテイタ風にして、味のある形をしていますね。
●帰ろうと土手の上に登ったら、上流から一隻のPWCが走って来ました。ターンしたと思う間もなく、後ろに乗っていた一人がボチャンと落水。
心配になって見守っていたら、落ちた人が泳ぎつつ「ここ、意外と流れが速いなあ」とのご意見が。艇長曰く「当たり前だろ、そこに水門があるんだから!」。落水した人、水門を振り返ってギョッとした顔で絶句、慌てて艇の上に這い上がっていました。イヤ、いわれるまで目の前の水門に気づかなかったのかと(笑)。
ともあれ、吸い込まれたりしなくて何よりでした。

●さて、ふたたび閘門と水門の上を渡り、博物館に戻るとしましょう。実は、この後もうひとつ、お楽しみが待っているのです。
右の写真はオマケ。関宿城博物館の瓦の上で、ふくふくと羽をゆるめてくつろぐスズメさん。ちょうど巣作りの時期に当たり、博物館の瓦のそこここから、忙しそうに出入りするスズメの姿が見られました。
(23年5月4日撮影)
(『「高瀬舟さかい丸」に乗って…1』につづく)

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●せっかく水際まで下りてきたので、浚渫船のアップを。スローガンを掲げていろいろと主張してはくれるのですが、肝心の船名がどこに書いてあるのかはわかりませんでした。
キャブ横には建設会社の名前と、「01-407」なるナンバープレートが掲げられていたので、建機扱いなのかもしれませんね。

さすがに繋ぎっぱなしで、腐朽したのでしょうか。こちらも何だか舳先をタテイタ風にして、味のある形をしていますね。

心配になって見守っていたら、落ちた人が泳ぎつつ「ここ、意外と流れが速いなあ」とのご意見が。艇長曰く「当たり前だろ、そこに水門があるんだから!」。落水した人、水門を振り返ってギョッとした顔で絶句、慌てて艇の上に這い上がっていました。イヤ、いわれるまで目の前の水門に気づかなかったのかと(笑)。
ともあれ、吸い込まれたりしなくて何よりでした。


右の写真はオマケ。関宿城博物館の瓦の上で、ふくふくと羽をゆるめてくつろぐスズメさん。ちょうど巣作りの時期に当たり、博物館の瓦のそこここから、忙しそうに出入りするスズメの姿が見られました。
(23年5月4日撮影)
(『「高瀬舟さかい丸」に乗って…1』につづく)

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関宿再訪…7
(『関宿再訪…6』のつづき)
●閘室横を戻って、上流側から眺めてみることにしました。閘室近くの法面は、時々手入れをされているようですが、いったん水門のエリアから外れると、とたんに草深くなります。
下の写真は、背割堤の先端部。丸く成形された法面が、その形のとおりの波紋を上流に向かって広げているのが見えます。のどかな眺めですが、もし艇で近づいたら水流にスーッと吸い込まれると思うと、恐ろしい感じもしますね。

●前回訪問時同様、浚渫船のもやうあたりの法面に下りて、閘門正面から狙ってみることに。後ろに続くのは、浚渫船が水と一緒に吸い込んだ泥を送るパイプで、フロートで浮くように造られています。使用時は何組かを連結して用いるのでしょう。
船尾に二本あるスパッドを、おそらく下ろして河底に突き刺しているとはいえ、もやい1本ではどうも吸い込まれてしまいそうで、心もとない感じがしますね。増水時などは、どうしているのでしょうか?
●水閘門の全体がなんとか、ギリギリ収まりました。やはり水面からの見上げる目線で眺めると、印象がだいぶ違ってきます。
ちなみにプレ水門図鑑「鋼製ゲート百選」(技報堂出版)によると、水門は8径間、寸法は径間8.54m・扉高4.7m、閘門は径間4.915m・扉高8.54mとのこと。竣工時の水門の扉体型式は、三栖閘門(『三栖閘門…1』ほか参照)と同じストーニーゲートでした。

●閘門をズームでぐっと寄せて一枚。落差に立つさざ波から閘室、ゲートの向こう側までが一望できます。背割堤の下流側には、だいぶ大きな木が生えて、航路の半分くらいを覆ってしまっていますね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年5月4日撮影)
(『関宿再訪…8』につづく)

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下の写真は、背割堤の先端部。丸く成形された法面が、その形のとおりの波紋を上流に向かって広げているのが見えます。のどかな眺めですが、もし艇で近づいたら水流にスーッと吸い込まれると思うと、恐ろしい感じもしますね。


船尾に二本あるスパッドを、おそらく下ろして河底に突き刺しているとはいえ、もやい1本ではどうも吸い込まれてしまいそうで、心もとない感じがしますね。増水時などは、どうしているのでしょうか?

ちなみにプレ水門図鑑「鋼製ゲート百選」(技報堂出版)によると、水門は8径間、寸法は径間8.54m・扉高4.7m、閘門は径間4.915m・扉高8.54mとのこと。竣工時の水門の扉体型式は、三栖閘門(『三栖閘門…1』ほか参照)と同じストーニーゲートでした。

●閘門をズームでぐっと寄せて一枚。落差に立つさざ波から閘室、ゲートの向こう側までが一望できます。背割堤の下流側には、だいぶ大きな木が生えて、航路の半分くらいを覆ってしまっていますね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年5月4日撮影)
(『関宿再訪…8』につづく)

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関宿再訪…6
(『関宿再訪…5』のつづき)
●上流側の扉体をのぞき込んで。橋の上からでは、水管橋らしいもの2本が邪魔をして、まさにのぞき込む感じがします。右の写真が東側、下の写真が西側の扉体。
梁に泥が積もったりしていますが、比較的最近に塗り替えられたのか、状態は悪くありません。閘門としての機能は果たしていないとはいえ、最低でも上流側ゲートが健全でいてくれないと、流量の調整はできないからでしょう。

●次は下流側のゲートを眺めようと、西岸に出て閘室横をほてほてお散歩。ここから見ても、上流側にくらべて、扉体がずいぶん錆びているのがわかりますね。
ゲートの上にある水管橋らしいパイプ、よく見てみると、水管橋としては基部の立ち上がりがちょっと怪しいことに気づかされました。上下流とも同じ形で、しかも基部がどちらも扉体に隣接し過ぎています。もしかしたら、扉体の動力に関係しているものかもしれません。2枚の扉体を連動させるシャフトとか、油圧装置を通したものなのでしょうか。

●近寄って眺めてみると、思ったよりひどい状態です。タスキにかけられた帯金は錆びて落ち、梁に堆積した泥には草が生えています。しかも、水面近くのスキンプレートには穴があいているっぽい…う~ん。
上にある機側操作盤の状態から、動力は来ているものと思われますが、穴があいていてはゲートが仮に動いても、意味はないでしょう。以前来たときは、イベント時に開閉して、カヤックを通航させていたようですが、これではもう運転は難しいかもしれません。
●閘室側面の桟橋部分のアップ。1本だけフェンダー(?)の角材が、落ちずに残っていました。
桟橋の柱状部には、点々とボルト穴が見られるので、かつては一面に角材が取り付けられていたに違いありません。角材がほとんど残っていないのは、腐朽したこともあるのでしょうが、常時扉体が全開で、増水時などは激しい水流にさらされるのですから、押し流されてしまったということなのでしょう。
(23年5月4日撮影)
(『関宿再訪…7』につづく)

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梁に泥が積もったりしていますが、比較的最近に塗り替えられたのか、状態は悪くありません。閘門としての機能は果たしていないとはいえ、最低でも上流側ゲートが健全でいてくれないと、流量の調整はできないからでしょう。


ゲートの上にある水管橋らしいパイプ、よく見てみると、水管橋としては基部の立ち上がりがちょっと怪しいことに気づかされました。上下流とも同じ形で、しかも基部がどちらも扉体に隣接し過ぎています。もしかしたら、扉体の動力に関係しているものかもしれません。2枚の扉体を連動させるシャフトとか、油圧装置を通したものなのでしょうか。

●近寄って眺めてみると、思ったよりひどい状態です。タスキにかけられた帯金は錆びて落ち、梁に堆積した泥には草が生えています。しかも、水面近くのスキンプレートには穴があいているっぽい…う~ん。
上にある機側操作盤の状態から、動力は来ているものと思われますが、穴があいていてはゲートが仮に動いても、意味はないでしょう。以前来たときは、イベント時に開閉して、カヤックを通航させていたようですが、これではもう運転は難しいかもしれません。

桟橋の柱状部には、点々とボルト穴が見られるので、かつては一面に角材が取り付けられていたに違いありません。角材がほとんど残っていないのは、腐朽したこともあるのでしょうが、常時扉体が全開で、増水時などは激しい水流にさらされるのですから、押し流されてしまったということなのでしょう。
(23年5月4日撮影)
(『関宿再訪…7』につづく)

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