目黒川をのぞいてみると…1
(『勝島運河の桜』のつづき)
●お弁当を広げた勝島運河の最奥部、立会川河口に近いここは、通船溜りでもあります。美しく整備された粒ぞろいの通船たちが、桜をバックに憩う姿を眺めながらの楽しい昼食。
腹くちくなったところで、さらに水辺の桜を求めて北上再開。ううむ、いま一つ空模様がパッとしないのがなんとも…まあ、この時季は毎年のことなのですが。
●天王洲南運河まで戻ってきました。架け替え工事中の東品川橋(『東品川橋の工事』参照)は、旧橋がすっかり取り払われ、橋脚が残るのみとなっていました。
以前も触れましたが、商品名「ランドクロス」の仮橋側面に書かれた桁下表記、親切でいいですね。
もっとも、側面にあまりごちゃごちゃ書き込み過ぎると、橋の美観を損ねる場合もあるでしょうから、ウェブ上の公開情報にした方がいいかもしれません。建設局と港湾局で「桁下高サイト」でも作っていただけると、ありがたいのですが。
●いや、桁下高のお話ではなく、次なる水辺の桜は、毎度おなじみ目黒川。下流部をほんの少しですが、のぞいてみることにしました。
第一橋・昭和橋の下からすかし見たところでは、おお、このもこもことした満開加減、今がちょうど見ごろといった感じですね。

●イヤもう、申し分のない咲きっぷり。
これでスカッと晴れていれば、なお良かったのですが…。
【撮影地点のMapion地図】
●こちらもなかなか。これでもっと晴れていればなお(略)(しつこい)。
例年のように、お花見に繰り出したフネブネの引き波で、木の葉のようにもまれるかと覚悟したのですが、意外や波静かで拍子抜けした気分でした。
たまたま他艇に出会わなかっただけかもしれませんが、この時季の目黒川が静かだと、かえって不安になってしまいます。
(23年4月10日撮影)
(『目黒川をのぞいてみると…2』につづく)

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腹くちくなったところで、さらに水辺の桜を求めて北上再開。ううむ、いま一つ空模様がパッとしないのがなんとも…まあ、この時季は毎年のことなのですが。

以前も触れましたが、商品名「ランドクロス」の仮橋側面に書かれた桁下表記、親切でいいですね。
もっとも、側面にあまりごちゃごちゃ書き込み過ぎると、橋の美観を損ねる場合もあるでしょうから、ウェブ上の公開情報にした方がいいかもしれません。建設局と港湾局で「桁下高サイト」でも作っていただけると、ありがたいのですが。

第一橋・昭和橋の下からすかし見たところでは、おお、このもこもことした満開加減、今がちょうど見ごろといった感じですね。

●イヤもう、申し分のない咲きっぷり。
これでスカッと晴れていれば、なお良かったのですが…。
【撮影地点のMapion地図】

例年のように、お花見に繰り出したフネブネの引き波で、木の葉のようにもまれるかと覚悟したのですが、意外や波静かで拍子抜けした気分でした。
たまたま他艇に出会わなかっただけかもしれませんが、この時季の目黒川が静かだと、かえって不安になってしまいます。
(23年4月10日撮影)
(『目黒川をのぞいてみると…2』につづく)

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勝島運河の桜
(『4月10日の平和島運河』のつづき)
●京浜運河を半ばまで北上したところで、お昼になりました。ちょうど勝島運河の入口が見えたので、これ幸いともぐりこんでお弁当を開くことに。
ここなら懐も深いので、風向きや通航船の引き波を気にすることなく、ゆっくりすることができるでしょう。
●第一橋・鮫洲橋をくぐると、北詰西側の小公園に、さっそく見事な桜が咲き誇っており、お花見客で賑わっていました。
勝島運河は、沿岸の大部分を法面護岸にしており、しかも護岸のひとマスづつに花が丹精されている(自生しているのもあるかもしれませんが)ので、水面から見上げるのが楽しくなります。
●お弁当を広げるお花見客が多いせいでしょうか、おこぼれを頂戴しようとウロウロする、ユリカモメやハトたちの姿も多く見られました。
小さな子供がお菓子を投げると、ご覧のとおり時ならぬ鳥山(?)が立つほど。それを写真に撮るおじさんもいたりして、のどかな雰囲気です。

●運河の最奥部近く、業務船の上架設備があるあたりの桜が、高密度でこれまた見事。
春爛漫を絵に描いたような咲きっぷりを眺めながら、お弁当をいただくことにしました。
●この、ファンケルのロゴを大書きした倉庫のあたりから見る眺めが好きなのですが、勝島運河、何度訪れても、京浜運河地帯でもっとも落ち着けるところだなあ、と思わせる雰囲気の良さがあります。
水辺の緑濃いのどかさに加えて、通船や釣り船といった、私好みのフネブネが多くもやう利用度の高い水面であることも、手伝っているかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
(23年4月10日撮影)
(『目黒川をのぞいてみると…1』につづく)

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ここなら懐も深いので、風向きや通航船の引き波を気にすることなく、ゆっくりすることができるでしょう。

勝島運河は、沿岸の大部分を法面護岸にしており、しかも護岸のひとマスづつに花が丹精されている(自生しているのもあるかもしれませんが)ので、水面から見上げるのが楽しくなります。

小さな子供がお菓子を投げると、ご覧のとおり時ならぬ鳥山(?)が立つほど。それを写真に撮るおじさんもいたりして、のどかな雰囲気です。

●運河の最奥部近く、業務船の上架設備があるあたりの桜が、高密度でこれまた見事。
春爛漫を絵に描いたような咲きっぷりを眺めながら、お弁当をいただくことにしました。

水辺の緑濃いのどかさに加えて、通船や釣り船といった、私好みのフネブネが多くもやう利用度の高い水面であることも、手伝っているかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
(23年4月10日撮影)
(『目黒川をのぞいてみると…1』につづく)

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タグ : 勝島運河
4月10日の平和島運河
(『羽田の水門と船溜…5』のつづき)

●羽田可動橋を見上げながら、平和島運河・京浜南運河が同居する干潟水路へ再進入。国際線ターミナルも開業し、名実ともに国際空港に返り咲いた羽田ですが、期待された可動橋の再活用は成らないのでしょうか。
大型船の通航もまれとなった現在、閉じたっぱなしにしておいても、あまり問題もないような気がするのですが。
●久しぶりにこちらを訪ねたのだからと、平和島運河を通ってみることにしました。モノレールと首都高がはすに渡るこのあたり、少し浅くなっている区間なので、測深値を見つつそろりそろりと。
足場が架かっているところを見ると、首都高の桁の工事はまだ終わらないようですね。おや、その向こうも…。
●人道橋、大森避難橋もすっぽりとネットをかぶり、修繕の真っ最中。
そういえば、以前通ったとき、橋脚が傷んでいるのが気になったっけ…あれ? 橋脚にはネットがかけられていませんね。桁のみの塗り替えということでしょうか。
左側、大森南~大森東の水辺は、法面護岸の堤防ということもあり、散歩や釣りをする人々で賑わっていました。
●「ふるさとの浜辺公園」と対面する昭和島西岸の水辺は、旧来の護岸の前に、法面護岸が新たに建設されていることを以前も触れましたが、ほぼ完成した様子です。クレーン船がいるところを見ると、竣工まであともう少しといったところでしょうか。
大型艇なら、アンカリングしたついでに、装載したテンダーでちょっと上陸してみたくなるような岸辺になりましたね。
【撮影地点のMapion地図】
●平和島運河と別れ、ガスミオ運河を抜けて京浜運河へ戻ります。水面が広くなったところで、ぐっとレバーを倒して増速、北上開始。
少し空も明るくなってきたようです、これから雲が切れて、青空がのぞいてくるとよいのですが。
(23年4月10日撮影)
(『勝島運河の桜』につづく)

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●羽田可動橋を見上げながら、平和島運河・京浜南運河が同居する干潟水路へ再進入。国際線ターミナルも開業し、名実ともに国際空港に返り咲いた羽田ですが、期待された可動橋の再活用は成らないのでしょうか。
大型船の通航もまれとなった現在、閉じたっぱなしにしておいても、あまり問題もないような気がするのですが。

足場が架かっているところを見ると、首都高の桁の工事はまだ終わらないようですね。おや、その向こうも…。

そういえば、以前通ったとき、橋脚が傷んでいるのが気になったっけ…あれ? 橋脚にはネットがかけられていませんね。桁のみの塗り替えということでしょうか。
左側、大森南~大森東の水辺は、法面護岸の堤防ということもあり、散歩や釣りをする人々で賑わっていました。

大型艇なら、アンカリングしたついでに、装載したテンダーでちょっと上陸してみたくなるような岸辺になりましたね。
【撮影地点のMapion地図】

少し空も明るくなってきたようです、これから雲が切れて、青空がのぞいてくるとよいのですが。
(23年4月10日撮影)
(『勝島運河の桜』につづく)

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羽田の水門と船溜…5
(『羽田の水門と船溜…4』のつづき)
●船溜とお別れして、羽田第二水門を再びくぐり多摩川へ。かつての入堀・船溜ギッシリ地帯の後継者たる二つの船溜、大いに楽しませていただきました。
二つの大橋梁に挟まれた「三角水域」だけあって、くぐって外へ出る瞬間の眺めは雄大そのもの。土木趣味が横溢する風景ですね。

●水門を出た直後の眺め。この角度から眺めた大師橋、実にいい感じですね。
逆V字形主塔2本の力強さもさることながら、厚みを抑えた桁のラインも軽快で、この橋の魅力が存分に味わえる視点のように思えます。橋ばかりでなく、手前にもやうフネブネの姿で、生きた水路としての川を感じさせてくれるのがまた佳し。多摩川下流部を代表する景色といえるでしょう。

●大師橋の桁下をかすめて遠望する、対岸の新日本製鐵水門(過去ログ『多摩川の帰路に』参照)――正確には「水門跡」なのかもしれませんが――。こちらもやはり入堀式の船溜、しかも水門跡つきということで、そそるものがあります。
一度入ってみたいものですが、河道中央付近はきわめて浅く、行きつくまでの澪筋が判然としないので、また潮時の良い機会に再挑戦することに。
●薄曇りのおかげで、広大な川面を渡る風も穏やか。静かな川面をしばらく楽しみながら帰ろうと、最微速で下ります。
前方はるかには、つい最近竣工した、羽田空港の国際線ターミナルが。17年前、ここを通って初めて江戸川ほかを訪れたときから考えると、信じられないくらいの変貌ぶり。トシをとるわけですわ…。
●ふたたび海老取川澪筋に進入。
通い慣れた区間とはいえ、それ相応に緊張してはいるので、いつも同じアングルからの写真ばかりになってしまうのですが、今回は珍しく、五十間鼻とカメノコ、その上に立つ無縁供養堂をほぼ正面からとらえることに成功。左手奥、羽田水門との位置関係もわかりますね。
さて、都心の桜たちを見て回るとしましょうか。
(23年4月10日撮影)
(『4月10日の平和島運河』につづく)

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二つの大橋梁に挟まれた「三角水域」だけあって、くぐって外へ出る瞬間の眺めは雄大そのもの。土木趣味が横溢する風景ですね。

●水門を出た直後の眺め。この角度から眺めた大師橋、実にいい感じですね。
逆V字形主塔2本の力強さもさることながら、厚みを抑えた桁のラインも軽快で、この橋の魅力が存分に味わえる視点のように思えます。橋ばかりでなく、手前にもやうフネブネの姿で、生きた水路としての川を感じさせてくれるのがまた佳し。多摩川下流部を代表する景色といえるでしょう。

●大師橋の桁下をかすめて遠望する、対岸の新日本製鐵水門(過去ログ『多摩川の帰路に』参照)――正確には「水門跡」なのかもしれませんが――。こちらもやはり入堀式の船溜、しかも水門跡つきということで、そそるものがあります。
一度入ってみたいものですが、河道中央付近はきわめて浅く、行きつくまでの澪筋が判然としないので、また潮時の良い機会に再挑戦することに。

前方はるかには、つい最近竣工した、羽田空港の国際線ターミナルが。17年前、ここを通って初めて江戸川ほかを訪れたときから考えると、信じられないくらいの変貌ぶり。トシをとるわけですわ…。

通い慣れた区間とはいえ、それ相応に緊張してはいるので、いつも同じアングルからの写真ばかりになってしまうのですが、今回は珍しく、五十間鼻とカメノコ、その上に立つ無縁供養堂をほぼ正面からとらえることに成功。左手奥、羽田水門との位置関係もわかりますね。
さて、都心の桜たちを見て回るとしましょうか。
(23年4月10日撮影)
(『4月10日の平和島運河』につづく)

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羽田の水門と船溜…4
(『羽田の水門と船溜…3』のつづき)
●羽田第二船溜に進入してみて、まず目に飛び込んできたのが羽田名物、レンガ堤防。おお、これはステキですね!
水門や排水機場の建屋までレンガという、六郷水門の船溜(過去ログ『六郷水門…2』参照)には及びませんが、左右に広がるレンガの色が、船溜の風景をぐっと柔らかな雰囲気にしています。
旧堤防の外側に船溜が位置することから、ここが旧河川敷だったことがわかり、かつてがしのばれる意味でも興味深い眺めです。
●水門をくぐったところで右手を見ると、繋留船は皆無な代わりに、護岸上には上架されたPWCが並べられ、その奥には艇庫もあるようですね。
羽田第一船溜で見た、漁協が利用する水面とは違った雰囲気が意外でした。ここはマリーナなのかしら?
●もう少し、船溜の奥へ進んでから見たところ。やはり、PWC専門の小さなマリーナのようです。ウェブ上の地図では名称を確認できませんでしたが、多摩川を目の前に、東京・神奈川方面とも運河地帯を控えたここは、PWCの基地としては絶好の環境でしょう。
左手には幅のあるスロープにポンツン桟橋が引き上げられ、突然の闖入者を眺める人影もちらほら。お騒がせしてすみません、すぐ出ますんで…。
●西側にもやはり繋留船はなく、広々とした水面が広がっていました。ちなみにこの羽田第二船溜、前回同様Googleマップ上の計測では、東西約80m、南北は最大で約36m。羽田第一船溜より奥行きがあるので、だいぶ広く見えますね。
向こうに見えるのは、大師橋の橋桁です。東西を大きな橋に挟まれたかたちなので、水面は静かでも頭の上がわさわさと落ち着かないような、一種独特の雰囲気があります。

●羽田第二水門の裏側と大師橋のツーショット。扉体の裏側が、弟分とはまた一味違った構造なのが目を引きますね。
しかし、この角度から見た大師橋、なかなかカッコイイですね。毎度同じことをこぼして恐縮ですが、光の塩梅がうまくない(もちろん写真の腕も)ので、なかなか納得のゆく絵が撮れませなんだ。
【撮影地点のMapion地図】
(23年4月10日撮影)
(『羽田の水門と船溜…5』につづく)

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水門や排水機場の建屋までレンガという、六郷水門の船溜(過去ログ『六郷水門…2』参照)には及びませんが、左右に広がるレンガの色が、船溜の風景をぐっと柔らかな雰囲気にしています。
旧堤防の外側に船溜が位置することから、ここが旧河川敷だったことがわかり、かつてがしのばれる意味でも興味深い眺めです。

羽田第一船溜で見た、漁協が利用する水面とは違った雰囲気が意外でした。ここはマリーナなのかしら?

左手には幅のあるスロープにポンツン桟橋が引き上げられ、突然の闖入者を眺める人影もちらほら。お騒がせしてすみません、すぐ出ますんで…。

向こうに見えるのは、大師橋の橋桁です。東西を大きな橋に挟まれたかたちなので、水面は静かでも頭の上がわさわさと落ち着かないような、一種独特の雰囲気があります。

●羽田第二水門の裏側と大師橋のツーショット。扉体の裏側が、弟分とはまた一味違った構造なのが目を引きますね。
しかし、この角度から見た大師橋、なかなかカッコイイですね。毎度同じことをこぼして恐縮ですが、光の塩梅がうまくない(もちろん写真の腕も)ので、なかなか納得のゆく絵が撮れませなんだ。
【撮影地点のMapion地図】
(23年4月10日撮影)
(『羽田の水門と船溜…5』につづく)

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