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年の瀬の運河風景…1

(『年の瀬の隅田川…3』のつづき)

46061.jpg隅田川派川から朝潮運河に入りました。ふと右手、月島2丁目の岸に目をやると、ああ、ここもすっかり変わって、小ぎれいになってしまったのだな、と、住まれている方には失礼ですが、ちょっと感傷的な気持ちになりました。

昨年、テレビ番組のお手伝いをさせていただいた際、スタッフの方がここも取材されて「間もなく取り壊されるようですよ」と知らせてくださり、それからは本当にアッという間、石積みの護岸のほかは、以前を思い出させるものすらないほどの変貌ぶりです。

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すでに「朝潮運河に行ってみると…3」でも触れていますが、惜別の意味で改めて、20年12月に撮った同地点を。水面上に張り出した、長屋状のいわば杭上家屋があったわけです。

都内では貴重かつ、魅力的な風景(実際に使われていた方のことを思うと、外野が軽々しく喜ぶのは失礼ですが)ではあったのですが、末期はご覧のとおり少々痛々しい状態でした。取り壊されたのも無理はありませんが、やはりなくなると寂しいものです。

46062.jpg大好きだった例の筏曳船溜も廃業してしまったので、朝潮運河での楽しみはここ、晴海1丁目に面した岸にもやう黒い曳船たちの船溜。

年の瀬の水路らしい雰囲気を味わうなら、船溜を訪ねてフネブネをのぞき見るに限るのですが、どうでしょうか。



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あった!
いかついプッシャーの船首に、お正月の松飾りが見えますね。

46064.jpgそうそう、紹介し忘れていた朝潮運河の注目物件がもう一つ。団地ではなくてその手前、この短い区間だけ、かつての荷揚場が、まるで保存したかのようにキレイな状態で残されているのです。

錆色の3本のビット、石垣護岸に同じく石張りのスロープと、古典的な艀船岸壁そのもの。なぜこの団地の前だけ残っているのか、不思議な気がします。
撮影地点のMapion地図

46065.jpgチャーター船の乗降場である、朝潮小型船のりば。いつもは屋形船や貸し切り遊覧船のお客さんで賑わうここも、年末とあってひっそり。

港内の本船の様子も気になります、朝潮運河を出て、晴海も見てみましょう。
撮影地点のMapion地図


(22年12月29日撮影)

(『年の瀬の運河風景…2』につづく)

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タグ : 朝潮運河曳船