年の瀬の荒川…7
(『年の瀬の荒川…6』のつづき)
●一度見たら忘れられない、強烈な風貌の朝霞水門。東京近郊の可航河川にある水門では、江戸川の柳原水門、後で紹介するさくらそう水門と合わせて、「三大豪華水門」とでも呼びたくなる造作です。
新河岸川の増水時にこの水門を開き、荒川へ水を逃がす働きをするためのものですが、例によって可航河川バカにとっては、「ここが常時開なら、新河岸川を通って帰れるのに…」などと、不埒な妄想を抱かせる存在でもあります。

●久しぶりに、強烈かつスマート(?)な姿を見られて嬉しくなり、正面からもいいお顔をもう一枚。
継ぎ目から少し汚れが垂れていたりして、初めて見たときより幾分くたびれた風情ですが、お化粧直しした(といっても、3年くらい前でしょうか)扉体はきれいで、まだまだ若手水門といっても通用する凛々しさ。
ちなみに、朝霞水門を含めたこの付近の水門たちのスペックは、「荒川を知ろう 水門」(荒川上流河川事務所)に、図面とともに紹介されています。ぜひご覧ください。
●朝霞水門を離れて遡上を再開すると、河道は北に向かいつつ、これまでとは反対に西への屈曲区間となり、左手には高水敷のゴルフ場、右手にはふたたび彩湖の堤防が迫ってきます。
写真のように正面だけ切り取ると、水面のほかは、高い堤防と空だけが視界を占めて、江戸川の中流部を思わせるような川景色。
ある種ノイズのない、ひたすら川のみの潔い風景は、どこか心細くさせながらも、反面冒険心をそそられる部分もあるような…うまく言えませんが、江戸川遡上に初挑戦したころのことを、思い出させる風景です。
●内陸部らしい景色も2kmあまりで終わり、武蔵野線のトラス橋が見えてくると、可航区間の終点も間もなくです。
堤防が少し遠ざかり、視界はだいぶ開けてきましたが、灌木の林や、森のようにこんもりとした繁みが水際に点在して、いかにも奥地といった雰囲気は失われていません。

●遮風柵(?)のあるトラスをくぐって、最奥部の水面へ。河口から33.64km地点。
最後の屈曲区間を出ると、風とほぼ正対するため、体感温度はますます低く、掲げた旗もちぎれんばかりに、音立ててはためきます。
【撮影地点のMapion地図】
(22年12月29日撮影)
(『年の瀬の荒川…8』につづく)

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新河岸川の増水時にこの水門を開き、荒川へ水を逃がす働きをするためのものですが、例によって可航河川バカにとっては、「ここが常時開なら、新河岸川を通って帰れるのに…」などと、不埒な妄想を抱かせる存在でもあります。

●久しぶりに、強烈かつスマート(?)な姿を見られて嬉しくなり、正面からもいいお顔をもう一枚。
継ぎ目から少し汚れが垂れていたりして、初めて見たときより幾分くたびれた風情ですが、お化粧直しした(といっても、3年くらい前でしょうか)扉体はきれいで、まだまだ若手水門といっても通用する凛々しさ。
ちなみに、朝霞水門を含めたこの付近の水門たちのスペックは、「荒川を知ろう 水門」(荒川上流河川事務所)に、図面とともに紹介されています。ぜひご覧ください。

写真のように正面だけ切り取ると、水面のほかは、高い堤防と空だけが視界を占めて、江戸川の中流部を思わせるような川景色。
ある種ノイズのない、ひたすら川のみの潔い風景は、どこか心細くさせながらも、反面冒険心をそそられる部分もあるような…うまく言えませんが、江戸川遡上に初挑戦したころのことを、思い出させる風景です。

堤防が少し遠ざかり、視界はだいぶ開けてきましたが、灌木の林や、森のようにこんもりとした繁みが水際に点在して、いかにも奥地といった雰囲気は失われていません。

●遮風柵(?)のあるトラスをくぐって、最奥部の水面へ。河口から33.64km地点。
最後の屈曲区間を出ると、風とほぼ正対するため、体感温度はますます低く、掲げた旗もちぎれんばかりに、音立ててはためきます。
【撮影地点のMapion地図】
(22年12月29日撮影)
(『年の瀬の荒川…8』につづく)

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