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年の瀬の荒川…6

(『年の瀬の荒川…5』のつづき)

46026.jpg外環道の幸魂大橋を望むあたりで、黒い水鳥の群れに遭遇。ええと、川鵜君だったかな?

驚かさないように行き足を落として、遠巻きに通過したはずでしたが…残念、やはり驚かせてしまったようです。ごめんなさい。



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天気が良いと、赤白に塗り分けられた鉄塔もキレイ。吸い込まれるような青空こそ、何よりのご馳走です。

寒がりの私は、言うまでもなく、南極行きもかくやと思わせる厚着の上ダウンを着こみ、顔は目だけ出しているような情けないいでたちで、使い捨てカイロと魔法瓶の熱いお茶が欠かせないありさまですが、例え寒さに震えても出かけてしまう、素晴らしさが、冬の水路にはあるのです。

46028.jpg河口より30.83km地点、幸魂大橋の裏側を見上げて。荒川本流を渡る部分は、ご覧のような普通の箱桁橋ですが、奥に見える斜張橋は、広い彩湖を大径間で渡すため、二連の支塔を高々と上げた堂々たるもの。

ここも周囲にさえぎるものがなく、彩湖の水面も見下ろせて、実に眺望の良い橋ですよね。


46029.jpg幸魂大橋をくぐった上流南側、先ほど下っていった2隻の独航艀の荷揚げ先でもある、油槽所桟橋があります。ここから約1km離れた、新河岸川を越えたところにあるジャパンエナジー朝霞油槽所まで、パイプラインが伸びているのですね。

二組あるのが以前より気になっていたのですが、一航海の輸送を2隻一組で行っているのかもしれません。

46030.jpg
そしてこのあたりの大物物件といえば、何といっても朝霞水門。
最近化粧直しをしたようですから、その艶姿を拝んでゆきましょう。
撮影地点のMapion地図


(22年12月29日撮影)

(『年の瀬の荒川…7』につづく)

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タグ : 荒川朝霞水門水辺の鳥たち橋の裏側

年の瀬の荒川…5

(『年の瀬の荒川…4』のつづき)

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河口から28.69km地点、国道17号と首都高5号池袋線が並行して渡る、笹目橋まで来ました。ここはクルマでよく渡るのですが、空気の澄んだ日には遠く富士山が望め、眼下に荒川と新河岸川、そして彩湖や水門群が眺められるなど、このあたりでは随一の景勝地です。

個人的には、笹目橋を境にして、水路の雰囲気ががらりと変わるように感じているのですが、いかがでしょうか。進入できる派川もない、言わば袋小路の最末端部ですが、荒川でも最も好きな区間です。

46022.jpg橋のすぐ上流、南岸にあるプレジャーボートの繋留施設。ポンツン桟橋をおごった結構な規模のもので、フライブリッジ付きの大型クルーザーが多いのが印象的。

ここは彩湖の堤防が迫っていて風裏に当たるのか、はたまた屈曲による流れの関係か、先ほどまでの波立つ水面がウソのように静かで、泊地としては恰好の環境のようですね。


46023.jpgこのあたりから川幅がだいぶ狭まり、正面から北西に向かって広がる彩湖(荒川第一調節池)の南西側を巻くようにして、河道は大きく屈曲します。

右手には彩湖の吐口を守る一大目標、荒川第一調節池排水門が見えてきました。


46024.jpg
青空と冬枯れの土手に映える、茶色いタイル張りの排水門。縦に長い2径間のスタイルは、横長のものが多い関東の水門の中では、異彩を放つ存在です。
タイル張りのお化粧も、彩湖を利用した大型公園・道満グリーンパークを控えて、多くの人の目に触れる水門となれば、設計者も気を遣わざるを得なかったのでしょうね。

この水路にもご覧のとおり繋留施設があり、流れの塩梅が良いのか、水辺では多くの人が釣りに興じていました。
撮影地点のMapion地図

46025.jpg彩湖の脇を走る屈曲区間を通過。今まで遠くにあった堤防が両岸に迫り、谷間っぽい雰囲気になってくるのも、笹目橋より下流側と大きく違うところ。

高い建物も次第に少なくなり、鉄塔と高水敷に並ぶ灌木だけが視界を占める川景色、いかにも「内陸まで遡ってきた!」という感じがして、川走りの醍醐味が味わえる区間でもあるのです。


(22年12月29日撮影)

(『年の瀬の荒川…6』につづく)

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タグ : 荒川彩湖荒川第一調節池排水門