小型トラスたちを味わう
(『古川に袖にされる』のつづき)
●後ろ髪引かれる思いで古川を出て、すでに南風で白波の立ち始めた東京港を横断、田村氏のリクエストにお応えして朝潮運河へ。
朝潮水門をくぐると、さすがに波静かになり、随伴艇に付き添われたドラゴンボートの訓練風景も見ることができました。再開発で変貌著しい運河の一つですが、こちら側は石垣護岸や倉庫が残り、昔ながらの雰囲気を留めています。
●コース終盤は、鉢氏のドボクマッピング講演のお手伝いということで、隅田川派川から大横川に入り、平久川との変則十字流で左折、仙台堀川に向かいました。
今年は茂森橋コースでの進入が多く、平久川から西側河川ディープ水域に入るのは、本当に久しぶりです。かつて、油堀川との十字流の「目印の橋」であったこれ、鶴歩橋にもすっかりご無沙汰していました。

●塗り替えてまだ間がないとあって、接近して見上げてもなかなかきれい。
以前は淡緑色でしたが、このように濃い目の色の方が、リベットや構造のつくりだす陰影とあいまって重厚に見え、好ましい感じがします。
●仙台堀川、平久川との丁字流近くにある西側河川きっての個性派トラス、亀久橋。何度か紹介したように、普通の台形ではなく、長方形の側面を持つ珍しいトラスです。橋詰の木が邪魔をして、肝心の部分が隠れてしまっているのが残念ですが。
鉢氏もこれはいたく気に入られたようで、この時「橋門構の装飾もステキですよ」とお話ししたら、後日再訪され、ドボクマッピングの講演でも大きく取り上げてくださいました。(『USTREAM 江東ドボクマッピング 第3回 橋編』および『四角いトラス』参照)少しはお役に立てたようで、何よりでした。
●最後は牡丹の可愛らしい装飾があるポニートラス、平久橋でトラスめぐりのシメ。
しかし、このくらいの径間のトラスって、どうしてこう魅力的に映るんでしょう。長大橋だと霞んでしまうディテールの一つ一つが、手に取るように愛でられるということもあるのでしょうが、他にも、縦横比が感覚的にしっくりくるとか、色々あるような気がするのですが。
ともあれ、酷暑はかなり堪えたものの、お二方にお付き合いいただいたおかげで久しぶりに再訪できたモノも少なくなく、新たな発見もいくつかあって、楽しい近場回りとなりました。
【撮影地点のMapion地図】
(22年8月29日撮影)
(この項おわり)

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朝潮水門をくぐると、さすがに波静かになり、随伴艇に付き添われたドラゴンボートの訓練風景も見ることができました。再開発で変貌著しい運河の一つですが、こちら側は石垣護岸や倉庫が残り、昔ながらの雰囲気を留めています。

今年は茂森橋コースでの進入が多く、平久川から西側河川ディープ水域に入るのは、本当に久しぶりです。かつて、油堀川との十字流の「目印の橋」であったこれ、鶴歩橋にもすっかりご無沙汰していました。

●塗り替えてまだ間がないとあって、接近して見上げてもなかなかきれい。
以前は淡緑色でしたが、このように濃い目の色の方が、リベットや構造のつくりだす陰影とあいまって重厚に見え、好ましい感じがします。

鉢氏もこれはいたく気に入られたようで、この時「橋門構の装飾もステキですよ」とお話ししたら、後日再訪され、ドボクマッピングの講演でも大きく取り上げてくださいました。(『USTREAM 江東ドボクマッピング 第3回 橋編』および『四角いトラス』参照)少しはお役に立てたようで、何よりでした。

しかし、このくらいの径間のトラスって、どうしてこう魅力的に映るんでしょう。長大橋だと霞んでしまうディテールの一つ一つが、手に取るように愛でられるということもあるのでしょうが、他にも、縦横比が感覚的にしっくりくるとか、色々あるような気がするのですが。
ともあれ、酷暑はかなり堪えたものの、お二方にお付き合いいただいたおかげで久しぶりに再訪できたモノも少なくなく、新たな発見もいくつかあって、楽しい近場回りとなりました。
【撮影地点のMapion地図】
(22年8月29日撮影)
(この項おわり)

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