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面白かった記事をいくつか

引き続き手ふさがりで申しわけないです。
最近拝読した記事で、印象深かったものを以下簡単にご紹介させていただきます。

大岡川のアーカイブ@横浜市中区・南区・港南区Kunlun☆blog
おなじみhozhoさんのブログ。2枚目の写真、ペア艇が出てきているここは暗渠なのでしょうか、それとも単なる短い橋? すごく気になります。1枚目の逆さランドマークタワーの写真も素敵。自艇でもたまに朝早く凪のうちに出ると、鏡のような水面に感動することがありますが、夕凪の川景色もそれに劣らず惹かれるものがありますよね。
また、過去ログのずいぶん前の記事を一つ一つ丁寧にリンクして下さり、ありがとうございました!

舞鶴を歩く(西) (まちかど逍遥) 
ぷにょさんの水辺探訪記事には、以前より刺激を受けるものが多いのですが、今回もまた、興奮のあまり表に飛び出したくなるような軒下ひたひたの水路風景が!
加えて「カニが水路と民家の敷地内を自由に行き来していた」というキャプションにハートわしづかまれ。カニ弱いです。子供のころ世話になった親戚の家が、座敷にカニが上がってくるような環境だったこともあるのかも。

水路は吉原運河というそうです。場所はMapion地図でいうと、ここですね。旧市街のような住宅密集地に沿った袋小路の水路ですが、周囲の様子から見て、放水路開鑿前の旧河道でしょうか。それとも漁師街の船溜として、新たに掘られたもの? いずれにせよ、この感動的なまでのひたひたぶりは、最大でも0.3m、小潮では0.1mにしかならない、日本海側の小さな干満差があってこその水辺風景といえるでしょう。

名古屋港跳上橋
 中川口通船門(閘門)
 船頭平閘門
 松重閘門

加藤洲十二橋と閘門 その1 
 加藤洲十二橋と閘門 その2 
 加藤洲十二橋と閘門 その3 
 加藤洲十二橋と閘門 その4 
 加藤洲十二橋と閘門 その5 
 (以上がーちゃんフォトアルバム Vol.2
名古屋周辺探訪のシリーズは、今は亡き芝浦の跳開橋を彷彿させる跳上橋、幸運にも運転時に当たられた中川運河のマイタゲート、松重閘門の夜景と興奮の連続。
水郷のシリーズは、先日ご紹介した大野氏主催の濃厚サッパツアーのレポート。仲江間閘門のマイタゲート疑惑を聞き取り調査していただいたり、もと扇島閘門でも言及いただいたりと、ちょぶさんにはお世話になりっぱなしです。ありがとうございました。

個人的には「その4」にチラッと出てきた木製スライドゲートが、過去ログ米島の廃水門」のそれと略同型に見えて、ものすごく意識しました。

最後は、ウェブでなく雑誌のお話。
友人のC君に「川に外輪船が浮かんだレイアウトが載っているよ」と言われて、鉄道模型趣味11月号(第815号・機芸出版社)を横っ跳びに買いに行くと、果たして川蒸気船・通運丸が桟橋にもやったNゲージのレイアウトセクションが!  

東京下町の路面電車モジュール」(山尾比呂士氏製作)という、明治~大正の和風建築中心の町並みを再現した作品で、通運丸は例のペーパークラフトや、関東川蒸気の百科全書とも言える図録「川の上の近代」を参考に全自作したのだとか。模型の世界でも水運時代が題材として取り上げられるようになるとは、嬉しい限りです!

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タグ : 仲江間閘門閘門水郷

古川に袖にされる?

(『「喰われるトラス」と芝浦運河地帯』のつづき)

38026.jpg芝浦西運河に出て、上下線にわかれた橋・渚橋をくぐろうとすると、北西側橋詰近くのテラスに船着場ができていました。ポンツン桟橋の立派な船着場です。

う~ん、いつの間に。例によって、近くを通っても気づいていなかっただけかもしれませんが…。船着場名や竣工年などが気になります。


38027.jpg船着場の横を過ぎ左折、前回も触れたように、運河地帯を一筆書きするかたちで新芝北運河へ。

通るたびに意識していた物件、橋脚下に寄り添うように設けられた、屋根付きホイストのあるバラック桟橋に目をやると…ううむ、桟橋の腐朽が進んだようで、小屋が後ろに倒れていました。このひなびた風景が見られるのも、あとわずかのようです。
(平成18年に撮った以前の姿は、過去ログ『芝浦の運河めぐり…9』参照)

38028.jpg新芝北運河と新芝運河の丁字流、霞橋橋詰に接して設けられた、これも名物・モノレールの逆三角橋脚(早口言葉のよう)前でスロットルを緩めると、幸いお二人には好評だったようで、なぜか胸をなでおろす船頭。

数少ない変わり型の橋脚なのですから、何か愛称をつけてやりたい気がします。いや、鉢氏や田村氏は、もうすでにステキな名前をつけておられるに違いない、と勝手に妄想。


38029.jpg
芝浦運河を出て左折、おなじみ船ギッシリの通向き高架下水路・古川(『古川探訪…1』ほか参照)に入りました。その濃厚な魅力を堪能…することももちろんですが、厳しい陽射しにあぶられてきた身としては、やはり日陰で涼をとれるのは嬉しいものです。

潮時も悪くないし、この日はあわよくば、一の橋あたりまで行ってみたいものと、もくろんでいたのですが…。

38030.jpgJRの橋の下に入る前に、後続してきた船宿のテンダーに合図して、追い越してもらったまではよかったのですが、狭い橋脚間の水路を抜けるあたりまで行くと、巨大な屋形船が出港準備中。しかも、さらに奥でも何やら動きが!

何分お他人様のお庭先、船宿街区間のクリアが難しいとなれば、大事を取って撤退した方がよさそうです。お二人にお詫びしつつ、転回もしないまま、後ろ手に舵を取り最微速で後ずさり脱出。
やはり、古川に微笑んでもらうのは難しいと、一人凹む船頭でありました。
撮影地点のMapion地図

(22年8月29日撮影)

(『小型トラスたちを味わう』につづく)

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タグ : 芝浦西運河新芝北運河新芝運河古川高架下水路

緊急入渠!


毎度のことながら、艇が船台に乗せられて、ザバーッと上架されてくるシーンは興奮するなあ。しかもこちらのマリーナの上架設備、電動のウインドラスなどではなく、エンジンをブルルンとかけて巻き上げる車地なのがツボ…いやいや、喜んでいる場合ではありません。

珍しく、今年二度目のドック入り…いや、ドック入りは大げさですね、上架修理となったのですが、今回はちょっと症状が重いです。一気筒死んでいました

先月後半に出た際、航行中にエンジンの異常を示す、警報ブザーが鳴りました。警報ランプの明滅パターンを見てみると、プラグに異常があるようです。

エンジンの様子を観察すると、いつもと違い軽いビビリがあるものの、運転はできるので、回転数を抑え気味にしつつ帰港、この日は通常のメンテのみで帰宅しました。

今日に至り、ようやっと手が空いたのでマリーナへ。プラグ交換で済むだろうと、ボートサービスの社長とエンジンを開けてみたら…一番下のプラグが濡れている! 

どこかが腐食して、穴が開いてしまったようです。帰港後、冷却系の真水洗浄は欠かさず行っていただけに、意外ではありました。社長も「可愛がっていたのにねえ」と、ショックを隠せない様子。

もちろんプラグ交換だけでは済まなくなり、急遽ドック入り決定。一気筒欠けた状態で、そろりそろりと歩かせつつ回航し、写真の上架とあいなったわけです。

今年5月には、パワーチルト(船外機を上下させる装置)のシリンダーに穴が開き、船底清掃を兼ねて上架したばかり。船頭にとっては、かけがえのない木っ端ブネなだけに、大事に大事に乗ってきたつもりでしたが、思えば就航6年、エンジンにはそろそろガタが来てもおかしくないころです。

デッドスローで何時間も遡上するとか、やたら浅いところばかり走っていたら、周りの水温が高くてオーバーヒート警報が出たとか、プロペラを浅瀬で擦(以下略)とか、想定される環境とは違った使い方が災いしたのかしら。エンジン君、ごめんなさい…。

ともあれ、今回の入渠は少し長くなりそうで、我が艇ともしばしのお別れです。まあ、引き続き年末近くまで手ふさがりで、あまり乗ってやれそうもない(更新頻度も落ちそうです、すみません)ので、似たようなものかもしれませんが。

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船頭の本が書店に並びます



ええ…今年5月以来、久しぶりに五周年バナー(こういうのをバナーっていうのかしら?)を持ちだしてみましたが、お題の件はたまたま五周年の年に時期が重なっただけで、仕込んでこうなったわけではありません。しかし嬉しいタイミングとなりました。

すでに一部では告知が出ているので、ご存じの方もおられると思いますが、本を書かせていただきました。書名は「東京水路をゆく」(発行:東洋経済新報社)です。

今年の春に、ご縁があって編集の方より声をかけていただき、たくさんの方々のご協力のもと、上梓にこぎつけることができました。まずは本書の製作にお力添えいただいた皆さんに、御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。

また、旧ブログ時代よりお世話になった皆さんにも、改めて御礼申し上げたいと思います。
やはりこの5年間、ブログ上でのタレ流し…いや、蓄積してきたことが基礎になって、この本が形になったことを思うと、皆さんのご声援、ご教示によるところ大なるものがあります。ありがとうございました。

いろいろとお話ししたいことはあるのですが、まずは取り急ぎ、お知らせと御礼までということで、詳しい内容については、書店で手にとってご覧いただければ幸いです。

…とは言ったものの、こらえ性のない悲しさ、ひとつだけですが、嬉しくてご紹介せずにおれないのが下のイラスト。ご存じ最低橋、茂森橋を描いたものです。

このイラスト、A.P.について説明したページの一部なのですが、指定の下絵を描く際、ほんのシャレのつもりで、茂森橋を短くモディファイした絵を描いておき、写真を添えて出しておいたのです。

雑な下絵にもかかわらず、デザイナーさんはよくこちらの意図を汲んでくださったようで、ご覧のとおり適度に簡略しながらよく特徴をとらえ、誰が見ても茂森橋とわかる、小粒ながら素晴らしいイラストに仕上げてくださいました。

いや、この可愛らしさには本当にハートをわしづかまれ、踊り出したいほど嬉しくなりました。ページの上では、とても小さい絵柄になってしまうので、せめてここだけでも大きめの画像で紹介し、茂森橋をお好きな向きに楽しんでいただけたらと思います。

ともあれ、今週末には書店に並ぶと思われますので、写真のような縞々模様の本を見かけられたら、どうぞよろしくお願いいたします。
また、本書をお読みになってお気づきの点がありましたら、ご遠慮なく右下欄のメールフォームより私宛お寄せください。

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タグ : 東京水路をゆく東洋経済新報社茂森橋最低橋

「喰われるトラス」と芝浦運河地帯

(『万病に効くループ?』のつづき)

38021.jpg高浜西運河に入り、五色橋をくぐると、いいタイミングでモノレールが身をくねらせてお出迎え。モノレールが颯爽と高架上を滑る姿を目にすると、いかにも芝浦運河地帯に来た、という感じで、気分が盛り上がります。

ともあれ本日の目玉目指して、このまま奥へと直進。



38022.jpg途中、マンションに挟まれながらもがんばる建材屋さん(『高浜運河に拾う…1』参照)とか、例の住宅(過去ログ『芝浦の運河めぐり…5』参照)とか、大いに盛り上がりながら最奥部のご本尊へ。

個人的には 写真の護岸が気になりました。ボルトを無数に打ち込まれ、加えてセメントや帯板の補強など、補修のあと著しい年季の入ったカミソリ護岸…。背後のマンションが真新しいだけに、痛々しさが増幅されている気が。

38023.jpg
そして、もうすでに一部ではおなじみ(?)、「喰われるトラス」芝浦橋を通過。本日も見事な喰われっぷり・のしかかられっぷり、橋梁界にたぐいまれなその惨状(笑)を、最微速で堪能しながらくぐります。
…書いているうちに、何だか凄くヒドイことをしているような気がしてきました。

38024.jpgいつも撮れずに悔しい思いをしている、喰いつかれ、のしかかられているその部分のディテールを撮ろうと頑張ったのですが…。最微速とはいえ、しょせん片手撮りではうまくいくはずがなく、右のボケブレ写真と、先日からのタイトルに掲げた一枚が数少ない戦果。

ううん、ボケた写真を見ると、悪い目がさらに悪くなりそう。ここは鉢氏撮影の美しい写真(喰われるトラス)を拝見して、口直しをさせていただきましょう。

38025.jpg芝浦橋のある強烈高架下でひとしきり盛り上がったあとは、新芝運河→新芝南運河→芝浦西運河→新芝北運河と、扇状運河地帯を縫うようにお散歩です。

テラスが整備された、ビルの大峡谷の底にある狭水路から見上げる四角い夏空。日照の少ない水路なので、ちょっとは涼しいはずですが、この酷暑ではあまり差も感じられず、高架下の日影が恋しくなるところ。ちょっと古川に寄って、涼んでいきましょうか。今日は上まで行けるかな…。
撮影地点のMapion地図

(22年8月29日撮影)

(『古川に袖にされる?』につづく)

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タグ : 芝浦橋高浜西運河新芝南運河