水路をゆく・第二運河 22年7~9月のご案内

■「水路をゆく・第二運河」にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、全線ご紹介を目指しています。
【ご案内】
■各記事と関連のないコメントは、できれば、この「ご案内」のコメント欄にお願いいたします。
■幅192ピクセルの小さい画像は、クリックすると別窓で拡大表示できます。
■当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はご遠慮ください。
■いただいたコメントは、承認後の表示となります。
■ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
■当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹編として、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
■なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
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【更新履歴】
■【9月25日更新】タイトルバック画像を更新しました。高浜西運河の「喰われるトラス」芝浦橋です。22年8月29日撮影。
■【9月16日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川、西深川橋です。22年9月4日撮影。
■【9月9日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川、扇橋閘門です。22年9月4日撮影。
■【9月5日更新】タイトルバック画像を更新しました。荒川、葛西橋です。22年9月4日撮影。
■【8月29日更新】タイトルバック画像を更新しました。建設中の臨海大橋です。22年8月29日撮影。
■【8月23日更新】「東武亀戸線橋梁のひたひた緊迫写真」に追記しました。
■【8月22日更新】タイトルバック画像を更新しました。おなじみ閘門様に、曳船と連れだって入るところ。22年8月21日撮影。
■【8月6日更新】タイトルバック画像を更新しました。新中川、大杉橋です。22年7月8日撮影。
■【7月29日更新】「江東ドボクマッピングツアーのレポート」に追記しました。
■【7月24日更新】「江東ドボクマッピングツアーのレポート」に追記しました。
■【7月17日更新】タイトルバック画像を更新しました。新中川の名橋、明和橋です。22年7月8日撮影。
■【9月16日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川、西深川橋です。22年9月4日撮影。
■【9月9日更新】タイトルバック画像を更新しました。小名木川、扇橋閘門です。22年9月4日撮影。
■【9月5日更新】タイトルバック画像を更新しました。荒川、葛西橋です。22年9月4日撮影。
■【8月29日更新】タイトルバック画像を更新しました。建設中の臨海大橋です。22年8月29日撮影。
■【8月23日更新】「東武亀戸線橋梁のひたひた緊迫写真」に追記しました。
■【8月22日更新】タイトルバック画像を更新しました。おなじみ閘門様に、曳船と連れだって入るところ。22年8月21日撮影。
■【8月6日更新】タイトルバック画像を更新しました。新中川、大杉橋です。22年7月8日撮影。
■【7月29日更新】「江東ドボクマッピングツアーのレポート」に追記しました。
■【7月24日更新】「江東ドボクマッピングツアーのレポート」に追記しました。
■【7月17日更新】タイトルバック画像を更新しました。新中川の名橋、明和橋です。22年7月8日撮影。
お茶の水の謎の穴

去る6月27日、「最低橋最低水位」「平野橋はアーチだった?」と同じ日に、神田川も訪ねてみたのですが、お茶の水の掘割区間、聖橋とお茶の水橋の間で、気になるモノを目にしたのです。
【撮影地点のMapion地図】

●化粧板を張った護岸の水線付近に、スリットのような開口部が!
何で今まで気付かなかったのだろうと、悔しい気持ちにさせられましたが、高さからして大潮の干潮時でなければ、まず見ることはかなわないだろうと気を取り直しました。こちらには、低潮位時に来たことはほとんどなかったからです。
この日は茂森橋をくぐったくらいですから、望の大潮の翌日で日中の潮位はきわめて低く、11時29分で0.17m。写真のタイムスタンプは11時27分、まさに最低潮位ドンピシャでシャッターを切ったことになります。

この護岸は、従来からある基礎護岸の上に乗っかったような形で、新たに造られた部分です。開口部をこれだけ造ったということは、水を通す必要があったということですが、法面の排水のためでしょうか。
ハッ、もしかして、この向こうにあるお茶の水分水路と通じているのでは? いや、単なる妄想で、何の根拠もありませんが。ともあれ、何かご存じの方がおられたら、ぜひご教示いただきたいものです。

万世橋北詰下流側にある、例の下水吐口(?)も水叩きまで露出させて、いつもとは違ったおどろおどろしい雰囲気。上だけでなく、下も円弧状断面だったのですね。

でも、露出した水没部分が黒く濡れているのを見ると、通航時の不気味さが思い出されて、やはりちょっとためらってしまう…。側壁の黒い部分、光を反射しなくて、かなり気味が悪いんですよね。
(22年6月27日撮影)

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中川樋門づくし

●中川の樋門たちの面白さは、その多くが川面からも向こうの家並が望めるような、東京付近の川としては低い堤防に設けられているため、街の風景と一体化したような、独特の雰囲気をまとっていることでしょうか。
水門風景というと、周囲は一面緑の堤防か、人影まれな河川敷といったパターンが多く、それはそれで惹かれる眺めではあるのですが、小さな体で低い堤防から頭を高々と突き出し、街場や街道筋の喧騒を背負ってたたずむ樋門たちの姿は、他ではあまり見られない魅力があるように思えたものです。
●例によってヨタ写真ではありますが、中川筋に群生する樋門(一部樋門でないものも含まれてはいますが)の中から、18枚を選んで眺めては、悦に入ろうという魂胆、まずはお目汚しまで。
【↓「続きを読む」をクリックしてご覧ください】
最強可航河川・中川散歩…12
(『最強可航河川・中川散歩…11』のつづき)
●吉川市役所前を過ぎて少し遡上すると、前方に三弦トラスの青い水管橋が見えてきました。新方川の合流点です!
両岸の緑はますます濃く、ますます、内陸深く遡上してきたという雰囲気あふれる眺めになってきました。
●右手の岸から、真っ白な鷺が何羽か、さっと飛び立って左手に去ってゆきました。
そういえばさっきから、鷺の姿をぽつぽつと見かけるようになったなあ。餌が豊富なのかしらと、特に気にも止めませんでしたが、この鷺には、後で驚かされることになりました。
●左に新方川を望んで。いや~、こんな内陸で、二度も続けて素敵な合流点の川景色を味わえるとは、ここまで遡ってきた甲斐があったというもの。頭上に、二つの川をひとまたぎする三弦橋があるのも、よいアクセントになっており、元荒川とはまた違った面白さのある風景です。
おや、写真右手、合流部突端の「鼻」の先に、数人の人影が。釣りかと思ったら、三脚を立てて、大きな望遠レンズ付きのカメラを構えているようです。カメラの狙っている先をふと見ると…。
●左手、合流部の下流側に、密度の高い大きな藪が。あっ、藪の中に点々と鷺の姿が見えます! 中にはグレーの羽をした、可愛らしい雛の姿もいくつか。この藪はどうやら、鷺の群生地で、カメラの人たちはバードウォッチングをしていたようです。
鷺の故郷だったとは、中川奥地、あなどれません。すっかり観察のお邪魔をしてしまいました、ここは早々に退散しましょう。
さすがに水深が気になるので、前進する前にボートフックを差して測深すると、果たして半分も差し込まないうちに、サクリ、という感触が返ってきました。水深1m足らず、底質は砂のようです!

●「関東舟運構想」の要、「川藤運河」の予定されていた入口は、この少し先。構想が実現していれば、この三弦橋が、運河入口が間近であることを示す、格好の「目印の橋」となり、遡ってくるフネブネは、スピードを緩めて運河に入る準備を始めたに違いありません。
もう少し行けそうな気もしたのですが、そんな想像をしつつ、利根運河がほぼ真東の地点まですんなり来れたという事実だけで、どこかすっかり満足してしまいました。「最強可航河川」の面白さを、自分なりに堪能できたということなのでしょう。
たくさんの鷺たちの視線を感じつつここで回頭、緑濃い新方川合流部を後に、帰途につくことにしました。
【撮影地点のMapion地図】
(22年5月4日撮影)
(この項おわり)

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両岸の緑はますます濃く、ますます、内陸深く遡上してきたという雰囲気あふれる眺めになってきました。

そういえばさっきから、鷺の姿をぽつぽつと見かけるようになったなあ。餌が豊富なのかしらと、特に気にも止めませんでしたが、この鷺には、後で驚かされることになりました。

おや、写真右手、合流部突端の「鼻」の先に、数人の人影が。釣りかと思ったら、三脚を立てて、大きな望遠レンズ付きのカメラを構えているようです。カメラの狙っている先をふと見ると…。

鷺の故郷だったとは、中川奥地、あなどれません。すっかり観察のお邪魔をしてしまいました、ここは早々に退散しましょう。
さすがに水深が気になるので、前進する前にボートフックを差して測深すると、果たして半分も差し込まないうちに、サクリ、という感触が返ってきました。水深1m足らず、底質は砂のようです!

●「関東舟運構想」の要、「川藤運河」の予定されていた入口は、この少し先。構想が実現していれば、この三弦橋が、運河入口が間近であることを示す、格好の「目印の橋」となり、遡ってくるフネブネは、スピードを緩めて運河に入る準備を始めたに違いありません。
もう少し行けそうな気もしたのですが、そんな想像をしつつ、利根運河がほぼ真東の地点まですんなり来れたという事実だけで、どこかすっかり満足してしまいました。「最強可航河川」の面白さを、自分なりに堪能できたということなのでしょう。
たくさんの鷺たちの視線を感じつつここで回頭、緑濃い新方川合流部を後に、帰途につくことにしました。
【撮影地点のMapion地図】
(22年5月4日撮影)
(この項おわり)

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タグ : 中川
最強可航河川・中川散歩…11
(『最強可航河川・中川散歩…10』のつづき)
●だいぶ間が空いてしまいましたが、再開します。あともう少しですので…。
元荒川の合流点から、上流側を見たところ。相変わらず魚探は効かず、ちょっと不安ではあるのですが、川藤に少しでも近づきたい気持ちから、戻したスロットルを倒し、そろそろと微速前進。
右手前方、こんもりとした里山のような木立が見えてきました。

●高い建物が少なくなり、両岸の風景が開けてきただけに、この小さな森のこんもり加減はいかにも目立ちますね。航行上の良い目標にもなります。
こういった森は、神社かお寺の境内と相場が決まっているのですが、帰宅後に地図で確かめたら、意外や園芸センターの敷地でした。
●木立を透かしてちらりと見えた、これは石造りの…煙突でしょうか。
酒造会社か何かがあるのかと思わせる造りでしたが、帰宅後検索してもそれらしいものはヒットせず、位置的に見て、吉川市役所庁舎の敷地内のようでした。
●もっとも、吉川市役所付近に到達したことは、信号に掲げられた「吉川市役所前」の看板を見て、初めて実感できたわけで…。
何度も同じようなことを言って恐縮ですが、思えば遠くに来たもんだ、としみじみ。だって、江戸川で言えば、利根運河も間近に望めようというくらいの遡上距離なんですよ?
【撮影地点のMapion地図】
●ここで左側、越谷市の岸に沈船を発見。27ftはあろうかという、フライブリッジ付きの立派な艇…ご愁傷様です。
まあ、このくらいのインアウトドライブ艇(よく確かめませんでしたが、多分そう)でも、遡上してこられる水深はあるのであろうと、びくつく自分を納得させつつ、さらに前進。
(22年5月4日撮影)
(『最強可航河川・中川散歩…12』につづく)

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元荒川の合流点から、上流側を見たところ。相変わらず魚探は効かず、ちょっと不安ではあるのですが、川藤に少しでも近づきたい気持ちから、戻したスロットルを倒し、そろそろと微速前進。
右手前方、こんもりとした里山のような木立が見えてきました。

●高い建物が少なくなり、両岸の風景が開けてきただけに、この小さな森のこんもり加減はいかにも目立ちますね。航行上の良い目標にもなります。
こういった森は、神社かお寺の境内と相場が決まっているのですが、帰宅後に地図で確かめたら、意外や園芸センターの敷地でした。

酒造会社か何かがあるのかと思わせる造りでしたが、帰宅後検索してもそれらしいものはヒットせず、位置的に見て、吉川市役所庁舎の敷地内のようでした。

何度も同じようなことを言って恐縮ですが、思えば遠くに来たもんだ、としみじみ。だって、江戸川で言えば、利根運河も間近に望めようというくらいの遡上距離なんですよ?
【撮影地点のMapion地図】

まあ、このくらいのインアウトドライブ艇(よく確かめませんでしたが、多分そう)でも、遡上してこられる水深はあるのであろうと、びくつく自分を納得させつつ、さらに前進。
(22年5月4日撮影)
(『最強可航河川・中川散歩…12』につづく)

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