駆け足内部河川…8

(『駆け足内部河川…7』のつづき)

36035.jpg一部区間を除いて引き続きすっ飛ばし、辰巳運河を抜けて港内へ。オープンの木っ端ブネで20kt超となれば、体感速度は陸上でいう100km以上といったところ。当然写真を撮る余裕はなく、舵を取るのが精一杯。

まっすぐ寄港せずに、なぜ港内へ出たかというと、友人のC君がビックサイトで出展中で、出港前に「もしかしたら、帰りにちょっと寄って顔を出すかもよ」と、声をかけておいたのです。

36037.jpg船着場のある西側へ回り、電話をかけるとC君が一服がてら出てきてくれました。お互いの姿が見えると言っても、テラスの上と水面で数十m離れているときては、声をかけることもかなわず、会話も電話でするありさま。

まるでお笑いコンビ「ザ・たっち」の中継シーンを見ているようです。ほんの5分くらいのことでしたが、何だかおかしくて、二人でウケてしまいました(大野さんすみませんでした)。

C君がテラス上から撮ってくれた写真を見ても、我が艇が豆粒のようで、その遠さがわかろうというものです。暑い中、出てきてくれてありがとう。

36038.jpg再びデッドフルで今度こそ帰途へ。有明西運河に入ると、これまたイイ感じの曳船が巨大な台船を曳いて、排気濛々で奮闘中の光景に遭遇。

キャンバー付き三枚窓、おまけに中央には回転窓も備えたキャブ前面。思わずスロットルを緩めるキュートさ!


36039.jpg右折して東雲運河に入り、おなじみ東雲水門に近づくと、長らく続いていたローラーゲートの工事が終わったと思ったら、今度はセクターゲートの工事ですか。

今度セクターゲートを通れるようになるのは、何ヶ月、いやもしかして、何年後になるのか…。


36040.jpg東雲運河の六叉流を通り過ぎざま横を見ると、おお、豊洲運河から結構な大型のプッシャーが!

さすが土曜日だけあって、お仕事ブネとの遭遇がそこここで楽しめる! これで時間があればもっとよかったのですが、残念ながら時間切れ、いつものんびりの我が艇にはあるまじきスピードでの帰港となりました。


(22年8月21日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 辰巳運河 有明西運河 東雲運河 豊洲運河 東雲水門 曳船

駆け足内部河川…7

(『駆け足内部河川…6』のつづき)

36036.jpg南岸にそびえるこれ、東京製粉の工場なんですが、この会社があるおかげで今なお、小名木川と扇橋閘門は、現役舟運路としての矜持を保っていられるわけでして。

先の血沸き肉踊るシーンが拝めるのも、東京製粉さんが盛業しておられるおかげ、もう手を合わせたくなるくらいです!


36031.jpg
で、扇橋閘門に入ったんですが、相変わらず気になるのが、この水位尺に描かれたキャラクターの存在。名前が知りたい…(早く建設局にメールでもして訊け? ハイ、そのとおりでございます。)

あっ、そういえば、先日のドボクマッピングで閘門様を通った時、扇橋閘門同様に説明の放送がかかるようになっていて驚いたのですが、さっき曳船と二隻で通った時は、放送がかからなかったなあ…。通るフネの種類を見て「放送しなくていいや」と思われたのかな? 
ちなみに扇橋は我が艇一隻だけで通ったのですが、もちろんしっかり放送はかかりました。ここは本当に、仕事にそつがない閘門です。

36032.jpg管理棟の方を見ると、どうもいつもと違った雰囲気。閘室をのぞきこんでいる人や、ベランダにいる数人、どう見ても職員の方ではないようです。大野氏も「今日は開放日なんじゃないですか?」と気になる様子。

閘室を出る際、職員の方が顔を出したので「今日は見学できるんですか?」とうかがうと、ニコニコしながら「そうですよ。桟橋も開放していますから、ぜひ(艇で)寄っていってください
ええええ?

36033.jpg艇で立ち寄れるなんてまたとないチャンスで、職員の方の素敵な笑顔も手伝い、もうものすんごく寄り道したかったんですが、今日は時間がないんですよ…。あんちゃんくやしいよギギギ。涙を呑むとはまさにこのことだ。

後ろ髪を禿げるほど引かれながら、小名木川を西進、万年橋をくぐったらスロットルを一杯に倒し、悔悟の涙を振り切る思いでデッドフルの帰途。

36034.jpg木っ端ブネには珍しく全速で下っただけに、豊洲運河の入口まで7分で着いてしまったです。やればできるぞ(何が)。沿岸の皆さん、ご迷惑をおかけして申しわけありませんでした。

新しい豊洲橋のかたわら、旧豊洲橋の架かっていた位置には、鋼矢板が打ち込まれて、並行する新橋の工事が始まっていました。
撮影地点のMapion地図

(22年8月21日撮影)

【22年9月2日追記】コメント欄にあるように、ちょぶさんによると、水位尺に描かれたキャラクターは「もんぴ君」ということが判明! 情報ありがとうございました!

(『駆け足内部河川…8』につづく)

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タグ : 小名木川 豊洲運河 江東内部河川 水位低下化河川 扇橋閘門 閘門

駆け足内部河川…6

(『駆け足内部河川…5』のつづき)

36026.jpg横十間川から丁字流を右折、小名木川に入り扇橋閘門の方を見ると、排水が終わって扉体が開き始めるところでした。どうやら先行船がいるようですね。

小名木川橋の下でいったん行き足をゆるめ、漂泊しつつ様子をうかがっていると…。



36027.jpg
うひょひょひょ! 
扉体から滴る水のカーテンの向こうに、曳船とバージ出現! 

いかな土曜日で業務船との遭遇率が高いとは言え、扇橋閘門を通るバージに出会えようとは、僥倖以外の何物でもありません!
日ごろの行いの芳しくない船頭一人だったら、この幸運を引き寄せられたかどうか。大野氏のご人徳がもたらした賜物でありましょう。

36028.jpgエキゾーストから白煙を吹き上げつつ、じりじりと閘室を出てくる曳船に、ニヤつきながら何度もシャッターを切ります。

東京の三閘門のうち、唯一定期的な実用舟運に供されているというだけでも、私の脳内でのヒエラルキーでは最上級に属する扇橋閘門。それが実稼働している瞬間に立ち会えたのですから、もうその嬉しいことったら。

36029.jpg曳船とバージが閘室を出たので、こちらも微速前進。かたわらを反航する曳船をパチリ。何しろ大きなバージを曳いており、しかも閘門を出たところで着岸させるとなれば、操船は慎重そのもの、速度はまさに牛の歩み。

ううん、傾斜した二枚窓のキャブ前面がタマラン! 船名は第三丸辰丸。

36030.jpgバージの舵の座をすれ違いざまに。船頭さんは舵柄に体重をかけ、大きく面舵を切っています。積荷の性格上、ホールドには丁寧にカバーが掛けられて、密閉されていました。

船頭さんの直前、オーニングの上に、無造作にごろりと転がされているのは…どう見ても引っこ抜いたベンチレーター! ちょっと欲しいなあ…ダミーでもいいから、手に入れて我が艇のカディに取り付けてみようかしら?
撮影地点のMapion地図


(22年8月21日撮影)

(『駆け足内部河川…7』につづく)

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駆け足内部河川…5

(『駆け足内部河川…4』のつづき)

36021.jpg
「悪党面」(失礼)のスカイツリーを振り返って、お別れ。

無慮大数のクレーンにかしづかれるさまは、まさに鉄の王者の風格。次回はぜひ、晴天をバックにした晴れやかな表情も見てみたいものです。

36022.jpg京成橋の上はすでに往来繁く、立ち止まってカメラを構える人もちらほら。

おなじみhozhoさんの「Kunlun☆Blog」、「北十間(きたじっけん)川の京成橋@東京都墨田区」では、橋上いっぱいに見物客が詰まった、大賑わいの橋上の様子が掲載されており、人気の凄さを再認識させられたものです。


36023.jpg十間橋の上もこの賑わい。我々が近づくと、上を向いていたカメラの砲列が、いっせいに川面へ向けられ、面映ゆいことこの上なし。

年配の方が多く、皆さんニコニコと笑顔で、心から楽しまれている様子に、こちらまで嬉しくなり、手を振りあって別れました。


36024.jpgさて、何分午前中というタイムリミットがあるので、帰路は急がねばなりません。とはいっても、ここは江東内部河川、高速航行はもちろんご法度(というか不可能です)、普段よりこころもち行き足を増すくらいが、関の山ですが。

旧江東水上バス・亀戸乗船場は、相変わらずご近所の方々の憩いの場のようで、皆さんのんびりと水面を眺めていました。

36025.jpg総武線の鉄橋のあたりで、接近してくるカタマランを発見。護岸に当たる引き波が白いしぶきを上げ、結構な速度を出しているようです。

お互いを避けつつ、手を振り汽笛を鳴らして反航。お客さんを満載していたので、我々同様スカイツリー見物の艇でしょう。あのサイズで京成橋まで入って、転回できるのかな?
撮影地点のMapion地図

(22年8月21日撮影)

(『駆け足内部河川…6』につづく)

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タグ : 北十間川 横十間川 江東内部河川 水位低下化河川 東京スカイツリー

駆け足内部河川…4

(『駆け足内部河川…3』のつづき)

36016.jpg
京成橋の裏側、拡幅の跡がある桁に反射する曇り空の明かりと、向こう側の風景をのぞき見ながら最終コース突入。

将来、ここに定期航路でも開かれたら、この橋の向こうに展開される「鉄塔世界」の門の役割を担うのだろうなあ…などと、あらぬことに考えが及びつつも、これからの光景に動悸が高まる思い。

36017.jpg初めて目にする「鉄の大樹」の根元! おおお、スカイツリーの基部って、こんなに河畔ギリギリまで来てたんだ!

水辺のフラットは、実に収まり良く詰所群がはめ込まれ、有効利用されているようですね。詰所が並んでいる向こうの護岸は、かつては鋼矢板むき出しでしたが、背の低いコンクリート護岸に改められていました。タワーが竣工すれば、ここも美しく修景されることでしょう。このあたりは過去ログ「北十間川西端部…3」の写真と、くらべてみてください。

36018.jpg
根元近くから仰ぐスカイツリーは、曇天も手伝ってか、覇気みなぎる精悍な悪党面。

いやしかし、こうして眺めている視界の中に、一体何台のクレーンがいるのやら!

36019.jpgちょっとボケて写ってしまいましたが、右手にぐんぐんふくらんでくるタワーの根元に吸い寄せられて、声がかからないのをいいことに、もう少し、もう少しと前進。このあたりは、まだ鋼矢板のままの護岸なのですね。

前方に渡されている、クレーンが乗った足場は、いずれ本式の橋になるのか、それとも仮のものなのかしら? その先にももう一本、人道橋らしい仮橋が渡されているのが見えました。あそこまで行けるかな?

36020.jpg最微速でずるずると進んでいたら、「すいませーん、こちらには入らないでくださーい」と、護岸上の警備員さんよりご注意が。

残念、ここまでのようです。こちらからもお詫びをして、大野氏にスターンを見てもらい、狭い水路内でこわごわ転回、スカイツリー見物を終えることにしました。
撮影地点のMapion地図


(22年8月21日撮影)

(『駆け足内部河川…5』につづく)

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