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魚探に感あり!

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最近、どういうわけだか日本橋川・神田川づいているんですが、まあ、色々な意味で興味の尽きない水路ではあるので、何度訪ねても飽きないところではあります。
興味深いというか、他の川と一味違う部分が見られると言えば、上に掲げたGPS魚探のプロッタもそう。この表示、日本橋川は雉橋の上流付近(写真下)で撮ったものです。

以前もちょっと触れたと思うんですが、左側のGPS画面、高架下とあって衛星とのやりとりが遮られるので、赤い航跡線は途切れ途切れになり、点線で示された針路線は、ぐるんぐるんと回ってあらぬ方向を指し続け、「どこ? 衛星どこ?」と機械がおろおろと不安を訴えているようで、微笑ましくすらあります。

一ツ橋付近に至り、頭上の道路が二重にかぶさる区間に入ると、ついに衛星を探すことをあきらめてしまい、針路線も消え失せて沈黙してしまうのですから、さぞ機械も困っているのでしょう。彼に心あらば、「またこんなヘンなところに入り込んで…」と、ぶつぶつ言っているかもしれません。

画面右側、魚探の測深画面を見ると、現在の水深は2.9m、底質は砂か泥、赤い表示は、強い感を示しているとのこと。これは浅いので、感が強くて当然なのでしょうが…。

日本橋川の感を見ていて思うのは、ご覧のように凹凸が少なくなく、底の形が安定していないなあ、ということです。きつい屈曲区間が多く、橋台など岸の凹凸も相当にある上、河道に高架橋脚が林立していると来れば、特に増水時の水の動きも、いきおい複雑にならざるを得ず、水底の堆砂も波を打ってしまうのでしょう。
人口密集地を流れ下る都市河川とあって、投棄された家電や、自転車などが沈んでいる可能性もあるでしょう。魚探上にときおり、妙に四角い感が現れるのは、そういった粗大ゴミなのかも…、と想像しています。

ともあれ、海のように詳細な航路情報もなく、ともすれば増水のたびに水深すら変わりがちな、川や運河を走る者にとって、魚探は必須の装備であります。

肉眼ではうかがい知れない、水面下に隠れた川の別の表情を目にすることで、川が訪ねるたびに動き、息づいていることを知らしめてくれたのも、魚探あればこそ。まあ、釣りに使うわけではないので、本来の用途とはちょっと違うのかもしれませんが、今や川走りの、大切な相棒といったところです。

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(21年10月18日撮影)


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タグ : 日本橋川高架下水路