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22年度川走り初め…1

23001.jpgここ2年ほどは、年末に「川走り納め」と称して、近場回りの寒中航行で〆て、1月は休航していたのですが、今回は初めて三が日に出航、「川走り初め」としゃれ込んでみました。見たいものがひとつあったこともあり、目指すはおなじみ神田川・日本橋川。

幸いにして穏やかな隅田川を遡り、神田川河口、隅田川水上派出所にもやう警備艇「いそちどり」の姿を見ながら左へ。

23002.jpg柳橋をくぐり、スロットルをぐっとしぼって、神田川名物・船宿街へ進入。

ここは川の上でお正月らしさが味わえる、数少ない場所でもあります。



23003.jpg旧ブログでも何度か紹介しましたが、家やクルマと同様、お仕事ブネたちにもお正月飾りをつけて新年を祝うわけですが、ここ船宿街では、それがまとめて見られるわけです。

さっぱりと拭き清められた船体に、ささやかな松飾りの緑が清々しい…。船とともにある暮らし、また船がかわいがられていることを実感する、静かな水辺風景です。

23004.jpgお茶の水、聖橋を望む堀割区間まで遡上して来ました。鏡のように静かな水面の向こうに、台船が河道を塞ぐようにして留まっているのが見えてきました。

このあたりで台船を見るのは、久しぶりです。何の工事をしているのか、通りがてら観察してみましょう。


23005.jpg
前後に大きなスパッド(杭)を降ろし、護岸に張り付くような形で停泊している台船の上は、デンヨーやユンボが積まれて、資材類で雑然とした雰囲気。

ユンボがいるところを見ると、浚渫でしょうか?
撮影地点のMapion地図

(22年1月3日撮影)

(『22年度川走り初め…2』につづく)

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タグ : 神田川警備艇屋形船台船水上派出所隅田川水上派出所

羽田周辺の船溜めぐり…8

(『羽田周辺の船溜めぐり…7』のつづき)

20081.jpgそうそう、紹介が遅れましたが、水門をくぐってすぐ左側には、内川排水機場の建屋があります。

工事の足場や台船で、ただでさえ水面が狭まっていることもあいまって、目と鼻の先にゴミ避けの格子がズラリと並んでいる様は圧倒的で、何やら、檻の内側にいるような気分になります。


20082.jpg
私、ダムの高いところにある余水吐けなんかを見ると、怖くて下っ腹がスースーするような感覚に襲われるんですが、今回のように、排水機場の呑み口の横を艇で通るときも、似たような怖さで、ちょっと身が縮みました。

轟々と水を吸い込む排水機場に吸い寄せられて、この格子にピタッと艇が張り付いてしまったら…なんて想像するだけで、ううう、やはり下っ腹がスースーする!

20083.jpg写真のように、護岸が部分的にきれいに化粧されているのを見ると、今回の工事も、護岸の修景なのでしょうか?

次に訪ねるときは、だいぶ雰囲気が変わっているのでしょうね…。



20084.jpg内川水門の裏側を眺めて。船溜群の水門には、ちょっとひなびた、質朴な雰囲気がありましたが、この水門は装備もなかなか豪華(?)で、外観もどこか垢抜けた、都会っ子らしい風情が感じられます。竣工年が新しいせいもあるのでしょう。

雰囲気が違うのはそのはずで、今まで紹介した4つの水門は、港湾局の管理するものでしたが、ここ内川水門と排水機場のみ、建設局の江東治水事務所の管轄なのです。名前と違って、江東地区以外の河川にある治水施設も管理しているのは知っていましたが、やはり大田区まで来ると、さすがに違和感がありますよね。

20085.jpg
船溜めぐりを終えて、ガスミオ運河を通って帰途へ。あらら、今ごろ晴れてきた…。日ごろの行いが悪いせいでしょうか。

いやしかし、小さな船溜といえど、やはり前を通りながらのぞきこんだだけとは違い、いろいろなものを発見することができ、楽しめました。羽田周辺の船溜といえば、多摩川に面した、羽田水門・羽田第二水門(過去ログ『多摩川点描』参照)の中はまだ、入ったことがないんだっけ…。差支えがなければ、いずれそちらもお邪魔してみたいものです。
撮影地点のMapion地図

12月13日のお話はいったんお休み、「富士見橋架橋成る」から「南前堀…1」の間のご報告は、またの機会とさせていただきます。

(21年12月13日撮影)

【12月13日の項の参考文献】
大田の史跡めぐり 大田区教育委員会
大田区 海苔物語 大田区郷土博物館
岩波写真文庫19 川―隅田川― 岩波書店
空港のとなり町 羽田 (横山宗一郎・写真、宮田登・文)岩波書店

(この項おわり)

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タグ : 内川内川水門ガスミオ運河