羽田周辺の船溜めぐり…7
(『羽田周辺の船溜めぐり…6』のつづき)
●むう、これは凄まじい…。タスキにかけられたアングル材の、満潮線付近が錆び細ってちぎれんばかり。橋脚も同様、風化してコンクリートが剥落し、鉄筋を露出させている! 渡る気がいっぺんで失せるような老朽化ぶりです。
竣工後、どのくらいの時間が経っているのでしょう。東京ガスの工場が稼働していたころから、ここに架かっているのでしょうか。
●上流側から見たところ。フェンスは最近のものでしょうが、肝心の橋桁や橋脚に、全く補修の手が入っていないあたり、アンバランスさが際立っています。まあ、人が渡るには支障はないのでしょうが、なかなかお目にかかれない状態の橋ではあります。
床板の側面に、ぽつぽつと四角い穴が開いているのは、もとの高欄が取り付けられていた跡でしょう。

●内川水門を見上げて。
…。
いろんなものをつけ過ぎのような気がする。
ライト大小7個、パトランプ3個、カメラ2基、二色信号2基、それにスピーカー、電光掲示板各1。
「×級河川に設けられた水門に備える保安設備は以下の如し」とか、何か明文化された決まりがあるのでしょうか。
2径間以上の大きな水門だと、このくらいの設備がついていても目立たないのでしょうが、さして大きくない規模だけに、まるでおいらんのかんざしのように思えてしまいます。
●水門をくぐって、内川に入ってみると…まあ、先ほどからチラチラ見えてはいましたが、工事中でした。
航空写真で見ても、さして可航域は長くなさそうなので、水門をくぐってほどなく転回とは思っていましたが、これでは他の船溜と、あまり変わりありませんね。残念…。
●河幅のほとんどを、台船が陣取っている上、奥には水面を横断する足場が設けられ、さらにその奥の水面にはフェンスも張られるなど、完全封鎖状態。あきらめがつきました。
台船手前の幅がある部分で、ゆっくり転回し、再訪を期して転進とまいりましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月13日撮影)
(『羽田周辺の船溜めぐり…8』につづく)

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竣工後、どのくらいの時間が経っているのでしょう。東京ガスの工場が稼働していたころから、ここに架かっているのでしょうか。

床板の側面に、ぽつぽつと四角い穴が開いているのは、もとの高欄が取り付けられていた跡でしょう。

●内川水門を見上げて。
…。
いろんなものをつけ過ぎのような気がする。
ライト大小7個、パトランプ3個、カメラ2基、二色信号2基、それにスピーカー、電光掲示板各1。
「×級河川に設けられた水門に備える保安設備は以下の如し」とか、何か明文化された決まりがあるのでしょうか。
2径間以上の大きな水門だと、このくらいの設備がついていても目立たないのでしょうが、さして大きくない規模だけに、まるでおいらんのかんざしのように思えてしまいます。

航空写真で見ても、さして可航域は長くなさそうなので、水門をくぐってほどなく転回とは思っていましたが、これでは他の船溜と、あまり変わりありませんね。残念…。

台船手前の幅がある部分で、ゆっくり転回し、再訪を期して転進とまいりましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月13日撮影)
(『羽田周辺の船溜めぐり…8』につづく)

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さようなら、扇島閘門…3
(『さようなら、扇島閘門…2』のつづき)
●ここを訪れるたび、いけないこととは知りつつも、吸い寄せられるように登っていた水路側ゲートの天端。これが最後なのだと、今回はまなじりを決してハシゴを踏みました。
まあ、見事に何もない。
「ニューコン」のついた昇降装置も、機側操作盤も…。はがした跡が、無残に鉄筋を露出させているだけの、荒涼たる天端の惨状。
(初訪時の天端の様子は、過去ログ『扇島閘門…3』参照)
●荒れたコンクリートの肌を見せる撤去跡に、ぽかり、ぽかりと二つ開いているのは、扉体を釣っていたラックが、かつて貫いていた穴。
ひゅうひゅうと風の通る音が聞こえ、さらに四周から、柵が唸る音にもさいなまれ、まさに慟哭の大合唱。お別れを言ってくれているのか、それとも、むくろをさらすような仕打ちへの恨み節なのか…。
さて、降りる前に、扇島閘門と同じくらい好きだった、この天端から眺めた風景を撮っておこうと、顔を上げ、重くなった腰を叱咤して、やおら立ち上がりました。

●大割水路、北側を望む。

●同じく大割水路、南側。
●そして、タイトルにもすでに掲げた、もっとも水郷らしい、エンマ側の閘門風景…。
昨年7月20日に撮った、お気に入りの一枚をまず再掲して、扇島閘門への鎮魂としたく思います。


●ご覧のとおり、大規模な改良工事が始まっており、エンマには全面的にコンクリート護岸が施され、クロ(あぜ道)も拡幅されるようです。
もし、この地にふたたび閘門が設けられるとしても、あの草から萌え出たような、のどかで、清々とした閘門風景には、もうお目にかかれないでしょう。
さようなら、扇島閘門
さようなら、水郷のど真ん中の閘門風景…
(22年1月2日撮影)
(この項おわり)

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まあ、見事に何もない。
「ニューコン」のついた昇降装置も、機側操作盤も…。はがした跡が、無残に鉄筋を露出させているだけの、荒涼たる天端の惨状。
(初訪時の天端の様子は、過去ログ『扇島閘門…3』参照)

ひゅうひゅうと風の通る音が聞こえ、さらに四周から、柵が唸る音にもさいなまれ、まさに慟哭の大合唱。お別れを言ってくれているのか、それとも、むくろをさらすような仕打ちへの恨み節なのか…。
さて、降りる前に、扇島閘門と同じくらい好きだった、この天端から眺めた風景を撮っておこうと、顔を上げ、重くなった腰を叱咤して、やおら立ち上がりました。

●大割水路、北側を望む。

●同じく大割水路、南側。
●そして、タイトルにもすでに掲げた、もっとも水郷らしい、エンマ側の閘門風景…。
昨年7月20日に撮った、お気に入りの一枚をまず再掲して、扇島閘門への鎮魂としたく思います。


●ご覧のとおり、大規模な改良工事が始まっており、エンマには全面的にコンクリート護岸が施され、クロ(あぜ道)も拡幅されるようです。
もし、この地にふたたび閘門が設けられるとしても、あの草から萌え出たような、のどかで、清々とした閘門風景には、もうお目にかかれないでしょう。
さようなら、扇島閘門
さようなら、水郷のど真ん中の閘門風景…
(22年1月2日撮影)
(この項おわり)

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