旧江戸川で屋形船が炎上、出動した消防艇も座礁

先週12月3日、北上運河散策から帰宅してみると、航行水路メモ「旧江戸川」へのアクセスが集中しており、驚いてリンク先を見てみたら…。Yahooニュース・火災情報にリンクされていて、なんと3日未明、旧江戸川で屋形船が炎上していたことが報じられていました。
●旧江戸川で屋形船が全焼 炎上しながら流される
12月3日10時1分配信 産経新聞
3日午前3時半ごろ、東京都江戸川区の旧江戸川に係留してあった屋形船「あみ貞」(36トン)から出火、船は炎上しながら対岸方向に約100メートル流され、約3時間後に鎮火した。船に人は乗っておらずけが人はなかった。警視庁小松川署で出火原因を調べている。
小松川署の調べでは、船は全長約20メートル、定員90人。2日夕に東京湾遊覧で出航し、営業を終えて午後10時半ごろに船着き場に戻っていた。船着き場には約2メートルのフェンスがあり施錠され、外部から侵入した形跡はないという。調理場のある船後部付近から出火したとの目撃証言もあり、同署は失火の可能性もあるとみている。
●さらに驚かされたのは、船火事の消火に向かわんとしていた消防艇が、航程なかばの砂町南運河で座礁、小破してしまい、残念ながら活躍できなかったこと。
●屋形船炎上 救助に出動の消防艇が座礁 東京・旧江戸川
12月3日12時42分配信 産経新聞
東京都江戸川区で3日未明、旧江戸川に係留してあった屋形船からし出火、炎上しながら流されて沈没した火災で、消火活動に向かう途中の東京消防庁の消防艇「はまかぜ」(9.7トン)が、現場から約10キロ離れた江東区新木場の砂町南運河で工事現場の鉄製の杭に乗り上げ、座礁した。
はまかぜは午前4時10分ごろ、船首から左舷にかけて損傷し、燃料の軽油約800リットルが流出。東京海上保安部が処理作業に当たった。乗組員4人にけがはなかった。(以下略)
●まずはあみ貞さんと、消防艇「はまかぜ」の乗り組みの方にお見舞い申し上げたいと思います。人的損害がなかったのは、本当に何よりだったと思います。
船火事、特に河川繋留のそれが怖いのは、流れ出した火災船が、他の繋留船や橋脚にもたれかかり、被害が拡大してしまう恐れがあることですが、汐の加減と風向が幸いしたのか、漂流はわずかな距離にとどまり、陸上からの放水で鎮火できたのは、何よりでした。
それにしても残念なのは、消防艇の出動が未遂に終わり、しかも艇の破損にとどまらず、燃料油流出まで起こしてしまったことでしょう。
不謹慎かもしれませんが、消防艇の活躍する場面が見られるのは、めったにないことなので…。乗り組みの方々も、さぞ口惜しい思いをされたのではないでしょうか。「はまかぜ」の早期復帰を祈っております。
(写真は本文とは関係ありません)

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