北上運河閘門めぐり…1
(『貞山運河の北端を見る』のつづき)

●時間が許せば、運河群のすべてを見て回りたいところですが、あいにくその余裕はないので、閘門・水門のみピンポイントでつまみ食いして回ろうと、まずやって来たのが北上運河の釜閘門。
北上運河は、石巻港に注ぐ定川で二分されており、川をはさんで向かい合う形で二つの閘門が設けられていますが、この釜閘門は定川の東岸、石巻市門脇にある小閘門です。
トラックが多く行きかう県道のかたわらに、周囲の低い土手を、芝で美しく整備された閘門がたたずんでいるのを目にしたときは、大げさでなく、一期の思いがしたものです。
●上の写真を撮った位置から土手を下り、低い目線からゲートを見て。石造りの風化した肌が、時代を感じさせます。貞山運河事典の「釜閘門」によると、明治15年竣工とのこと。
写真は北側(定川と反対側)から南側を見たところで、扉体の向きを見てもわかるように、手前の運河が低水位側になります。
●北側ゲートを閘室より見て。
ご覧のとおり、後付けされた管理橋があるので、マイタゲートの特長である、通航船の高さ制限がない長所は失われてしまっていますが、橋の方も竣工後時間を経ているせいか、閘門とよくなじみ、違和感はありません。
●南側(定川側)ゲートの管理橋上から、北側(運河側)を眺めて。
橋は県道247号線・251号線の丁字路に接するところにあって、通行量は非常に多く、トラックがひっきりなしに通ります。静かに水をたたえる閘室とは、対照的な眺めです。
周囲の芝は短く刈り込まれ、写真左側には桜も何本か植えられて、閘門が今もなお、可愛がられているさまが見て取れますね。
●南側の扉体に近づいて。この数年の間に更新されたようで、まだ塗装も新しく、ロッドの摺動部も光り輝いています。現役である証拠ですね。北側との水位差は、1mと少しくらいでしょうか。
ロッドの様子からして、開閉はおそらく油圧なのでしょうが、扉体の上に突き出た、注水用のスルースバルブのハンドルを見ると、モーターライズされておらず、手動のままのようですね。
開閉が遠隔操作で、注排水のみ係員が出て行う、というのは考えづらいですから…他にバイパス管が新設されたのか、それとも扉体を細めに開けるという、ある種横着(?)なやり方でなされるのか…。気になるところではあります。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月3日撮影)
(『北上運河閘門めぐり…2』につづく)

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●時間が許せば、運河群のすべてを見て回りたいところですが、あいにくその余裕はないので、閘門・水門のみピンポイントでつまみ食いして回ろうと、まずやって来たのが北上運河の釜閘門。
北上運河は、石巻港に注ぐ定川で二分されており、川をはさんで向かい合う形で二つの閘門が設けられていますが、この釜閘門は定川の東岸、石巻市門脇にある小閘門です。
トラックが多く行きかう県道のかたわらに、周囲の低い土手を、芝で美しく整備された閘門がたたずんでいるのを目にしたときは、大げさでなく、一期の思いがしたものです。

写真は北側(定川と反対側)から南側を見たところで、扉体の向きを見てもわかるように、手前の運河が低水位側になります。

ご覧のとおり、後付けされた管理橋があるので、マイタゲートの特長である、通航船の高さ制限がない長所は失われてしまっていますが、橋の方も竣工後時間を経ているせいか、閘門とよくなじみ、違和感はありません。

橋は県道247号線・251号線の丁字路に接するところにあって、通行量は非常に多く、トラックがひっきりなしに通ります。静かに水をたたえる閘室とは、対照的な眺めです。
周囲の芝は短く刈り込まれ、写真左側には桜も何本か植えられて、閘門が今もなお、可愛がられているさまが見て取れますね。

ロッドの様子からして、開閉はおそらく油圧なのでしょうが、扉体の上に突き出た、注水用のスルースバルブのハンドルを見ると、モーターライズされておらず、手動のままのようですね。
開閉が遠隔操作で、注排水のみ係員が出て行う、というのは考えづらいですから…他にバイパス管が新設されたのか、それとも扉体を細めに開けるという、ある種横着(?)なやり方でなされるのか…。気になるところではあります。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月3日撮影)
(『北上運河閘門めぐり…2』につづく)

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