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11月15日の臨海大橋…1

18001.jpg11月15日は、ゲストをご案内しての近場回り。昨日までの荒天がウソのような、雲ひとつない快晴でしたが、午後からは南西風が強くなるとのことでしたので、早めに沖に出てしまおうと、おなじみの観察対象、建設中の臨海大橋へ向かうことにしました。

曙運河を通ると、湾岸道路の橋の一つが、何やら工事中。橋脚の補修でしょうか、よく見なかったのでわかりませんでした。

18002.jpg鉄鋼埠頭を右に見て、第二航路の近くまで来ると、すでに強まりつつあった南西風のせいで少しガブりましたが、陽射しが暖かなのはありがたい限り。

沖に出ると、ビルの間から富士山が顔を出しているのを発見、トクをした気分になりました。今年になって富士山を見るのは、初めてではないでしょうか。

18003.jpg正面に望む臨海大橋は、一対のトラスが第三航路をはさんで相対し、ここから見ると、まるで神社の狛犬のような、可愛らしささえ感じます。

周囲に比較する建物がないせいでしょうか、一基6000tの重量があるとは思えないほど、小さくて、華奢な構造物に見えるんですよね。

18004.jpg
逆光にぎらつく波の上に、次第に大きくなって迫り来る、中防側トラスのシルエット。まあ、当たり前なんですけれど、さすがにここまで近づくと、圧倒的な質量がのしかかってくるのですね。おなじみさんにもかかわらず、ゴクリ、とつばを飲み込む迫力。

橋上では、ご覧のように上部トラス(正式には、何と呼ぶのでしょう)の組み立てが進んでいました。素人考えでは、あのクレーン船隊で吊り上げるスペクタクルが、上部トラスでも味わえるのでは…、と思い込んでいたので、現地組み立てとわかり、ちょっと残念です。

18005.jpg橋のほぼ真横まで来ると、中防のおかげで風裏となり、波はすっかり穏やかになりました。スロットルをしぼって、ゆるゆると航過しつつ、質量過剰ぶりを堪能。

抜けるような、蒼穹と呼ぶにふさわしい青空をバックに、長々と鋼桁橋を従えたトラスは、まさにくろがねの龍! こうして訪ねるたびに、新しい表情を見ることができるのは、建設中の土木構造物の醍醐味でしょう。
撮影地点のMapion地図

(21年11月15日撮影)

【追記】ちょぶさん(がーちゃんフォトアルバム Vol.2)に教えていただいたのですが、「東京港臨海道路第Ⅱ期事業」(PDF)によると、まだ中央径間トラスと、中央径間箱桁の架設に巨大クレーン君たちが出動する模様です。ご教示ありがとうございました!

(『11月15日の臨海大橋…2』につづく)

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タグ : 東京港臨海大橋曙運河東京港中央防波堤内側埋立地中防