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なんちゃって閘門・豊水門…2

(『なんちゃって閘門・豊水門…1』のつづき)

11071.jpgよく見ると、背割堤の上はコンクリートのフタをされていたりと、明らかに違う雰囲気を発してはいるものの、この角度からのたたずまい、実に閘門っぽくて、惜しい感じすらするのですが。

排水機場の建物の向こうには、堤防を貫通した樋門があり、小堀川の余水を利根川に排水するしくみになっていました。「なんちゃって閘門」は、排水機場の呑口であったわけです。

11072.jpg小堀川は、堤防と田んぼに挟まれたかたちで、利根川とほぼ平行して流れており、人家からは少し離れているため、水門の周りも至ってのどか。

やはり、ここも穴場のひとつなのか、釣り人さんの姿はちらほら見られましたが、例によって私がウロウロしだすと、いつのまにかいなくなってしまいました。ゴメンナサイ。
いや、大声で騒いだり、走り回ったりなどしていませんよ、決して。

11073.jpg
巻上機室を見上げて。堰柱はコンクリートの地肌のまま、トップのみ白く塗り上げられており、その塗装も少々くたびれているあたり、ひなびた田園の水門らしい雰囲気…。

閘門でなかったのは、さすがにがっかりはしたものの、水の匂いをかぎつつ、水門の表情を眺めるのは、やはり楽しいもの。寄り道してよかった!

11074.jpg…とは言いつつも、まだあきらめ切れていない部分もあり、「なんちゃって閘門」の、閘室になるはず(でもなんでもない)だった部分を、じっと眺めてしまう船頭。

この角度から見ると、フネ通れそうなんだよなあ…イヤ、もういい加減あきらめましょう。


11075.jpg「なんちゃって閘門」の正式名称は、豊水門導水路ゲート。水門を閉じた後も、その上流と下流いずれからも自在に排水ができるよう、考えられた仕組みのようですね。

この閘門バカをかつぐとは、さすが水郷、あなどれない…と、いつもと同じようなことをつぶやきつつ、何度目かの水郷訪問を終え、帰路につきました。


(21年7月20日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 豊水門小堀川水郷