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橋の裏側…4

今年後半に撮った、橋の裏側をご覧に入れます。

18031.jpg大横川、平木橋。8月9日撮影。

片やぺったり座り、片や羽づくろいと、おくつろぎ中のハト夫婦。鋼桁橋の桁下スペースは、ハト君の社交場(?)になっている場合が多いです。平木橋のような、江東内部・西側河川の低い橋をくぐる際は、びっくりしたハトたちが、いきなり眼前に飛び出てくる場合もありますから、ご注意!


18032.jpg境川、今川橋。8月16日撮影。

繋留のために植えられた河岸棒、橋台の角で釣り糸を垂れる人など、浦安らしいノンビリした雰囲気の裏側風景。





18033.jpg日本橋川、豊海橋。10月18日撮影。

特徴のあるフィレンデールの構造部分はクリーム色ですが、中にはまった桁部分は、ご覧のとおりきれいなブルー。全く別の橋を見ているような印象です。




18034.jpg
神田川、地下鉄丸ノ内線神田川橋梁。10月18日撮影。

いつも、くぐる瞬間にちょうど電車が来てしまい、頭上でゴオッとやられて首をすくめるのですが、このときは珍しく出くわさず、心おきなく撮影に成功。構造を通して漏れてくる陽射しが、きれいでした。

18035.jpg
東京港、レインボーブリッジ。11月15日撮影。

このとき初めて、橋脚の内側に出入り口があることに気づきました。毎度のことながら、漫然と走っているので、数年がかりで「発見」することも少なくありません。橋脚の間を抜けられそうなのも、ちょっと惹かれるものがありますね。



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タグ : 大横川境川日本橋川神田川東京港橋の裏側江東内部河川

11月15日のフネブネ…2

(『11月15日のフネブネ…1』のつづき)

18026.jpg有明西運河の保安庁バースにもやう、測量船「海洋」。

621tと小柄ながら、自沈した北朝鮮工作船の探査に活躍したことで知られる、優秀な測量船です。建物の影になり、ちょっとうらぶれた感じに写ってしまいましたが、建造から16年、まだまだ活躍することでしょう。

18027.jpg
今回のイチオシが、汐浜運河で出会ったこの曳船。
古風な木造曳船ながら、化粧直しから間がないのか、白く輝く船体に、グリーンのライニングがよく映えて美しく、可愛がられているさまが見て取れます。

後部ににょっきりと後付けされた、監視用のボックスが少々アンバランスですが、それすらもこの船が現役バリバリであることがうかがえて、嬉しくなるくらいです。

18028.jpg面白かったのが、エンジンルームのケーシング側面から、排気管が延々とスターンまで伸ばされていたこと。

本来の排気は、直上のファンネルから出されているはずですから、この排気管は警戒船として停泊中、ボックスに人が入っている際に、油煙がかからないようにするためのものでしょうね。

18030.jpgお客さんを満載して、砂町運河を西に向かう派手な塗装の船は、新木場の貯木場に桟橋のある、江戸前汽船の屋形船。

昔の都電を思わせる、黄色と赤の個性的な船体は、砂町~豊洲運河ではおなじみの姿。ハッチから半身を出して舵を取っていたのは、ひっつめ髪もいなせな女船頭さんでした。

18029.jpg砂町運河曙運河曙北運河の十字流で、前方を横切っていった港内曳船。背の高いキャブと、船首をぐっと上げたブルワークのラインは、この船の活躍の場が川や運河筋ではなく、海であることを物語っています。

桁下にぶつからないよう、マストを後ろに倒して、これから橋や水門をくぐり、港内へ出掛けるのでしょう。


(21年11月15日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 測量船曳船有明西運河汐浜運河砂町運河曙運河曙北運河

11月15日のフネブネ…1

(『11月15日の川景色…2』のつづき)

11月15日に出会った、フネブネの姿をご覧に入れましょう。

18021.jpg曙運河を出た右手、辰巳埠頭には、青ヶ島通いの貨客船、伊豆諸島開発の黒潮丸が接岸していました。

レンボーブリッジ西詰近くのバースでは、何度か見かけたことがありますが、こちらで出会うのは初めてです。角に丸みをつけた、ウイングのないのっぺりした船橋が個性的ですね。

18022.jpg曳船に曳かれて、貯木場の囲いに入ってゆく台船を見送っていたら…。

おや、真後ろに大きく電話番号を書いた看板が掲げられています。台船で宣伝とはと、珍しく思って帰宅後検索してみたら、旧綾瀬川と隅田川の合流点にある、おなじみ伊澤造船の持ち船でした!


18023.jpg東雲沖にて。この船社の真っ赤な通船、何度も出会っているんですが、その強烈な塗装のせいか、警戒船の任についていることが多いですね。

いや、実はその逆で、警戒船専従にするため、あえて派手な塗色にしたと言ったほうが、正しいかもしれません。


18024.jpg旧ブログでも紹介しましたが、神田川で最も気になるのが、柳橋の船宿街にもやう、小松屋さんの第二小松丸。

昭和55年に建造された、東京唯一にして最後の、木造純和船型屋形船とのことで、和船好きとしても惹かれるものがあり、以前から乗ってみたいと思っているのですが、いまだ果たせず…。この船で、同好の方々と水路・水門めぐりなどしたら、楽しいでしょうねえ。

18025.jpg
隅田川河口、豊海埠頭沖にて、観光汽船のヒミコと反航。バックのマルハのマークが日に輝いて、なかなかカッコ良し。

私的に大洋漁業は、子供のころに缶詰で刷り込まれたせいか、「は」を○で囲んだ、ストレートなマークの時代が印象深く、この新しいマークでは、いまいち食欲が湧かなかった覚えが…(失礼)。
撮影地点のMapion地図


(21年11月15日撮影)

(『11月15日のフネブネ…2』につづく)

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タグ : 神田川東京港通船屋形船台船ヒミコ水上バス

11月15日の川景色…2

(『11月15日の川景色…1』のつづき)

18016.jpg神田川を下り、美倉橋をくぐると、塗装工事でもしているのか、高欄がすっぽりとメッシュで覆われていました。

横断幕には「美倉橋工事中のため航行注意 平成21年8月中旬から平成22年2月中旬」とありました。神田川特有の上路式鋼アーチ群、大切にしていただきたいものです。


18017.jpgふたたび隅田川に出て、新大橋下流の屈曲部、日本橋消防署・浜町出張所の桟橋をふと見ると…妙なモノを発見。

桟橋に降りる階段の踊り場に、「火の用心」「火災予防運動」ののぼりが何本か立てられているのはいいのですが、その手前…昔風の半鐘と、はしごに取り付いてそれを鳴らそうとしている鳶風の男性が。…あれ? よく見たら人形でした
署員の皆さんの手作りでしょうか?

18018.jpg消防艇が出払って、桟橋ががらんとしていたのを珍しく思い見ていたら、上の「半鐘人形」を発見したわけですが、あんなところに人が登って、何をじっとしているのかと、一瞬ドキリとさせられました。

桟橋に掲げられた横断幕のとおり、火災予防運動の一環として展示されたものなのでしょう。少なくとも、河上から見たドッキリ効果は抜群のようです。

18019.jpg隅田川から、大島川水門をくぐり、大横川(旧大島川)にも入ってみましょう。高密度の桜並木で知られた水路だけに、紅葉もたっぷり楽しめそうです。

入ってみると、予想通り、いい塩梅の色づき具合。お花見の季節でなくともこの素晴らしさ、時間が許せば、ゆっくり櫓走して愛でてみたい気持ちになりました。

18020.jpg
ちょっと葉が疎らになっているところもあるのが惜しいですが、奥に目をやるほど赤味が増してゆく、グラデーションの妙味を楽しむことができ、大いに満足。

すでに潮は6分どおり満ちており、低い橋の続くこの区間と、平久川を抜けて外に出るにはギリギリの時間帯だったのですが…寄り道して良かった! 


(21年11月15日撮影)

(『11月15日のフネブネ…1』につづく)

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タグ : 神田川隅田川大横川大島川水門

11月15日の川景色…1

(『11月15日の臨海大橋…2』のつづき)

18011.jpg11月15日に散策した水路の表情を、いくつか拾ってみました。

臨海大橋観賞の後は、船影がないのをいいことに有明西運河を飛ばし、西側水面へ。
西寄りの風のせいか、低いうねりが入ってきており、軽くピッチングしながらの高速航行。薄もやのかかっていた前回と違い、視界は良好、鮮やかな港内風景が楽しめました。

18012.jpg
港内を横切り、芝浦に寄せてから隅田川に入ろうとしていたら…。あっ、つい最近まで赤い扉体だった、芝浦東運河日の出水門が、青く塗り替えられている!

しかも、例によっていかにも保護色っぽい、淡いブルー…。う~ん、遠くから見ると、ビルや橋の間に埋もれてしまうような…。通航する船舶にとっては、視認しやすい色に塗っていただいた方が、安全面からも良いと思うんですがねえ。

18013.jpg隅田川から日本橋川に入り、例のごとく高架下水路と、古い橋たちを楽しみながらの遡上。

雉橋をくぐったとき、中天に達した陽射しが首都高のすき間から射し込み、何ていうんでしょう、橋台の水際にある球形の装飾をくっきりと照らし出して、造形の美しさを再認識。この時代の橋って、本当に、水上からの視線を意識したデザインになっているんですよね…。

18014.jpg
神田川に入って、本郷台の堀割区間に至ると、すでに木々の葉は紅く色づき、ちょっとした紅葉狩りの気分でした。

18015.jpg日が短くなったこの時期は、日陰の多い神田川に入ると、底冷えがしたものですが、この日は幸いにして小春日和の暖かさ。心ゆくまで街中の渓谷美を満喫できたのは、何よりでした。

前日まで降雨があったにもかかわらず、水も比較的きれいで、艇上から魚が泳ぐ姿も見られるほどの透明度。文句なしの川走り日和といったところです。
撮影地点のMapion地図


(21年11月15日撮影)

(『11月15日の川景色…2』につづく)

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タグ : 有明西運河芝浦東運河日本橋川神田川日の出水門東京港高架下水路