水路をゆく・第二運河 21年7~9月のご案内

水路をゆく・第二運河にようこそ!
土木建造物や船の大好きな管理人が、水運全盛期への愛惜を胸に、全長21ft(約6m)の小さなモーターボートに乗って、東京周辺の川や運河をうろついたり、素敵な川景色や、舟運時代の面影を求めて、水辺や博物館、遊覧船を訪ねるブログです。
少しづつですが、東京とその近郊にある可航水路の、全線ご紹介を目指しています。

ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
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各記事と関連のないコメントは、できれば、この「ご案内」のコメント欄にお願いいたします。
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当ブログは、Doblog「水路をゆく」の姉妹編として、20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」の記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に順次移設しています。

【9月23日更新】タイトルバック画像を更新しました。東京港臨海大橋、架設成った中防側トラスです。(しかしズームのゆがみがスゴイな。後ろの橋脚があさっての方向を向いている…)21年9月20日撮影。
【9月18日更新】タイトルバック画像を更新しました。淀川、鳥飼大橋と大阪モノレール淀川橋梁です。21年9月11日撮影。
【9月12日更新】タイトルバック画像を更新しました。大阪市、大川と淀川を結ぶ、毛馬閘門です。21年9月11日撮影。
【9月6日更新】タイトルバック画像を更新しました。有明の臨海大橋トラス架設に出動、待機中のクレーンバージ船隊。手前から寄神建設「海翔」、吉田組「第五十吉田号」、深田サルベージ「武蔵」です。21年9月6日撮影。
【9月4日更新】タイトルバック画像を更新しました。芝浦運河、古川水門です。21年8月16日撮影。
【8月28日更新】タイトルバック画像を更新しました。芝浦運河で出会った定期船、アーバンランチです。21年8月16日撮影。
【8月21日更新】タイトルバック画像を更新しました。浦安市の境川に架かる、今川橋です。21年8月16日撮影。
【8月13日更新】タイトルバック画像を更新しました。平久川、平久水門です。21年8月9日撮影。
【8月7日更新】タイトルバック画像を更新しました。水郷十六島東端、附洲にある浪逆浦閘門です。21年7月20日撮影。
【8月4日更新】テトぐるみを初めて見た」に追記しました。
【8月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。水郷十六島、扇島閘門です。21年7月20日撮影。
【7月25日更新】タイトルバック画像を更新しました。東雲運河で見た、湾岸警察署の警備艇「ゆりかもめ」です。21年7月18日撮影。
【7月20日更新】タイトルバック画像を更新しました。東京港、潮風公園RKバースにもやう、海上保安庁の測量船「昭洋」と「拓洋」です。21年7月18日撮影。
【7月10日更新】タイトルバック画像を更新しました。広島市、元安川を走る水上バスと、河畔にもやう水上タクシーです。21年7月5日撮影。
【7月3日更新】タイトルバック画像を更新しました。江戸川、総武線江戸川橋梁です。21年6月7日撮影。 

茂森橋哀歌…1

バドン氏ご夫妻・佐藤氏とお別れした後、茂森橋の様子を見に、仙台堀川と大横川の丁字流に寄り道してみました。もちろん陸路で。

16036.jpg
すっかり日が短くなり、大栄橋の橋詰に着いたころには、トラスの向こうに夕闇が迫っていました。ああ、キレイだなあ…。

いや、茂森橋を見に来たのだった…。8~9月は、一年のうちでもっとも潮位の高い時期。さらにこの日、20日は朔の大潮の翌日、夕方の満潮時は潮位2.09mで、9月で二番目に潮位が高いとくれば、満潮下における茂森橋の最低橋っぷりは、どんな塩梅か、見てみたくなろうというもの。
以下、カメラの感度を上げて撮ったので、夕方らしからぬ明るさになりますが、ご容赦ください。

16037.jpg
うわ、この浸りっぷり、息が詰まります…。
しかも、東側(写真左)の不等沈下が、水面が間近にあるため強調されて、思った以上のすさまじさ。まるで、左側からずぶずぶと、河中に飲み込まれてゆきそうな感じすらします。

ご存知のように、江東区の地盤沈下は東側が激しく、河川も水位低下化河川とされ、船は閘門で出入りしていることは何度かご紹介したとおりですが、茂森橋にもその影響が及んでいるのでしょうか。
付近のトラス橋を見た限りでは、不等沈下が起こっているようには見えなかったので、ラーメン橋台という、重い構造が災いしているのかもしれませんね。

16038.jpg西側の橋詰公園から見たところ。太い水管橋が邪魔して、側面がすっきり見渡せないのが口惜しいところ。

左右のラーメン橋台は、アーチ部分を完全に没し、岸の一部さながら。こうして離れて見ているだけでも、なんとも痛ましい限りで、橋上の様子も容易に想像はできたものの、せっかくここまで来たのだからと、初渡りをしてみる気になったのです。

16039.jpgえ~、茂森さん、毎度「サイテー橋」などとはやし立てて、申しわけない。いつも下をくぐっている者です…。

うぐう、やはり痛々しい。
高欄のコンクリート部分がひび割れて外れかけ、それを番線(針金)でぐるぐる巻きにして補修してある…。その番線ですら腐食して、赤い錆垂れが下の桟に筋を作っており、何ともくたびれ果てた状態で、哀れを誘いました。

16040.jpgふと高欄から乗り出して、ゆっくりと流れる川面を見ると…。向こうの護岸に何か知らない古代文字のようなモノが。

イヤ、江東内部河川独特の、河名表示板でしたか。「大横川」と書かれた文字が、半ば水没して水鏡に映り、天地対称の妙な図形に見えていたのでした。
撮影地点のMapion地図


(21年9月20日撮影)

(『茂森橋哀歌…2』につづく)

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タグ : 茂森橋 最低橋 大横川 江東内部河川

目標、武蔵!…2

(『目標、武蔵!…1』のつづき)

16031.jpg風上に切り上がるようにして、じりじりと近づいてみました。横目でにらむエスコートの曳船は、特に動きなし。どやされるといけないので、慎重に…。

薄霞む水平線近くのフネブネは、泊地に憩う碇泊船たち。天を突く紅白のジブと秋の海、静かで、幻想的な風景です。



16032.jpg
フックのちょうど真下に、さらに沖合いに浮かぶ「第五十吉田号」が見えたので一枚。
もう間もなく、トラスの待つ富津へ向けて移動を始めるのでしょうね。

16033.jpgバドン氏が「真横から見ると、ヘビがこうニョロニョロッとしているようにも見えますよね」と、新説を開陳。タラバガニといい、ヘビといい、重鎮お二人の豊潤な想像力には遠く及ばないと、頭をたれる船頭。

あれ? 「武蔵」が、後ろに向かって少しづつ移動しているような…。中央に小さく見える煙突からは、盛んに排気を吹き上げて、何か補機を運転している模様。自力での移動は、できないはずですが…。

16034.jpg船尾をふと見ると、水面に向かって放水している…、ははあ、アンカーチェーンを引き絞って、後ずさっているのですね。放水は、アンカーチェーンについた泥を、洗い流すためのものでしょう。

わざわざ沖までやって来た甲斐あって、岸近くで作業に奮闘しているときとは、一味違った表情を見ることができ、大いに満足。
帰途は追い波となるので、だいぶ船足を落としたつもりでしたが、佐藤氏やバドン奥様にはしぶきがかかってしまい、ご迷惑をおかけしました(涙)。

16035.jpg午後の柔らかい陽射しが影を作る、新砂水門に迎えられて、砂町運河に帰還。お疲れさまでした。

マニアパレルの創作活動に、少しでもお役に立てたのか…。若干の不安は残しつつも、団地という新しい水辺の楽しみと、最低橋から巨大クレーンまで、秋晴れの下お三方と存分に味わうことができ、楽しい船行きの一日でありました。
撮影地点のMapion地図

(21年9月20日撮影)

(この項おわり)

【追記】たった今発表された、バドン氏の新作。その名も起重機船Tシャツ」!

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タグ : クレーンバージ 深田サルベージ 武蔵 吉田組 第五十吉田号 新砂水門 砂町運河

目標、武蔵!…1

(『9月20日の臨海大橋』のつづき)

16026.jpg時は少々遡りますが、臨海大橋に針路を定めたその時、第三航路の延長線上はるかに、沖がかりする2隻のクレーンバージが見えたのです。まだ富津に、向かっていなかったんだ…。

指呼の間とも思える巨船を目にして、攻めずにおらりょうかと血湧き肉躍るのがオトコの気持ち(…)。針路、起重機船にヨーソロ!

16027.jpg遮るもののない海上では、遠くのものが近くにあるように見えてしまうのは、ままあることですが、今回は相手が巨大なだけに、なおさらそう感じられたようです。走っても走っても、なかなか近づいてこない…。
GPSで位置を見たら、旧江戸川河口の南、はるか沖合いで、5kmは優に走っていました。

激走12分で、ようやくブームの文字が読める距離まで接近。船は深田サルベージ建設の「武蔵」と判明。ブームが西を向いているところを見ると、船尾からアンカーを入れた、単錨泊でしょうか。

16028.jpg「武蔵」を数百m隔てた右手には、一隻の曳船が漂泊中。どうやら彼が、「武蔵」の警戒船を努めているようですね。

エスコートがいるとなれば、あまり不用意に近づくと、彼らに迷惑をかけることになります。少し間合いを取って、観賞することにしましょう。

16029.jpg
周囲に比較するもののない海上とはいえ、近づくにつれ、その圧倒的な質量が視界一杯に迫ってきます。やはり、やはりデカイ!

これだけの物体が、水の上に微動だにせず在る、その事実だけで感動させられてしまう巨船の偉大さ。我々の乗る木っ端ブネは、さして波は高くないとはいえ、もう大揺れに揺れているのですから、なおさらです。

16030.jpg迫り来るクレーンの影を前に、真剣さを増すオトコたちの表情。いや、嬉しくてニヤついていたかもしれませんが、写真の背中は真剣そのものなので、たてまえはそういうことで。ええ。

佐藤氏がポツリと「色がタラバガニっぽいですねえ、うん、タラバガニ」。ああ~、ブームの先がちょっと折れているのも、カニの足っぽい…。


(21年9月20日撮影)

(『目標、武蔵!…2』につづく)

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タグ : クレーンバージ 深田サルベージ 武蔵 東京港臨海大橋 曳船

9月20日の臨海大橋

(『マニアパ的水路行…4』のつづき)

16021.jpgアレとは言うまでもなく、先日架設成った、東京港臨海大橋の中防側トラスのこと。浜出しや、巨大クレーンバージ三隻による架設の様子は、残念ながら見ることができませんでしたが、せめてその残り香だけでもと、有明西運河を飛ばして中防方面へ。

主を失った台座だけが空しく残る、トラスの組立現場には…、おおお、まだ深田サルベージの巨大デッキバージ、「オーシャンシール」(全長141m、載荷重量24,000t)がいる! 

16022.jpg架設されたトラスは、海上から見るとえらく小さく、華奢に思えました。今までは、台座のボリュームが加わっていたので、トラス単体で眺めると、ちょっと情けない感じすらします。

少しがっかりした気持ちになりながらも、吸い寄せられるように近づいてゆくと…。

16023.jpg
も う 大 迫 力 。
一瞬でも「情けない」などと思った、私を許してください…。心から橋に詫びる、おろかな船頭。
やはり、頭上を圧する6,000tの鋼鉄、この重みは半端なものではござんせん。海上にそびえるその威容は、まさにくろがねの覇者だ…。

16024.jpg嬉々としてシャッターを切りまくるオトコ三名。エンジンをしぼり、静かになった艇上に聞こえてきたのは、カアカアというカラスの鳴き声…。トラスの路盤に反射しているのか、こだましているように聞こえるのが妙です。

「もう、トラスに営巣したカラスがいるのかな?」と佐藤氏。中防も近く、エサも豊富ですからね。気の早いカラスもいたものです。
撮影地点のMapion地図

16025.jpgレストラン・クルーズ船、「シンフォニー・クラシカ」が、トラスにぐっと寄せて航過してゆきます。今や、一般からの注目度も高そうですね。

ここで、バドン船団長の下令により、本艇は早くもトラスを離れ、新たに発見された一大目標に向けて、一路沖合いへ進撃開始! 
待て次回!


(21年9月20日撮影)

(『目標、武蔵!…1』につづく)

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タグ : 東京港臨海大橋 デッキバージ オーシャンシール 東京港