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境川東水門ふたたび

(『境川…7』のつづき)

13041.jpg話は少し戻り、沈船や親水テラスの手前からの眺め。
堤防沿いに植わった木々の間から、お目当ての境川東水門が、チラリとその姿を見せ始めました。境川可航区間の終点です。

別に意図して植えたわけではないのでしょうが、間近にあるのに、全貌が拝めないじれったさが何ともいい感じで、一刻も早く水門を見たい気持ちが強くなるのですから、不思議なものです。
撮影地点のMapion地図

13042.jpgさらに近づいて一枚。水面は鏡のようで、左の排水機場や水門のディテールをくっきりと映し出し、一枚の絵を見る思いがしたものです。(写真が下手なので、そのあたり、上手くお伝えできないのがもどかしいのですが)

う~ん、やはり、陸から見るのとは一味も二味も違う!
来て良かった…。

13043.jpg
過去ログの「境川東水門」でも触れましたが、主・副二門が併設された二重水門で、手前側には人道橋が設けられているなど、ちょっとゴチャゴチャしているため、水門自体の見栄えは今ひとつなのですが、両岸にある木々の絶妙な枝ぶり(?)が、それを補って余りあり、素晴らしい水門風景を作り出していました。

この項の最初でも触れたように、ここから、旧江戸川に面した境川西水門まで、つまり本来の境川の区間は、閉塞水面といってよろしく、外部から船が入ることはできません。

ただ、過去ログ「境川東水門」の写真にも見られるように、両水門間にも結構な数の繋留船が見られたので、千葉県の担当部署に、どうしたら艇で入れるのか、問い合わせてみたことがありました。
担当の方からは、「水門は開放しない、原則船舶の通航は禁止、繋留船については関知していない」という意味の答えがあった覚えがあります。察するに、地元の方の艇のみで、外来艇の通行は考えていない、ということなのでしょう。(過去ログには、旧江戸川から入れるような書き方をしていますが、これはもちろん勘違い)

13044.jpg親水テラスの上流側には、砂洲の上に古びた和船が放置されていました。

白く乾きかけた砂の上に、細長い船体を長々と横たえている姿は、なぜか物悲しい感じがせず、かつての漁村であったころの雰囲気を髣髴させるような、ひなびた魅力がありました。

13045.jpg釣り人さんの姿が絶えないのには、少々緊張させられた部分もありましたが、全体として地元の人に慕われている、明るい水路というイメージを持ちました。微速航行のまま境川を下り、ふたたび河口へ。

河口を出て間もなく、地元の艇がやはりプレーニングで続航して来、東方にカッ飛んでゆきました。我が艇、沿岸の人々からは、かえって奇異に見えたかもしれません…。


(21年8月16日撮影)

(『8月16日の臨海大橋』につづく)

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タグ : 境川境川東水門