境川東水門ふたたび
(『境川…7』のつづき)
●話は少し戻り、沈船や親水テラスの手前からの眺め。
堤防沿いに植わった木々の間から、お目当ての境川東水門が、チラリとその姿を見せ始めました。境川可航区間の終点です。
別に意図して植えたわけではないのでしょうが、間近にあるのに、全貌が拝めないじれったさが何ともいい感じで、一刻も早く水門を見たい気持ちが強くなるのですから、不思議なものです。
【撮影地点のMapion地図】
●さらに近づいて一枚。水面は鏡のようで、左の排水機場や水門のディテールをくっきりと映し出し、一枚の絵を見る思いがしたものです。(写真が下手なので、そのあたり、上手くお伝えできないのがもどかしいのですが)
う~ん、やはり、陸から見るのとは一味も二味も違う!
来て良かった…。

●過去ログの「境川東水門」でも触れましたが、主・副二門が併設された二重水門で、手前側には人道橋が設けられているなど、ちょっとゴチャゴチャしているため、水門自体の見栄えは今ひとつなのですが、両岸にある木々の絶妙な枝ぶり(?)が、それを補って余りあり、素晴らしい水門風景を作り出していました。
●この項の最初でも触れたように、ここから、旧江戸川に面した境川西水門まで、つまり本来の境川の区間は、閉塞水面といってよろしく、外部から船が入ることはできません。
ただ、過去ログ「境川東水門」の写真にも見られるように、両水門間にも結構な数の繋留船が見られたので、千葉県の担当部署に、どうしたら艇で入れるのか、問い合わせてみたことがありました。
担当の方からは、「水門は開放しない、原則船舶の通航は禁止、繋留船については関知していない」という意味の答えがあった覚えがあります。察するに、地元の方の艇のみで、外来艇の通行は考えていない、ということなのでしょう。(過去ログには、旧江戸川から入れるような書き方をしていますが、これはもちろん勘違い)
●親水テラスの上流側には、砂洲の上に古びた和船が放置されていました。
白く乾きかけた砂の上に、細長い船体を長々と横たえている姿は、なぜか物悲しい感じがせず、かつての漁村であったころの雰囲気を髣髴させるような、ひなびた魅力がありました。
●釣り人さんの姿が絶えないのには、少々緊張させられた部分もありましたが、全体として地元の人に慕われている、明るい水路というイメージを持ちました。微速航行のまま境川を下り、ふたたび河口へ。
河口を出て間もなく、地元の艇がやはりプレーニングで続航して来、東方にカッ飛んでゆきました。我が艇、沿岸の人々からは、かえって奇異に見えたかもしれません…。
(21年8月16日撮影)
(『8月16日の臨海大橋』につづく)

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堤防沿いに植わった木々の間から、お目当ての境川東水門が、チラリとその姿を見せ始めました。境川可航区間の終点です。
別に意図して植えたわけではないのでしょうが、間近にあるのに、全貌が拝めないじれったさが何ともいい感じで、一刻も早く水門を見たい気持ちが強くなるのですから、不思議なものです。
【撮影地点のMapion地図】

う~ん、やはり、陸から見るのとは一味も二味も違う!
来て良かった…。

●過去ログの「境川東水門」でも触れましたが、主・副二門が併設された二重水門で、手前側には人道橋が設けられているなど、ちょっとゴチャゴチャしているため、水門自体の見栄えは今ひとつなのですが、両岸にある木々の絶妙な枝ぶり(?)が、それを補って余りあり、素晴らしい水門風景を作り出していました。
●この項の最初でも触れたように、ここから、旧江戸川に面した境川西水門まで、つまり本来の境川の区間は、閉塞水面といってよろしく、外部から船が入ることはできません。
ただ、過去ログ「境川東水門」の写真にも見られるように、両水門間にも結構な数の繋留船が見られたので、千葉県の担当部署に、どうしたら艇で入れるのか、問い合わせてみたことがありました。
担当の方からは、「水門は開放しない、原則船舶の通航は禁止、繋留船については関知していない」という意味の答えがあった覚えがあります。察するに、地元の方の艇のみで、外来艇の通行は考えていない、ということなのでしょう。(過去ログには、旧江戸川から入れるような書き方をしていますが、これはもちろん勘違い)

白く乾きかけた砂の上に、細長い船体を長々と横たえている姿は、なぜか物悲しい感じがせず、かつての漁村であったころの雰囲気を髣髴させるような、ひなびた魅力がありました。

河口を出て間もなく、地元の艇がやはりプレーニングで続航して来、東方にカッ飛んでゆきました。我が艇、沿岸の人々からは、かえって奇異に見えたかもしれません…。
(21年8月16日撮影)
(『8月16日の臨海大橋』につづく)

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境川…7
(『境川…6』のつづき)
●湾岸道路をくぐった瞬間、目の前にぬっ、と言う感じで現れたのが、船溜をまたぐこの電路橋。
その妙な丸々っちさに、うわ…、と、軽く声をあげてしまいました。閉囲式の電路橋はいくつか見てきたけれど、直線的な箱状のものがほとんどでしたから、造形に意を用いた(?)ところがある、というだけで、感心してしまいました。

●まあ、大方は同様のご感想であるとは思うのですが、モスラっぽいです。
特にこの、前後の微妙な膨らませ方が、お蚕さんとか幼虫的なモノを連想させることおびただしい(笑)。橋台も面を取って、塗装もしてあるようですし、周囲の施設に雰囲気を合わせたとか、何か理由がありそうですね。
個人的には、側面の膨らみ具合と端部の傾斜から、電車っぽい雰囲気も感じられました。陸から正面を見たら、運転台の窓があるような、そんな気にもさせるカタチです。
●上流側から、ちょっと距離を置いて電路橋の全体を見たところ。
ここまで離れると、側面の丸みも感じられず、また背後の湾岸道路の橋に埋まってしまうせいか、おとなしいデザインに見えます。
う~ん、電路橋だけで3枚も費やしてしまった…。しかし、その珍妙さは、境川に架かる橋梁の中で、群を抜く存在感に思えました。お近くをお通りの際は、ぜひご覧あれ。
●さて、最後の船溜を過ぎると、もうそこは境川可航区間の最奥部。北東岸には、過去ログの「境川東水門」でも紹介した、親水テラスが見えてきました。
このテラスは、水際に石が置かれているので、船をつけることはできませんが、魚採りをする親子の姿も見えて、のどかないい雰囲気です。
●その対岸には、ご覧のとおりの立派な桟橋があるのですが、あらら、漁船が豪快に沈没していて、桟橋の大半を塞いでいます。
これでは、船は槍付けすることもおぼつかなそう。写真の釣り人さんのように、せめて釣り場として使うしかないようですね。
(21年8月16日撮影)
(『境川東水門ふたたび』につづく)

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その妙な丸々っちさに、うわ…、と、軽く声をあげてしまいました。閉囲式の電路橋はいくつか見てきたけれど、直線的な箱状のものがほとんどでしたから、造形に意を用いた(?)ところがある、というだけで、感心してしまいました。

●まあ、大方は同様のご感想であるとは思うのですが、モスラっぽいです。
特にこの、前後の微妙な膨らませ方が、お蚕さんとか幼虫的なモノを連想させることおびただしい(笑)。橋台も面を取って、塗装もしてあるようですし、周囲の施設に雰囲気を合わせたとか、何か理由がありそうですね。
個人的には、側面の膨らみ具合と端部の傾斜から、電車っぽい雰囲気も感じられました。陸から正面を見たら、運転台の窓があるような、そんな気にもさせるカタチです。

ここまで離れると、側面の丸みも感じられず、また背後の湾岸道路の橋に埋まってしまうせいか、おとなしいデザインに見えます。
う~ん、電路橋だけで3枚も費やしてしまった…。しかし、その珍妙さは、境川に架かる橋梁の中で、群を抜く存在感に思えました。お近くをお通りの際は、ぜひご覧あれ。

このテラスは、水際に石が置かれているので、船をつけることはできませんが、魚採りをする親子の姿も見えて、のどかないい雰囲気です。

これでは、船は槍付けすることもおぼつかなそう。写真の釣り人さんのように、せめて釣り場として使うしかないようですね。
(21年8月16日撮影)
(『境川東水門ふたたび』につづく)

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境川…6
(『境川…5』のつづき)
●二つ目の船溜は、ちょっとくたびれた(失礼)艇も見られ、漁船タイプの舟も多くなるなど、いかにも浦安らしい雰囲気になってきました。
奥に入るにつれ、水が緑色に濁ってきましたが、下水がよく整備されているのか、臭いは全くありません。時おり、小魚が跳ねるのを見かけるほどです。

●船溜の最上流側にもやっていた、木造の正統派(?)漁船に目を奪われました。よく手入れされているらしく、まだ地肌もきれいで、一本ミヨシの端正なラインが魅力的です。
一見した外観は、大森の海苔舟にも似ているように思えましたが、用途は何でしょうか、走っている姿を見てみたくなりました。
●湾岸道路と、首都高湾岸線の橋が架かるここは、境川随一の橋梁集中地帯。ここも、杭や沈船があるので、通航時はご注意を。
橋脚は鋼管を打ち込んだままの無骨そのもの、桁の塗装も色あせて、少々殺風景ではありますが、4本の橋の周囲には、結構な船影が見られます。
●恐らく、使われなくなって久しいのでしょう、橋の下の護岸にもやわれた屋形船。
最近の大型船を見慣れた目には、ずいぶん小さく映ります。妙に船首が高かったり、後部の浮力をバルジで補った風であったりと、タネ舟である漁船からの改造のあとが、ありありとうかがえる舟でした。
●湾岸道路の下り線近くから、みたびの船溜が始まります。
端舟から、倉庫代わりの小屋を乗せた家船まで、イイ感じに雑然として、なかなか賑やか。
ん? その向こうのアレは…?
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月16日撮影)
(『境川…7』につづく)

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奥に入るにつれ、水が緑色に濁ってきましたが、下水がよく整備されているのか、臭いは全くありません。時おり、小魚が跳ねるのを見かけるほどです。

●船溜の最上流側にもやっていた、木造の正統派(?)漁船に目を奪われました。よく手入れされているらしく、まだ地肌もきれいで、一本ミヨシの端正なラインが魅力的です。
一見した外観は、大森の海苔舟にも似ているように思えましたが、用途は何でしょうか、走っている姿を見てみたくなりました。

橋脚は鋼管を打ち込んだままの無骨そのもの、桁の塗装も色あせて、少々殺風景ではありますが、4本の橋の周囲には、結構な船影が見られます。

最近の大型船を見慣れた目には、ずいぶん小さく映ります。妙に船首が高かったり、後部の浮力をバルジで補った風であったりと、タネ舟である漁船からの改造のあとが、ありありとうかがえる舟でした。

端舟から、倉庫代わりの小屋を乗せた家船まで、イイ感じに雑然として、なかなか賑やか。
ん? その向こうのアレは…?
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月16日撮影)
(『境川…7』につづく)

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タグ : 境川
境川…5
(『境川…4』のつづき)
●京葉線の橋の影で、不遇を囲っている形のタイドアーチは、今川橋。
せっかくの下路式、しかも私好みの赤く塗られた橋だというのに、全貌が写真に収められないのはちょっと残念。タイトルでも掲げたように、桁の下からのぞき込むような格好になってしまいます。
●しかも、そのすぐ向こうには、水管橋が併設されているので、上流側から撮ってもこれがギリギリ。
塗装が色あせているのも、ちょっと気になるなあ…。ぜひ、鮮やかな赤に塗りなおしていただきたいものです。
なお、橋の下は杭が何本か出ているので、通航の際はお気をつけて。
●今川橋を過ぎると、右手、北東岸には最初の船溜が現れました。
桟橋こそありませんが、河岸棒の間に整然と繋留され、船たちも可愛がられている感じがします。
●船溜がいったん途切れると、先ほど見た、わかしお歩道橋とよく似たローゼ橋、中央歩道橋をくぐります。
今川橋もこんな風に、前後に併設物のない状態で、観賞したいのですがねえ…。
●中央歩道橋の手前、右手に見えた小さな樋門。天端に立てられたポールの先に、黄色い回転灯がついているのが目を引きます。
もちろん、扉体が開閉するときに光らせるのでしょうが、いったい誰に向かって、注意をうながすためのものなのかしら? いきなりコレがぐるぐる光り始めたら、通行人は面食らうでしょうね。
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月16日撮影)
(『境川…6』につづく)

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せっかくの下路式、しかも私好みの赤く塗られた橋だというのに、全貌が写真に収められないのはちょっと残念。タイトルでも掲げたように、桁の下からのぞき込むような格好になってしまいます。

塗装が色あせているのも、ちょっと気になるなあ…。ぜひ、鮮やかな赤に塗りなおしていただきたいものです。
なお、橋の下は杭が何本か出ているので、通航の際はお気をつけて。

桟橋こそありませんが、河岸棒の間に整然と繋留され、船たちも可愛がられている感じがします。

今川橋もこんな風に、前後に併設物のない状態で、観賞したいのですがねえ…。

もちろん、扉体が開閉するときに光らせるのでしょうが、いったい誰に向かって、注意をうながすためのものなのかしら? いきなりコレがぐるぐる光り始めたら、通行人は面食らうでしょうね。
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月16日撮影)
(『境川…6』につづく)

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境川…4
(『境川…3』のつづき)
●青い桁橋、入船橋の手前で、テラス付き護岸が途切れました。ホッとしたような、寂しいような…。
橋の向こう、左手には、砂洲のようなものが見えますね。グレーの護岸をバックに、白く光を反射して、非常に目立ちます。

●近づいてみると、てっぺんに草まで生やして、珊瑚礁の無人島といったおもむきの砂洲…。子供ならずとも、降りていって遊びたくなるような、何とも浮世離れした、楽しげな感じに惹かれました。
しかし、自然にできたというには、ちょっと無理のあるカタチをしていますね。白っぽい色からして、貝殻か何かが、堆積したようにも見えたのですが。
●ここで初めて、下路式の橋が登場。人道橋、わかしお歩道橋です。
空色に塗り上げられた、スマートなニールセンローゼ橋(だったかな)で、構造を見上げながら渡るのは、きっと楽しいことでしょう。
●わかしお歩道橋の上流側、両岸に、対になった形で配された、船着場…というには語弊がありますね。水辺に降りるための階段が、設けられていました。
周囲の護岸と、階段のバックの壁の色の違いから、元からあったものではなく、新たに造られたもののようです。
●こちらは南西岸のもの。親水施設としては中途半端ですし、船着場にするには、まだ相当手を加えないといけない…。
う~ん、何でしょう?北東岸のものは、昼寝をしている人がいたところを見ると、閉鎖はされておらず、自由に利用できるようでしたが。
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月16日撮影)
(『境川…5』につづく)

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橋の向こう、左手には、砂洲のようなものが見えますね。グレーの護岸をバックに、白く光を反射して、非常に目立ちます。

●近づいてみると、てっぺんに草まで生やして、珊瑚礁の無人島といったおもむきの砂洲…。子供ならずとも、降りていって遊びたくなるような、何とも浮世離れした、楽しげな感じに惹かれました。
しかし、自然にできたというには、ちょっと無理のあるカタチをしていますね。白っぽい色からして、貝殻か何かが、堆積したようにも見えたのですが。

空色に塗り上げられた、スマートなニールセンローゼ橋(だったかな)で、構造を見上げながら渡るのは、きっと楽しいことでしょう。

周囲の護岸と、階段のバックの壁の色の違いから、元からあったものではなく、新たに造られたもののようです。

う~ん、何でしょう?北東岸のものは、昼寝をしている人がいたところを見ると、閉鎖はされておらず、自由に利用できるようでしたが。
【撮影地点のMapion地図】
(21年8月16日撮影)
(『境川…5』につづく)

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タグ : 境川