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視察船「新東京丸」

6月26日は、午後半休をもらい、港湾局の視察船、新東京丸に乗ってきました。

浜離宮前の桟橋にもやっている姿は、以前からよく見かけてはいるものの、乗船には団体での申し込みが前提とあって、乗る機会に恵まれなかったのですが、今回、地元の商工会主催で、東京港の見学会があるとの知らせを受け、さっそく申し込んだのです。

8001.jpg昼前に仕事場を出て、竹芝埠頭の南端、竹芝小型船ターミナルに到着。古川や芝浦運河に接する、竹芝運河の入口でもあります。立派な専用桟橋ですね。 

この日は蒸し暑く、海上にはガスがかかっていましたが、出港時間が近づくと、雲が少しづつ切れて、陽が差してきました。


8002.jpg船室は中央に楕円のテーブルがあり、会議室のような雰囲気。補助椅子までほぼ満員、あまり立ち上がってウロウロできなそう…。幸い、最前列に陣取ることができたのですが、やはり窓越しでは視界が限られます。

何分、物見遊山では決してなく、あくまで「視察」のたてまえですから、ここは欲望を抑えて、ジッとがまんしなければなりますまい。「視察船『新東京丸』利用案内」(東京都港湾局)にも、「新東京丸は東京港の視察を目的として運航しておりますので、遊覧目的や船内のご案内を聞かない方はご乗船できません。」と、はっきり断り書きがありますしね…。

まあ、ここは見方を変えて、新東京丸の乗り心地を楽しむことにしました。
この日は南風が少し強く、第一航路に出るとさっそく波が荒くなり、船首から盛大にスプレーが降り注ぐくらいの海象だったのですが、さすが197t、安定感のある走り振り。我が木っ端ブネなら、波に翻弄されて難航しているところです。

ちなみにコースは、芝浦から第一航路を南下、中防の周りを一周して元に戻るコース。説明を担当された方は、もと海員らしい、潮枯れしたいい声の初老の男性で、「×時の方向に見えますのが…」というセリフが入るのも海の男らしく、楽しいお話でした。

8003.jpg乗り心地は上々なのですが、船内の見学はできなそうだし、外の風景は、いつも自艇でうろついている見慣れた水域(笑)ですので、正直ムズムズして過ごしました。せっかく乗せていただいたのにすみません。

写真は、唯一興奮したシーン。東海汽船のジェットフォイル、セブンアイランド愛が、右舷の間近をドォーッと水煙を上げて追い越してゆく、迫力の一瞬。窓越しで、しかもスプレーが間断なくかかるので、よく見えないのが残念でしたが。

8004.jpg約1時間半の「視察」を終え、我々を降ろすと、新東京丸はふたたび出航してゆきました。スラスターがついているので、肥えた外見に似合わず(失礼)、機敏な離着岸ぶりです。

ちなみに船内では、東京港に関する書籍やパンフレットも販売されています。もちろん降りる間際に全点購入。
撮影地点のMapion地図

8005.jpgおまけ…。

席に着いて、ふと目の前を見ると、ちょっと懐かしくなるようなデザインの内線電話が。現役で使われているのかな…。



(21年6月26日撮影)

(『竹芝散策』につづく)

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タグ : 新東京丸ジェットフォイル東京港