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メキシコ艦が来航!…3

(『メキシコ艦が来航!…2』のつづき)

7011.jpgメインマストから後ろあたりは、気になるディテールがいっぱい。

一番左に見える小さな砲は、練習艦には不可欠の兵装(?)、礼砲。これで空砲を撃って、相手艦や礼砲台からの礼砲に、答礼するわけです。マストの後ろ、小さくて目立ちませんが、煙突らしきものも見えますね。小ぶりながら、ちゃんと頭部を黒く塗られ、エンブレムまで架けられて、大事にされているさまがうかがえます。

7012.jpgそして最も気に入ったのが、この装載艇。飴色に塗り上げられた木製の船体に、緑の船底塗料が美しく、古典的ないい雰囲気。無動力のカッターかと思ったら、真鍮のスクリューがついています。内火ランチなのですね。

後ろに見えるレーダードームは、フルノですね。日本製品、がんばっているようです。


7013.jpgお出迎え役のホストシップは、護衛艦しらゆき。あ、白い船体の後に軍艦色を見ると、すごく目に優しい感じが…。初夏の陽射しの下、白い船体を長時間見つめていたら、季節はずれの雪目になったかも?

この「ゆき」クラスの艦、盛りだくさんの装備で少々頭でっかちではありますが、船体の輪郭は古典味があって、なかなかスマート。この角度から見ると、流れるようなラインが実感できます。

7014.jpgう~ん、こうして改めて見てみると、1、2、3と揃った番号は、珍しいような…。

このハルナンバーの書体、一見平凡なゴシック系のようでいて、自衛艦独特のものです。水門の扉体に、この書体で番号を振ったら、ちょっと違った、いかめしい雰囲気に見えそう…と感じるのは、艦船好きだけですか。


7015.jpgクアウテモックの艦尾から見た写真は、すでにタイトルでご覧に入れたので、しらゆきの後姿も。満艦飾の信号旗がきれいになびいてくれ、こちらもなかなかの眺め。

よく見ると、ヘリ格納庫の中に、日墨双方の軍艦旗が下げられています。先出の海自ニュースによると、東京入港後に歓迎式典があったようですから、格納庫内を会場にして、セレモニーがあったのかもしれませんね。


(21年6月7日撮影)

(『6月7日の臨海大橋トラス』につづく)

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タグ : 練習艦護衛艦春海運河東京港