東京通運時代の河川航路図二題

201027.jpg通運丸船隊を続々就航させ、関東の河川航路に覇を唱えた内国通運も、時代の流れには勝てず、大正8年12月に川汽船事業から撤退。東京通船株式会社がその後を引き継ぎました。

お題の東京通運株式会社は、東京通船が昭和4年に改称したものです。縮小相次ぐ最末期の河川航路を担った、いわば関東の川汽船時代に、自ら幕を引かざるをえなかった企業といえるでしょう。

そんな「悲劇の船社」のイメージがある、東京通運の銘が入った航路案内を二つ掲げてみました。長距離河川交通のたそがれに思いをはせつつ、妄想を交えあれこれと垂れ流させていただきます。
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もう一つの河川航路ガイドブック「利根川勝地案内」

194083.jpg利根川勝地案内 
伊藤省三 編・発行  
上製 284ページ
大正7年3月25日発行


‥‥という、大利根を中心に繰り広げられた関東の大水運時代が、気になって仕方がない輩としては、タイトルだけでやられそうな古書と出会うことができました。

いうまでもなく嬉しい出会いではあったのですが、そのそもそもは例によってよこしまです。以下、本書にまつわるあれこれを垂れ流させていただきます。

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紅林章央氏の新刊「橋を透して見た風景」

194081.jpg橋を透して見た風景 
紅林章央 著
都政出版社  
並製 286ページ
平成28年10月1日発行


25年5月放送の「関口宏の風に吹かれて」#38・#39でご一緒した、都建設局の橋梁構造専門課長、紅林章央氏の新刊です。

東京の橋に第一線で携わってこられ、また橋の研究家としても、多くの論文や著書のある紅林氏の本ですから、面白いことこの上なく、ご恵送いただいた初日に、一息に通読してしまったほどでした。

そんなおつむに血が上ったおっさんのこととて、内容を全部垂れ流してしまいそうで危なっかしく、その道の大家の著書を云々するのもおこがましいですが、辛抱たまらんのでやっぱり思いのたけだけでも垂れ流させてください。ええもうほんの少し。

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活字の中の川蒸気

久しぶりになじみの古書店を訪ね、ペラものやパンフレットの入った棚をあさっていたら、ふと目に留まったものがありました。古びた薄い紙の表裏が、かすれ気味の印字でびっしりと埋まっているもの。用紙、印刷とも、あまり質のよくなさそうな雰囲気に、妙に惹かれるものがあったのでした。

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「鉄道小荷物並滊船馬車發着賃金表」
172×248㎜、二ツ折表裏刷。

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アルス「河川工学」に涙する

154118.jpg河川工學 (アルス土木工學大講座 11)
宮本武之輔著(工学博士・内務技師)
アルス  
上製 430ページ
昭和11年9月19日 第一刷


川蒸気から始まって、水運とその周辺に趣味として関心を持ってきたわけですが、ネットが発達する以前は、一般向けの情報が極めて乏しい世界であったわけです。それこそ、その道のプロがひもとくような、難しい専門書から、ピンとくる部分を拾い集めて回るより、方法がありませんでした。今思うと、何とももどかしいことをしていたものですが、渇えていただけに、目指すものが見つかったときの喜びもまた、大きかったものです。

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