目黒川の水路誌が!

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ちょっと前、お花見の時季(週末の天候がすぐれず、満開のころに水路からのお花見は叶いませんでしたが)だったと思います。マリーナのフロントに配布物を並べたラックがあるのですが、その中に「目黒川航行マナー」と大書きした、二つ折りの刷り物があったのに目を引かれ、手に取ってみました。

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1ページ目は、「目黒川3つの基本マナー」と題して、まことにごもっともなことが書かれております。お花見水路として都内随一の規模を誇り、訪れるフネブネも年々増加の一途となれば、船影もまれだった昔と違って、こういった啓発も必要になってくるのでしょう。

おっ、コレハ! と色めきたったのは、ページをめくって中の見開きを目にしたとき。「目黒川通航マナー」と、なぜか1ページ目とタイトルが違うのはさておき、タダモノではない(?)ことが瞬時に理解でき、お持ち帰り決定!

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可航区間に架かる橋のA.P.高はもとより、船着場の位置、水中障害物まで図示してある!目黒川特有の、干潮時も水面下にある基礎護岸の危険性、その上、ちゃんとA.P.について解説してあるのもポイント高し! 単なるマナー啓発の配布物に留まらない、
河川水路誌といってよいものじゃないですか!

荒川、江東内部河川のそれが冊子で刊行されたのを皮切りに、江戸川、利根川下流部もPDFのウェブ配信のみながら、河川の水路誌は徐々にその数を増やしていますが、隅田川から西の都市河川にもそれが及んだということで、嬉しさもひとしおです。
それだけ目黒川が(季節限定とはいえ)輻輳しており、またそれにともない、少なからず問題も生じていたことを示しているともいえるでしょう。

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4ページ目には、水中障害物を示す記号の解説とその実例、目黒新橋下流の未浚渫区間など、前ページ図を補足する解説もなされ、航路案内としても遺漏がありませんね。

個人的にはおおむね把握できているとはいえ、水路誌が発行されたことすなわち、可航河川として公認され、かつ維持整備も継続されるであろうことを感じさせて、嬉しいものが。かくなる上は、残置矢板など障害物が取り除かれ、より安全な舟航路となるよう、願ってやみません。

‥‥個人的な欲をいわせていただくと、目黒新橋よりも少し上流まで、浚渫して可航水深を確保していただくと、名橋と濃厚な桜並木が同時に堪能できて、より嬉しいのですが‥‥。

閑話休題。さて、最終ページ下端にも記されているように、発行は「品川区防災まちづくり部 河川下水道課 水辺の係」。自治体の河川部署が取り組みのひとつとして行っている、いわばキャンペーンの配布物ですから、ウェブでPDF配信されているに違いない‥‥と検索してみました。

ところが、例によって検索の仕方が悪いのか、これそのものがヒットしません。「桜の時期の目黒川の通航マナー啓発・対策の実施について」なるPDFは出てくるものの、「目黒川航行マナー」は「対策③」に、配布することとその方法が載っているだけです。

ううん、桜の季節だけでなく、通年役に立つ水路誌だけに、春先限定の配布とは惜しいですね。いつでもダウンロードまたは出力できるようにして、より多くの船長に見ていただいた方が、本誌の目的にもかなうように思えるのですが。ともあれ、公刊された川の水路誌が増えて、可航水路バカの船頭、大歓喜というお話でした。はい。

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タグ : 目黒川 目黒川航行マナー

東京通運時代の河川航路図二題

201027.jpg通運丸船隊を続々就航させ、関東の河川航路に覇を唱えた内国通運も、時代の流れには勝てず、大正8年12月に川汽船事業から撤退。東京通船株式会社がその後を引き継ぎました。

お題の東京通運株式会社は、東京通船が昭和4年に改称したものです。縮小相次ぐ最末期の河川航路を担った、いわば関東の川汽船時代に、自ら幕を引かざるをえなかった企業といえるでしょう。

そんな「悲劇の船社」のイメージがある、東京通運の銘が入った航路案内を二つ掲げてみました。長距離河川交通のたそがれに思いをはせつつ、妄想を交えあれこれと垂れ流させていただきます。
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タグ : 川蒸気船 通運丸 参宮丸 東京通運 一銭蒸気 絵葉書・古写真

もう一つの河川航路ガイドブック「利根川勝地案内」

194083.jpg利根川勝地案内 
伊藤省三 編・発行  
上製 284ページ
大正7年3月25日発行


‥‥という、大利根を中心に繰り広げられた関東の大水運時代が、気になって仕方がない輩としては、タイトルだけでやられそうな古書と出会うことができました。

いうまでもなく嬉しい出会いではあったのですが、そのそもそもは例によってよこしまです。以下、本書にまつわるあれこれを垂れ流させていただきます。

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タグ : 利根川勝地案内 川蒸気船

紅林章央氏の新刊「橋を透して見た風景」

194081.jpg橋を透して見た風景 
紅林章央 著
都政出版社  
並製 286ページ
平成28年10月1日発行


25年5月放送の「関口宏の風に吹かれて」#38・#39でご一緒した、都建設局の橋梁構造専門課長、紅林章央氏の新刊です。

東京の橋に第一線で携わってこられ、また橋の研究家としても、多くの論文や著書のある紅林氏の本ですから、面白いことこの上なく、ご恵送いただいた初日に、一息に通読してしまったほどでした。

そんなおつむに血が上ったおっさんのこととて、内容を全部垂れ流してしまいそうで危なっかしく、その道の大家の著書を云々するのもおこがましいですが、辛抱たまらんのでやっぱり思いのたけだけでも垂れ流させてください。ええもうほんの少し。

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タグ : 橋を透して見た風景 都政新報社

活字の中の川蒸気

久しぶりになじみの古書店を訪ね、ペラものやパンフレットの入った棚をあさっていたら、ふと目に留まったものがありました。古びた薄い紙の表裏が、かすれ気味の印字でびっしりと埋まっているもの。用紙、印刷とも、あまり質のよくなさそうな雰囲気に、妙に惹かれるものがあったのでした。

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「鉄道小荷物並滊船馬車發着賃金表」
172×248㎜、二ツ折表裏刷。

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タグ : 川蒸気船 絵葉書・古写真