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根岸湾への道々で…3

(『根岸湾への道々で…2』のつづき)

233051.jpg南風で波の立ち始めた根岸湾を縦断して、横浜ベイサイドマリーナに到着。昼食にすることに。

バースの予約時に電話で聞いていたのですが、飲食店が複数軒あったショッピングモールは建て替え中で休業、加えてマリーナ内のカフェテリアも改装中、残るは徒歩数分の場所にある、ハンバーガーショップのみとのこと‥‥。


233052.jpgいや、ハンバーガーショップが悪いというわけではないのですが、タイクーンなき今、頼みの綱がこの状況とあっては、がっかりするくらいは許してもらえるでしょう。

食後のお散歩時に一枚。湾内はだいぶ波が立っていたものの、マリーナ内はきわめて穏やか。澄んだ水面を透かして海草がゆらぐのが見え、本船の汽笛が間近に聞こえてと、広大で美しいポンド風景を前に、のどかな午後の休憩を楽しんだのでした。

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ベイサイドマリーナを出港、帰路につきました。帰りは堀割川に戻って中村川経由にするか、南本牧運河を経てベイブリッジをくぐるか、ちょっと迷ったのですが、南本牧運河を通って帰ることにしました。

おおむね北東へ向けて根岸湾口を横切っていると、南本牧のコンテナ埠頭に林立するクレーン群の紅白と、色とりどりのコンテナが鮮やかで、よい目標になります。

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国際埠頭の3基あるクレーンたちも、変わらぬ威容を見せていてご同慶の至りなり。

手前で荷役中の小型の本船「第二十八栄福丸」、ずいぶん左舷に傾いてはた目にも心配になりますが、水線下をすっかり露わにしたずんぐりむっくりの船体がユーモラスで、どこか小動物的な可愛らしさがありますね。

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南本牧運河の入口に達しました。こちらのコースを選んだのは、前回訪問時に工事中だった、新しい橋を見ておきたくなったからです。
撮影地点のMapion地図

(31年4月13日撮影)

(『南本牧運河の新しい橋』につづく)

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タグ : 横浜港 根岸湾 南本牧運河

7月22日の第二航路

(『7月22日の辰巳埠頭…2』のつづき)

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221017.jpg辰巳埠頭西端から南下し右へ、第二航路へ出ると、鉄鋼埠頭の南端に遠目にも鮮やかな塗装のグラブ式浚渫船が、2隻並んでもやっていました。こちらは1隻目、掲げられた船名は「第六十八愛夢丸」、森崎建設工業のサイトによると2552総t、クレーンの能力は500t吊とのこと。

右写真、甲板上に置かれたグラブの巨大さと、鋭い爪の禍々しさに惹かれてアップで。

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その西側、2隻目は兼子建設の「第十一若栄丸」、415t吊。一見して変わっているなと思ったのは、船尾にはまっている押船が2隻で、しかもずいぶん小さいこと。

同社ウェブサイトによれば、押船は「第12若栄丸」「第13若栄丸」の2隻で、1隻の排水量はわずか19総tというかわいらしいもの。しかし主機の出力は1600PS、2隻合計3200PSと、なりに似合わずさすがに強力ですね。

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浚渫船見物を楽しみながらゆるゆる西航していたら、ほぼ正面から吹き流しと赤旗を掲げた通船が現われ、汽笛を連続吹鳴しながら近づいてきました。船名は「第2たかお」。

「プレジャーボート、停船してくださーい! 左舷につけまーす!」とスピーカーで伝えてきたので待っていると、第二航路は現在、工事水域があって灯標で指定された航路以外、通れないのだそう。よかったら誘導するとのことなので、お言葉に甘えてお世話になることに。パワフルな噴流に翻弄されながら、航跡をたどってゆく楽しいひとときとなりました。

考えてみれば、大型浚渫船が2隻も出張っているのですから、大規模な工事がおこなわれているのは当然で、うかつなことではありました。

帰宅後に検索すると、恐らくこれかな、というものがヒット。「東京港 臨港道路整備事業(南北線)」(PDF・国土交通省 港湾局)‥‥有明のフェリー埠頭から中防へ向けて、もう1本の海底トンネルが建設されるのですね。都港湾局の「東京港の工事 実施状況」には、まだ掲載されていないようです。

221020.jpg左手では、フライブリッジ付きクルーザーが同様に誘導されて西航中。南風で波が立ちやすい中、警戒船のお勤めは厳しいものがあるでしょう、本当にご苦労さまです。

灯標の列を抜けると、「第2たかお」は右へ回頭し離脱したので、大きく手を振ってお別れしました。ありがとうございました!

(30年7月22日撮影)

(『進入灯とガット船』につづく)

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タグ : 東京港 浚渫船 通船

船橋港へ向かう…3

(『船橋港へ向かう…2』のつづき)

200011.jpg快適に飛ばしていると、錨泊している本船の近くを通過しました。風向きが変わったのか、潮の流れの関係なのか、こちらに船尾を向けています。

右舷側にクレーンを出しているので、何か作業をしていたようですね。船名は「北祐丸」、船籍港は横浜とありました。


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200013.jpg左前方に赤いブイを発見、近づいてみると「ふなばし 6」の表記が。船橋航路の6番ブイに無事到達したわけであります。新砂水門を出てからここまで33分、さすが20kt超の威力、ふだんの水路行とは比較にならない航程消化の速さ。

東航しているので、本来なら奇数番を振った、緑のブイが先に目に入ってきてよさそうなものですが、やっぱり赤の方が目立つのかな? 

ともあれ、後は赤ブイを右舷に、緑ブイを左舷に見て北上すれば、おのずと船橋港へ入港できるわけです。

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というわけで勇躍北上開始。変わらず穏やかな海況にも背中を押され、目的地も近いとあって気分も高揚、ピッチも上がりデッドフルですっ飛ばします。コンパスを見ると0度、もっとも航路は途中で、微妙に曲がってはいますが。

ブイの配置については、千葉県葛南港湾事務所の「平成27年度 管内概要」(PDF)、19~20ページ「航路及び航路標識」に掲載されています。この管内概要、後で出てくる水門など、防潮施設についても触れてくれているので、今回大いに参考にさせていただきました。ありがとうございました。

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船橋港の入口にさしかかりました。所番地でいうと習志野市茜浜3、突端にある「ゾゾベース」なる物流センター、巨大な箱型の建屋とループが目立ち、よい目標になります。左舷側には防波堤が出てくるので、続けて直進。さてさて、何から見てゆきましょうか?
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『先代「しらせ」がいた!』につづく)

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タグ : 船橋港

船橋港へ向かう…2

(『船橋港へ向かう…1』のつづき)

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若洲の東端が右舷正横に来たので、ここで大きく変針。独航艀にお別れしようと振り返ったら、ゲートブリッジの真下に小さく、真っ白に冠雪した富士山が。これも冬の快晴下ならではの贅、大いにトクをした気分です。

富士山がはっきり見えるときに、気をつけなければいけないのは北西の突風ですが、出港前に見た天気予報では終日微風、午後は少し南の風が入る程度と、日中はおおむね穏やかとのことでした。

200007.jpgゲートブリッジを船尾方軸線に見て、真東からやや南寄り、気持ち沖に出すような感じで、針路110度を取りました。約3浬はこの針路を維持します。

今見返してみると、湾奥海上を千葉方面に向かうのは、浦安の境川(『境川に向かう』参照)を訪ねて以来、実に7年ぶり! 水路がないと、いかに腰が重くなってしまうか、ヘタレぶりがわかろうというものですわ。

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境川のとき同様、本船泊地をかすめる形になるので、錨泊するフネブネが間近に見られるのも楽しみの一つ。単錨泊なので、風向きがわかるのも面白いものです。微風なので、各船で向きが違いますが、おおむね北西と見てよいでしょうか。

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10分後、次の変針点に近づきました。煙突とガスタンクの方が目立っていますが、その間にある鉄塔、浦安市千鳥の南端角にある、第三管区海上保安部・浦安レーダー局(地図はここ)が左舷正横に見えるところ。

200010.jpgここでやや北寄り、およそ70度まで取舵に当てると、ほぼ正面に幕張でしょうか、高層ビル群が目に入ってきました。

地乗り航法では、いかによい目標をとらえるかが舟行きの能率に直結しますが、先ほどまでと違って、針路上に顕著な目標が出てきたので、しめたとばかりにビルの一本を選び、気持ちの上でも楽になりました。後は5浬弱直進し、船橋航路と交差するのを待つばかり。

(28年12月31日撮影)

(『船橋港へ向かう…3』につづく)

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タグ : 独航艀 東京ゲートブリッジ 東京港臨海大橋

船橋港へ向かう…1

200001.jpg先日お知らせしたとおり、大晦日は船橋港(千葉港葛南港区)を訪ねてきました。いくつかの防潮水門や船溜など、趣味的に惹かれるものがまとまって見られる水域であり、いつか行ってみようと思っていたのです。

とはいうものの、沖へ出るのが苦手な弱虫木っ端ブネとしては、海路を経なければならないのは大きなハードル。静穏極まりなく、かつ好天であることが大前提で、湾奥がそんな好海況になるのはやはり冬、川走り納めを兼ねて、暮れも押し詰まった出航と相成りました。

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砂町運河に出ると、雲一つない、抜けるような晴天ながら、風もなく水面はぬめりを帯び、油を流したように滑らかと、願ったりかなったりの海路日和。もっとも、運河は静穏でも、沖の海況はわかりませんが。

大晦日にもかかわらず、工事中の新砂水門では警戒船が遊弋し、ゲートにも監視員の方が立って誘導してくれています。感謝の気持ちを込めて手を振ると、向こうも笑って振りかえしてくれました。

鋼管矢板で囲まれた、新水門の基礎工事水域にはクレーン台船が一隻いたものの、さすがに作業をしている様子はなし。澄んだ水鏡に、陽光を浴びて錆色の姿を映す矢板や鋼材の杭。冬の運河らしい、光に満ちあふれた静かな川景色です。

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荒川に出たところで、思い切りよくスロットルを倒し、プレーニングに入りました。陽を浴びて輝く、荒川河口の橋梁群を後ろに見ながら、次の変針点である若洲の南端まで南下。

冷たい空気が頬を刺すものの、遠く横浜や房総まで一望できる澄んだ空気と、穏やかな海況にテンションも上がり、寒さを忘れて快走を楽しむ船頭。まずは順調な滑り出しであります。

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若洲もそろそろ途切れようというあたりで、先行している二隻の船に追いつきました。荒川を下ってきた独航艀です。逆光なので船名はわかりませんが、新河岸川か荒川の和光市か、荷を下ろして母港に帰るのでしょう。

ここまで沖に出ても、油を流したようなてろりとした水面に変わりはなく、若干のゆるいうねりが加わる程度。20kt超で進んでいても、不快な硬めのピッチングも少なく、文字どおり滑るような乗り心地。我が木っ端ブネも、川走りのスローモーぶりを脱ぎ捨てて、滑走艇の面目躍如とばかり、久々の連続高速航行! これなら船橋までも、快適な船行きができそうですね。

200005.jpg若洲の突端が近づいてきたので、もうすぐ左に大舵角を取らなければいけません。回転数をしぼって独航艀を先行させ、彼の左舷側に出ることにしましょう。

ウェーキを乗り越え航跡に入ると、波が静まるとともに、一瞬排気の匂いが立ち込めるのもまた佳し。もう一回ウェーキで飛び跳ねて距離を取ってから、左舷側をしばらく並走して変針点へ。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋港へ向かう…2』につづく)

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タグ : 砂町運河 荒川 新砂水門 独航艀