8月19日のフネブネ

8月19日はお休みをいただき、小型船舶免許の更新講習を受けるついでと、曇り空の下、軽く近場をお散歩してきました。その折のスナップを少し、まずはフネブネから。

210001.jpg回転数の高い爆音を耳にして外へ出てみると、大きなバージを曳いた曳船が、盛大に白煙を吹き出しながら、ちょうど目の前を横切るところでした。

船名は見えませんでしたが、操舵室のハッチに三角のオーニングをかざして頑張る姿、菅笠をかむって働く農夫さながらで、朴訥とした魅力にあふれていました。


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隅田川は勝鬨橋上流で行き足をゆるめ、月島川水門を眺めていたら、日本橋船着場ではおなじみの顔、「エスエスSerenade」が遡上してきました。

ZEN船長が舵を握っておられるだろう、と手を振ったのですが、帰宅後船長より連絡があり、やはり気づかれていたとのこと!

210003.jpg続いて、2月26日にお世話になった「TOKYO WATER TAXI」の1番艇、ハルナンバー00が登場。ご挨拶しておこうと思ったら、船長は違う方のようだったので、そのままやり過ごしてスナップのみにした現金な船頭。

船長にもうかがった、60隻の大量建造計画(『27年度川走り納め…14』でも触れています)はどうなったでしょうか。

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港内を横断していたら、テイクオフ寸前の「セブンアイランド虹」と、フォイルボーンで入港してきた「セブンアイランド大漁」の離合シーンに出くわして、もう興奮コーフン!

何回もシャッターを切ったものの、この重苦しい曇天とあっては、胸のすくようなシーンとはいいがたい仕上がりに。それでも重なり合うタービン音と水煙が織りなす勇壮なシーンに、しばし陶然となったことではありました。

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豊洲運河を経て六叉流まで戻ってくると、砂町運河からセメント船「第三十二芝浦丸」が操舵室を畳んだまま西航してくるのに出くわし、これまた嬉しいものが。

所属は芝浦海運株式会社、擁する船隊の船影や要目は、「船舶紹介」に掲載されています。いや、楽しいページですわ!「第三十二芝浦丸」は全長36.95m、320tもの積載量があるのですね。

(29年8月19日撮影)

(『8月19日の晴海橋梁…1』につづく)

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タグ : 砂町運河 隅田川 東京港 独航艀 曳船

8月13日の巡視船艇

(『中防水路西口の様子』のつづき)

209041.jpg引き続き、道々のもろもろは飛ばして主だったモノを先に。中防水路を訪ねた後、第二航路を経由して左へ、13号地貯木場(今はクレーン船ほか業務船の船溜)を右に見て北上。

低く垂れ込める雲をバックに、グラブ式浚渫船を一枚。峰岸浚渫の「第二十八周宏丸」。「12月31日の運河風景」で紹介したときは土運船の影になっていましたが、今回はきれいに正横を撮れました。

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さて、お題の巡視船艇です。おなじみ辰巳埠頭東端にある、墨田川造船の浮きドックには、艤装中の巡視船がもやわれていました。ハルナンバーはPS34、「しぎら」。

小型とはいえ、巡視艇と違って船橋の高さがありますから、進水後にここまで引き出して甲板室を載せ、マストや空中線のたぐいを重ねてゆくのでしょう。

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後ろから見ると、2軸あるウォータージェットのノズルが目立ち、その太さから俊足であることがうかがわれます。

本船は「しもじ」型に属し、同タイプ全船が宮古島保安部に配備されるとのこと。遠く南方での厳しい任務が控えている就役前の姿を眺め、ご安航を祈らずにはおられませんでした。

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同日の午後、墨田川造船の本社の前を通ったところ、2隻の巡視艇が艤装中でした。PC41「しまぎり」と、PC42「みちなみ」。

「しまぎり」は甲板室の下塗りが済んだのか、側面のハッチをのぞきグレー一色です。「みちなみ」はまだ生地のままでした。

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同型2隻が並んで艤装しているところを目にすると、いかにも続々建造中という感じがして、頼もしく思えるものですね。「ことなみ」型に属し、墨田川造船ではすでに5隻を建造、就役させているとのこと。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日の新砂水門』につづく)

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タグ : 浚渫船 巡視船 巡視艇 東雲北運河 東京港

広島の水上バスが?

そうそう、一つコレハ! と思った一件があったのだった。忘れないうちにきちんとメモしておこう。ちなみに一人で気づいたのでなく、幣ブログでも「エスエスNANO1」ほか乗り組みでおなじみ、ZEN船長のご指摘によるものです。

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25年6月23日、ああ、初めて見る小型水上バスタイプの船がいるなあ、と何の気なしに撮ったこの船。「6月23日のフネブネ」で紹介しました。

白い船体は薄汚れ、窓ガラスはすすけ、船底塗料もはげちょろげて、見るからに長い間放置された様子です。

208017.jpg甲板室後部の側面、「勝どき」のロゴの下に「IZAKAYA CRUISER KACHIDOKI」と書かれており、帰宅してから検索はしてみたのですが、特にそれらしきものはヒットせず、正体はわからずじまい。

何分、道々に撮ったフネブネの一枚だったので、忘れてそのままになってしまいました。ZEN船長からご指摘があるまで、一度見た船影をすっかり忘れていたのですから、お恥ずかしい限りではありますが‥‥。で、4年ぶりに前歴が判明したのです!

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広島の水上バス、「スイスイ」!

ご指摘にアッと思って、全体のフォルムから窓配置まで、照らし合わせてみるとまさに同一船体。いや、さすがに早とちりかな? 少なくとも略同の、同じ図面から起こされた兄弟船には違いない! 21年7月5日、広島訪問時に何度も出会い、写真も数枚撮っていながら感づかないとは、おつむの老化ぶりに情けなくなります。

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以前、「水上バス『カワセミ』のこと」、「『クイーンリバー』時代の『カワセミ』の写真を‥‥」で、水辺ラインの「カワセミ」が、大阪で活躍していたのを回航され「里帰り」したこと、また回航時の写真を撮っていた方がおられたことを紹介しました。

写真の船が「スイスイ」だとすれば、それよりはるかに遠い広島から瀬戸内を通り、遠路はるばる回航されてきたことになります。こういった低舷側浅喫水の河用客船を、海上回航するには様々なご苦労があると思います、一度担当された方のお話をうかがってみたいものですね。

遠く瀬戸内から波涛を越えて、東京の川にやってきた「スイスイ」(かどうかはわかりませんが)。4年前に撮った様子では、せっかくの苦労も報われないような落魄ぶりでしたが、その後どうなったのでしょうか。どこか、よい落ち着き先があったことを、願わずにはいられません。

そうそう、「スイスイ」の履歴に触れたサイトがありました。「遊覧船すいすい(ピンク色)」(廣島ぶらり散歩)によると平成元年就航、22年7月引退とのこと。これが本当なら、引退後間もなく東京に回航されたことになります。他の水上バスや遊覧船についても、広島の川のことなら実に詳しく調べられているサイトです、ご一読をお勧めします。

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タグ : 水上バス 旧江戸川 元安川

飛島木場のロータリーボート…2

(『飛島木場のロータリーボート…1』のつづき)

206132.jpgこれも先ほどの艇同様、Googleストリートビューを見ていて気付いたもの。第三貯木場、土堤道から北側の水面をよ~く見てみると、風化した原木の間に挟まれて、たゆたう船影が3つ!

発見した当初こそ色めき立ったものの、果たしてこれらは現役なのか否か? 今回の訪問で、ようやくその答えを確かめることができたのですが‥‥。
撮影地点のMapion地図

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タグ : ロータリーボート 曳船 木場金岡埠頭貯木場 貯木場

飛島木場のロータリーボート…1

(『日光川水閘門…6』のつづき)

206131.jpg名四国道を離れ、国道302号・名古屋環状2号線を南下して、「飛島木場」交差点を右折、木場金岡埠頭・西部第三貯木場にやってきました。東京でいえば新木場ですが、木曽材の集散地として栄えた土地柄だけあって、規模はこちらのほうがずっと広大です。

第三貯木場を南北に分かつ土手道の東から、貯木場のポンドを眺めたところ。あまり使われていないのか、6年前に訪ねた新潟のそれとくらべて、少々荒廃した雰囲気が感じられましたが、原木の浮いた水面はよいものですね。

目指すお次の閘門は、もう少し南にあります。ここには以前から気になっていたモノがあって、ちょっとした寄り道といったところ。何が気になっていたかというと‥‥。
撮影地点のMapion地図

206127.jpg少し前になります。Googleストリートビューで、全国の貯木場をさまよって(?)いた時期があるのですが、ご当地を拝見していた際、さる銘木業者さんの構内に偶然見つけたコレ!

イヤ、武者震いがしましたですよ。現役か否かはさておき、コレがさも無造作に、ドスンと陸置きされていたのですから!


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ロータリーボートが!!
(※敷地外から撮影しています)

ストリートビューで見たかぎり、廃船らしい匂いがしたので、現役かどうか訪ねて確かめたかったのです。さて、現物を目の前にしてみて、「やはり‥‥」という感想しかありませんでした。部品取りか何かで保管されているにせよ、この船体は長らく使われていないようですね。

それでも、軍艦の衝角みたいに突き出した船首のガードフレーム、原木を押すギザギザのスパイク、カゴのような円錐台状のプロペラガード、船尾には放熱函を兼ねたフィンキールと、ロータリーボートならではの水線下ディテールがバッチリ眺められ、嬉しいの何の!

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船首部分をアップで。上部にスパイクのついた船首ガードフレームが、下端で衝角のように突き出しているのは、沈んだ原木に乗り上げないための備えでしょう。プロペラガードの中には、なぜかプロペラだけ外されたドライブが、軸を船首に向けているのが見えました。

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ブルワークが錆び崩れ、失せてしまったおかげで、キャブの基部が円筒になっていることがわかります。全周回転するドライブが、ここに収まっているのですね。しかしこの、妻板に救命浮環を掛けておくっていうの、どこか愛らしくて、チャームポイントですよねえ。

舷側がコルゲート状になっているのは、箱型断面の船体を補強することもあるでしょうが、原木にぶち当たることが常態だったのを考えると、フェンダーとして機能していたのかもしれません。

イヤもう、百聞は一見にしかず。もとい、ストリートビューでさんざん眺めていたから、百見は一実見にしかず、かな? 廃船とはいえ、実物の迫力は段違いで、興味は尽きませんでしたが、ご当地のロータリーボートはこれだけに留まりません! まだあるんです!

(29年5月3日撮影)

(『飛島木場のロータリーボート…2』につづく)

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タグ : ロータリーボート 曳船 木場金岡埠頭貯木場 貯木場