FC2ブログ

曇り空のフネブネめぐり…8

(『曇り空のフネブネめぐり…7』のつづき)

255041.jpg隅田川派川から、本流との分流点に入ったところで、海保の複合艇に行逢。運河でなく、曲がりなりにも河川で出会うのは珍しいですね。ハルナンバーが舷側に見えたので、巡視船艇の装載艇なのがわかります。

こちらはそのまま本流の遡上に入ったので、距離は相当あったのですが、乗り組みさんはこちらを指さして、双眼鏡でじっと監視しており‥‥。むう、7月12日のときもそうでしたが、よほど怪しい艇だと思われているのでしょうか。

255042.jpg汐浜運河の業務船溜では、嬉しい出会いが。「宍倉建設二号」! 大横川・大横川南支川の丁字流にもやっていた、やたら低シルエットのあの業務船!

丁字流から桟橋とともに姿を消して、5年ぶりの再会。前部の甲板室が撤去されて発電機が載せられるなど、外観が変わったうえ乾舷が高くなったので、船名が目に入るまでわかりませんでした。かつての魅力は失せてしまいましたが、元気でいるのは何よりですね。

255043.jpg
同じく汐浜運河、台船にもやった小さな作業船、「第三里美」の姿に惹かれて一枚。エンジンケーシングの天板に回した手すり、後端に立てたパイプ組みのフロントグラスが、無骨かつ堅牢そうでいい感じ。クリートやアイが足りないのか、もやいをシートに取っているのがご愛敬ですね。

255044.jpg
墨田川造船を訪ねると、8月15日に建屋の中で建造中だった2隻のうち、一隻がすでに進水していて艤装に入っていました。CL189、巡視艇「ぶんごうめ」‥‥変わった名前ですね、「豊後梅」でしょうか?

船尾近くの舷側には、黒いゴムのフェンダーが取り付けられていて、警備救難だけでなく灯台見回りなど、船尾を接舷する必要のある業務にも供されるのかしらと想像。

255045.jpg
いま一隻はまだ建屋の中でしたが、船体が完成し甲板室もおおむね組みあがって、形を成してきたことがうかがえる状態に。次に訪ねるときは、もう進水していることでしょうね。
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『9月21日の水路風景…1』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 隅田川 汐浜運河 東雲北運河 巡視艇 曳船 墨田川造船

曇り空のフネブネめぐり…7

(『有明南運河は健在なり』のつづき)

255036.jpg少し西へ移動し、「レース・フォー・ウォーター」が橋脚の間に見えたあたりで、ふたたびくぐって戻ることにしました。

西へいくほど桁下高が低くなっているので、潮位の高い日など、すり抜けも楽しめそう‥‥などと、よこしまな気持ちも当然湧き上がってくるわけであります。


255037.jpg
隅田川から月島川へ入りました。月島川水門の前に新しく架かった橋、桁下はもちろん扉体より高い位置にあるのですが、水門をくぐってから振り返ると、航路を扼するようにぐっと低く見えて、しかも思ったよりかさのある印象。

こうして何か構造物が追加されるたび、意外なところに新しい景観が生まれて、角度によってはあっ、と気づかされる面白さがありますよね。

255038.jpg
月島川は船溜の水路でもあり、通るたびに業務船の船影が楽しめます。まず目についたのは曳船「一号千羽丸」。ブルーの船体色はまだ鮮やか、タイヤのフェンダーも黒々ときれいで、新調されて間がないようですね。直線で構成された甲板室の造作もモダンで、古典的な曳船スタイルとはまた違った魅力にあふれています。

255039.jpgそして月島川といえば、月島橋北詰にある船宿さんの、旧海軍内火艇のなれの果てらしき桟橋。今回も屋形がもやっており、ほんの一部、トランサムをかいま見ただけでしたが。

平成26年12月の写真とくらべてみると、だいぶ褪色が進み、水線付近も汚れてきたようです。外野としては、少しでも長く生きながらえてくれることを祈るばかりです‥‥。

255040.jpg
朝潮運河に出て左折、朝潮橋近くの曳船溜も、美しく整備されたさまざまな曳船たちが整然ともやう、楽しいところです。

今回注目したのは、「第十六東庄丸」。何度も出会っていると思うのですが、船尾方向から見てようやく気づきビックリ、カタマランだったんですね! 二つの船体も幅があり、いかにもどっしりと重心の低い、頼もしさあふれる後姿。押船として活躍しているところを見てみたいものです。

(令和2年9月21日撮影)

(『曇り空のフネブネめぐり…8』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 有明南運河 月島川 朝潮運河 月島川水門 曳船

曇り空のフネブネめぐり…6

(『曇り空のフネブネめぐり…5』のつづき)

255026.jpg
海上保安部の桟橋のすぐ隣、水上バスの船着場だったここにもやっていた船が、また強烈でした。「レース・フォー・ウォーター」、海洋プラスチックゴミの問題を訴えながら、世界中を周航しているウェーブピアシング船型のカタマランで、まさに珍客といってよいものです。

平成29年4月2日にフランスのロリアンを出港、約27000浬を300日余りかけて日本近海に至り、2月の石垣島をはじめに国内各地にも寄港、東京に来航したのだそう。その道々はさておき、変わり型の極致といえる船型と、多元動力を採った推進法は大いに興味をそそられます。

255027.jpg左舷側に移動してサイドビューを。張り出しが多いので影になり、曇り空が恨めしいかぎり。船型だけ見ると、30kt以上は出そうに思えますよね。

オフィシャルサイトによると、動力は太陽光発電、燃料電池、さらに40平米の凧を帆とした風力もあるという三元動力。細かい要目は出ていませんでしたが、全長35m、排水量100t、速力8ktとのこと。

255028.jpg

255029.jpg有明南運河のエリアに入りました。オレンジ色の「宗谷」を前にして、灰色一色の曇天下では、その鮮やかさに正直、救われた思いがしたものです。

工事が続いていたこともあり、水上から訪ねるのは本当に久しぶりです。乗り組みさんに挨拶しながら、船首まで時間をかけて眺めたものでした。


255030.jpg
「宗谷」と船の科学館の間、運河上を長手方向へ縦断する形で、ターミナルへの道路が桟道状に軽くくねりつつ伸びているのはご存じのとおり。正面、西側はターミナルで塞がれてしまったし、工事が始まったとき「ああ、有明南運河は終わったのだ‥‥」と、嘆息したものでした。

しかし、こうして久しぶりに入ってみると、埋め立てられたわけでなし、「宗谷」が移動しただけで、水面も三方のテラスもほぼそのまま。そうだ、有明南運河は(運河の機能を喪失したとはいえ)、まだ健在なんだ!

‥‥‥‥となれば、この桟道は新しく架かった橋も同然。くぐり初めにおよばなければなりますまいよ!
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『有明南運河は健在なり』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 有明南運河

曇り空のフネブネめぐり…5

(『曇り空のフネブネめぐり…4』のつづき)

255021.jpg
転回して北上を始め、さて海保船艇を見て回るかと思ったら、右舷側に櫓を重ねた構造の操舵室を持つ強烈な押船を発見、すっかり意識が持ってゆかれることに。トランサムには「海秀丸 大阪」の文字が。海秀丸、いい名前ですねえ。

船首楼に高々とそびえる三段の操舵室! いや~、こういうのに弱いんですよ。二段目、室外機の置かれた空所に、膝をかかえて座り込んでみたい衝動にかられました。

255022.jpgごらんのとおり、突堤にもやったサビサビのプッシャーバージ(船名撮り忘れ)に接舷していました。船尾にスパッドが見えることから、浚渫船でしょうか。

「海秀丸」、サイドビューも素敵ですね。平甲板でなく、船首楼つきなのが全体のボリュームを豊かに見せていて、実に頼もしい、たくましい感じ。


255023.jpg
転回してさらに接近。トップ操舵室の右舷ウィング、室外機で塞がれてしまっているのが微笑ましいですね。トップの屋根から、船首甲板に梯子のようなものが降りているのも、今までの押船では見なかった独特な感じがします。いや、嬉しい出会いでした!

255024.jpg「海秀丸」と別れて、東京海上保安部・青海船艇基地の桟橋群を遠望。3本の桟橋があり、手前には運河上でもよく出会う、監視取締艇が何隻かもやっており、その向こうには巡視艇がいました。

実は、「海秀丸」に生気を吸い取られたのか、何枚も撮った写真のほとんどがブレかボケという惨状でして‥‥(涙)。何とか見られるものは次の一枚のみというていたらくでした。

255025.jpg
CL183「ゆりかぜ」。右側に甲板室だけ見せている艇は「ゆめかぜ」で、珍しくグレーの船体でした。桟橋上には、複合艇が上架されているのが見えますね。船首に母艇のハルナンバーが記入されていないので、装載艇ではないようです。海上保安部の備品扱いかしら?
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『曇り空のフネブネめぐり…6』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 曳船 浚渫船 巡視艇 東京港

曇り空のフネブネめぐり…4

(『曇り空のフネブネめぐり…3』のつづき)

255016.jpg
「KABA3」を追う形で、「拓洋」の右舷を仰ぎながら通過。いつもながら、高い乾舷が任務柄を思わせて頼もしい感じ。各所に生じた錆が、寧日ない仕事ぶりを思わせて頭が下がるというもの。人目につきやすいバースだけに、何とかしてあげたくなりますね。

255017.jpg第一航路に出てまず目を引かれたのが、去る9月10日にオープンしたばかりの国際クルーズターミナル。晴海のそれを代替する新客船埠頭です。接岸しているのは「にっぽん丸」ですね。

新しい桟橋もそうですが、その内側となった有明南運河や、海上保安庁のバースの様子も見ておきたくなって、船首を向けました。


255018.jpg
せっかくのシックな船体色も、曇天下では沈み気味なのが残念ですが、ティッシュボックス型とは違った「にっぽん丸」の瀟洒なスタイル、やはりよいものですね。

ターミナルの建物、晴海と違ってシンボル的な塔屋がないせいか、大型船が接岸するとあらかた隠れてしまい、いま一つメリハリに欠けるなあ、というのが第一印象でした。

255019.jpg
桟橋を回り込んで、内水(?)となった内側へ。まず目に飛び込んできたのが、PC01のハルナンバーをもらった当管区の代表選手、巡視艇「まつなみ」。

海保唯一の迎賓船の機能を持った艇で、スタイルも巡視艇としては変わり型といってよいものですが、1番を名乗るフネだけあって、どことなく風格を感じさせます。

255020.jpg180度転回して、ターミナルと平行になったところで一枚。こちらからの視点だと、「にっぽん丸」より建物の方が高く、決して負けていない(?)ことがわかりました。

内水となったこの奥には、海保の他のバースや、おなじみ「宗谷」もいます。ターミナル竣工後の雰囲気はどんなものか、フネブネの姿とともに眺めてゆきましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年9月21日撮影)

(『曇り空のフネブネめぐり…5』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村

タグ : 東京港 巡視艇 測量船