2月19日の川景色…3

(『2月19日の川景色…2』のつづき)

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警戒船の邪魔にならないよう、少し離れたところから見守っていると、工事区間を抜けた艇は針路を径間中央に取り、船首波を蹴立てて水門から出てきました。

おや? 巡視艇じゃないな‥‥塗装や装備が違いますね。漁業監視艇とか、官庁船のたぐいかしら。行き足を緩めずに、結構な速度でこちらに迫ってきます。勇壮なシーンではあるので、今度のタイトル画像にしてみよう‥‥。

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あっという間に正横まで近づいてきたので、一枚。船名は「あさひ」、甲板室側面には「東京税関」と大書きされていました。

なるほど、税関の監視艇だったのですね。今まで、間近に出会ったことはなかったような。普段はどこにもやっているのかしら。

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珍しくて立ち去り難かったので、似たような写真で恐縮ですが、追いすがってもう一枚。純白の船体がきれいですね。

検索してみると、愛好家の皆さんが、すでに多くの写真をアップしておられますね。どーるさんのブログ「写・撃・演・習・場♪」の、「監視艇『 あさひ』 ( 東京税関 )」によると、平成13年に新造、門司税関に配備され、25年4月から東京税関に移籍したとのこと。ピカピカで新しく見えますが、もうそこそこのベテランなのですね。

(29年2月19日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 砂町運河 新砂水門 税関監視艇

謎の木造帆船!

(『先代「しらせ」がいた!』のつづき)

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船橋航路を終端まで北上し、左手の水路へ。日の出埠頭と中央埠頭に挟まれたこの水路を奥までゆけば、お目当ての水門が右手に見えてくるはずです。

ほぼ正面に見える新港大橋をくぐって右に折れると、8年前に訪ねた真間川水門や、真間川(過去ログ『真間川水門』ほか参照)に出るんですよね。

200022.jpg新港大橋近くまできて、さて、水門見物に取りかかろうとしたところで、左手、砕石を積んだ岸壁に何やら帆船らしい船が!

逆光に目を細めて、シルエットを一見しただけでも、そんじょそこらの船ではない、ただならぬ香気を発散していることは一発でわかりました。スクーナーでも、ましてや大型和船でもないその姿、これは寄り道しなければウソでしょうと、興味津々で取舵一杯、最微速前進!

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うおお、コレハ! 二脚檣にアウトリガーときた! いかにも南方系の香りがする艤装に、まず目を奪われました。

何より、塗りのはげちょろげた船体、上部構造もことどとく陽と潮に焼けて白茶けたあたり、これは単なるレプリカなんてものではなく、長い航海を経た船でなければ見られない傷み方。万里の波濤を越えてやって来た、復元帆船に違いないと確信しました。

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さらに近寄ってディテールを観察。マストの基部‥‥和船なら「筒ばさみ」に相当するところは、厚手の部材に波模様のような、手の込んだ彫刻が施されています。

アウトリガーの腕木は、根元が直角に曲げられていて、ピンの抜き差しで角度を何段階かに調整できるようですね。舷側の手すり一本一本にも、彫刻が施されているのは、きっと伝統船型の忠実な復元なのでしょう。

200025.jpg船尾、舵の座周りにはやはり彫刻で飾られた上屋が。透かし彫りの一段と豪華なものですが、波をかぶったとき壊れてしまわないか、余計な心配をしてしまうほど繊細な感じです。

舷側からは舵櫂が下がっていました。これで操舵するのかしら、と思ってよく見てみると、船尾材の水面近くに舵頭がわずかに顔を出しているのを発見。主舵があるということは、舵櫂は横風帆走時にリーウェイを防ぐ、いわば副舵なのかもしれません。

さて、気になるこの船について検索したところ、船名は「スピリット・オブ・マジャパヒト」、インドネシアの伝統船型をなぞった復元船でした。やはり! 5月11日にジャカルタを出港、79日をかけて7月28日、船橋港に到着したのだそうです。

北へ日本へ 79日間ジャカルタ~東京 マジャパヒト号 アジアの大航海時代を再発見 (2016年08月26日)」(じゃかるた新聞

記事の写真を見てみると、追風帆走時の姿が素敵で、天地に帆桁を通した幅広の帆が珍しく、興味深く拝見したことではありました。3200浬におよぶ大航海、本当にお疲れさまでした!
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋港の水門と水路めぐり…1』につづく)

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タグ : 船橋港

先代「しらせ」がいた!

(『船橋港へ向かう…3』のつづき)

200016.jpg茜浜のある最初の突堤をかわして、右手に広がるポンドに目をやると、北側岸壁にオレンジ色の見覚えがある船影が。

あっ、先代の旧砕氷艦「しらせ」だ! ウェザーニュース社に引き取られ(現在の所有者はWNI気象文化創造センター)、「SHIRASE 5002」として、この地に保存されていたのでしたっけ。お恥ずかしいことに視界に入るまで、すっかり頭から抜け落ちていただけに、嬉しい余禄となりました。寄り道してゆきましょう。
撮影地点のMapion地図

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青空を映す水面に、アラート・オレンジというのでしょうか、鮮やかな船体色が映えてとてもきれい。

ハルナンバーの上に書かれたロゴ以外は、現役時代とほとんど変わらない外観で、繋留から6年を経たにもかかわらず色褪せもあまりなく、よく手入れされているようです。

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ぐっと近寄って左舷前方から。喫水がすっかり浅くなっているので、砕氷艦独特の水線下形状がよくわかり、興味深く拝見。

燃料などの搭載物件を全て下ろしたのですから、喫水が上がっているのは当然としても、ここまでとは思いませんでした。実質が南極基地への物資を運ぶ「輸送艦」であることを、改めて感じさせられたことではありました。

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200020.jpg「しらせ」の前にもう一隻、オレンジ色の船がいたので一枚。「第七海工丸」、航洋曳船らしい、これまた鮮やかな船体色。検索してみると、オフショア・オペレーション所属船隊の一隻とのこと。

楽しい寄り道を終えて、ポンドから航路に戻ろうと西を向くと、ビル街の向こうに富士山がくっきり。若洲沖より、ずいぶん大きく見えてお得感があります。いや~、冬の湾奥はイイですわ‥‥。

(28年12月31日撮影)

(『謎の木造帆船!』につづく)

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タグ : 船橋港 砕氷艦しらせ

廃船「はやて」一件!

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江戸川畔の水際に座り込んでいた廃船、「はやて」との出会いを覚えておられるでしょうか。25年7月5日にアップした記事、「江戸川で貸しボートを楽しむ」で、紹介させていただいたあれです。

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擱座しつつも、甲板上に鉢植えを青々と茂らせた、その情趣あふれたたたずまいが船頭のツボにはまり、印象深いシーンとして心に残ったわけですが、最近過去ログを見返していたら、何とはなしに目に入った写真に、思わずアッと声を上げてしまったのでした。

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これ、「はやて」じゃないか!?

泡を喰って、江戸川の写真と見くらべてみると、甲板室やマストの形状、窓配置、船名だけでなく、どれをとっても同一個体と思って間違いなさそう。

う~ん、現役時に横を通って、しかも写真まで撮っていながら、2度目の邂逅で全く気付かなかったとは! 自分の記憶力の悪さに、恥ずかしくなりました。「はやて」君も、「コイツ、気づいていないナ!」と苦笑いしていたことでしょう。いやもう、心からお詫びしたい。

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現役時代に出会ったときの記事は、過去ログ「見明川…1」。このときは残念ながら、船首側よりきちんと撮った写真がなく、何とか観賞に耐えるのはこの2枚くらいですが、今や貴重な現役時の姿、おろそかにはできますまい。

ところで、も一つ気になったことが。訪問日を見てみたら、江戸川のときが25年6月23日、見明川のそれが‥‥19年6月23日! ま、まあ単なる偶然でしょうが、今さらながら「はやて」に吸い寄せられたような気がして、運命的なような、はたまた慕わしいような、いわくいいがたい心持になったのでありました、はい。

しかし、記憶がいかにスッポ抜けるか、痛感させるような一件ではあったので、暇ひまに過去の写真をよッく点検して、意外な「発見」を期待したいものです。

(25年6月23日・19年6月23日撮影)

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タグ : 江戸川 見明川

10月30日のフネブネ

197001.jpg今回の入渠は少し長引き、帰港は2週間後、10月30日に。往路同様、たまに小雨のぱらつく曇天で、ヤル気のそがれることおびただしいものがあったのですが、道々フネブネの姿を拾って楽しむことができました。

これも往路と同じく、2隻のPWCと江戸川閘門を通って下航開始。厚着をしてきたつもりでしたが、気温も思ったより低く、嫌でも帰路を急がざるをえません。

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タグ : 旧江戸川 砂町運河 汐見運河 東雲北運河 江戸川閘門 独航艀 監視取締艇 巡視艇 消防艇 墨田川造船