2月18日の水路風景…1
(『2月18日の巡視艇』のつづき)
●以下、道々に拾った風景を垂れ流しに及びます。
毎度おなじみのエンジンの健康管理、最近はそれに船底清掃具「スクラビス」の効果検証も兼ねるようになりましたが、東雲運河でデッドフルのトライアルです。
結果は51.6km/h‥‥約27.9ktと、じゅうぶん満足できるレコードでありました。これから水温も上がり、海苔も付きやすくなる季節、せいぜいサボらずにお手入れに励みたいと思います。

●しかし、風波に影響されず、高速航行をしても造波を吸収してくれる護岸を備えた、東雲運河あったればこそ、こんな遊びもできるわけで‥‥。
大河川であっても流速がきつければ計測に向かず、護岸の構造や繋留状況から飛ばせなければ、そもそもトライアルが成り立たないですから‥‥奇跡のような存在ですわ東雲運河。ありがたやありがたや。
●こちらもそろそろルーチンといってよいかと。解体進む、晴海の旧客船ターミナルの進捗状況を観察しておこうと一枚。
東側から解体が進んでおり、側面のパネルによる養生もほぼ全長におよぶなど、工事の進み具合が見て取れます。まだ周辺の建造物の段階なのでそれなりですが、母屋(?)の部分に及んだら衝撃も大きそうですねえ‥‥。

●晴海H2バースには日本丸がもやっていました。姉妹船である海王丸か、日本丸のどちらかがここで憩うているのは、この時期おなじみの光景。甲板上に人影もなく、静まり返った姿もかえって息を抜いた休日の感じがして、よいものです。

●晴海、月島の北西岸に沿って走っていると、視界内で目立つのは竹芝埠頭に横付けした「おがさわら丸」の白い船体。そのまま河口を横断して、船首から真正面の姿を撮ってみました。この角度だと、特徴であるバーチカル・ステムが目立たず、また違った印象です。
晴海客船ターミナルが現役だったころは、来航した外国軍艦や大型客船の真正面ショットを、気軽にものできたのですが‥‥。有明の新ターミナルだってさほどの距離でないとはいえ、かつての晴海を思うと、何かハードルが高く感じてしまうのですよね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年2月18日撮影)
(『2月18日の水路風景…2』につづく)

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毎度おなじみのエンジンの健康管理、最近はそれに船底清掃具「スクラビス」の効果検証も兼ねるようになりましたが、東雲運河でデッドフルのトライアルです。
結果は51.6km/h‥‥約27.9ktと、じゅうぶん満足できるレコードでありました。これから水温も上がり、海苔も付きやすくなる季節、せいぜいサボらずにお手入れに励みたいと思います。

●しかし、風波に影響されず、高速航行をしても造波を吸収してくれる護岸を備えた、東雲運河あったればこそ、こんな遊びもできるわけで‥‥。
大河川であっても流速がきつければ計測に向かず、護岸の構造や繋留状況から飛ばせなければ、そもそもトライアルが成り立たないですから‥‥奇跡のような存在ですわ東雲運河。ありがたやありがたや。

東側から解体が進んでおり、側面のパネルによる養生もほぼ全長におよぶなど、工事の進み具合が見て取れます。まだ周辺の建造物の段階なのでそれなりですが、母屋(?)の部分に及んだら衝撃も大きそうですねえ‥‥。

●晴海H2バースには日本丸がもやっていました。姉妹船である海王丸か、日本丸のどちらかがここで憩うているのは、この時期おなじみの光景。甲板上に人影もなく、静まり返った姿もかえって息を抜いた休日の感じがして、よいものです。

●晴海、月島の北西岸に沿って走っていると、視界内で目立つのは竹芝埠頭に横付けした「おがさわら丸」の白い船体。そのまま河口を横断して、船首から真正面の姿を撮ってみました。この角度だと、特徴であるバーチカル・ステムが目立たず、また違った印象です。
晴海客船ターミナルが現役だったころは、来航した外国軍艦や大型客船の真正面ショットを、気軽にものできたのですが‥‥。有明の新ターミナルだってさほどの距離でないとはいえ、かつての晴海を思うと、何かハードルが高く感じてしまうのですよね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年2月18日撮影)
(『2月18日の水路風景…2』につづく)

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2月18日の巡視艇
(『ガット船にびっくり!』のつづき)

●穏やかで気持ちのよい日和を楽しみながら、曙運河を南下して辰巳埠頭の東に出てきました。青空を映した清々しい水面に出ると、沖からのゆるやかなうねりが船体に感じられて、これまた爽快。
墨田川造船辰巳の桟橋には、おなじみ「まつなみ」がもやっています。出渠直後なのか、塗装がきれいですね。向こうにも何隻か艤装艇がいるようなので、拝見してみることに。

●おお、最近まで本社前で艤装中だった、「ささかぜ」「きくかぜ」「しゃちかぜ」の3隻が揃い踏み。近いサイズの艇が、メザシで並ぶとゴージャス感が半端なく、すごく得をした気分に。

●も少し距離を取ってから、「まつなみ」と一緒に一枚。親鳥に見守られた鴨のヒヨコのようで、ちょっと可愛らしくさえ思える光景です。
3艇の船上や桟橋には数人の人が出入りしていて、何やら準備をしている雰囲気。もしかして、これから3隻同時の引き渡し式典でもやるのかしら?
●続いてゆるゆると辰巳埠頭沿いに歩かせ、もやう内航船たちの姿を眺めながらのひととき。お天気がよいと、何を眺めても美しく、カメラを向けても楽しさが倍加しますよね。
岸壁上のクレーンから、荷役をしている船がいました。「第十八清光丸」、積載中の品は軽のワンボックス。離島向けのものでしょうが、自動車ってカバーもせず、ホールド上に裸積みの例が多いですね。潮っ気でやられないのでしょうか。
●いつも通っているところながら、本船に目が吸い寄せられているせいか、こういう上屋の書き物まで意識が行き届かず、たまに見ると実に新鮮な感じ。
最近は特に、パソコンに入っているモリサワ書体を字母にした例が増えているせいか、こうした独特のレタリングというだけで、貴重に思えてしまいます。ゴシック基調ながら、ちょっと寸足らずなところやアンバランスな部分に味があり、いかにも肉筆といった感じに惹かれるのです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年2月18日撮影)
(『2月18日の水路風景…1』につづく)

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●穏やかで気持ちのよい日和を楽しみながら、曙運河を南下して辰巳埠頭の東に出てきました。青空を映した清々しい水面に出ると、沖からのゆるやかなうねりが船体に感じられて、これまた爽快。
墨田川造船辰巳の桟橋には、おなじみ「まつなみ」がもやっています。出渠直後なのか、塗装がきれいですね。向こうにも何隻か艤装艇がいるようなので、拝見してみることに。

●おお、最近まで本社前で艤装中だった、「ささかぜ」「きくかぜ」「しゃちかぜ」の3隻が揃い踏み。近いサイズの艇が、メザシで並ぶとゴージャス感が半端なく、すごく得をした気分に。

●も少し距離を取ってから、「まつなみ」と一緒に一枚。親鳥に見守られた鴨のヒヨコのようで、ちょっと可愛らしくさえ思える光景です。
3艇の船上や桟橋には数人の人が出入りしていて、何やら準備をしている雰囲気。もしかして、これから3隻同時の引き渡し式典でもやるのかしら?

岸壁上のクレーンから、荷役をしている船がいました。「第十八清光丸」、積載中の品は軽のワンボックス。離島向けのものでしょうが、自動車ってカバーもせず、ホールド上に裸積みの例が多いですね。潮っ気でやられないのでしょうか。

最近は特に、パソコンに入っているモリサワ書体を字母にした例が増えているせいか、こうした独特のレタリングというだけで、貴重に思えてしまいます。ゴシック基調ながら、ちょっと寸足らずなところやアンバランスな部分に味があり、いかにも肉筆といった感じに惹かれるのです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年2月18日撮影)
(『2月18日の水路風景…1』につづく)

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ガット船にびっくり!

春の兆しが濃厚になってきた水路上の空気を味わいたくて、砂町運河を再微速でゆるゆる東航。すると、曙運河・曙北運河の十字流の向こうから、二隻の清掃船が向かってくるのが遠望できました。ズーム一杯でスナップしていたら‥‥。

●砂町北運河から、ガット船が音もなくヌッ、といった感じで現れ、まあ肝をつぶしたの何の。
何分見通しのよくない水域で、かつプレジャーが輻輳する都内でも通航量の多いところ。汽笛を連続吹鳴しつつ出入りするのが普通と思っていましたから、壁の向こうから黙って出てきたときは、ご覧のとおりそこそこの距離が取れていたとはいえ、驚きました。再微速で歩かせていてよかった‥‥。朝で出入りが少なかったため、油断して汽笛を鳴らし忘れていたのかしら?

●船名は「青昇丸」。なりの割に軽快な感じで取舵を切ると、新砂水門へ船首を向けて、わずかに爆音を高めました。
びっくりはしたものの、これは間近でガット船の質量を感じながら雄姿を堪能できる、数少ないチャンス! 邪魔しないよう間合いを取りながら、空荷で高々とした舷側、赤い水線下をさらしつつ微速航行する姿を楽しみました(動画はこちらをどうぞ)。

完全な逆光になり、黒くシルエットと化してゆくどっしりとした船体が、キラキラと陽光を反射した水面を滑ってゆく‥‥。マストやダビットのディテールがかえって強調され、魅力的な角度でもあります。

●清掃船たちが正横を過ぎるのを待って、こちらも少しスロットルを押して回転数を加え、運河中央に出て、さて東航を続けるとしましょう。
振り返ると、「青昇丸」を先頭にヨット、清掃船と、サイズもタイプも異なったフネブネが単縦陣をなし、水門をかわそうとしているこれまた魅力的なシーンがスナップできました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年2月18日撮影)
(『2月18日の巡視艇』につづく)

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12月28日のフネブネ…4
(『12月28日のフネブネ…3』のつづき)

●恒例の墨田川造船本社での艤装船艇拝見。甲板上では皆さん作業中だったので、お邪魔にならないよう、距離をとって最微速でそろそろと。
前回「11月13日のフネブネ」では左側だった「きくかぜ」が艤装が進み右手へ。新たに進水したのは少し大型のCL204「ささかぜ」。前回は建屋の中で組立中だった艇ですね。20mタイプ、すずかぜ型巡視艇の一隻だそうです。

●そして砂町運河では、またもコンベア清掃船と行逢でき、上機嫌。「建河清 第6号」、作業が終了して引き上げる途中なのか、乗り組みさんは配置についておらず、コンベアも回していませんでした。操舵室の角にはすでに松飾りが見られ、お正月を迎える装いですね。

●最後の最後で、大物の航行風景に出くわすことができました! 砂町北運河通いのガット船‥‥プッシャー+バージです! バージ「第三十八共栄丸」と押船「第三十七共栄丸」のコンビ。
長声を延々と響かせて、狭水路通航に警戒しながらも、運河の規模からすれば"巨体"といってよいその姿、悠揚迫らぬどっしりとした雰囲気に感じられます。実は、発見早々増速しピッチングするのも構わず、片手でカメラを構えて下手な動画を撮っていたため、よいスナップが得られなかったというお粗末。

●すでに1月のタイトル画像でお目にかけたものですが、お気に入りの一枚になったので、ここに大判サイズを再掲させてください。ジブを高々と上げて砂町北運河に入りゆく、その重量感あふれる後ろ姿!
夢中でシャッターを切って、帰港後に確認し真後ろ、軸線ドンピシャ(もう死語かな?)で撮れていたことがわかったときの嬉しさったら! 桟橋上からは、割と頻繁に目にする航行風景ながら、水上ならではの角度から記録できた喜びは、また格別のものがありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(この項おわり)

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前回「11月13日のフネブネ」では左側だった「きくかぜ」が艤装が進み右手へ。新たに進水したのは少し大型のCL204「ささかぜ」。前回は建屋の中で組立中だった艇ですね。20mタイプ、すずかぜ型巡視艇の一隻だそうです。

●そして砂町運河では、またもコンベア清掃船と行逢でき、上機嫌。「建河清 第6号」、作業が終了して引き上げる途中なのか、乗り組みさんは配置についておらず、コンベアも回していませんでした。操舵室の角にはすでに松飾りが見られ、お正月を迎える装いですね。

●最後の最後で、大物の航行風景に出くわすことができました! 砂町北運河通いのガット船‥‥プッシャー+バージです! バージ「第三十八共栄丸」と押船「第三十七共栄丸」のコンビ。
長声を延々と響かせて、狭水路通航に警戒しながらも、運河の規模からすれば"巨体"といってよいその姿、悠揚迫らぬどっしりとした雰囲気に感じられます。実は、発見早々増速しピッチングするのも構わず、片手でカメラを構えて下手な動画を撮っていたため、よいスナップが得られなかったというお粗末。

●すでに1月のタイトル画像でお目にかけたものですが、お気に入りの一枚になったので、ここに大判サイズを再掲させてください。ジブを高々と上げて砂町北運河に入りゆく、その重量感あふれる後ろ姿!
夢中でシャッターを切って、帰港後に確認し真後ろ、軸線ドンピシャ(もう死語かな?)で撮れていたことがわかったときの嬉しさったら! 桟橋上からは、割と頻繁に目にする航行風景ながら、水上ならではの角度から記録できた喜びは、また格別のものがありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(この項おわり)

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12月28日のフネブネ…3
(『12月28日のフネブネ…2』のつづき)
●陽射しを浴びつつ快適に下航し、隅田川派川まで下ってきたところで、警備艇「いそちどり」と行逢。
対岸近くに寄せて、清掃船「建河清 第1号」も作業中で、明るい川面の上で働く船のツーショットがはからずもものでき、よい気分で港内へ出たわけです。

●東雲運河でのデッドフルを楽しんだ直後。東雲橋の手前まで来ると、向こうの宇部さんの岸壁から解攬したのでしょう、黒い独航艀が流路を塞いで転回中。腹に響く重い爆音に、気分も高揚するというもの。しばらく橋の手前で様子を見てから、邪魔にならないことを確認し艇を進めました。

●船は、このあたりでもちょいちょい顔を合わせている「第三十一芝浦丸」。荷役の後なのか、喫水が上がり船底色を見せての離岸風景、よいものを見させていただきました。
●ここからはルーチン‥‥というと妙ですが、いつもの通り道でのおフネ鑑賞。木村造船所をのぞいてみると、おや、警備艇が2隻上架されていますね。
手前の「わかちどり」はペラを外し、エンジンルームのハッチを開けて整備中。奥の「らいちょう」は窓をマスキングしているので、船体の塗装をしていたのでしょう。

●建屋の左手、外の船台にも「すみれ」が上架されていました。整備のローテーションを年末年始にしている艇が多いのか、お忙しそうです。都内水路のフネブネの"顔"のひとつともいえる官の船艇、キレイに保っていただけるのは嬉しいものですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『12月28日のフネブネ…4』につづく)

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対岸近くに寄せて、清掃船「建河清 第1号」も作業中で、明るい川面の上で働く船のツーショットがはからずもものでき、よい気分で港内へ出たわけです。

●東雲運河でのデッドフルを楽しんだ直後。東雲橋の手前まで来ると、向こうの宇部さんの岸壁から解攬したのでしょう、黒い独航艀が流路を塞いで転回中。腹に響く重い爆音に、気分も高揚するというもの。しばらく橋の手前で様子を見てから、邪魔にならないことを確認し艇を進めました。

●船は、このあたりでもちょいちょい顔を合わせている「第三十一芝浦丸」。荷役の後なのか、喫水が上がり船底色を見せての離岸風景、よいものを見させていただきました。

手前の「わかちどり」はペラを外し、エンジンルームのハッチを開けて整備中。奥の「らいちょう」は窓をマスキングしているので、船体の塗装をしていたのでしょう。

●建屋の左手、外の船台にも「すみれ」が上架されていました。整備のローテーションを年末年始にしている艇が多いのか、お忙しそうです。都内水路のフネブネの"顔"のひとつともいえる官の船艇、キレイに保っていただけるのは嬉しいものですね。
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(令和4年12月28日撮影)
(『12月28日のフネブネ…4』につづく)

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