鼬川水門

(『“ガンダーラ”にも寄ってみた!』のつづき)

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211032.jpg神通川畔に建つローラーゲート、鼬川水門にも寄ってみました。位置的には、以前紹介したゴム堰、鼬川取水堰のすぐ下流になります。過去2回の富山訪問時も、視界の端に見えながら、なぜか訪れていなかったのでした。

堰柱の銘板をのぞいてみましょう。正式名称は取水堰同様、「いたち川水門」‥‥ううむ。昭和61年3月竣工、純径間15m、扉体は酒井鉄工所の製作だそう。

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堤防を降りて上流側から。スキンプレートが堤内を向いていますが、これは前回見た松川の樋門たちも同様でした。

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211035.jpg高水敷の管理橋上から、正面のいいお顔を一枚。巻上機室の側面に回された2本づつの筋が、唯一の意匠らしいものといっていいくらい、質実剛健な感じ。橋上から川面をのぞき込むと、澄んだ浅い水の中を、大きな魚がゆったりと泳いでいるのが見えました。

右は堰柱のスリットから見た扉体の側面とレール、それにローラー。ローラーは生地のままのものと、こうして塗装されているものがありますが、ステンレスと鋼とか、材質の違いでしょうか。

静かな堤防上での水門見物を終えて、次の目的地に向かうことにしました。前回、天気がすぐれずにあきらめた、射水は新湊の遊覧船です!
撮影地点のMapion地図

(29年9月23日撮影)

(『内川遊覧船に乗って…1』につづく)

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タグ : いたち川水門 鼬川

中島閘門に寄り道…2

(『中島閘門に寄り道…1』のつづき)

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211017.jpg「もみじ」の入閘を眺めて。堰柱のないマイタゲートは、閘室に入っても船がよく見えて、ローラーゲートのそれとはまた違った魅力が楽しめるものです。

排水の間に後扉室のそばへ移動し、出閘の様子も堪能。前日までしばらく雨天続きでしたから、この日は乗船希望のお客さんが引きも切らなかったのではないでしょうか。


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気になる階壁をのぞき込んでみると、おや、前回と違って水平面が泥か苔のようなもので覆われて、石張りが見えなくなっていますね。

今回は潮位の関係で、前回よりわずかに排水時の水位が高く、階壁を浸すくらいで露出はしませんでしたから、そのせいかなとも思ったのですが、どうでしょう。降雨量とか水温の関係で、藻が湧きやすかったとかもあるかもしれません。

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211020.jpg階壁に気を取られていたら、「もみじ」が早くも一周して戻ってきました。背の高いオーニングも見下ろせるような、大きな閘程(水位差)も魅力の一つです。

一つ忘れていました、がーさんたちがツブれていた桟橋の脇、「むくり護岸」と通称される、天端が曲面に成形された石組み護岸が現地保存されています。テラスでなく桟橋とすることで、護岸の原形を損なわず、また訪れた人が観察できるよう配慮されているというわけでした。

(29年9月23日撮影)

(『“ガンダーラ”にも寄ってみた!』につづく)

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タグ : 富岩運河 中島閘門 閘門 富岩水上ライン

中島閘門に寄り道…1

(『萩之浦閘門跡を訪ねて…2』のつづき)

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211012.jpg萩之浦閘門跡を訪ねた後、そのまま神通川の堤防道を戻れば、当たり前ですがすぐ近くを通るということもあり、富山水路の顔役である、中島閘門に寄ってみました。前扉室ゲートをまずは一枚、左端にたゆたうカップ麺の器はご愛嬌。

このとき閘室は注水中でした。船が来るのかな? ズームでたぐり寄せて、扉体に掲げられた銘板も。純径間9.09m、扉高2.995m。

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上流側にある桟橋の上では、鴨さんたちがおくつろぎ中でした。平たくツブれたり、丸くfくらまって首を突っ込んだりと、可愛らしい姿を見られてトリ好き冥利であります。

この部分は竣工当時の護岸を保存していることもあり、歩道も桟橋になっているのですが、ジョギングの人が頻繁に通り、どすんどすんと結構な音と振動が伝わります。それでも鴨さんたちは涼しい顔、すっかり慣れているようですね。

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211015.jpgモーターのうなりが高まり、扉体が開きはじめました。ああ、マイタゲートが水面に渦を作って開扉するシーン、何度見てもいいなあ。

‥‥と、船がやって来ました。前回訪ねたときにお世話になった「もみじ」。お陰でゲートの運転も眺められました、いいタイミングで来てくれたものです。水面でまったりしていた鴨さんが、慌てて逃げてゆくのも微笑ましい。いや、寄ってみてよかった!
撮影地点のMapion地図

(29年9月23日撮影)

(『中島閘門に寄り道…2』につづく)

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タグ : 富岩運河 中島閘門 閘門 水辺の鳥たち 富岩水上ライン

源森川水門、竣工間近

(『8月13日の綾瀬水門』のつづき)

209066.jpg旧綾瀬川を経由して、隅田川を下るという定番コース。下航するにつれ、浮雲をバックに迫ってくるスカイツリーを眺めていたら、そうだ、あのお膝元にある源森川水門はどうなったかしら、と思い当たりました。

最近とみに気になりだしたのが、更新工事を施された水門のうちいくつかが、似たようなデザインで揃えられていること。勝手に「統一デザイン更新水門」と呼んでいますが、源森川水門も、どうもその一つらしいと踏んでいたからです。工事もあらかた終わったころでしょうし、立ち寄ってみることに。

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ああ、やはり! いや、別に残念がっているわけではないですよ、念のため。

格子状の装飾を施し、濃いグレーに塗られた巻上機室。勘亭流もどきの書体であつらえた電飾銘板、堰柱や扉体の色と完全にパターンが一致。ないのは堰柱間の筋交くらいです。

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も少し近寄ってみましょう。真新しい塗装の質感はやはりよいものですね。巻上機室が以前にくらべて高くなったので、ここまで近づいても全体像を拝むのはかなわず、わずかですが左の先が、高架の桁に隠れます。

209069.jpg扉体を水面近くまで降ろしているにもかかわらず、「工事中進入禁止」の横断幕まで。ジブが上に突き出ているところから、中にはクレーン船がいるのでしょう。

電光掲示板は更新されず、既存のものをそのまま用いていました。表示は「水門運転中/通行禁止」。工事が始まる前も、同じ表示だったなあ。もしかして、「通行禁止」だけの表示パターンがないのでしょうか。


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そうそう、まだ工事半ばですが、竪川水門も「統一デザイン」であることが判明。おっ、信号が縦型なのが珍しいですね。ともあれ、これで一つの法則性に気づかされました。隅田川本流の東岸に面した、都建設局・江東治水事務所管轄下の水門を、更新時に近似のデザインに揃えようとしている‥‥ようですね。

月島川水門住吉水門大島川水門、そして今回の二つ。近い時期の更新で同じ管轄でも、亀島川の日本橋水門は違いましたから、隅田川東岸に限られるという推測は、今のところ間違っていないようです。この伝でいくと、現在工事中の新小名木川水門も、「統一デザイン」になるのかしら?
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『8月13日のトリさん』につづく)

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タグ : 隅田川 源森川水門 竪川水門

8月13日の綾瀬水門

(『8月13日の上平井水門…2』のつづき)

209061.jpg道々のことは例によって措くとして、綾瀬水門から荒川に出るとしましょう。緑の堤防を従えて逆光の中うっそりと立つ一径間のゲート、都内の水門でも、独特の風情がある好ましい表情。

中川水門でも結構な流速があったので、こちらでは少しじっくり楽しませてもらおうと、スロットルをしぼり減速、まずは様子を見ることに。

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うひょひょう、吸い込まれる吸い込まれる! 土色の水面が径間に向かって、放射状の縮緬ジワをつくっており、さらに側壁が狭まったところで、くっきりと横一線を描いている! あの線から向こうは、明らかに水面の勾配があるのです!

観察しながら一航過してゆっくり回頭、流速に沿って下航するには、最初の姿勢が肝心ですから、よーく狙いを定めてちょい増速。さて、吸い込まれますか!

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うひゃひゃひゃ、はやい速い! 一線を越えたとたん、スゥーッと体が持ってゆかれる感覚とともに、頬をなぜる風もかすかに強くなる、この快さと緊張感!

側壁の凹凸で、チャパチャパと小さな音をたてる水面を横目でチラ見するのも面白いもの。いってみれば、もの凄く緩慢かつ、静かで地味なウォーターシュートといったところでしょうか?

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209065.jpg堪能し過ぎて、慎重にすべき舵を誤り、ちょっと姿勢を崩してしまいヒヤリ。さらにちょい増速し立て直します。ちなみに綾瀬水門、ゲートの前後に、ご覧のような角落しの戸溝が新設されていました。

角に立っていた釣り人さんにお詫びしながら、高水敷の水路を離脱、荒川へ。ほんの一瞬ではありましたが、流れに乗るスリルを久しぶりに楽しめて、嬉しいひとときではありました。
撮影地点のMapion地図

(29年8月13日撮影)

(『源森川水門、竣工間近』につづく)

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タグ : 綾瀬川 荒川 綾瀬水門