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ラグーナテンボスの謎閘門…2

(『ラグーナテンボスの謎閘門…1』のつづき)

225019.jpg“完全閉塞”に意表を突かれたのと、壁の質量感に圧倒されはしたものの、閘門としての形を留め厳然と存在し続けるその姿に、哀愁とともに強く惹かれる部分もあり、心残りのないよううろつきを続行。

閘門そのもののディテールとともに、遠望したときの情景が特に印象的で、構想が実現したときの華やかさが想われたものでした。
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タグ : ラグーナテンボス 閘門

ラグーナテンボスの謎閘門…1

225001.jpg例え舟航を止めて久しい遺構であろうと、現存している閘門を訪ねることは、閘門バカとして大きな楽しみの一つです。しかし昨日9月23日に実見したそれは、今まで体験したことのないもの悲しさが濃厚だった点、実に印象深いものでした。

舟筏路のお話の途中ですが、その印象が薄れないうちに急ぎまとめてみたくなりました。長いお話になりますが、以下に垂れ流させていただきます。
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タグ : ラグーナテンボス 閘門

7月22日の多摩川水門めぐり…10

(『7月22日の多摩川水門めぐり…9』のつづき)

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フェンスがあって近づけないとなれば、ズームでたぐるほかなく。巡察に使う少し大きめの通船といった風で、見たかぎりスマートな感じの艇です。船名は「けいひん」。

検索の仕方が悪いのか、活躍の具体例がヒットしませんでしたが、現在この場所が防災拠点であることから、用途は何となく推察できました。荒川下流河川事務所の「あらかわ」に近いポジションなのでしょう。

221082.jpgここで愛でられるだけでも十分楽しいのですが、これ以上進入がかなわないとなれば、撮る角度も限られてしまいます。何より逆光で、ディテールがつぶれてしまい、撮っても後で拡大して検討するのも難しいのには困ってしまいました。

巻上機室が載っていた梁の正面に、一文字づつの銘板が掲げられているにもかかわらず、何枚撮っても判読できるだけの画質が得られないのです‥‥。

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10枚以上撮った中から、一番ましなものがこれ。それも、明度をかなりいじってなお、かろうじて7文字あること、左から3字目「本」と7字目「門」が、ギリギリ認識できるかできないか、というレベルに留まりました。

有名な物件ということもあり、水門名で検索すれば、複数の記事がヒットします。検索結果のトップが「『新日本製鉄水門』へ。」(後藤健太郎のブログ)。現地を訪ね、堰柱の銘板を押さえているだけでなく、新日本製鐵水門がなぜここに在るのか、簡潔に歴史にも触れたよい記事です。なるほど、水門ができた昭和46年は、新日本製鐵発足の直後なのですね。

221084.jpg製鉄所となれば大規模な工場だったでしょうから、水門ができる前からご当地にあったに違いありません。当時の大師河原は、どんな川景色だったのでしょう。

詳しい歴史はさておいて、水門の現役時の姿はもとより、「水門以前」の風景にも好奇心が湧いてきて、ちょっとのぞいてみたくなりました。となれば、Googleマップ先生と、国土変遷アーカイブ大明神の空中写真に、おすがりするしかありますまい!

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ホンモノのGoogleマップで大師河原河川防災ステーションを表示

まずは現在の姿を。対空標識として大書きされたとおり、「大師河原河川防災ステーション」を名乗る、ヘリポートや学習施設まで備えた防災拠点。

水門から扉体が取り去られたことでもおわかりのように、「けいひん」がいる堤内地のポンドの周りの地表は、計画高水位をクリアした高さになっています。いわば、一種のスーパー堤防に囲まれた堀割港なわけです。

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CKT7415-C42-37」(昭和50年1月3日:国土地理院撮影)

こちらは水門の現役時、昭和50年の姿。なるほど、現在のポンド終端である幅広になった部分は、入港するバージの待機場所で、さらに奥には建屋から伸びた、天井クレーンがまたぐ荷役施設があったのですね。

本流の高水敷にも繋留施設があり、2隻のバージが横付けしています。前回上流側に見えたタイヤフェンダーのあったところ、現役時に設けられたものと思って間違いなさそうです。

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MKT637-C1-19」(昭和38年6月30日:国土地理院撮影)

さらに遡り昭和38年、水門の出現以前になると‥‥。おお! 高水敷が大きく掘り込まれている! 荷役はどうしていたんだろう? 堤防を越えて行ったとは考えづらいものが。

拡大してよく観察してみると、左右2カ所に堤防を切って、橋を渡したように見える部分があります。これはどうやら、運搬路を確保するため堤防を切断し、増水時は陸閘の閉鎖で対応していたのではないでしょうか。つまりバージと工場の間に、トラックなどを介する手間があったわけ。工場の横まで水路を掘り割ったことで、荷役の効率も飛躍的に向上したことでしょうね。

(30年7月22日撮影)

(『7月22日のフネブネ…1』につづく)

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タグ : 多摩川 新日本製鐵水門

7月22日の多摩川水門めぐり…9

(『7月22日の多摩川水門めぐり…8』のつづき)

221076.jpgふたたび葦原の水路を通って、本流へ。「5月4日の六郷水門」に掲げた、5年前のほぼ同位置からの写真とくらべると、葦の背が高くなったせいで、ずいぶんと雰囲気が違いますね。

ある程度見通しがきくのと、周りがほとんど見えないのとでは、探索気分の盛り上がり方にも大いに差が出てきます。仮に舵を誤って突っ込んだとしても、ふんわりと受け止めてくれそうな優しさすら感じられます。

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さて、初訪問の新日本製鐵水門‥‥もう水門としては役目を終えているので、本来は「旧」を冠すべきところですが、あえてこのままいかせていただきます。

スロットルをしぼり、魚探の感をチラチラ見ながら及び腰の初接近。すでに触れたようにこのすぐ上流、南岸(神奈川県側)は全体に浅いので、水門をほぼ正横に見るまでやや北岸寄りを進み、90度変針してそろりそろりと近づいたところ、うまくゆきました。
引退してだいぶ経つとはいえ、元来業務船が出入りしていた水門とあれば、かつて維持していた澪筋は残っているだろうと推測したのです。

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逆光で黒くつぶれていま一つですが、こうして間近に拝むことができるのは嬉しいもの。左手、下流側の高水敷は柵を備えた垂直護岸になっていて、古タイヤのフェンダーが下げられ、接岸できるようになっていました。

221079.jpgこれは上流側も同様ですが、写真のとおり草ぼうぼうで、もやって乗り降りするのは難しそうです。ここまで手入れに差があるのは、何か理由がありそうですね。

ともあれ、水門前は幅員が十分に取られており、繋留も複数隻できるようになっていたので、現役時も出入りするフネブネの待機場所として、活用されたに違いないでしょう。

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フェンスの前、ギリギリまでつけて仰ぐ水門。遠くからズームでたぐって撮った姿とは、いうまでもなく違って、扉体を失ってなおこの迫力。来てよかったです!

やはり、ポンドにもやう水上バス風の船が気になります。この先に入れないのが残念ですが、あの船から観察とまいりましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年7月22日撮影)

(『7月22日の多摩川水門めぐり…10』につづく)

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タグ : 多摩川 新日本製鐵水門

7月22日の多摩川水門めぐり…8

(『7月22日の多摩川水門めぐり…7』のつづき)

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くぐりながら桁裏を仰いで。水門のものは扉体のすぐ向こうまでで、幅員のほとんどは土堤道を渡す橋のものですね。

外から見える場所だけでなく、中の桁全てを浅いアーチ状のRC桁で揃えているので、見上げるとずらりと肋骨状になっていて、なかなか印象的です。目立たないところにも、それとなく意匠的な心配りをしているように思えますね。

221072.jpg奥にメザシでもやう漁船、右手に伸びるレンガと石材の護岸と、堤内地の水面もお変わりないようで何より。

レンガの護岸が支えるのはさして広くない街路で、その向こうはすぐ屋並みの低い住宅地。今の潮位なら艇からの目線でも、余裕で路面が見渡せます。堤外ではわからない、この地域の本当の地標高が、実感できるときでもあります。


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221074.jpg堤防と家並みがおりなす懐に抱かれた、静かな水面でゆっくり回頭。水門の両側に立つ2本の木、以前は剪定されてそんなに目立ちませんでしたが、今はよく枝葉を茂らせて、よいアクセントになっています。

レンガの排水機場建屋も、穏やかな表情で変わらぬ姿を留めていました。妻の右に見える電灯の笠もいい感じで、原形に近いディテールを留めているようです。


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水門をふたたびくぐる手前で見上げてみたところ。こちらの高欄にも「ロクゴウ」の紋が3つ、それにスピーカーとパトランプ、水位計測機器らしいラッパも。

木が茂ると、水門の鑑賞には具合がよくありませんが、径間をはさむようにして両岸に1本づつというのが、古い水門相応の、落ち着いた雰囲気を醸しているようでいいですね。この猛暑ですから、かえって涼しげに見える効果も期待できそうです。

(30年7月22日撮影)

(『7月22日の多摩川水門めぐり…9』につづく)

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タグ : 六郷水門