5月20日の神田川・日本橋川…4

(『5月20日の神田川・日本橋川…3』のつづき)

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220082.jpgタイル張りと和船のエンブレムで化粧され、オリジナルの雰囲気は失われているものの、実は昭和3年竣工という湊橋。中央径間に「豊海橋 工事中につき 航路幅減少」という横断幕が掲げられていました。

その下流右手、業務船の桟橋にもやう通船や曳船の数隻を一枚。右手、南岸に連なっていた船溜が一掃されてから、ちょっと寂しくなりましたが、小ぎれいなここが生き残ってくれていると、ホッとさせられます。

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ご本尊、豊海橋も世紀の大工事(?)が迫ったことだし、しみじみ味わってくぐるとしましょう。逆光ながら、青空と白い雲たちをバックにした表情はどこか晴れ晴れとして、河水もほどよくさざ波立ち、撮っていて気持ちのよい一枚に。

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220085.jpg足場で狭まった航路幅と横断幕を。ジャッキアップ前のこのシーンも、いずれよい記念になるであろうと、足場の断面を含めてしっかり記録。

で、すでにSNSなどで有志が報じられていたので、すでにご存じのこととは思いますが、「豊海橋がジャッキアップされる?」で触れた5月23日ほかの通航止めの日、仮橋を架けるためのものだったのですね。この場を借りてお詫び申し上げます‥‥。

(30年5月20日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 日本橋川 曳船

5月20日の神田川・日本橋川…3

(『5月20日の神田川・日本橋川…2』のつづき)

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以前と同じような角度で恐縮ながら、他ならぬ珍しい石造アーチの築造風景、進捗の記録として物見高くスナップ。

あれっ、「4月8日の常磐橋」のときより、アーチの天端に並べられていたものや、手前の輪石が数を減らしていますね。試しに組んで具合をみてから、ふたたび外して修正といった具合に、何か理由があってつけ外しをしているのでしょうか。

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そうそう、前から気になっていたんですけれど、石材の上面に何本か筋彫りしてあるのは何でしょう。石切り場から切り出したときに付いたものなのか、目地の喰いつきをよくするとか、他の理由があるのか。

詳しい調査をされながらの工事でしょうから、ぜひ調査結果や解体・組立の様子を図録にまとめていただきたいもの。欲をいえば印刷製本されたものを手にしたいところですが、読めればもちろん贅沢は申しますまい、PDFでもいいですから!

220078.jpg日本橋まで下ってきたら、径間の向こう、日本橋船着場におなじみ「エスエスSerenade」の姿が。

ZEN船長が桟橋に出ておられて、すぐこちらに気付いてくれました。巡視船群を見物してきたことを話すと、これから向かわれるとのこと。この日に乗船したお客さん方、実にラッキーでした。


220079.jpg鎧橋の特徴ある高欄に、黄色い地の横断幕が。亀島川の日本橋水門~霊岸橋間に工事用桟橋設置とな。しかも32年までとは、ずいぶん長くかかるのですね。

水門は更新工事が終わってまだ日が浅いですから、次は霊岸橋か、それとも護岸の耐震補強か‥‥。道々だし、チラッとのぞいてみましょう。


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むう、ちょうど左径間の幅くらい、重機が載るようなガッチリした足場がありますね。チラ見しただけなので細部はわかりませんが、左の護岸に道板も伸びているようです。入って観察するのは次回にするとして、まずは様子見。

帰宅後検索したら、PDF「亀島川(日本橋水門~霊岸橋区間)における船舶の航行について(お知らせ)」がヒット。工事の内容は水門の耐震補強とある以外、詳しいことは言及されていませんが、足場の真下も航行できるよ、というのが意外でした。今度くぐってみよう!
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…4』につづく)

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タグ : 日本橋川 常磐橋 日本橋水門 高架下水路

5月20日の神田川・日本橋川…2

(『5月20日の神田川・日本橋川…1』のつづき)

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賑やかな後楽園ブリッジと、ひっそり息づく震災復興橋・後楽橋のコンビ。後楽橋の径間から、ここが狭窄部であることが実感できます。分水路が必要なわけですね。

後楽園ブリッジの上では、高欄に肘をついてカメラを構えている男性が。「男前に撮ってね!」と声をかけたら、親指をグッと突き出して笑ってくれました。

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そして後楽橋の向こう、日本橋川を分かつ丁字流では、三崎町中継所常駐の顔なじみ、豆曳船「第30中島丸」が、きれいに整備された姿でもやっていました。

最近ようやく、本当にようやく気づいたのですが、第30中島丸の操舵室、上下に動く可動式ですよね? キャブの後端角、メッキのレールが天地方向に取り付けられていて、外側からそれを支えるガイドも見えるからです。レールの長さからして、可動寸法は1mに満たないくらいですから、プッシャーとして伸びあがるためというより、橋の桁下高をクリアするためのものなのでしょう。

220073.jpg日本橋川に入ってしばらく、首都高の西神田出入口付近まで下ってくると、白く船首波を盛り上げて、行逢船が遡上してくるのを発見。

このあたりは高架の幅も広く、薄暗いので船種がなかなかわかりませんでしたが、南堀留橋をくぐったあたりで判明。湾岸所の警備艇ですね! このあたりで出会うのは珍しいです。

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減速して十分右に寄せ、避航の意思を示して待っていると、すぐに警備艇も行き足を落としてくれ、「ご苦労さまです!」と手を振って別れました。艇名は「らいちょう」、やっぱり警備艇はグレー塗装が好きだなあ‥‥。

220075.jpgさて、毎度気になる復元工事中の常磐橋。進捗のほどは如何と、最微速で可航径間に近づいてみると‥‥。

おおお、アーチの輪石、少しづつですが数が増えているようですね! 何分足場ががっちりしているので、水面からの観察は苦しいものがありますが、くぐりざまのぞいてゆきましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…3』につづく)

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タグ : 神田川 日本橋川 高架下水路 曳船 警備艇 常磐橋

5月20日の神田川・日本橋川…1

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…3』のつづき)

220066.jpg毎度おなじみ神田川の落し口であります。せっかくピカピカに晴れてきたのですから、巡視船へリベンジをかければよさそうなものですが、そこはそれ。

あれ、左手の護岸、キレイになりましたね。しかも桟橋タイプの人道が堤防を乗り越えて、下流側へ続いています。隅田川水上派出所の前までテラスが延伸されたので、ここに出入口を設けたのでしょう。


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屋形がひしめく船宿街を、最微速でそろそろ歩かせていると、数隻のカヤックが下ってきました。お天気も好転しましたし、この日は水も割と澄んでいましたから、楽しめたでしょう。

先頭の男性、我が艇を発見して少し警戒の面持ちでしたが、面舵に当て十分距離を取ってから「こんにちは~!」と挨拶したら、笑顔で手を振ってくれました。これから恐らく、隅田川を下り亀島川に帰られるのでしょう、皆さんお気をつけて。

220068.jpg高欄の横断幕は‥‥‥‥ええ、ごもっともでございますよ。

江東内部河川に加えて、目黒川も厳しくなってきましたから、神田川・日本橋川の一周コースは、PWCにも開かれた都市河川としては、ほとんど唯一の存在になりつつあるといっても、いい過ぎではないでしょう。この上はお互い気をつけて、気持ちよく楽しめるように心がけたいものであります。

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4月22日の記事で、水道橋下流の疎通口に、ちょっと違和感(笑)のある工事中の看板が掲げられていたことに触れましたが、ここお茶の水分水路の吐口にも、全く同じ看板があるのを発見。

しかも、分水路内の側壁に、青い鋼板みたいなものでバッチを当てているのが見えます。どうやら下流側から、補修の手を入れているみたいですね。

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本郷台の堀割区間に至り、聖橋を遠望して一枚。河上を駆け抜ける丸ノ内線電車、背後に立ち並ぶ高層ビル群、そして聖橋の真新しい肌と、構造物の交錯した川景色はよいものです。

この角度から見ると、本当に聖橋が完全復活したさまが実感できて、しみじみ嬉しいものが。この向こうの巨大足場はまだ稼働中で、しばらく落ち着かない部分はありますが、神田川の象徴ともいえるこの区間が茗渓の風情を取り戻すのも、そう遠いことではないでしょう。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…2』につづく)

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タグ : 神田川 お茶の水分水路 分水路

5月20日の築地川…5

(『5月20日の築地川…4』のつづき)

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回頭しながら、二つの径間をくぐりディテールを堪能して、南門橋との初邂逅を終えることにしました。これで、都内の可航水路にある震災復興橋は、すべて巡ったことになるのかな?

これからも出入り自由な状態が続くのか、環状線の工事もあるのでわかりませんが、ともあれ今日ここに来られた幸運を、喜びたいと思います。

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220043.jpg橋の近くにあった、櫓‥‥見附の跡でしょうか、台状に高めた石垣。

石垣の組み方は総じてとても丁寧で、これが江戸時代のものなら、かつて浜御殿であったことを実感させる施工ぶりではあります。当時の土木技術をかいま見られる遺構として、大切にしていただきたいですね。


220044.jpgふたたび雲が増えてきた空の下、今度は右手に木々と石垣、左手に桟道を見ながら、築地川をゆるゆると下って戻ります。最奥部から眺める川景色、とても新鮮。

江戸期の埋立によって生じた水路、またそのころの水辺のさまを今に残す都心の川という意味でも、南門橋と合わせて短区間ながら魅力のある水路と思います。チャーターボートの観光コースにも悪くないでしょうね。

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隅田川に出て取舵、スロットルを倒して遡上することにしました。近場に見ておきたいものがあったからです。

気持ちのよい風になぶられつつ見上げると、頭上を圧する築地大橋の構造が広がり、空はふたたび雲がまばらになって、青天井がのぞけてきました。

(30年5月20日撮影)

(『豊海橋の仮橋』につづく)

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タグ : 築地川 隅田川 南門橋