5月7日の川景色…4

(『5月7日の川景色…3』のつづき)

207016.jpg穏やかではあるものの、あいにく雲はますます厚くなってきました。豊洲新市場の建物を撮ってみましたが、外壁が白っぽいこともあり、せっかくのスマートな外観も冴えないことおびただしいものが。

桟橋も設けられているので、魚介運搬船の運用も続けられるであろうと見ていますが、どうなんでしょうか。続くとすれば、春海運河に新たな船影がお目見えすることになりますね。

207017.jpg豊洲の先端をかわし、東雲運河に入って、例によって飛ばしていると‥‥。
あっ!!
東雲水門のセクターゲートが!


いや、昨年9月10日にも見たように、この径間が閉鎖され、大規模な工事に入っていたことは知っていましたが、まさか径間ごと廃止・閉塞されてしまったとは!

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近づいて減速し、その見事な塗り込められっぷり(?)をしみじみ眺めて。操作室や信号はそのままで、径間のみきれいにコンクリートで埋められたさま、計画高水位に合わせた高さがあるだけに、何とも質量過剰というか、圧倒的な光景です。

思えば廃された水門を、過去にいくつか見てきましたが、これほどまでに豪快かつ徹底したやり方で、大規模なものは始めてです。しかもこれが、都内で見られるというのも凄いことのような。

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そして上流側の塗り込め具合も。まだ中には足場が組まれていて、工事が続いているようです。水路部分も完全に埋め立ててしまうのでしょうか。以前、工事中の様子を見たときに、角落しでなく、わざわざ外から鋼矢板で塞いでいることを、おかしいと気づくべきでしたわ‥‥。

まあ、水門をくぐった内水に、揚搭設備がなくなってすでに久しく、すぐ北には橋が控えていたとなれば、セクターゲートの役目はとうの昔に終わっていたといえば、そうですが‥‥。やはり水に浸かりっぱなしの扉体、しかも少数派タイプのゲートとあって、ローラーゲートにくらべて大きな維持費がかかるのでしょう。
撮影地点のMapion地図

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新砂水門と併せ、運河地帯の東西にセクターゲートが構えている、というのは、自分にとって何か象徴的に感じられ、いわくいいがたい嬉しさがあったものでした。ともあれ、昭和40年の竣工以来、お疲れさまでした。

撮影の方はカメラマンさんにお任せしていたので、自分の目についたものばかりになってしまいましたが、「銀座百点」の皆様にも大変お世話になりました。ありがとうございました! この日撮られた川景色の数々は、ぜひ「銀座百点」7月号のカラーページにてご覧ください。

(29年5月7日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 春海運河 東雲運河 東雲水門

5月7日の川景色…3

(『5月7日の川景色…2』のつづき)

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初見の閉鎖中というせっかくの機会ですので、築地川水門の裏側にもぐっと迫って。こちらは内水側なので、角落しも計画高水位を考えなくてよいからでしょう、扉体の上端がのぞけるくらいの高さです。

しかし、角落しが真っ赤に塗り上げられているあたり、閉鎖時の警戒色の必要性を感じさせて、赤水門原理主義者としてはうなずくばかり。

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207013.jpg環状線の工事に関連して、繋留船が一掃されたのは寂しいですが、南門橋を川面から眺めるにはかえって好都合かも。‥‥と、久しぶりに築地川に入ってみたら、フェンスが張られて最奥部は閉鎖されていました。

「銀座百点」にふさわしい、銀座に最も近い可航水路をカメラに収める目論見は潰えてしまいました。仕方なく反転離脱をはかり、浜離宮船着場の桟橋を横目で見ながら戻ります。

207014.jpg河道に張り出して設けられた桟道をアップで。築地市場の脇を通る、道路工事のためというより、築地大橋への資材搬入路といったところでしょうか。

この工事が終われば、フェンスが撤去されて、南門橋を拝めるようになるのかなあ‥‥。オリンピックの迫ったころに期待して、また訪ねてみるとしましょう。



207015.jpg
もう一度築地川水門に近寄ってカメラを構えていたら、またも水上バス! 今度も水辺ラインの「あじさい」です。右に避けるべきでしたが、水門に寄せてほぼ行き足はなかったので、不安を与えないよう、船首を左舷側に振って逢行する意志のないことを示しました。

しかし、汐留川水門を通って浜離宮前に出入りするということは、すなわち見通しの悪い狭水面での90°転舵が、二回もあることを意味するわけで‥‥。緑と石垣を背負って航進する水上バス、素敵な光景ではありますが、船長の気遣いは大変なものでしょう。ご苦労さまです。

(29年5月7日撮影)

(『5月7日の川景色…4』につづく)

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タグ : 築地川水門 築地川 水上バス

5月7日の川景色…2

(『5月7日の川景色…1』のつづき)

207006.jpg朝潮運河を南下。筏屋さんの桟橋も、あまたの豆曳船群も今や昔の光景となった運河は、ただただ広大な水面が静かに広がるのみ。

撮影のご指示で朝潮水門を抜け、いったん港内に出てふたたび隅田川へ。鼎談に参加された他のお二方とも、それぞれ好きな川景色を2つづつ挙げて、カラーページでご紹介という流れだったのですが、私がスイングゲート2題を選んだことで、このようなコースになりました。しかし‥‥。

207007.jpg
いま一つのスイングゲート、築地川水門の前まで来てみると、ありゃりゃ、真っ赤な角落しがはめ込まれて、どうやら工事中のようです。

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仕方なく、排水のホースが2本垂れさがった角落しを、カメラマンさんに撮っていただきました。

まあ、自分的にはそれなりきに貴重なシーンなので、いいのですが‥‥。ただでさえ絵的にわかりづらいスイングゲートなのに、キャプションで注釈するとはいえ閉鎖時の光景を見せて、読者さんを置いてけぼりにしないかしら(いまさら何をいう)。

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207010.jpg径間左手に掲げられていた看板。「予告」とあるからには、工事が始まる前から掲示されていたのでしょう。今年4月17日から、来年3月14日まで閉鎖されるとのこと。ん? ということは!

汐留川水門から、浜離宮前の内水面に入ると、おおお! ちょうど水辺ラインの「こすもす」が出てきた! 浜離宮の石垣と緑をバックに、徐航で進む姿は絵になりますし、また今しか見られない貴重さも加わって、いいときに訪ねたとテンション高めに。船長のご心労を思うと、不謹慎ではありますが。
撮影地点のMapion地図

(29年5月7日撮影)

(『5月7日の川景色…3』につづく)

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タグ : 朝潮運河 隅田川 築地川水門 水上バス

5月7日の川景色…1

207001.jpg5月7日日曜日は、「銀座百点」7月号のカラーページ撮影のお手伝いで出かけてきました。おなじみの近場ではありますが、変化や発見を記録がてら、いくつか紹介させていただきます。

鼎談出席者のお勧め川景色は、とのスタッフからの問いにこたえる形で、まずはお二方が挙げられた場所から、順繰りにたどってゆくことに。薄曇りなのがちょっと残念ですが、空はまずまず明るく、風も穏やか。隅田川から亀島川へと入ります。

207002.jpg
南高橋近くの船溜‥‥いや、今やこぎれいになってしまって、「船溜」と呼ぶのもはばかられるような雰囲気ですが。桟橋にもやわれていた曳船、「つくば丸」の放つハードな業務船臭が、いい塩梅にこぎれいさを相殺(?)していて、個人的には少し救われたような気分に。

207003.jpg肥塚由紀子氏の勤められている、カヤックツアーのお店の前まで来て、お隣の「やきとり串八珍」に吸い寄せられる船頭。ここ、窓際の席なら川面がよく見えそうだし、ベランダとかあつらえて小洒落た感じに持って行くより、よほど気楽な感じでいいかも。

‥‥すみません、一人盛り上がってしまいました。幹事の役が回ってきたら、ここにお願いしようかなあ。



207004.jpg
艇から見上げても、桁裏まで塗装が美しいのが嬉しくなります、霊岸橋。都内にある橋の名前では、風情があると同時に、音のせいかどこか厳めしさも感じられて、好きなものの一つ。都心部の橋としては、桁下高がほどよく低いのもポイント高し。

207005.jpg
いくつか巡った後、佃水門から朝潮運河に入りました。水門のゲート直下まで入ると、ご覧のとおり朝潮大橋が見えてくるのですが、ひらがな表記の橋名「あさしおおおはし」の「おおお」が妙で、意識をちょっと持って行かれる場所でもあります!
撮影地点のMapion地図

(29年5月7日撮影)

(『5月7日の川景色…2』につづく)

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タグ : 亀島川 亀島川水門 佃水門 朝潮運河

4月20日の水路風景…3

(『4月20日の水路風景…2』のつづき)

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小名木川に入るとさすが平日、土運船をかたわらに従えて、浚渫船が作業の真っ最中でした。16日にも見た、「61号千羽丸」でしょうか。

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そして扇橋閘門。ああ、こんなに短いスパンで通航できて嬉しい! この日は前扉を上げて待ってくれていたので、水鏡に映るゲートと閘室を撮ることができました。閘室を出て、水位低下化水域に入ってみると‥‥。

205013.jpg
おお、先ほど砂町運河で出会った、「第八兄弟丸」が! 荒川経由で閘門様を通り、恐らく横十間川にバージを届けて、一隻での帰り道でしょう。塗装してまだ間がないのか、乾舷の青だけでなく、船底色も鮮やかです。

205014.jpgテラス工事が進む横十間川、首都高小松川線をくぐった北側で、コンクリートを打っているところを一枚。見たところ、まだ生っぽい感じですが、コンクリでなく砂を充填しているだけかな?

ここ、少し前まで艇庫(過去ログ『ちょっとお散歩…2』参照)があったんですけれど、撤去されて更地になったようですね。


205015.jpg水位低下化河川をひとめぐりし、再び隅田川へ戻ってきたところ。ちょうど大きな曳船が、曳いてきた台船を、小さな曳船にバトンタッチするシーンが見られました。

台船に積まれていたのは、長大な鋼管矢板。小名木川西半部の護岸工事に使う資材に、違いありません。上下航船が引きも切らない中、手際よく曳索を引き継ぐ技、見ていて気持ちのよいものでした。
撮影地点のMapion地図

(29年4月20日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 小名木川 横十間川 江東内部河川 水位低下化河川 扇橋閘門 閘門 曳船