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7月28日の水路風景…1

237001.jpg‥‥というわけで7月28日、夜来の雨がやみ朝方から曇りとなったので、91日目にしてようやく休航状態を脱することができたのであります、はい(涙)。

艇のシートを外すなど準備をしていると、10時前後には雲も切れ、青空がのぞくまでになって、ほんの2時間あまりながら近場の徘徊を楽しんできました。

まず向かったのは、砂町北運河。北端部が埋め立てられたことは記憶に新しいですが、見てみたくなったのは、都内で唯一水門を通って運河に入ってくる本船、ガット船です。

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新砂3丁目、日立コンクリート(株)前の岸壁にもやう、プッシャーバージタイプのガット船「第三十八共栄丸」と押船「第三十七共栄丸」。船尾を見ると、船籍は木更津とありました。船底色を見せて、舷側を高々と上げたバージの姿、ずっしりとした量感が感じられてよいものです。

日立コンクリート、リンク先のトップを見ると、現在スカイツリーが立っている北十間川畔にあったのですね。過去ログ「北十間川西端部…3」に載せた写真を見たら、4枚目、おお、確かに「HITACHI」と書いてある! 川に縁がある企業なのですね。かつても舶載で建材を運んでいたのでしょうか。

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237004.jpg船首と全体像を。クジラを思わせる丸い肥えた船首、とても魅力的ですね。深くくぼんだアンカーレセスが、ユーモラスな中に業務船らしい緊張感を醸しているのも佳し。

プッシャーバージなので船橋がない分、船首側から眺めるとちょっとアンバランスな感じもしますが、船首の放つ香気が強烈で、それを補って余りあります。

ちなみに第三十七・三十八共栄丸の船社、共栄運輸(株)のサイトを拝見してみると、「海運課」に船隊の写真がズラリとあって、実に楽しいですね。房総の名産である山砂の需要が続くかぎり、この魅力的な船隊はまだまだ活躍できそうです。

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この日は一番奥までは進まなかったのですが、先ほどから圧倒的としかいいようのない光景が目に入っていて、いやもう、言葉がないとしか‥‥。

壁のようですね。
刻々と変わりゆく水路風景、そのさまをリアルタイムで目の当たりにできるのは、ある意味幸いなのかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(元年7月28日撮影)

(『7月28日の水路風景…2』につづく)

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タグ : 砂町北運河

お久しぶりです「源森川」…3

(『お久しぶりです「源森川」…2』のつづき)

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234012.jpgフラットな桁、かつ橋台が肉厚な源森橋の上では、男性が一人熱心にスカイツリーを見上げて撮影中。むっ、橋の向こう、業務船らしい船影が見えて、工事中のようですね。

橋をくぐって近づいてみると、豆曳船のほかにも奥に何隻か続いているようです。あの左側を通って、奥に行けるかな‥‥。しかし、東武線の橋脚も軒並み補強され、繁っていた木々も刈られて、北岸はすっかり雰囲気が変わりました。

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さらに接近‥‥むう、左側すり抜けの夢はもろくも潰えたり。恐らく、北十間川樋門の耐震工事(こちら参照)と思うのですが、間違っていたらごめんなさい。まあ、期待していた閘門化の夢も、これではるかに遠のいたわけで‥‥。

話を戻して、舷側の塗装もきれいな豆曳船、船名がタイヤフェンダーに隠れてわからなかったのが残念。工事がすべて完了するまで、最奥部への探訪はおあずけですね。

234014.jpgというわけで、完走は成らなかったものの、久方ぶりに旧源森川を訪ねられて、満足満足。工事が終わったら、こちらを定繋地にしていた船宿さんは戻ってくるのかしら。

逆光になりましたが、設備更新後に源森川水門の裏側を見るのは初めてで、これも嬉しいものが。しかし‥‥この川がスカイツリー観光の都大路になる夢は、ン十年おあずけになりそうな‥‥(まだいってる)。

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水門を出たところで、東武線隅田川橋梁をいい角度で一枚。トラスのディテールとともに、この橋独特の架線柱の造形が楽しめるアングルで、むしろ列車がいないことで、橋のかたちを堪能できたように思えました。
撮影地点のMapion地図

(31年4月28日撮影)

(『4月28日の川景色…1』につづく)

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タグ : 源森川 北十間川 曳船

お久しぶりです「源森川」…2

(『お久しぶりです「源森川」…1』のつづき)

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234007.jpg枕橋南詰を眺めて。ビヤ樽を模したといわれる親柱の基部、橋台地の橋詰テラスまで及んだ石張り、そして曲線を多用した橋灯と、震災復興橋の貫禄充分。

おりしも高架線を電車が通過、見上げれば高架橋脚も橋に合わせてか、道路をまたぐ部分は石張りの曲面を見せており、景観への気遣いが感じられる一角ともいえます。

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さて、新護岸を眺めながら奥へと進みましょう。護岸はフラットな垂直で、天端のみぐっと突き出させた、シンプルかつ直線的な外観。これから柵やテラスの路面など、上部にも工作物が備えられるのでしょうか。

背後に並ぶ橋脚も補強されたのか、かつての風化した表面がエポキシらしい塗装ですっかりきれいになり、面目を一新。石垣護岸の時代から考えると、雰囲気が一変しましたね。

234009.jpgここで進行方向右、南岸のコレに目を奪われ、同乗者の皆さんともども、さざ波のような笑いが。

「『急』だけ落ちてるとなると、急がずにのんびりといったところかね」「いや、『急落』というべきかな?」などと、それぞれ勝手な感想が口を突いて出て、ひとしきり盛り上がりました!ヤマト運輸さん、申しわけありません。


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護岸に戻ると、しばらく進んだところで階段が切ってある凹部を発見。フェンダーやら高欄を設ければ、略式な船着場として使えるつくりですね。

三段に切られたフラットそれぞれに、川面へ向けて下がる2段の階段が備えてあるあたり、今までとは違った独特な感じがします。これはぜひ、誰でも予約なしで使える乗降施設として開放していただきたいものです。

現在、一般艇でも自由に着けられる「簡易船着場」はすべて隅田川にありますが、輻輳水域である本川筋は引き波が絶えず、小型艇には非常に使いづらいもの。簡易船着場は本来このように、一本入った支派川筋に設けるべきものと愚考するのですけれど、いかがでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(31年4月28日撮影)

(『お久しぶりです「源森川」…3』につづく)

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タグ : 源森川 北十間川

お久しぶりです「源森川」…1

234001.jpg4月28日はかねてからのお約束があって、近場をご案内してきたのですが、道々実益(?)も兼ねた水路探訪を果たすことができ、楽しめました。

隅田川を遡上していると、日本橋川河口のすぐ上流に、豊海橋の仮橋が取り外されて、台船の上に置かれていました。昨年5月、工事にかかる前に「豊海橋の仮橋」で紹介したのと、同じ格好になったわけです。ジャッキアップ工事が成った豊海橋については、後ほど。

234002.jpg途中から、お客さんを満載した水辺ラインの水上バス、「こすもす」の航跡をなぞって遡上していたのですが、急に減速したため、こちらも停止して様子見。

惰性でだいぶ近づいてしまったな、後進をかけて距離を取るか‥‥と思っていたら、船尾に若い乗り組みさんが出てきて、「近すぎ!」とご注意が。すみませんでした‥‥。

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源森川水門前に到着、「おお、開いてる開いてる!」と脳内で騒ぐ船頭。水門の更新工事、旧源森川の護岸工事と、長きに渡って進入禁止が続いていましたが、いよいよ水門も解放され、出入りできるようになったのです。

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いやもう、水門が開いていて、向こうに枕橋が見えるというだけで感慨深いものが。

旧源森川を走るのは、過去の記事を見てみたら、平成24年6月の「干潮時の『源森川』…1」以来、何と7年ぶり! 感慨深くもなろうというものです。

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水門を抜けると、旧源森川では鉄板ともいえる川景色が眼前に広がりました。蔦をからめた枕橋の石張り、瀟洒な東武線の架線柱、そしてスカイツリー!

一見変わらぬ3点セットながら、左手の護岸は従来よりぐっと前進し、コンクリートの生地あくまで白く、大規模な改良工事があったことを物語っています。かつての石垣護岸がなくなったのは寂しいですが、更新後の様子を眺めるのも目的の一つ。最微速で奥へとまいりましょう。
撮影地点のMapion地図

(31年4月28日撮影)

(『お久しぶりです「源森川」…2』につづく)

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タグ : 隅田川 源森川 北十間川 水上バス 源森川水門

南本牧運河の新しい橋

(『根岸湾への道々で…3』のつづき)

233056.jpg南本牧運河を北上中。繋船杭やフェンダーは散見されるものの、運河側には一切荷役設備が見られない、どこか心細くなるような両岸の風景です。

斜張橋、南本牧大橋が以前と変わらない、主塔天を衝く美しい姿を誇っている向こう、お目当ての新しい橋が見えてきました。


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233058.jpg南本牧大橋をくぐった直後、新しい橋を前にして。上部構造のない桁橋ながら、バックの青空が白くグラデーションがかるあたりに、ちょっと右下がりの一線をすっ、と引いたような姿、絵になります。

南本牧運河ふたたび」でも触れましたが、これは南本牧埠頭連絡臨港道路の一部で、竣工に先立って「南本牧はま道路」と命名され、平成29年3月4日に開通したそうです。

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左手、中区錦町方を見たところ。曲線を描く橋上を、今しも40フィートコンテナのセミトレーラーが続々と渡ってゆく光景が眺められ、道路開通の効果を目の当たりにした気分に。

前の記事で、巨大なコンテナ船と積み上げられたコンテナを見て、素人目にも大変な荷役量が実感できましたから、この道路の開通はさぞ待たれていたことでしょう。なお、お披露目時の詳細は「南本牧はま道路 開通式・ウォーキングイベント」(ラジエイト)にあります。

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くぐりざま振り返り、南本牧側の風景とともに一枚。シンプルな箱桁ながら、まだ新しい鋼桁のつややかな肌を、頭上に感じながら仰ぐのはよいものです。

さて、道路には愛称が付けられながら、橋単体のそれは検索してもヒットしないところを見ると、どうも橋の名前はないようですね(もしあったらごめんなさい)。高架道路として陸上から連続した構造物なので、この点は無理もないかもしれません。

運河上区間の架設の様子は、施工者の川田工業による「南本牧ふ頭本牧線(Ⅵ工区)橋梁上部工事」(PDF)に、豊富な図版とともにまとめられた詳しい報告があります、ご参考まで。
撮影地点のMapion地図

(31年4月13日撮影)

(『4月13日のフネブネ…1』につづく)

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タグ : 南本牧運河 横浜港