7月16日の川景色…3
(『7月16日の川景色…2』のつづき)
●魚雷のように水中を突進する成魚とは別に、稚魚の群来もまあいるわいるわ。こちらは動きがチョコマカしていて、遠目にも可愛らしい感じがしたものです。
前日に豪雨があったわけでもないのに、水草が多く目についたのも気になった点。水温が高いと抜けて流れ出てくるとか、何か理由があるのでしょうか。

●さて、塗装工事の進捗が気になっていた、後楽橋が近づいてきました。前回通ったのは4月1日と、結構なご無沙汰です。養生され姿を隠していた橋も、新たな装いで眺められるようになったことでしょう。
しかし、ちょうど後楽園ブリッジが落とす影がかぶさって、この距離だと塗色もディテールも判別できませんね。まあ、期待を持たせるという意味では、図らずもよい演出になったといえます。

●くぐりざま仰いで、塗色はグレーと判明。つやつやでリベットもくっきり、キレイになりましたね! 橋側灯の左、銘板らしきものが見えアッと思ってズームでたぐったのですが、残念ながら撮影に失敗‥‥。
アーチの内側も、真新しい塗面のおかげで満天の星空のよう。径間の短さがかえって曲面を強調し、神田川下流の鋼アーチ群とは一味違った構造美を醸しているように思えます。

●くぐって上流側から。まだ足場が一部残っていますが、長らく旧塗装のままだったころの痛々しさはすっかり失せて、古豪橋梁らしい風格を保ちつつ、竣工時を思わせる清新な感じをも併せ持ったのがいいですね。
震災復興世代の橋が、またこうして美しく衣替えされたのは本当に嬉しいこと。末永くこの地に在って、変わらぬ姿で川面と舟航を見守っていてほしいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…4』につづく)

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前日に豪雨があったわけでもないのに、水草が多く目についたのも気になった点。水温が高いと抜けて流れ出てくるとか、何か理由があるのでしょうか。

●さて、塗装工事の進捗が気になっていた、後楽橋が近づいてきました。前回通ったのは4月1日と、結構なご無沙汰です。養生され姿を隠していた橋も、新たな装いで眺められるようになったことでしょう。
しかし、ちょうど後楽園ブリッジが落とす影がかぶさって、この距離だと塗色もディテールも判別できませんね。まあ、期待を持たせるという意味では、図らずもよい演出になったといえます。


アーチの内側も、真新しい塗面のおかげで満天の星空のよう。径間の短さがかえって曲面を強調し、神田川下流の鋼アーチ群とは一味違った構造美を醸しているように思えます。

●くぐって上流側から。まだ足場が一部残っていますが、長らく旧塗装のままだったころの痛々しさはすっかり失せて、古豪橋梁らしい風格を保ちつつ、竣工時を思わせる清新な感じをも併せ持ったのがいいですね。
震災復興世代の橋が、またこうして美しく衣替えされたのは本当に嬉しいこと。末永くこの地に在って、変わらぬ姿で川面と舟航を見守っていてほしいものです。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…4』につづく)

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タグ : 神田川
7月16日の川景色…2
(『7月16日の川景色…1』のつづき)
●おお、ここにも。しかしまあ神田川筋、実に鷺類の多い日でした。酷暑ゆえ極限までホソーくなって、キュンキュンに体表の羽毛を締めているのも可愛らしくて佳きものなり。
何しろ下写真のように、ビュンビュンと艇を追い越し、また向かってくる魚たちが、つねに視界の端にとらえられているほど、魚影が濃いのですから。比較的水が澄んでいて、浅いところでは河底が透けるほどだったこともあるでしょう。

●堀割区間に入りました。屈曲で風もわずかしか通らず、頭上の木々からはわんわんとセミしぐれが降ってきて、まあ暑いことったら。
汗みずくになりながら艇を歩かせていたら、このスナップの直後、意外な出会いに驚いてあたふたすることになりました。

●水面下に、真っ黒で巨大な、先の鋭く尖った紡錘形のナニカがいるのに気づかされ、一瞬の後「あっ、サカナだ!」と気づいて、慌ててカメラを向けたもののすでに遅し、通り過ぎてからようやく撮れたのがこの一枚。
長さは、2mくらいあったでしょうか。帰宅後検索して、サメのような形をしたエイの仲間が引っかかったので、それかな? ‥‥などとあれこれ妄想しつつ、ここは皆さんのお知恵を拝借しようと公開したところ、こちらでご教示いただき、ガーフィッシュの一種であることが判明。ありがとうございました! 飼われていたのが逃げたのでしょうか?

●水道橋近くの基礎護岸では、一匹の亀さんが上陸するるところでした。暖かくなると、多いときは4~5匹の亀が重なって、甲羅干しをしているのも珍しくないのですが、このときの亀は水から上がりつつも、どこか躊躇しているように見えました。
亀先生、上がってはみたものの、あまりの暑さに甲羅が熱されて、「水から出るんじゃなかった‥‥」と思っていたのかもしれません。
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…3』につづく)

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何しろ下写真のように、ビュンビュンと艇を追い越し、また向かってくる魚たちが、つねに視界の端にとらえられているほど、魚影が濃いのですから。比較的水が澄んでいて、浅いところでは河底が透けるほどだったこともあるでしょう。


汗みずくになりながら艇を歩かせていたら、このスナップの直後、意外な出会いに驚いてあたふたすることになりました。

●水面下に、真っ黒で巨大な、先の鋭く尖った紡錘形のナニカがいるのに気づかされ、一瞬の後「あっ、サカナだ!」と気づいて、慌ててカメラを向けたもののすでに遅し、通り過ぎてからようやく撮れたのがこの一枚。
長さは、2mくらいあったでしょうか。帰宅後検索して、サメのような形をしたエイの仲間が引っかかったので、それかな? ‥‥などとあれこれ妄想しつつ、ここは皆さんのお知恵を拝借しようと公開したところ、こちらでご教示いただき、ガーフィッシュの一種であることが判明。ありがとうございました! 飼われていたのが逃げたのでしょうか?

●水道橋近くの基礎護岸では、一匹の亀さんが上陸するるところでした。暖かくなると、多いときは4~5匹の亀が重なって、甲羅干しをしているのも珍しくないのですが、このときの亀は水から上がりつつも、どこか躊躇しているように見えました。
亀先生、上がってはみたものの、あまりの暑さに甲羅が熱されて、「水から出るんじゃなかった‥‥」と思っていたのかもしれません。
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…3』につづく)

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7月16日の川景色…1

●秋田旅行の件を先にやってしまったので前後しますが、7月16日にメンテを兼ね、軽く近場をうろついた際のスナップをご覧に入れます。
7月半ばとて酷暑の盛りで、風も通らず速力も出せない小河川に入るのは、うだり、蒸され、汗みずくが加速すると決まりきっているのですが、魅力には抗えないのが河川徘徊者の業。古豪鋼橋と船宿街が織りなす、滋味豊かな川景色に癒されつつ、定番コースの神田川~日本橋川へ。

トリ好きとしてやはり吸い寄せられてしまうのが、神田川名物(というほどでもないか)、基礎護岸上に群れるハトたち。大干潮時の貴重なイベントとあってか、動きも何やらウキウキとして、嬉しそうに見えてしまうのは私だけでしょうか。

●艇上から見てもわかるほど、魚影が濃かったせいでしょうか、鷺さんも多く見られました。写真はお茶の水分水路吐口、化粧板を施した基礎護岸上でたたずむお一人。
羽毛が後頭部にピョンと飛び出して、アホ毛状なのがチャームポイント。体表の羽毛を引き締めて、細くなっているのも暑さを感じさせていいですね。

●好天とあって河面からの反射も手伝い、ふだん陰になっているところに陽光が充ち、ディテールが堪能できるのは夏のよいところ。総武線神田川橋梁を仰いでもご覧のとおり、まことに明るい表情。定番スポットながら、通るたび違う一面を見せてくれる鉄道橋の雄、佳き哉。

●丸ノ内線の桁の上に、何やらいきみ返って仁王立ちする鷺さんが目に留まり、ズームでたぐって一枚。聖橋をバックに、威風あたりを払う鷺先生のお姿、おかしみの中にも風格があって、お気に入りのスナップになりました。
ちょうど映画「君たちはどう生きるか」が話題になっていたころで、例の鷺の扮装をしたキャラクターの絵が思い出され、タイムリーな感じとともに印象に残ったことではありました。
(令和5年7月16日撮影)
(『7月16日の川景色…2』につづく)

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令和4年度川走り納め・運河地帯
(『令和4年度川走り納め・晴海ターミナル』のつづき)
●フネブネの紹介に移る前に、落穂ひろい的にまとめてみましょう。
恒例の東雲運河トライアルでデッドフル。いつもと逆、港内から入って上航するかたちで飛ばしましたが‥‥結果は50.7km/h、27.4ktで、11月13日に走ったときと同じでした。スクラビスでの清掃が効いているようですね。

●東雲北運河の桟橋上で、羽繕いをしながらくつろぐ鴨さん。朝よりだいぶ暖かくなって、羽もゆるみますよね。ええと、ヒドリガモの雌かな? 間違っていたらごめんなさい。

●汐見運河、レールセンターのヤードには、最近では珍しく黒い貨車‥‥チキが。手前の線に来ていて下周りもよく見えたので、せっかくだからと正横近くで一枚。気動車化著しいレール運搬列車、かれら黒い貨車の姿を目にできるのも、あとわずかでしょう。
●イグアナクレーンの対岸は、再開発といっていい規模で工事が進んでいます。今やご覧のように高々と足場が組まれ、イグアナ先生の高さも凌駕しそうです。
検索したらこんな記事が。「清水建設が500億円を投じ、潮見に研究・研修施設や『渋沢邸』など2万m2を整備」(BUILT)‥‥何と、渋沢栄一邸を青森県から移築するのですか。ここも凄まじくさま変わりしそうですね。

●やはり徘徊の終わりは、いつものとおりイグアナ先生で締めたいもの。対岸にテラスができてから、釣り人さんの姿がつねに見られるようになりました。今まで人目につかないポジションだったイグアナ先生、ちょっと面映ゆい思いをしているかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『12月28日のフネブネ…1』につづく)

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恒例の東雲運河トライアルでデッドフル。いつもと逆、港内から入って上航するかたちで飛ばしましたが‥‥結果は50.7km/h、27.4ktで、11月13日に走ったときと同じでした。スクラビスでの清掃が効いているようですね。

●東雲北運河の桟橋上で、羽繕いをしながらくつろぐ鴨さん。朝よりだいぶ暖かくなって、羽もゆるみますよね。ええと、ヒドリガモの雌かな? 間違っていたらごめんなさい。

●汐見運河、レールセンターのヤードには、最近では珍しく黒い貨車‥‥チキが。手前の線に来ていて下周りもよく見えたので、せっかくだからと正横近くで一枚。気動車化著しいレール運搬列車、かれら黒い貨車の姿を目にできるのも、あとわずかでしょう。

検索したらこんな記事が。「清水建設が500億円を投じ、潮見に研究・研修施設や『渋沢邸』など2万m2を整備」(BUILT)‥‥何と、渋沢栄一邸を青森県から移築するのですか。ここも凄まじくさま変わりしそうですね。

●やはり徘徊の終わりは、いつものとおりイグアナ先生で締めたいもの。対岸にテラスができてから、釣り人さんの姿がつねに見られるようになりました。今まで人目につかないポジションだったイグアナ先生、ちょっと面映ゆい思いをしているかもしれません。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『12月28日のフネブネ…1』につづく)

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令和4年度川走り納め・隅田川…5
(『令和4年度川走り納め・隅田川…4』のつづき)
●隅田川だけでないので看板に偽りありで恐縮ですが、ご容赦ください。
両国橋まで下ってくると、高欄にちょっと不思議な横断幕が。
「↑この先 両国橋 航路幅 減少 注意!」
‥‥見たところ、この先に工事区間はなさそうだし、文言に違和感があるなあと首をかしげながら、くぐってみると‥‥。

●逆光でよく見えなかったのですが、橋の直下に来てようやく判明。桁下を覆う形で、足場がかかっていたのですね。なるほど、空間を圧迫しているので、航路幅は狭くなるゆえんです。
でも、横断幕の文言に感じた違和感は、いま一つぬぐい去れないものが。両国橋そのものなのに、「この先」とは? くぐった下流側だと思ってしまうのが、普通のような気がするんですけれど‥‥。

●竪川水門の前を通り過ぎようとして、ちょっと待て! と急減速、転回して近づいてのスナップ。竪川水門の前にも、大島川水門や月島川水門同様、テラスを結ぶ橋が架けられたのですね。
まだ橋脚(いや『橋台』なのか?)に鋼桁が架設されただけで、取付道路などはこれからの状態。既設の他所同様、水門の全貌が見られなくなったのは残念な半面、完成したらお散歩してみたくなる気持ちもありと、複雑ではあります。

●隅田川派川から春海運河へ抜けつつ、豊洲貯木場跡を一枚。全容を収めるのは久しぶりかも。青空の下水面を分ける柵列、爽快な眺めですね。
こちらに艇を向けたのは、都港湾局専用線の遺構、晴海橋梁の様子を見ておきたかったから。人道橋化工事は進捗したでしょうか?
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・晴海橋梁』につづく)

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両国橋まで下ってくると、高欄にちょっと不思議な横断幕が。
「↑この先 両国橋 航路幅 減少 注意!」
‥‥見たところ、この先に工事区間はなさそうだし、文言に違和感があるなあと首をかしげながら、くぐってみると‥‥。

●逆光でよく見えなかったのですが、橋の直下に来てようやく判明。桁下を覆う形で、足場がかかっていたのですね。なるほど、空間を圧迫しているので、航路幅は狭くなるゆえんです。
でも、横断幕の文言に感じた違和感は、いま一つぬぐい去れないものが。両国橋そのものなのに、「この先」とは? くぐった下流側だと思ってしまうのが、普通のような気がするんですけれど‥‥。

●竪川水門の前を通り過ぎようとして、ちょっと待て! と急減速、転回して近づいてのスナップ。竪川水門の前にも、大島川水門や月島川水門同様、テラスを結ぶ橋が架けられたのですね。
まだ橋脚(いや『橋台』なのか?)に鋼桁が架設されただけで、取付道路などはこれからの状態。既設の他所同様、水門の全貌が見られなくなったのは残念な半面、完成したらお散歩してみたくなる気持ちもありと、複雑ではあります。


こちらに艇を向けたのは、都港湾局専用線の遺構、晴海橋梁の様子を見ておきたかったから。人道橋化工事は進捗したでしょうか?
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・晴海橋梁』につづく)

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