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都川を訪ねたものの…5

(『都川を訪ねたものの…4』のつづき)

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さて、謎のワイヤー群に心を奪われつつも、正面に立ちはだかる大橋の低さが気になっていました。改めて舵を当て、正面から向き合ってみると‥‥。

こ、これは低い‥‥もしかして‥‥。

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ぐぬぬ‥‥ダメだ。

距離を取っていたときは、向こうの水面や繋留艇が見えたので、まあキツそうだけれどイケるだろうと踏んでいたのですが、明らかにフロントグラスをかわす高さがなく、通航を断念!

ちなみにルーバー状に見えたのは、細い鋼管を並べた装飾で、桁に架設した水管を隠すためのものらしいことが判明。ところどころ欠けているのは、デザインでなく通航艇がぶつけて、落としてしまったように思えました。この低さなら、無理もありません。鋼管が落ちたところから桁の下端が見えますが、装飾より桁下は、わずかながらさらに低いのです。

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未練がましくバウを突っ込んでみたものの、凶悪な低さを実感しただけに終わりました‥‥。先ほどくぐった寒川大橋がA.P.+3.3mとして、この大橋はA.P.+2m台なのは明らか。茂森橋より低いんじゃないかキミと、心の中で八つ当たりしたほど(実際にはそれほどでもないでしょう)。

検索してみると、この上流で釣船を営業されている方もおられるようで、出入りの時間帯が限られるとなれば、ご苦労も絶えないでしょう。ちなみに写真のタイムスタンプは10:03、晴海の推算潮位は10:00時点でA.P.+1.56m。私の艇であと0.4~0.5mは欲しいところでしたから、この日の日中、通航は難しかったと思われます。

Googleストリートビューで見ると、大橋の親柱に「平成九年三月竣工」の文字が見えました。新しい橋なのに、繋留船艇への配慮が薄いのはちょっとなあ‥‥と、首をかしげるところではあります。

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308055.jpgというわけで、わざわざ湾奥を横断して訪ねた未踏破河川・都川の探索は、河口から数えてわずか490mで敗退とあいなりました。水深からしても、大干潮時の攻略はできなそうだし、難しいところではありますね。

くやしい結果ではありましたが、逆光に沈む川景色や、千葉港のクレーン群を愛でつつ、初訪の地を後にしたのでありました。

(令和5年12月3日撮影)

(『12月3日のフネブネ…1』につづく)

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タグ : 都川千葉港

都川を訪ねたものの…4

(『都川を訪ねたものの…3』のつづき)

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河口の水管橋から数えれば、第4橋となる県道20号線・大橋が近づいてきました。この距離からだと、桁側面がルーバー状になっているように見えるデザインですね。だいぶ低いようですが、くぐれるかな‥‥。

水深は次第に浅くなってきた記憶があるのですが、魚探の感を撮り忘れたのは、橋の手前に、何かロープらしいものが張り渡されているのが見えたため。橋より、こっちがくぐれるかどうか確かめるのが先と、警戒態勢に入ったのでした。

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近づいてみて、まあ、驚きました。
‥‥コレ、何だろう?

水面上の低い位置に、対岸に渡されているロープが2本づつ、桟橋の上下流に間隔をあけて計4本。そこからもやいなのか何なのか、何本ものロープが交錯して、一見しただけではわけが分かりませんでした。

14年前、浦安の境川で河上に渡された謎のロープを見たことがありますが、あれはたったの1本でしたから、放つオーラ(?)が段違いです。

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低さに首をすくめながら、近づいてよく観察してみると、両岸に渡されたロープの一組には滑車が下がっており、そこから伸びたロープが、桟橋にもやわれたセンターコンソールの艇尾と、桟橋に枝分かれして結ばれていることが判明。

一瞬、岡田式渡船(過去ログ『岡田式渡船』参照)みたいだな、と感じたものの、何よりここは船を渡すだけの流速はないですし、もやいが結ばれた艇もエンジンがついているので、可能性は薄そう。艇の上下流に二組渡された、ロープの説明もつきません。う~ん、何だろうこれ?

308049.jpg前後のもやいを渡されたロープの滑車につながれた艇は、手入れもされていて現役なのは明らか。桟橋上に置かれたもろもろも、人が頻繁に訪れていることを示しています。

滑車から別れたロープが曳索だとすれば、対岸から引っ張り無人の艇を引き寄せる、という用途が想像できるものの、すぐそばに橋があるのですから、そんな面倒をする必要はないわけで‥‥う~ん、何だろう?

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2本づつ組になったロープにそれぞれ、滑車が下がっていたので、少なくとも二組の艇がもやえることはまあ、理解できたものの‥‥。上の写真のように、河道中央あたりで結束バンドで締められているのを見て、滑車は両岸を行き来できないことがわかり‥‥と、眺めるほどに謎が深まるばかり。

渡船の一種かしらと検索しても、今のところめぼしいヒットはなし。こうしてアップしておき、ご覧になった方からの情報を待つ以外方法はなさそうですなあ。乞うご教示。
撮影地点のMapion地図

(令和5年12月3日撮影)

(『都川を訪ねたものの…5』につづく)

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タグ : 都川

都川を訪ねたものの…3

(『都川を訪ねたものの…2』のつづき)

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寒川大橋を抜けた直後の光景。見たところ基礎の張り出しがない、ほぼ垂直の低いコンクリート堤防が、ゆるく右へ屈曲する河道とともに連なっています。河畔に立ち並ぶマンション群とともに、街場の川景色らしい感じがしていいですね。川面の表情はとても穏やかで、第一印象としては決して悪くなかったのですが。

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寒川大橋を振り返ったところ。「航行可」の中央径間と、「航行禁止/障害物あり」とそれぞれ書かれた側径間の様子がわかります。桁側面、持ち送りもなく継ぎ手も少ないので、下流側とはずいぶんと違った表情に見えますね。

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橋をくぐって右手、東岸には眼前にそびえるガスタンクと、マイクロ波鉄塔が。いずれもそう大きなものではありませんが、河畔の開けたところで間近にすると、逆光も手伝ってかずいぶん堂々として見えました。

所在地で検索してみると、ガスタンク北側の建物は「東京ガス本千葉ビル」だそう。鉄塔も東京ガスの敷地内にあるようでした。

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308045.jpg東岸には繋留船が見られたのですが、そのうちの一隻。ガンネルが大きく裂けて口を開け、そもそも船外機が失われており、廃船となってだいぶ星霜を経た雰囲気‥‥。

西岸にも足場のパイプで組まれたハンドメイドの桟橋、その右には既設の階段を流用(!)した桟橋も見られたものの、いずれも船影なし。現役の繋留艇はいるのでしょうか?
撮影地点のMapion地図

(令和5年12月3日撮影)

(『都川を訪ねたものの…4』につづく)

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タグ : 都川

都川を訪ねたものの…2

(『都川を訪ねたものの…1』のつづき)

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中央径間が「航行可」なら、側径間の表記は‥‥とチラと目をやると、「航行禁止 障害物あり」と書かれていました。障害物‥‥何か河底にあるのかなとおもったらさにあらず、よく見ると桁下に何か突起が!

車道の排水管なのか、構造の一部なのか、とにかくあれを気づかず直撃したらと思うと、背筋が寒くなりますよね。親切なご案内、ありがたやであります。

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大書きされた表記とともに、低い桁下が重圧感をもって迫ってきました。遠目には穏やかな容貌の橋でも、いざくぐる段になると垣間見せる、独特の圧を持ったダークな表情‥‥艇でくぐる輩だけが知るこの一面を前に、ゾクゾクするような快味を覚える蛮人です。

近づいて眺めると、錆と剝離の痛ましさもさることながら、継手がリベット組みだったりと、どこか古めかしい感じが。昭和30年代竣工ぽくないですか。あと、持ち送りか後付けくさいように思えました。

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308039.jpg幅員が6車線プラスαに歩道とくれば、実際の桁下高以上に圧迫感が増幅されるもの。で、実際くぐってみると、マストを立てたままでも余裕で、すり抜け蛮人としては鼻歌まじりでありました(何をイバっているのか)。

この時点での推算潮位がA.P.+1.5m強、桁下高が表記のとおりA.P.+3.3mとして、その差はおおむね1.8m。いい塩梅といったところです。

水深の方は、くぐっている最中に徐々に浅くなってきて1.7m、この直後に1.6mの感を表示しました。やはり大潮の干潮時‥‥A.P.±0mでは、進入はできないと見て間違いないようです。


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橋は上下線が別で、上流側の方が新しいことは、頭上の桁裏を見ていてわかりました。抜けた瞬間、側面を振り返ってみると、先ほどとは打って変わって、錆も少なく剥離もない、さっぱりした表情。表記も鮮やかです。

しかし、「AP×3.3M」なる表記はこちらも同じ。「×」、「かける」って何だよ! と突っ込みたくなります。「AP」も「A.P.」に訂正してほしいなあ。案内は親切で好感が持てるだけに、惜しいと思いました。
撮影地点のMapion地図

(令和5年12月3日撮影)

(『都川を訪ねたものの…3』につづく)

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タグ : 都川

都川を訪ねたものの…1

(『千葉港散歩…3』のつづき)

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特急に目を奪われてしまいましたが、肝心の曳船ももちろん記録しとります。鉄板をぶつけて溶接組みしたような‥‥という形容がしっくりくる、船体からエンジンケーシングまで、まことにスクエアなスタイルが実に滋味あふれるもの。

背後は資材の山で、クレーン車が通れる余地はなさそうですから、上架はクレーン船を連れてくるのでしょうか。上げ下ろしだけでひと仕事ですね。

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308033.jpgさて、本日の大目的、都川です! 点々と錆が浮き出た、青い三弦トラスの水管橋をくぐっての初進入。Googleで上空から見たかぎり、河道内に繋留船がいたこともあって、まず大丈夫だろうと極端に行き足を落とすことはしませんでしたが、やはり初めての水路、緊張します。

水深はぐっと浅くなり、水管橋をくぐったあたりでは若干の波打ちを見せながらも安定して、1.9mに。う~ん、これでは大潮の干潮時ともなれば、0.5mを切ってしまうのでは‥‥。

意外な浅さに、日中潮位の高いこの日の訪問となったことを、ラッキーだったと喜んだのですが‥‥。まあ、結末は続きでご覧いただきましょう(河口進入時の動画はこちら)。

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魚探の感で見たかぎり、河道中央のこの付近に沈置物や障害はないようですね。第二橋、京葉線橋梁を仰いで。3本の橋が隣接して設けられていることがわかります。

複線のここに、何で3本の橋があるのかな、と検索したところ、「京葉線旧線跡(千葉みなと~蘇我間)」(配線略図.net)がヒット。なんと、未成の都川信号場の痕跡なんだそう。経緯も少々複雑なので、ぜひリンク先の記事をお読みください。

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第三橋は国道357号線、湾岸道路を渡す寒川大橋。あらまあ、ぐっと低くなったわねえ、とひとりごちて、さっそくすり抜けの楽しみができたことにニンマリであります。

こちらもずいぶんと錆が浮いて、天下の国道、湾岸道路の橋としては少々痛ましい雰囲気。歩道の持ち送りが張り出して見づらいですが、「航行可 桁下高AP×3.3M」と大書きされているのが、可航河川らしさを醸し出していて、しかも親切。「×3.3M」なる表記に違和感を覚えながらも、幅のある大道の橋が、頭上すれすれに覆いかぶさる面白さを思って、勇躍突入であります。
撮影地点のMapion地図

(令和5年12月3日撮影)

(『都川を訪ねたものの…2』につづく)

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タグ : 千葉港都川曳船