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12月9日の川景色…3

(『12月9日の川景色…2』のつづき)

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228112.jpg「リアルドット絵」状態の橋2題。清洲橋は昨年10月14日の項でも触れましたが、角度を変えてご紹介。

こうして少し距離をおいた方が、よりピクセル化した雰囲気が出やすい(?)ようですね。背景となる空の色が、薄曇りでブルー、グレーともに境界が溶け込みやすい、というのも手伝っているかもしれません。SNS上でも、同様の感想を持たれた方がおられ、写真をアップしていました。

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亀島川の河口にも、ちょっとだけ寄り道。以前から気になっていた、亀島川水門排水機場の敷地内にある、クレーンの現状を見ておきたくなったからです。

ご覧のとおり、ジブは曲がったままの固定タイプで、よく見かけるラチスでなく、箱型構造というのがいかにも古風な感じがして、惹かれていたのでした。

228114.jpgもっともリベット組みではなく溶接で、スタイルの割に竣功年次が古くないことを示しています。久しぶりにまじまじ見たけれど、だいぶ錆が進んだなあ。使われなくなってもう長いのでしょうね。

フックのあたりをアップにしてみると、日立のロゴマークと、「2.8TON」という荷重が書かれているのがわかりました。排水機場や水門の機材搬入に使われていたのでしょうね。


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基部もアップで撮ってみました。左の旋回用モーター、右に張り出した巻上機のモーターと、機側操作の座席もなく至ってシンプル。

放置された感が強かった河畔の施設も、最近は積極的に手が入るようになり、気がついたら撤去されていた、なんてことも珍しくなくなりましたから、できるだけ記録しておきたいものです。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『12月9日のフネブネ…4』につづく)

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タグ : 隅田川 亀島川

12月9日の川景色…2

(『12月9日の川景色…1』のつづき)

228106.jpg雲が切れて、すっかり明るさを取り戻した静かな川面をゆるゆると。しかしなぜ今ごろ晴れるのか(怒)。

自分の日ごろの行いは棚に上げて、天の気まぐれをくさしつつも、陽射しが暖かなのはありがたいもの。更新工事成った両岸、暫定繋留場と真新しい護岸を眺め、昨今の川景色の変化が速いことをしみじみ実感しながら東へ。

228107.jpg大横川との十字流から北を見たところ。両岸は護岸を前進させる準備で鋼矢板が打たれ、河道にはクレーン船と曳船が腰を据えていて、閉塞状態でした。

竪川の護岸改良はほぼ終わったはずだし、堅川水門の更新工事も成ったとなれば、久しぶりに通れるかしらと期待していたのですが‥‥。まだ当分おあずけのようですね!

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そしてお目当ての扇橋閘門前に到着。手前の新扇橋に設けられた予告信号とスピーカーも、すでに新しいものへ取り替えられ、工事が進んだことをうかがわせました。

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おお、当然ではありますが、5月20日に訪ねたときより、ずいぶん工事が進みましたね。

改修を終えた堰柱の覆いが取れ、その上ではついに巻上機室の組み立てが始まっていました。更地だった左手にも足場が立ち、中で新しい操作室棟が造られているのがうかがえます。

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養生を透かして目を凝らすと、屋根らしい鉄骨組み(間違っていたらごめんなさい)が、幅・長さとも大きく広がっているように見えたので、重心の高いシルエットになりそうな予感。

前にも触れましたが、隅田川東岸の更新水門群の例に漏れず、「統一デザイン」になるのかなあ‥‥。ともあれ、足場が外れるときを待つとしましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『12月9日の川景色…3』につづく)

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タグ : 小名木川 扇橋閘門 閘門 曳船 江東内部河川

12月9日の川景色…1

(『12月9日のフネブネ…3』のつづき)

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フネブネで一つ取りこぼしが。帰路、多摩運河を出て多摩川の澪筋をたどろうとしていたら、浅瀬を下流に大きく避けた航路を取って、一隻の小型艇が西航してくるのが見えました。

遠目のシルエットは、妙に船体が扁平で四角く、そのくせ上部構造のかさがある、頭でっかちな印象。一瞬、ファンボート(プロペラ艇)かと思ってしまいました。昔、月刊「世界の艦船」で読んだのですが、かつて海上保安庁が浅瀬の多い多摩川河口域で用いるため、ファンボートを一隻だけ運用していたことが頭の片隅にあったのです。

228102.jpg近づいてみると、舷側表記から神奈川県警(横浜水警)の「やまゆり」と判明。ファンボートなんかではなく、どうやらカタマランのようです。

まあしかし、舷側が低くて這うようなスタイルですね。カディがかさ張っているので、お世辞にもスマートとはいえない外観ですが、担当水域に合わせて船型を考えたのでしょうか。運河の出口で停止して進入を待ち、乗り組みの方と手を振りあって別れました。

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以下、この日に眺めた川景色や物件から、気になったものをいくつか。扇橋閘門の工事進捗を見ておきたくなり、小名木川へ。以前も触れた新小名木川水門、更新工事はほぼ終わったようで、足場も右端を残して外されていました。

う~ん、見たかぎり、やはり左径間はこのまま廃止されるのか‥‥。前にも触れた扉体の番号はもとより、堰柱の補強や再塗装もなされていないあたり、ちょっと異様な光景ではあります。

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228105.jpg東から裏側を見て。前後を角落しで塞がれているものの、旧扉体は残されているのですね。工事はまだ途中で、これからコンクリートで閉塞するとかされるのかしら(ぐぐれ)。

鉄板で巻き立てられた堰柱の天端を見ると、ボルトが出ていますね。単なる痕跡なのか、それとも管理棟からこの上に橋でも架けるのかなと、あれこれ想像してしまいました。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『12月9日の川景色…2』につづく)

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タグ : 多摩川 小名木川 新小名木川水門 警備艇 江東内部河川

川崎の枝運河めぐり…5

(『川崎の枝運河めぐり…4』のつづき)

228031.jpg新大扇橋をくぐって、浅野運河に入りました。北岸に目をやれば、サイロにダクトにコンベアと、鉄の匂いでむせ返らんばかりのプラント風景。

見たところずいぶん年季が入っていますが、「沿革」(株式会社デイ・シイ)によると、旧浅野セメント川崎工場として、大正6年に創業したのだそう。京浜工業地帯の中でも、草分け的存在といってよさそうですね。どこか風格を感じさせるのもむべなるかな。

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で、新大扇橋が稼働状態であるからには、船の出入りがあって然るべきなのですが、先ほどから視界に入っていたのは、背の低い独航艀タイプの2隻。う~ん、これで跳開する必要はあるのかな? 潮時を選べば閉じたままでも、クリアランス的に十分いけそうな気もしますが、どうでしょうか。

近づいてみたら、手前の一隻、芝浦海運の「ちち丸一号」じゃないですか! ここに製品を受け取りに来ていたのですね。都内の運河でも何度か出会い、その船名が強烈過ぎて忘れられなかった一隻。船頭の脳内では、声に出して読みたい船名ぶっちぎりの一位です!

228033.jpgとまあ、ナニを興奮しているのかお恥ずかしい限りですが、22年11月に最初に出会ったときは、船体色がグリーンでしたよね。今年の9月にも見かけていて、その時点ではすでにグレーでした。

それにしても、プラント同様ずいぶん貫録が出たというか、少々痛々しいような‥‥。寄る年波もありましょうが、可愛がってやっていただきたいものです。

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その後ろにもやうもう一隻は「新芝浦丸」。この船も3年前、「いずも」来航の際に会ったことがあります。顔見知りのフネブネに2隻も、初探訪の運河で出会えたなんて。曇天を押して出かけてみるものだと、嬉しくなりました。

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浅野運河をさらに奥へ。この向こうにも魅力的な物件があることは、Googleマップで確認済みでした。しかし、同時に不安要素も発見されてしまったのです。

毎度のことながら、航路の事前調査がインターネッツで手軽にできるなんて、よい時代になったものじゃと感涙にむせぶ(うそ)おっさんでしたが、実際に行ってみるまで、本当のところはわかりません。あきらめずに、そろそろと前進してみましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『川崎の枝運河めぐり…6』につづく)

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タグ : 浅野運河 独航艀

川崎の枝運河めぐり…4

(『川崎の枝運河めぐり…3』のつづき)

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くぐり終えて西側へ顔を出したところで、右手に現われたのは操作室。橋の基礎とは別に6本の杭を立て、無造作に箱を載せた風情の簡素な2階屋です。

228027.jpg操作室の右手、いま一つの軸受周りに目をやると、こちらは細い延長軸から、何やら外付けの機械を駆動している模様。角度を検知するしかけでしょうか。左手の信号の灯器、東側と違いフードがついていますね。

あっ! 右端の桁側面、銘板があるぞ! ズームを効かせて、行きつ戻りつしながらバシバシと、10数枚を撮って万全を期したつもりだったんですけれど‥‥。

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‥‥このていたらく。何分曇っていて暗いので、致し方なしと自らを慰めました。鋼材記号は詳しくないので、その道の方にお任せするとして、他を読み下してみましょう。

竣工年は「1983年9月」。3行目「■■(1980)一等橋」が冒頭2文字不明。4~5行目「50T積 リヤダンプ/60T積 セミトレーラー」は、通行に耐える車輌を具体的に書いてあるのが珍しいですね。メーカーは日本鋼管株式会社。

228029.jpg少し離れてみると、操作室は1階部分が広く取られ、塔屋状の2階は監視のため、三方の壁面いっぱいの幅で窓が設けられていることがわかりました。

日曜日とあってか、少なくともこのときは電灯はついておらず、人の気配もありませんでしたが、この室内からの機側操作なのか、離れたところから監視カメラで見つつ動かすのか、どちらなのでしょう。

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先に紹介したPDFによれば、「船から新大扇橋の脇に大きく書かれた電話番号に連絡すると、サイレンが鳴り、信号機と遮断機で交通を止め、巨大なジャッキによって約10分をかけて橋が持ち上げられる」とありましたが、電話のある離れた管理施設から遠隔操作しているのか、電話を受けてから係の人が操作室に出張ってきて動かすのか、判じかねるところではあります。

まさかとは思いますが、完全自動化されていて、電話の受信がダイレクトに機械を稼働させるのか‥‥。そんなことはないでしょうが、説明を素直に読むと、そうとも取れそうな書き方ではありますよね!
撮影地点のMapion地図

(30年12月9日撮影)

(『川崎の枝運河めぐり…5』につづく)

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タグ : 浅野運河 新大扇橋