1月21日の川景色…3

(『1月21日の川景色…2』のつづき)

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お昼の休憩をしていたら、給油でしょうか、業務船らしい船が入港してきました。‥‥しかし、何だろうこの船は? ゴムフェンダーとガードフレームをぐるりにめぐらした低舷側の船体、極端に船首寄りの角張った操舵室の後ろは、背の低い箱形の上部構造物にオーニングと手すりを備えてという、初めて見る形容しがたいスタイル。一発で目が釘付けです!

暴露甲板に備えたオーニングとベンチから、業務船転用の港内遊覧船かしらとも妄想したり。ちなみに船籍は千葉でした。ある方に見てもらったら「オイルフェンス展張船かも」とのことで、なるほど、船体後部にフェンスを巻取るリールを収納するタンクが必要だから、こういう船形もあり得るなあと、妙に納得したのですが‥‥。

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ほぼ正横をとらえた、次のカットをよく見直してみると、船尾、甲板室の後妻板に下を向いたパイプが2本突き出ています。う~ん、ということは、液体を入れるタンクなのかしら?

側面に一つだけある舷窓と、操舵室横の太い通風筒は、中の水位(?)をのぞくためと、液体を出し入れするときの空気抜き? 上端の前後に一つづつ、吊り上げるためらしいアイが設けられているのも気になります。船名もわからなかったので、いくら妄想しても詮無いことではありますが、まあ、まず一度見たら忘れられない、強烈な印象を残した船ではありました。

216048.jpg昼食後は、水位低下化河川に向かうことになり、荒川へ。工事が続く新砂水門の前後には、警戒船が常駐して交互通航の管制をしてくれているのですが、荒川に出たところで、警戒船に通船が接舷していました。

何か資材でも運んできたのか、それとも乗り組みさんの交代なのか‥‥。船ごと輪番するものだと思っていましたが、船はそのまま、人員のみ交代するのかもしれません。

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毎度おなじみ閘門様前に到着。管理事務所に電話して通船をお願いすると、閘室に注水するので待機してほしいとのこと。

エンジンをニュートラルにして回転数が落ちると、風が穏やかなこともあいまって、本当に静か。しかし‥‥。

216050.jpg艇は行き足が止まった姿勢のまま、ほぼ動かないのです。流速が速く、風も抜けやすい荒川下流では極めて珍しいこと!

流速と潮位が、または風と流速が均衡したのか? いつもは進入時のリーウェイ(横流れ)に気を遣うだけに、気味が悪くなるくらいの不動ぶりで、かえって感動すら覚えたものでした。
撮影地点のMapion地図

(30年1月21日撮影)

(『1月21日の川景色…4』につづく)

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タグ : 砂町運河 荒川 荒川ロックゲート 閘門

12月10日の川景色…8

(『12月10日の川景色…7』のつづき)

214061.jpg豊洲運河を六叉流近くまで下ると、右手のテラスに、湾岸署の警備艇「すみれ」が横付けしているのに気づきました。正確には、テラスに接してスパッドで固定した台船を、桟橋代わりにしてもやっているのです。

むむ、ここに仮設の繋船施設を設けたということは、豊洲運河水上派出所に何かあったな。向こうには杭打船も見えるし、不安な面持ちで右へ舵を切ってみると‥‥。

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あらら、繋船杭が抜かれている! 直近、「8月13日の川景色…8」とくらべてみてください。少なくとも現状では、警備艇の繋留はできませんね。

並み居る水上派出所の中でも、最も一般の派出所建築に近い雰囲気で、「運河の交番」として親しまれたこの建物とも、いよいよお別れなのかしら‥‥。いや、早合点はよしましょう。

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もしかしたら、神田川河口の隅田川水上派出所のように、護岸にテラスが増設されるので、いったん繋船施設を移動しただけかもしれませんしね。(『4月20日の水路風景…2』参照)

ここに掲げた2枚の写真をよく見ると、堤防側面に「No.41」、「No.42」と書かれた、オレンジ色のステッカーが貼られています。これはテラス施工の工区を示すものかな? ともあれ、今後ともここに在って、都内最大の運河集中点、六叉流を見守ってくれればと願わずにはおれません。

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砂町運河を東進し漣橋をくぐって、曙・曙北運河との十字流が控えるあたりで、嬉しい出会いがありました。右手から「マルコ・ポーロ」が出てきたのです。

何度か触れたように、昔の川蒸気を思い起こさせる外観もあって、都内にもやう現役旅客船中、最も気になる船。イヤもう、岡山の海御座船を模した観光船が「安宅丸」(『コレジャナイ安宅丸!』参照)として通用するなら、「マルコ・ポーロ」の舷側を黒塗りにしてダミーの煙突を立てただけで「通運丸」を名乗っても、文句はいわれますまいよ! 少なくとも私は許す(笑)。

214065.jpg舵を戻した「マルコ・ポーロ」はそのまま、静々といった感じで西へ去ってゆきました。曙運河の貯木場跡にもやっているところは何度も見かけていたけれど、走っているのを目にしたのは本当に久しぶり。

「マルコ・ポーロ」を貸し切りにして、小名木川は高橋から、江戸川の松戸辺りまでロングランしたら、さぞ楽しいでしょう。新川が通れないのが残念ではありますが。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 豊洲運河 東雲運河 砂町運河 豊洲運河水上派出所 水上派出所

12月10日の川景色…7

(『12月10日の川景色…6』のつづき)

214056.jpg日本橋の橋詰広場‥‥広場というには語弊がありますが、川面に下がったテラス上のスペースは袖高欄の造作も立派で、日本橋が別格であることを感じさせる部分。

何か音曲が聞こえてきたのでふと見ると、マイクスタンドを前に演奏しているお二人が。お客さんは階段に座ってゆっくり楽しめるし、ミニコンサートにはいい場所かもしれませんね。

214057.jpg茅場橋の上流側に、ご覧のような櫓が。ボーリングをするためのものみたいですね。ここ一つだけでなく、複数ありました。

地質調査をしているにしても、はて、何のためでしょう。まさか、日本橋川もいよいよテラスが造られるのか‥‥と妄想していたら、答えは意外と早くわかることになりました。

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日本橋水門のかたわらに、桟橋が新設されていました。色とりどりの幟やら、横断幕やらと賑やかでよく目立ちます。プレジャータイプのボートは、警戒船の看板を掲げていますね。

横断幕をよく読んだら、「日本橋川の防潮堤を強くしています」‥‥なるほど、コンクリート堤防の補強か、更新工事をするわけですか。先ほどのボーリング櫓も、そのためと思ってよいようです。

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その日本橋水門に掲げられた横断幕を見て、ちょっと吸い寄せられるものが。

この先、日本橋水門は工事のため船が通航できません」、イヤ、キミが日本橋水門だろうが! と脳内で突っ込んでしまいました。しかし、春先までは亀島川の通り抜け、おあずけですね。

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顔が冷え切って、こわばり方が尋常でなくなってきたため、帰路を急ぐことに。豊洲運河を南下していたところ、朝凪橋でまたも通航止めのお知らせ。「辰巳運河は月~土曜日航行禁止」!

ううむ、運河一つ丸々通航止めとは、穏やかではありませんね。プレジャーにはあまり影響がなさそうではありますが、何の工事なのか‥‥。興味をそそられましたが、この日は顔面の冷えがのっぴきならなかったので、改めて訪ねることにしました。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…8』につづく)

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タグ : 日本橋川 豊洲運河 日本橋水門 高架下水路

12月10日の川景色…6

(『12月10日の川景色…5』のつづき)

214051.jpg聖橋の一件と並んで、橋でもう一つ嬉しいことに出会えたのです。道路橋の新常盤橋をくぐり、高架下を下流へ向かうと、常磐橋の工事現場が見えてきました。ここまではいつもどおり。

ん? 橋のあったあたりを囲む足場、ちょっと違うな‥‥。もしかしてこれは、と期待に胸ふくらませて近づいてみると!

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支保工が組まれている!

いや~、支保工を目にするのは、解体中だった4年前以来です。コレがふたたび組まれたということは、部材の調査がひととおり終わり、復元に向けて動き出した‥‥と考えていいんですよね?

214053.jpgかたわらにもやう小型台船上に、枕木をかまされて石材が置かれているのは、いつもどおりの現場風景。

ついこの間、29年9月9日にも、石材の搬出中に出くわしたばかりだったので、まだまだ先は長そうと思っていたら、一転して支保工が出現したのですから、嬉しくなりました。


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これからは通るたびに、復元されてゆく常磐橋を眺められるわけだ‥‥。というわけで、復活支保工の初くぐりをば。

いったんニュートラルに戻してから、改めてコツンと前進に入れて、そろりと進入。
‥‥って、えらい低いなコレ!
あいにくマストを立てたままだったので、あまりの低さにヒヤリとしてゴースターン。確認したら、ほんの3㎝くらいでかわせることがわかり、ふたたび前進と相成りました。

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すり抜け後、振り返って。えええ、A.P.+3.4m! 前に支保工があった26年11月2日のときは、A.P.+3.63mだったのに、またさらに低くなったんですなあ‥‥。観光船の通航とか、大丈夫なのでしょうか。

ちなみに本日1月4日、出かけた帰りにのぞいてみたら、松の内にもかかわらず石組みが進行中でした。きれいに磨かれた石材で、美しくなった常磐橋が復元されてゆく過程、眺められるのを楽しみにしています。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…7』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 台船 常磐橋

12月10日の川景色…5

(『12月10日の川景色…4』のつづき)

214046.jpg堀割区間も終端近く、しんしんと沁み入る冷気を我慢しながら、水道橋の下流まで来ると、結構な大きさのクレーン船が。

擁壁の更新・補強は終わったはずですが、まだ残工事があるのかな。「(株)菊鷹産業」とロゴの入ったクレーンを横目に通り過ぎようとすると‥‥。


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おお、格好良い豆曳船が! 姿勢を低く抑えた甲板室、黒一色の舷側となかなかの雰囲気。

驚かされたのがトランサムの表記で、船名の「第二つくば」の下、原籍港が「茨城県神栖」! えええ、利根川~江戸川経由で自力回航してきたのかしら? まさかそんなことはありますまいが、川舟趣味者としては妄想してしまいますよ、ええ。

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三崎町中継所の前では、おなじみの顔「第36中島丸」が休んでいました。中島さんの兄弟たちの中では、確か最小クラス。こじんまりとよくまとまった、均整の取れた外観が魅力。

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そうそう、新常盤橋のすぐ上流に架けられた人道橋、「竜閑さくら橋」という名前に決まったようですね(『新しい橋の名称が「竜閑さくら橋」に決定しました千代田区HPより)。

供用開始は、平成30年春を予定しているとのこと。動輪のエンブレムが間近に眺められ、電車、高架下とも堪能できるスポット、その筋の皆さんにとっては、楽しい橋になることでしょう。

214050.jpgその新常盤橋をくぐりながらシャッターを切ったところ、何やら光のタマのようなものがいっぱい散りばめられて写り、一昔前の、昼の奥様向けメロドラマのオープニングを思わせる一枚に(笑)。

し、心霊写真じゃないですよね? まあ、単にレンズが汚れていて、ホコリが写り込んでしまっただけのような気が‥‥。いかに手入れを怠っているかがわかってしまったという、お粗末な次第でありました。
撮影地点のMapion地図

(29年12月10日撮影)

(『12月10日の川景色…6』につづく)

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タグ : 神田川 日本橋川 曳船 高架下水路