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改架中の高速大師橋…2

(『改架中の高速大師橋…1』のつづき)

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川崎側の‥‥なんていうんでしょう、桁を横移動する仮設桁を眺めて。奥に見える既設橋の下をくぐって、さらに上流側まで伸びているのがわかります。

287027.jpgこちらは大田区側、新設橋のそれをほぼ直下から見たところ。荷重を支えるトラス様の持ち送り、さらにその下には台車らしきものが桁下に見えますね。

いや、この巨大な桁が「ズレて」いくさま、思うだに一大スペクタクルなんでしょうなあ。桁の運搬シーンも圧巻だったでしょうが、移動の工程もそれに劣らず凄そうで、沿岸で見物したくなります。

287028.jpg右の写真は既設橋の下から、下の写真は2つの橋を上流側から、下流方へ望んだところ。

広大な流路のおよそ右半分、川崎側は浅瀬が広がっているのですが、それを思わせない穏やかな川面。途切れることなく通過してゆく車列に、この橋が担う役割の重さが思われ、短時間で改架ができるこの工法が選ばれたのもうなずけたものでした。

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ここは大師橋と高速大師橋でかたちづくられる「三角水域」の中。ふと振り返れば、歩道が外側を巻くように渡る独特なデザインの、大師橋の主塔が秋の陽光に輝いていました。抜けるような青空にそびえる白亜の大塔、絵になりますねえ‥‥。
撮影地点のMapion地図

(令和4年9月25日撮影)

(『9月25日のフネブネと水門』につづく)

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タグ : 多摩川高速大師橋

改架中の高速大師橋…1

(『国葬儀の警備船艇』のつづき)

287021.jpgこの日の最終目的地は、多摩川下流でした。現在改架工事中の、首都高1号羽田線・高速大師橋を見ておきたくなったからです。

海老取川澪筋を出て、上流側へ舵を切りゆっくり遡上。入れ替わりに、PWCのフリートが爆音を響かせ、続々と澪筋へ進入。好天だったこともも手伝い、どの水路でもPWCの姿が見られ、賑やかではありました。

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下流側から全容を愛でつつ接近。そう、今年3月に鉄鋼埠頭で目撃した建造中の桁(『3月6日の水路風景…2』参照)が、新しい高速大師橋のかたわれだったというわけです。SNSほかで、台船で桁を輸送している光景を拝見して、ようやく架橋地点がここだと気づかされたお粗末でした。

287023.jpg川崎側を見ると、ぷつんと途切れたようになっていますが、まだ未架設の径間があるわけではなく、桁はすべて揃っているはず。下で述べるような工法を採っているためです。

高速大師橋更新」(首都高速道路株式会社)によると、改架される桁の延長は約300m、河上区間の3分の2ほど。令和7年の竣工を目指しているそうです。


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桁の下をのぞくと、びっしりと打ち込まれた鋼管が上流側へ伸びていて、その上に鋼桁が架設されているのがわかります。オフィシャルサイトの「事業概要」で図説されていますが、これは桁を流路方向へずらすためのいわばレールで、既設橋を上流側へ外したところへ、組立中の新設橋をはめ込む工法なのだそうです。

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3月に見たときも気になっていた、円筒形の張り出し部分をアップで。当時はあれこれ想像していたここ、やはり橋脚の基部だったのですね。桁の真下に橋脚のない、浮いたような独特のデザインが印象的です。
撮影地点のMapion地図

(令和4年9月25日撮影)

(『改架中の高速大師橋…2』につづく)

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タグ : 多摩川高速大師橋