10月22日の水路風景…3
(『10月22日の水路風景…2』のつづき)

●天王洲運河の橋といえば、やはり天王洲ふれあい橋でしょう。新規に架けられた人道橋ながら、どこか古豪鋼橋の風格を感じさせるトラスを選んだのは正解で、このエリアのシンボルといってもいい過ぎでない存在感があります。
くぐろうとしたら、小さな女の子を抱いたお父さんが橋上からこちらを見ていて、二人でニコニコしながら手を振ってくれました。振り返ると、反対側に移動してお見送りまで。こちらからも大きく手を振って応えたものでした。
●早くからテラスが整備された芝浦運河地帯とあって、船着場が各所に設けられているのはご存じのとおり。
そういえば、芝浦・新芝運河の周辺ばかり目がいって、高浜運河の船着場は記録していなかったな‥‥と、今さらながらのスナップ。場所は新港南橋の北側、東岸になります。護岸のゴムフェンダーと青い看板が見えますね。

●看板をズームでたぐってみると、「東京港防災船着場 港南3丁目」とありました。いうまでもなく、運河は東京港の一部、テラスや船着場も港湾局の管轄なのです。
港湾局の管理する船着場の場所は、「東京港防災船着場整備計画 参考資料」(PDF)の18ページで総覧できます。ご参考まで。

●ふたたび港内を縦断して、隅田川に入りました。澄んだ空気と青空の下、ビル群をバックにした築地大橋もいいお顔です。
築地大橋はもちろん好きなんですけれど、道路の都合もあって片勾配がついており、眺めているとつられて、平衡感覚がおかしくなるのがどうも‥‥。特に写真に収めると顕著で、難点といわないまでも、う~んと唸ってしまうことではあります。

●築地大橋をくぐったところで、上航する水上バス「ヒミコ」が視界に入ってきました。距離はまだありながら、すでにディーゼルの排気が匂ってきて、船の鼓動が感じられるひととき。航跡をなぞってしばらく遡上しましょう。
塗装工事の養生で、ウッディー(笑)になった勝鬨橋の東径間に近づいたところで一枚。こういった工事中のシーンも、のちのち貴重なひとこまになりますものね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年10月22日撮影)
(『10月22日の水路風景…4』につづく)

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●天王洲運河の橋といえば、やはり天王洲ふれあい橋でしょう。新規に架けられた人道橋ながら、どこか古豪鋼橋の風格を感じさせるトラスを選んだのは正解で、このエリアのシンボルといってもいい過ぎでない存在感があります。
くぐろうとしたら、小さな女の子を抱いたお父さんが橋上からこちらを見ていて、二人でニコニコしながら手を振ってくれました。振り返ると、反対側に移動してお見送りまで。こちらからも大きく手を振って応えたものでした。

そういえば、芝浦・新芝運河の周辺ばかり目がいって、高浜運河の船着場は記録していなかったな‥‥と、今さらながらのスナップ。場所は新港南橋の北側、東岸になります。護岸のゴムフェンダーと青い看板が見えますね。

●看板をズームでたぐってみると、「東京港防災船着場 港南3丁目」とありました。いうまでもなく、運河は東京港の一部、テラスや船着場も港湾局の管轄なのです。
港湾局の管理する船着場の場所は、「東京港防災船着場整備計画 参考資料」(PDF)の18ページで総覧できます。ご参考まで。

●ふたたび港内を縦断して、隅田川に入りました。澄んだ空気と青空の下、ビル群をバックにした築地大橋もいいお顔です。
築地大橋はもちろん好きなんですけれど、道路の都合もあって片勾配がついており、眺めているとつられて、平衡感覚がおかしくなるのがどうも‥‥。特に写真に収めると顕著で、難点といわないまでも、う~んと唸ってしまうことではあります。

●築地大橋をくぐったところで、上航する水上バス「ヒミコ」が視界に入ってきました。距離はまだありながら、すでにディーゼルの排気が匂ってきて、船の鼓動が感じられるひととき。航跡をなぞってしばらく遡上しましょう。
塗装工事の養生で、ウッディー(笑)になった勝鬨橋の東径間に近づいたところで一枚。こういった工事中のシーンも、のちのち貴重なひとこまになりますものね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和5年10月22日撮影)
(『10月22日の水路風景…4』につづく)

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6月13日のトリさん
(『6月13日の運河風景』のつづき)
●13日に出会ったトリさん‥‥ほとんどカルガモですが、最後にまとめさせていただきましょう。
新芝北運河、芝潟橋~霞橋間で、前方からピヨピヨと可愛らしい声が聞こえてきました。季節の風物詩、待望の鴨さんヒヨコ艦隊です! 天敵に捕食されやすい時期とて、これだけの数を守って引き連れている親鳥は立派なもの。引き波を立てないよう、最微速で接近。

●曇りで暗いのでうまく撮れませんでしたが、12羽のヒヨコ艦隊を確認。もうぽやぽやの時期は脱して、そこそこの大きさに成長しています。親鳥が緊張の面持ちなのにくらべて、雛たちは羽繕いをしたりと、無邪気な様子がまた萌えさせますね!

●高浜運河、新港南橋の西詰にはなぜかテトラポッドが積んであるんですが、ここにも鴨さん一家が! 親鳥は警戒のため水面に残りながら、雛たちを上陸させ休ませているのがまた、いじらしい感じでいいじゃないですか。体を寄せ合って「ヒヨコ玉」を形成しつつあるのも最高です!
このあたり、テラスは親子連れ(人間の、ね)で結構な賑わい。子供たちと手を振りあうこともしばしばだったのですが、「ここに鴨さんがいるよ!」と教えてあげても、皆さん首をかしげるばかり。鴨は人の目線の死角を選んで休んでいるのですから、テラスの人から見えないのは当然で、うかつでありました。

●こちらの群れは親鳥はいませんでしたが、まあ、ツブれてお餅のようになった姿の、可愛らしいことったら! 親の姿が見えないこともあり、天敵に発見されないよう警戒しているのでしょう、息を殺すようにして押し黙っていました。
●何分曇り空なのでサエなくて恐縮ですが、朝潮運河の小トラスの上で胸を張る、鵜さんのスナップで終わるとしましょう。
数の上からいえば、夏場の都内水鳥界(?)は、鷺と鵜の天下といってもいい過ぎではありません。この日はそう暑くはなかったのですが、飛んできた直後だったのか、ハァハァとまだ息も荒いご様子でした。
(令和3年6月13日撮影)
(『6月13日の水門たち』につづく)

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新芝北運河、芝潟橋~霞橋間で、前方からピヨピヨと可愛らしい声が聞こえてきました。季節の風物詩、待望の鴨さんヒヨコ艦隊です! 天敵に捕食されやすい時期とて、これだけの数を守って引き連れている親鳥は立派なもの。引き波を立てないよう、最微速で接近。

●曇りで暗いのでうまく撮れませんでしたが、12羽のヒヨコ艦隊を確認。もうぽやぽやの時期は脱して、そこそこの大きさに成長しています。親鳥が緊張の面持ちなのにくらべて、雛たちは羽繕いをしたりと、無邪気な様子がまた萌えさせますね!

●高浜運河、新港南橋の西詰にはなぜかテトラポッドが積んであるんですが、ここにも鴨さん一家が! 親鳥は警戒のため水面に残りながら、雛たちを上陸させ休ませているのがまた、いじらしい感じでいいじゃないですか。体を寄せ合って「ヒヨコ玉」を形成しつつあるのも最高です!
このあたり、テラスは親子連れ(人間の、ね)で結構な賑わい。子供たちと手を振りあうこともしばしばだったのですが、「ここに鴨さんがいるよ!」と教えてあげても、皆さん首をかしげるばかり。鴨は人の目線の死角を選んで休んでいるのですから、テラスの人から見えないのは当然で、うかつでありました。

●こちらの群れは親鳥はいませんでしたが、まあ、ツブれてお餅のようになった姿の、可愛らしいことったら! 親の姿が見えないこともあり、天敵に発見されないよう警戒しているのでしょう、息を殺すようにして押し黙っていました。

数の上からいえば、夏場の都内水鳥界(?)は、鷺と鵜の天下といってもいい過ぎではありません。この日はそう暑くはなかったのですが、飛んできた直後だったのか、ハァハァとまだ息も荒いご様子でした。
(令和3年6月13日撮影)
(『6月13日の水門たち』につづく)

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8月15日の水路風景…8
(『8月15日の水路風景…7』のつづき)

●鋼材組み橋脚ズラリと、一直線に伸びるホームが魅力的な、おなじみモノレールの大井競馬場前駅。あれ、以前とちょっと違った感じが‥‥。
ホームに至る階段室の側壁、前はつるりとフラット(『8月13日の川景色…1』参照)だったのが、今回見ると横にリブ状のものが走っていますね。どうやら外壁工事をしていて、こちらが本来の姿のようです。

●高浜運河経由で北上しようと、左に折れて天王洲南運河へ。あっ、アイル橋の桁側面、クジラのキャラクターが描いてある‥‥。小さくてちょっと目立たない感じもしますが、可愛らしいですね。
ここ東品川一帯は、鯨塚(『TBS「ゴロウ・デラックス」に…』参照)もあるくらい、クジラとは縁の深い土地柄。この右手にある東品川海上公園には、クジラの形をした滑り台があり、そのかたわらにある目黒川水門も扉体にクジラの絵をあしらっていることは、皆さんよくご存じでしょう。

●その目黒川水門をくぐって、高浜運河に入ります。あら、扉体の下端に錆が出てきていますね。スキンプレート側に洗浄装置のない設備ではあるので致し方のないところですが、せっかくの素敵な絵が長持ちするよう、お手入れをお願いしたいところです。
●新東海橋をくぐったところで右手に目をやると‥‥おや、運河畔に並んでいた内山コンクリートのサイロが消え失せて、どうやら更地にされてしまったようです。
舟運との関連性はさておき、運河畔に建材系の施設があると、艀輸送華やかなりしかつてを思い起こさせて、よいものだったのですが‥‥。また一つ、産業系の運河風景が消えてゆくさまを見届けて、少々寂しい気分になったことではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年8月15日撮影)
(『8月15日の水路風景…9』につづく)

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ホームに至る階段室の側壁、前はつるりとフラット(『8月13日の川景色…1』参照)だったのが、今回見ると横にリブ状のものが走っていますね。どうやら外壁工事をしていて、こちらが本来の姿のようです。

●高浜運河経由で北上しようと、左に折れて天王洲南運河へ。あっ、アイル橋の桁側面、クジラのキャラクターが描いてある‥‥。小さくてちょっと目立たない感じもしますが、可愛らしいですね。
ここ東品川一帯は、鯨塚(『TBS「ゴロウ・デラックス」に…』参照)もあるくらい、クジラとは縁の深い土地柄。この右手にある東品川海上公園には、クジラの形をした滑り台があり、そのかたわらにある目黒川水門も扉体にクジラの絵をあしらっていることは、皆さんよくご存じでしょう。

●その目黒川水門をくぐって、高浜運河に入ります。あら、扉体の下端に錆が出てきていますね。スキンプレート側に洗浄装置のない設備ではあるので致し方のないところですが、せっかくの素敵な絵が長持ちするよう、お手入れをお願いしたいところです。

舟運との関連性はさておき、運河畔に建材系の施設があると、艀輸送華やかなりしかつてを思い起こさせて、よいものだったのですが‥‥。また一つ、産業系の運河風景が消えてゆくさまを見届けて、少々寂しい気分になったことではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和2年8月15日撮影)
(『8月15日の水路風景…9』につづく)

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27年度川走り納め…13
(『27年度川走り納め…12』のつづき)

●「リバーラウンジ」のバージハウス近影。セイルをイメージしたと思しき天幕が目立ち、ハウスの屋上は柵と階段が備えられて、夏は夕涼みによさそうですね。
船体に舷窓が見えるということは、甲板下にも部屋があるのでしょうか。右手にも一本桟橋が見えるので、外側にもう一艇着けられそうです。
●バージハウスの右並びに見える、内山コンクリートのサイロだかタンク(写真右手、クリーム/ブルーのツートン)がきれいに塗りあげられていたので、カメラを向けたところ‥‥。むう、お相撲さんが強烈過ぎて吸い寄せられてしまいました。
格闘ゲームのキャラクターのような雰囲気もさることながら、壁面画としても巨大なそのスケール、遠くからでも目立ちますね。惜しむらくは、周りをビルに囲まれていて、ほぼ正面からしか見えないことでしょうか。

●おなじみ、クジラを両の扉体に描いた目黒川水門をくぐって左へ、京浜運河に出ました。さんさんと降りそそぐ冬の陽を浴びて輝く水門、佳き哉、よきかな(こればっかり)。
モノレールの走行音を聞きながら京浜運河を北上、品川埠頭橋を仰ぎつつ、船溜の多い北端区間に突入。大晦日のこととて、行き合う船も少なく、いたって静かな水路風景ではあります。

●湾岸署の船溜に近づいて、バウを突き合わせ憩う警備艇部隊を一枚。停泊時も、水上警察旗(『新川畔をお散歩…3』参照)は掲げたままなのですね。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…13』につづく)

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●「リバーラウンジ」のバージハウス近影。セイルをイメージしたと思しき天幕が目立ち、ハウスの屋上は柵と階段が備えられて、夏は夕涼みによさそうですね。
船体に舷窓が見えるということは、甲板下にも部屋があるのでしょうか。右手にも一本桟橋が見えるので、外側にもう一艇着けられそうです。

格闘ゲームのキャラクターのような雰囲気もさることながら、壁面画としても巨大なそのスケール、遠くからでも目立ちますね。惜しむらくは、周りをビルに囲まれていて、ほぼ正面からしか見えないことでしょうか。


モノレールの走行音を聞きながら京浜運河を北上、品川埠頭橋を仰ぎつつ、船溜の多い北端区間に突入。大晦日のこととて、行き合う船も少なく、いたって静かな水路風景ではあります。

●湾岸署の船溜に近づいて、バウを突き合わせ憩う警備艇部隊を一枚。停泊時も、水上警察旗(『新川畔をお散歩…3』参照)は掲げたままなのですね。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…13』につづく)

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27年度川走り納め…12
(『27年度川走り納め…11』のつづき)

●毎度おなじみ、グラブ付きクレーンのいる建材屋さんもご盛業の様子。残念ながら、ここを通るときはいつも休日で、動いているところを見たことはありません。一度でいいので、稼働中の姿を拝んでおきたいものです。
その右手、芝浦4丁目南東角の桟橋構造も独特で、放射状に持ち送りを配した脚が目を引きます。テラス化著しい芝浦運河地帯、これももはや、貴重な光景といえるかもしれません。

●右に舵を切って高浜運河を南下、新港南橋を過ぎたあたりで振り返って一枚。ちぎれ雲が流れる冬の青空を、ガラス張りのビルが映す美しさ、晴れてよかった。
●天王洲運河との十字流、「T.Y.ハーバー ブルワリー」の前を通ろうとしたら、高浜運河東岸に、新しいポンツン桟橋が完成しているのに気づきました。
写真左手に以前からあった桟橋には、過去2回着けてレストランを利用したことがあります。その後、事情があって桟橋の利用が難しくなったことは知っていましたが、新しくできたこちらはどうでしょう、艇で気軽に立ち寄れるようになるとよいのですが。

●桟橋はくし型で3本、ハンドレールも備えた豪華版で、見たところ5隻が同時繋留できそうな構造。奥には、大きなバージハウスも見えますね。以前から、杭を打つなど工事をしているのは知っていましたが、いよいよ完成したということでしょうか。
帰宅後、T.Y.ハーバーのサイト「TYSONS&COMPANY」を拝見したところ、昨年になって「T.Y.HARBOR BREWERYとWATERLINEを改装、名前を改めそれぞれT.Y.HARBORとT.Y.HARBOR RIVER LOUNGE(リバーラウンジ)に」、とありました。
新しい桟橋とバージハウスは「リバーラウンジ」というのですね。桟橋の利用について知りたくなり、インフォメーションをはじめ、サイトの各所のぞいてみたのですが‥‥う~ん、特に記事はないみたい。探し方が悪いのかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…13』につづく)

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その右手、芝浦4丁目南東角の桟橋構造も独特で、放射状に持ち送りを配した脚が目を引きます。テラス化著しい芝浦運河地帯、これももはや、貴重な光景といえるかもしれません。

●右に舵を切って高浜運河を南下、新港南橋を過ぎたあたりで振り返って一枚。ちぎれ雲が流れる冬の青空を、ガラス張りのビルが映す美しさ、晴れてよかった。

写真左手に以前からあった桟橋には、過去2回着けてレストランを利用したことがあります。その後、事情があって桟橋の利用が難しくなったことは知っていましたが、新しくできたこちらはどうでしょう、艇で気軽に立ち寄れるようになるとよいのですが。

●桟橋はくし型で3本、ハンドレールも備えた豪華版で、見たところ5隻が同時繋留できそうな構造。奥には、大きなバージハウスも見えますね。以前から、杭を打つなど工事をしているのは知っていましたが、いよいよ完成したということでしょうか。
帰宅後、T.Y.ハーバーのサイト「TYSONS&COMPANY」を拝見したところ、昨年になって「T.Y.HARBOR BREWERYとWATERLINEを改装、名前を改めそれぞれT.Y.HARBORとT.Y.HARBOR RIVER LOUNGE(リバーラウンジ)に」、とありました。
新しい桟橋とバージハウスは「リバーラウンジ」というのですね。桟橋の利用について知りたくなり、インフォメーションをはじめ、サイトの各所のぞいてみたのですが‥‥う~ん、特に記事はないみたい。探し方が悪いのかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…13』につづく)

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