8月11日の運河風景…3
(『8月11日の運河風景…2』のつづき)
●芝浦橋北詰の橋台近くをメモ的に。堆砂というより、コンクリ塊の混じったガレ場といった風情ですが、前後の護岸近くにくらべると、こんもり、といって差し障りのない盛り上がりよう。
こういった底状は、干潮時に通らなければ観察できないので、一枚撮っておこうという気になるわけです。避けるべき浅瀬ですが、浸水など艇に異常があれば、擱座させて緊急避難にも使えるのですから。

●東側から間近に仰いだ芝浦橋、訪ねるたび同じような視点で眺めてしまうのが何とも。ガブリと喰いつかれ、かつ全力で体重をかけてくる、絵に描いたような緊迫感のある構造物‥‥。
高架の日陰になっているので、色褪せは他の橋ほどではありませんが、下端に錆とコケが目立ち始めました。日の射さない部分は湿気やすいのか、それとも高架に溜まった雨水が少しづつ伝ってくるのでしょうか。

●くぐって、西側からおなじみの姿を。ほんのわずかな区間ながら、都内で唯一、鉄道の高架下水路を形成する、ちょっとした珍スポットでもあります。
芝浦界隈の無骨な橋たちが、次々と架け替えられてスマートかつ淡白なものに様変わりしてしてゆく中、濃厚な鉄の匂いと、ハードな魅力を発散し続ける芝浦橋。この地域のかつてを思い起こさせるよすがとして、末永く元気に在ってほしいものです。
●新芝運河に入り南端の「ビルの峡谷」を抜けて、新芝南運河との丁字流に出ました。緑濃い橋詰を両岸に従える藻塩橋も、背景の高層ビルを穏やかな水面に映して、なかなかきれい。
水面を見てもわかるように、風がそよとも抜けずまあ暑いこと。屏風のようにビルが並んでいるのですから、無理からぬことではあります。

●新芝運河をさらに北上していると、はるか向こう、モノレールが上空を横切る新芝北運河のあたり、正面に何か茶色い壁のようなものが‥‥。
遠めなのでよくわからないものの、色合いから鋼矢板に見えるのですが。この先で完全閉塞されているのかな?
【撮影地点のMapion地図】
(元年8月11日撮影)
(『8月11日の運河風景…4』につづく)

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こういった底状は、干潮時に通らなければ観察できないので、一枚撮っておこうという気になるわけです。避けるべき浅瀬ですが、浸水など艇に異常があれば、擱座させて緊急避難にも使えるのですから。

●東側から間近に仰いだ芝浦橋、訪ねるたび同じような視点で眺めてしまうのが何とも。ガブリと喰いつかれ、かつ全力で体重をかけてくる、絵に描いたような緊迫感のある構造物‥‥。
高架の日陰になっているので、色褪せは他の橋ほどではありませんが、下端に錆とコケが目立ち始めました。日の射さない部分は湿気やすいのか、それとも高架に溜まった雨水が少しづつ伝ってくるのでしょうか。

●くぐって、西側からおなじみの姿を。ほんのわずかな区間ながら、都内で唯一、鉄道の高架下水路を形成する、ちょっとした珍スポットでもあります。
芝浦界隈の無骨な橋たちが、次々と架け替えられてスマートかつ淡白なものに様変わりしてしてゆく中、濃厚な鉄の匂いと、ハードな魅力を発散し続ける芝浦橋。この地域のかつてを思い起こさせるよすがとして、末永く元気に在ってほしいものです。

水面を見てもわかるように、風がそよとも抜けずまあ暑いこと。屏風のようにビルが並んでいるのですから、無理からぬことではあります。

●新芝運河をさらに北上していると、はるか向こう、モノレールが上空を横切る新芝北運河のあたり、正面に何か茶色い壁のようなものが‥‥。
遠めなのでよくわからないものの、色合いから鋼矢板に見えるのですが。この先で完全閉塞されているのかな?
【撮影地点のMapion地図】
(元年8月11日撮影)
(『8月11日の運河風景…4』につづく)

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8月11日の運河風景…2
(『8月11日の運河風景…1』のつづき)

●足場に近づいてみると、上をトラックが通過しました。これは仮橋で、その向こうに見えるもう一つが、本物の足場のようですね。よく見ると街灯や高欄もあって、橋そのものです。
仮橋をくぐって見えた足場は、なるほど両岸とつながっておらず、クレーンも載ってさらに無骨な感じ。ということは、この二つに挟まれて‥‥。

●橋脚の現場があるはず‥‥と首をひねると、おお、もうほとんど完成していたのですね。旧海岸通りとあって、幅の広くどっしりとした外観。
旧工業地帯の面影を残していた、無骨で味のある鋼橋が改架されてゆくのは寂しいですが、かつてと一変してタワーマンションが立ち並ぶエリアとなったのですから、雰囲気に合ったスマートな橋ができるに違いありません。
●運河の奥で水路幅が狭まり、通航量も少ないとくれば、水鳥たちのくつろぎの場となるのはパターンですが、ここも結構な量の鴨さんたちがいて、トリ好きの目を楽しませてくれました。
季節柄、ヒナはおらず成鳥のみでしたが、水鳥が少ない季節、これだけの群れが見られるだけで嬉しいもの。「不審船が来たが~」と、イヤそうでしたが!

●そしてお久しぶりです、「喰われるトラス」芝浦橋。その圧し掛かられ、喰いつかれっぷりはお変わりなく、珍橋の雄としての貫録もたっぷり、同慶の至りにござんす。
芝浦界隈がおおきく様変わりするとともに、橋の方も次々と架け替えられてきましたが、新幹線、貨物線の桁を支える鉄道・道路併用橋とあって、ここを架け替えるとなれば大仕事ですから、まず当分は安心してよさそうですね。
【撮影地点のMapion地図】
(元年8月11日撮影)
(『8月11日の運河風景…3』につづく)

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仮橋をくぐって見えた足場は、なるほど両岸とつながっておらず、クレーンも載ってさらに無骨な感じ。ということは、この二つに挟まれて‥‥。

●橋脚の現場があるはず‥‥と首をひねると、おお、もうほとんど完成していたのですね。旧海岸通りとあって、幅の広くどっしりとした外観。
旧工業地帯の面影を残していた、無骨で味のある鋼橋が改架されてゆくのは寂しいですが、かつてと一変してタワーマンションが立ち並ぶエリアとなったのですから、雰囲気に合ったスマートな橋ができるに違いありません。

季節柄、ヒナはおらず成鳥のみでしたが、水鳥が少ない季節、これだけの群れが見られるだけで嬉しいもの。「不審船が来たが~」と、イヤそうでしたが!

●そしてお久しぶりです、「喰われるトラス」芝浦橋。その圧し掛かられ、喰いつかれっぷりはお変わりなく、珍橋の雄としての貫録もたっぷり、同慶の至りにござんす。
芝浦界隈がおおきく様変わりするとともに、橋の方も次々と架け替えられてきましたが、新幹線、貨物線の桁を支える鉄道・道路併用橋とあって、ここを架け替えるとなれば大仕事ですから、まず当分は安心してよさそうですね。
【撮影地点のMapion地図】
(元年8月11日撮影)
(『8月11日の運河風景…3』につづく)

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8月11日の運河風景…1
(『船底清掃の効果!』のつづき)
●東雲運河を出て、港内にを横切ります。引き波が常にあるので、水面は平らかではありませんが、そこそこ穏やかで気持ちよくプレーニング。
晴海沖あたりで、はるか向こうを北上する船が。プッシャーバージタイプのゴミ運搬船「すみだ1号」「すみだ2号」のコンビですね。運河で出会ったときと違って、白波を蹴立てて結構な力走ぶりです。

●おなじみ高浜水門から、芝浦運河地帯に入ってみましょう。しばらく訪ねていなかったので、いくつか変化が見られるはずです。
しかし毎度のことながら、扉体の錆、ますます痛々しくなってきましたね‥‥。継手に沿って広がるだけでなく、ボツボツとあばた状のものが増えてきました。絵があるだけに、なおさら痛ましく感じられます。

●水門をくぐってすぐ右手、丸新運輸前の桟橋にもやう曳船2隻。左は「あかぎ」、右は船名不詳。どちらもほどよくくたびれていて、形にも味があります。「あかぎ」の抜き文字が特に滋味にあふれていて、惹かれるものがありました。
●橋をくぐってすぐ左手に見えるのは、芝浦清掃作業所。浚渫でもしているのか、クレーン船と土運船が横付けしていました。
不燃ゴミの舶載は止めて久しいはずですが、「芝浦清掃作業所」(港区HP)によると、収集車から大型車への積替えは継続しているようですね。舶載が現役の三崎町、堀舟の両作業所は、今や貴重な存在です。

●そのまま高浜西運河を直進すると、錆色の大きな足場が、河道一杯に黒い影を落とす工事現場に近づいてきました。高浜橋の改架工事です。
右にもやう通船は、警戒船なのかな? 旗を振る人も見えずひっそり、どうやら休工中のようですね。微速前進、工事の様子を拝見してゆきましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(元年8月11日撮影)
(『8月11日の運河風景…2』につづく)

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晴海沖あたりで、はるか向こうを北上する船が。プッシャーバージタイプのゴミ運搬船「すみだ1号」「すみだ2号」のコンビですね。運河で出会ったときと違って、白波を蹴立てて結構な力走ぶりです。

●おなじみ高浜水門から、芝浦運河地帯に入ってみましょう。しばらく訪ねていなかったので、いくつか変化が見られるはずです。
しかし毎度のことながら、扉体の錆、ますます痛々しくなってきましたね‥‥。継手に沿って広がるだけでなく、ボツボツとあばた状のものが増えてきました。絵があるだけに、なおさら痛ましく感じられます。

●水門をくぐってすぐ右手、丸新運輸前の桟橋にもやう曳船2隻。左は「あかぎ」、右は船名不詳。どちらもほどよくくたびれていて、形にも味があります。「あかぎ」の抜き文字が特に滋味にあふれていて、惹かれるものがありました。

不燃ゴミの舶載は止めて久しいはずですが、「芝浦清掃作業所」(港区HP)によると、収集車から大型車への積替えは継続しているようですね。舶載が現役の三崎町、堀舟の両作業所は、今や貴重な存在です。

●そのまま高浜西運河を直進すると、錆色の大きな足場が、河道一杯に黒い影を落とす工事現場に近づいてきました。高浜橋の改架工事です。
右にもやう通船は、警戒船なのかな? 旗を振る人も見えずひっそり、どうやら休工中のようですね。微速前進、工事の様子を拝見してゆきましょう。
【撮影地点のMapion地図】
(元年8月11日撮影)
(『8月11日の運河風景…2』につづく)

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27年度川走り納め…12
(『27年度川走り納め…11』のつづき)

●毎度おなじみ、グラブ付きクレーンのいる建材屋さんもご盛業の様子。残念ながら、ここを通るときはいつも休日で、動いているところを見たことはありません。一度でいいので、稼働中の姿を拝んでおきたいものです。
その右手、芝浦4丁目南東角の桟橋構造も独特で、放射状に持ち送りを配した脚が目を引きます。テラス化著しい芝浦運河地帯、これももはや、貴重な光景といえるかもしれません。

●右に舵を切って高浜運河を南下、新港南橋を過ぎたあたりで振り返って一枚。ちぎれ雲が流れる冬の青空を、ガラス張りのビルが映す美しさ、晴れてよかった。
●天王洲運河との十字流、「T.Y.ハーバー ブルワリー」の前を通ろうとしたら、高浜運河東岸に、新しいポンツン桟橋が完成しているのに気づきました。
写真左手に以前からあった桟橋には、過去2回着けてレストランを利用したことがあります。その後、事情があって桟橋の利用が難しくなったことは知っていましたが、新しくできたこちらはどうでしょう、艇で気軽に立ち寄れるようになるとよいのですが。

●桟橋はくし型で3本、ハンドレールも備えた豪華版で、見たところ5隻が同時繋留できそうな構造。奥には、大きなバージハウスも見えますね。以前から、杭を打つなど工事をしているのは知っていましたが、いよいよ完成したということでしょうか。
帰宅後、T.Y.ハーバーのサイト「TYSONS&COMPANY」を拝見したところ、昨年になって「T.Y.HARBOR BREWERYとWATERLINEを改装、名前を改めそれぞれT.Y.HARBORとT.Y.HARBOR RIVER LOUNGE(リバーラウンジ)に」、とありました。
新しい桟橋とバージハウスは「リバーラウンジ」というのですね。桟橋の利用について知りたくなり、インフォメーションをはじめ、サイトの各所のぞいてみたのですが‥‥う~ん、特に記事はないみたい。探し方が悪いのかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…13』につづく)

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その右手、芝浦4丁目南東角の桟橋構造も独特で、放射状に持ち送りを配した脚が目を引きます。テラス化著しい芝浦運河地帯、これももはや、貴重な光景といえるかもしれません。

●右に舵を切って高浜運河を南下、新港南橋を過ぎたあたりで振り返って一枚。ちぎれ雲が流れる冬の青空を、ガラス張りのビルが映す美しさ、晴れてよかった。

写真左手に以前からあった桟橋には、過去2回着けてレストランを利用したことがあります。その後、事情があって桟橋の利用が難しくなったことは知っていましたが、新しくできたこちらはどうでしょう、艇で気軽に立ち寄れるようになるとよいのですが。

●桟橋はくし型で3本、ハンドレールも備えた豪華版で、見たところ5隻が同時繋留できそうな構造。奥には、大きなバージハウスも見えますね。以前から、杭を打つなど工事をしているのは知っていましたが、いよいよ完成したということでしょうか。
帰宅後、T.Y.ハーバーのサイト「TYSONS&COMPANY」を拝見したところ、昨年になって「T.Y.HARBOR BREWERYとWATERLINEを改装、名前を改めそれぞれT.Y.HARBORとT.Y.HARBOR RIVER LOUNGE(リバーラウンジ)に」、とありました。
新しい桟橋とバージハウスは「リバーラウンジ」というのですね。桟橋の利用について知りたくなり、インフォメーションをはじめ、サイトの各所のぞいてみたのですが‥‥う~ん、特に記事はないみたい。探し方が悪いのかしら。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…13』につづく)

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27年度川走り納め…11
(『27年度川走り納め…10』のつづき)

●「喰われるトラス」芝浦橋をくぐるのも久しぶり。変わらぬ喰われっぷりを仰ぎながら、元気な姿を確認。橋台を含む周囲にも、特に変化はないようですね。

●この堅牢そのものな感じ、まさに縁の下の力持ち。間近で見上げると、桁の下端、ちょっとコケっぽく、緑色になった部分があるのに気づきました。
高架下の橋って、直射日光に曝されることが少ない分、塗料の劣化や褪色が進まない利点がありますが、水気が乾きにくいのは致し方のないところではあります。
●例の物件(過去ログのこちら参照)もなくなって久しく、水上に張り出したような建築も、徐々に整理されつつありますが、まだ何とか生き残っている物件もあります。
そういえば、朝潮運河にもついこの間まで、似たような建物(『年の瀬の運河風景…1』参照)があったんだよなあ‥‥。あの変貌ぶりを思うと、高浜西運河のこの風景が、貴重極まりないものに思えてきます。

●高浜橋をくぐろうとしたら、高欄に「工事中 航行注意」の横断幕が。向こうにはどうやら、仮橋らしい足場も見えますね。ううん、ここもいよいよ架け替えかしら。
水路上に張り出した建築物(?)をもう一つ。背後のビルは新しそうなのに、桟橋状のこれは年季が入っているあたり、珍妙な感じがして惹かれます。今は駐車場として使われているようですが、かつてはバージが接岸することもあったのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…12』につづく)

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●「喰われるトラス」芝浦橋をくぐるのも久しぶり。変わらぬ喰われっぷりを仰ぎながら、元気な姿を確認。橋台を含む周囲にも、特に変化はないようですね。

●この堅牢そのものな感じ、まさに縁の下の力持ち。間近で見上げると、桁の下端、ちょっとコケっぽく、緑色になった部分があるのに気づきました。
高架下の橋って、直射日光に曝されることが少ない分、塗料の劣化や褪色が進まない利点がありますが、水気が乾きにくいのは致し方のないところではあります。

そういえば、朝潮運河にもついこの間まで、似たような建物(『年の瀬の運河風景…1』参照)があったんだよなあ‥‥。あの変貌ぶりを思うと、高浜西運河のこの風景が、貴重極まりないものに思えてきます。


水路上に張り出した建築物(?)をもう一つ。背後のビルは新しそうなのに、桟橋状のこれは年季が入っているあたり、珍妙な感じがして惹かれます。今は駐車場として使われているようですが、かつてはバージが接岸することもあったのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(27年12月31日撮影)
(『27年度川走り納め…12』につづく)

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