7月10日の水路風景…7

(『7月10日の水路風景…6』のつづき)

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194032.jpg芝浦運河、高浜西運河を経て、高浜水門から京浜運河へ出ることにしました。むう、だいぶ雲が多くなってきた‥‥。薄曇りで明るいものの、バックが白いと水門を撮ってもどうもうまくありません。

京浜運河を南下していると、ちょうどリバイバル塗装のモノレールがやってきたので一枚。補強の終わった橋脚の基礎と、レールなど他の部分の星霜を経たコンクリートの肌が対照的です。

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お久しぶり、勝島南運河の入口に到着。しばらく訪ねていなかったので、何か変わったところを発見できるかもしれません。

警戒塗装を施したモノレールの橋脚、注意書きの「モノレール」の部分だけロゴなのが妙におかしく、見かけるたびにカメラを向けてしまいます。

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194035.jpgモノレールをくぐって、4~50m進んだところの眺望。ご存知のように、最奥部の水面は平和島競艇場で、フェンスで仕切られており、一般艇の可航域は700m弱ほど。
左手、南岸は京浜トラックターミナルほか、広大なトラックヤードと倉庫が並ぶ物流拠点で、西半部にはテラスと緑地が整備されています。北岸は大井競馬場の敷地で、ここから見るとずいぶん緑濃い雰囲気ですね。

現在の水深は‥‥とモニターの感に目を落とすと、3.4~3.5mと十分。沿岸に業務船の揚搭設備はすでになく、水上バスの定期便も休止されて久しい、いわば実用運河としての役割を終えた水路なのですが、水深だけはかつての姿を留めている、といったら、思い入れが過ぎるでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(28年7月10日撮影)

(『7月10日の水路風景…8』につづく)

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タグ : 高浜水門 京浜運河 勝島南運河

9月20日の水路風景…4

(『9月20日の水路風景…3』のつづき)

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179017.jpg高浜水門の耐震補強、以前「6月3日の芝浦運河地帯…2」でも触れましたが、改めてアップで眺めると、やはり凄いものが。三本の堰柱を流路方向、海側にそのまま延長した形で、柱というより、肉厚な壁といった感じです。

これがビルのように中が空洞なのではなく、いわばムクなのですから、その質量感は相当なもの。くぐりながら仰いでみると、石像や石垣と似た重々しさを持って、視界を圧してきます。

堰柱の高浜西運河側(下写真)は、一変して高さを抑えてはあるものの、基部にピッタリと寄り添わせて、重しといった風情で鎮座していました。地味ですが、頼もしいディテールではあります。

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高浜西運河を半ばまで直進して右折、頭上を滑るモノレールを眺めながら芝浦西運河へ。高層マンションとテラスに囲まれたとはいえ、業務船の船溜はなお健在で、のんびりしたいい雰囲気を楽しませてくれます。

操舵室の妻板を三面にしたこの曳船、どこかで走っているところを見たことがあるような‥‥。比較的ローディテールで、すっきりした雰囲気なのが気に入りました。タイヤフェンダーに隠れて、残念ながら船名は読み取れず。

179020.jpgビルの間から見え隠れする爽やかな秋の空、運河に沿ってうねるモノレールと、芝浦運河地帯の醍醐味を味わいつつ、ゆるゆると微速で北上。ああ、晴天って本当にありがたい(しつこい)。

渚橋をくぐって右へ折れ、芝浦運河経由で港内へ戻ってみましょう。お天気もよいので、行きかうフネブネの姿も生き生きしているに違いありません。
撮影地点のMapion地図

(27年9月20日撮影)

(『9月20日の水路風景…5』につづく)

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タグ : 高浜西運河 芝浦西運河 高浜水門 曳船

7月15日の出船入船

 (『芝浦駆け足散歩』のつづき)

99015.jpgというわけで、辛くも出港に間に合い、4年半ぶりのアーバンランチを堪能することに。前回同様、もっとも眺望のよい、船尾の一段高くなったデッキに陣取りました。

前回と違うのは、肌を刺す寒風に凍えなくともいいということ。まあ、夏の陽射しもツライことはつらいお年頃なのですが、小型遊覧船の白眉たるアーバンランチでの船旅が久々に楽しめるのですから、多少の苦行(でもなんでもない)は、ものの数ではありません。

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タグ : 芝浦運河 高浜水門 東京港 水上バス アーバンランチ

6月3日の芝浦運河地帯…2

(『6月3日の芝浦運河地帯…1』のつづき)

95042.jpgでまあ、やはり高浜西運河といえばモノレールということで、西側から運河の東端上空を滑ってゆくさまを堪能しつつ、ゆるゆると接近。

何しろひっきりなしに電車が通るとあって、ぼやっと眺めていても飽きさせません。しかも車輪がゴムタイヤで比較的静かなため、普通の電車を見上げているのとは、また違った雰囲気があります。


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高架下に近づいたあたりで、上りの電車が姿を現わしました。ご覧のとおり、ビルが線路ギリギリまで迫り、まさに物陰からヌッ、と顔を出す風情。こう高層ビルが多くなっては、かつて「空飛ぶ電車」の異名をとったモノレールも形なしですね。

95044.jpg同じ電車が、芝浦西運河へ去ってゆくのを見送って。タイトルに掲げた写真の、一瞬前のシーンです。タワーマンションをバックに、陽光をギラリと反射させながら身をくねらせて走り去るモノレール! 

開通以来50年になんなんとする路線ですが、この角度から見上げるとまだまだ、「未来の乗り物」の風格は失われていないように感じられます。周りの風景が、昔の想像図に描かれた未来っぽく(?)なったことも、手伝っているのかもしれません。

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おや、高浜水門は工事中のようですね。仮橋が設けられ、電光掲示板は「一方」「通行」を交互に表示しています。水門左手には、古風な天井クレーンを備えた揚搭施設があった(『高浜水門周辺』参照)のですが、撤去されてしまったようです。

ところで、扉体裏面の塗装、真新しいような…。ということは、表面も塗り替えられたかな? もしかして、あの絵柄も変わっているかもしれない…。

95046.jpg絵柄は以前と変わっていませんでしたが、塗り替えられてすっかりキレイになっていました。継ぎ手の錆具合がちょっと痛々しかったですから、補修されたのを見届けてひと安心。

工事は扉体だけでなく、構造部分にも及んだ大工事のようで、3本の堰柱が手前に向けて延長され、ずいぶんがっしりと補強されたのがわかりました。震災以来、水門の耐震補強が各所で進められているようですが、これもその一環なのでしょう。
撮影地点のMapion地図

(24年6月3日撮影)

(『6月3日の芝浦運河地帯…3』につづく)

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タグ : 高浜西運河 高浜水門 東京モノレール

万病に効くループ?

(『超弩級橋の裏側まつり』のつづき)

38016.jpgレインボーブリッジの桁下をたどった後は、ご希望にお応えして西詰のループ部分(Googleマップ)に入ってみることにしました。

そういえば、この中には入ったことがなかったなあ…何かイヤな結界があるとか、そういうわけではかったのですが。むしろ、業務船の船溜でもあるので、好みからすれば、訪ねていてもおかしくない水域です。

ともあれ、お二人のおかげで、首都高とゆりかもめのつくる、輪っかの真ん中に初めて入ることができました。周囲360度、ぐるりを高架に囲まれた、えもいわれぬ不思議な光景、こりゃ確かに面白い! 円をちょうど二分するように突き出した桟橋には、独航艀や通船ももやって、こちらも惹かれるものが。

38017.jpg輪っかの内側を楽しみながら見回すと、北側にはセメントのプラントらしき施設と、独航艀が横付けする桟橋が。地図によると、宇部三菱セメントの施設のようです。高架にすっかり囲まれて、近づかなければわからなかったでしょう。

考えてみれば、ここは芝浦埠頭の南端に当たる一角。いろいろとそそるモノがあっても、不思議ではないわけですね。


38018.jpg巨大過ぎるアンカレイジを背景に建つ、同規模でまるで親子のような雰囲気の、新旧二つのビル。古い方、戦前のデザインらしい建物で、屋上に塔があるあたり、惹かれるものがありますね。

手前にパイロットボートの桟橋があることから、水先関連の旧ビルだとばかり思っていたのですが、東京湾水先区水先人会東京事業所のサイトによると、パイロットビルは左の新しい方で、古い方は地図によると、芙蓉海洋開発とありました。

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ループ高架の真下へ。写真では、この方が巨大な輪っかを実感できますね。

円陣の中は、やはり人を不思議な感覚にさせるのか、「ここは東京有数のパワースポットなんじゃないか」「ぐるりを電車が走っているということは、架線に囲まれており、巨大なコイルが形成されているのだから、磁力で血行が良くなるのでは」「じゃあ、頭痛や肩こりもスッキリ! ということか」などと、話題もあらぬ方へ盛り上がります。

頭痛や肩こりだけでなく、「万病に効くレインボーブリッジ」と銘打って、遊覧コースに組み込んだら、当たるかも…イヤ、真に受けないでくださいね。

38020.jpg思った以上に楽しめたループを出て、隣接する高浜水門から、高浜西運河へ入りましょう。しかしこの水門、訪ねるたびに扉体の錆垂れが増えている…、ちょっとかわいそうです。

向かう先は、高架や橋のお好きな向きには、一度は見ていただきたいおなじみの物件。今日は、どんな表情を見せてくれるでしょうか。
撮影地点のMapion地図



(22年8月29日撮影)

(『「喰われるトラス」と芝浦運河地帯』につづく)

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タグ : レインボーブリッジ 通船 独航艀 高浜水門 東京港