令和4年度川走り納め・石神井川…3
(『令和4年度川走り納め・石神井川…2』のつづき)
●前回来たときにはなかった、王子南入口。いや、高架だけでなく、河道自体も大きく改修されていたんですよね。
過去ログ「石神井川初探訪…4」の写真とくらべていただければわかりますが、流路内に立っていた橋脚も、今は護岸の外に。Googleで上空からの写真を見ると、溝田橋前後で特に、河道の屈曲を滑らかに改修した痕跡がうかがえて、興味深いものがあります。

●首都高の完成とともに河道改修も成り、護岸もほとんどが化粧板張りに整備されて、実にスッキリとした表情に。平成19年に訪れた際の「鉄の水路」感は失せましたが、降り注ぐ冬の陽射しに護岸も高架も輝いて、明るくうららかな川面をゆくのはやはり、嬉しいものです。
●王子南入口から伸びる高架が張り出した下、護岸に水位尺が設けられており、勾配が変わって垂直になるあたりに「避難判断水位」の印が。
短い道のりの中でさまざまな細流を集め、台地を流れ下ってくるかつての洪水常習河川、沖積地の区間は特に被害に遭いやすかったでしょう。整備成った今、安心感はぐっと増しているものと思われます。

●そして石神井川可航区間のハイライト、首都高がカーブを描きながら流路をまたぎつつ、高架から一気に地下へなだれこむという、実にダイナミックな眺め。護岸をかすめ降下してゆくきわに、人道橋の堀船橋が窮屈そうに詰め込まれているのも目を引きますよね。
頭上低くうねり、川面を完全に覆うこの見事さ、短いながら高架下水路に認定(偉そうに)させていただいております、ハイ。

●堀船橋付近から振り返って。いや~、すき間から差し込む陽光も塩梅がよろしく、圧倒的ながら明朗な、曲線美を堪能できる角度。特記しておきたいのは、橋脚が流路内から完全に排除されていること。
もちろん河水の流下を優先してこそと思いますが、水面を移動する者の目線からしても、走りやすくまた、河道の屈曲と高架の面白さを堪能できる点、実に好ましく感じたことではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・石神井川…4』につづく)

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過去ログ「石神井川初探訪…4」の写真とくらべていただければわかりますが、流路内に立っていた橋脚も、今は護岸の外に。Googleで上空からの写真を見ると、溝田橋前後で特に、河道の屈曲を滑らかに改修した痕跡がうかがえて、興味深いものがあります。

●首都高の完成とともに河道改修も成り、護岸もほとんどが化粧板張りに整備されて、実にスッキリとした表情に。平成19年に訪れた際の「鉄の水路」感は失せましたが、降り注ぐ冬の陽射しに護岸も高架も輝いて、明るくうららかな川面をゆくのはやはり、嬉しいものです。

短い道のりの中でさまざまな細流を集め、台地を流れ下ってくるかつての洪水常習河川、沖積地の区間は特に被害に遭いやすかったでしょう。整備成った今、安心感はぐっと増しているものと思われます。

●そして石神井川可航区間のハイライト、首都高がカーブを描きながら流路をまたぎつつ、高架から一気に地下へなだれこむという、実にダイナミックな眺め。護岸をかすめ降下してゆくきわに、人道橋の堀船橋が窮屈そうに詰め込まれているのも目を引きますよね。
頭上低くうねり、川面を完全に覆うこの見事さ、短いながら高架下水路に認定(偉そうに)させていただいております、ハイ。

●堀船橋付近から振り返って。いや~、すき間から差し込む陽光も塩梅がよろしく、圧倒的ながら明朗な、曲線美を堪能できる角度。特記しておきたいのは、橋脚が流路内から完全に排除されていること。
もちろん河水の流下を優先してこそと思いますが、水面を移動する者の目線からしても、走りやすくまた、河道の屈曲と高架の面白さを堪能できる点、実に好ましく感じたことではありました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年12月28日撮影)
(『令和4年度川走り納め・石神井川…4』につづく)

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あのクレーンが‥‥
(『古賀オールが新塗装に!』のつづき)
●芝浦の運河群を少しお散歩してみたくなり、新芝運河から高浜西運河をたどる定番コースへ。
最近、羽田から飛行機に乗る用事が何回かあり、そのたびにモノレールを利用して、高所からの水路風景を楽しみました。車窓から眺めたばかりの水路をこうして走るのは、記憶が新鮮なうちに両方の視点が楽しめて、えもいわれぬ面白さがありますね。

●「喰われるトラス」芝浦橋もお元気そうで何よりです。このあたりでは数少ない下路式の鋼橋、そして喰いつき、のしかかる高架が醸す圧迫感の魅力。犬を散歩させている男性が、じっととこちらを見ていました。

●新幹線と旧貨物線の高架下区間を抜けて東進すると、左手におなじみの建材屋さんが見えてくるのですが、
あっ‥‥。

●水面に張り出した鋼材組みの架台には、グラブつきのクレーンが主のように鎮座していて、ある種ランドマーク的な存在だったのですが。どうやらクレーン君は引退したようで、架台上にはダンプが一台停まっていました。
過去の写真は平成27年のこれが割とよく撮れているでしょうか。このあたりは準工業用地なのでしょう、かつての運河畔を思い起こさせる、生き残り的な存在なのですが、荷役設備が姿を消したということは、一つの変化といってよさそうですね。
【撮影地点のMapion地図】
●天王洲南運河の西端、目黒川河口の北角の基礎護岸上で、玉のようにまん丸くなってくつろぐ鴨さん。酷暑の最中ですから彼らも同様暑いのでしょうが、ハァハァするには至っていないようです。
そういえば、今年はまだ鴨のヒヨコ艦隊に出会っていないなあ‥‥。子育ての時期はそろそろ終盤なので、この夏は雛たちの可愛らしい姿を見ずに終わるかもしれません。
(令和4年7月18日撮影)
(『7月18日の晴海橋梁』につづく)

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最近、羽田から飛行機に乗る用事が何回かあり、そのたびにモノレールを利用して、高所からの水路風景を楽しみました。車窓から眺めたばかりの水路をこうして走るのは、記憶が新鮮なうちに両方の視点が楽しめて、えもいわれぬ面白さがありますね。

●「喰われるトラス」芝浦橋もお元気そうで何よりです。このあたりでは数少ない下路式の鋼橋、そして喰いつき、のしかかる高架が醸す圧迫感の魅力。犬を散歩させている男性が、じっととこちらを見ていました。

●新幹線と旧貨物線の高架下区間を抜けて東進すると、左手におなじみの建材屋さんが見えてくるのですが、
あっ‥‥。

●水面に張り出した鋼材組みの架台には、グラブつきのクレーンが主のように鎮座していて、ある種ランドマーク的な存在だったのですが。どうやらクレーン君は引退したようで、架台上にはダンプが一台停まっていました。
過去の写真は平成27年のこれが割とよく撮れているでしょうか。このあたりは準工業用地なのでしょう、かつての運河畔を思い起こさせる、生き残り的な存在なのですが、荷役設備が姿を消したということは、一つの変化といってよさそうですね。
【撮影地点のMapion地図】

そういえば、今年はまだ鴨のヒヨコ艦隊に出会っていないなあ‥‥。子育ての時期はそろそろ終盤なので、この夏は雛たちの可愛らしい姿を見ずに終わるかもしれません。
(令和4年7月18日撮影)
(『7月18日の晴海橋梁』につづく)

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12月12日の横浜水路…4
(『12月12日の横浜水路…3』のつづき)
●高架下水路の硬質な眺めと、みっちりの船溜が発散する船いきれを同時に楽しめる入江川第二派川。都内で近い雰囲気があるのは古川下流部くらいになり、横浜ならではの水路風景といってよいでしょう。
ここを直進すれば、子安浜で運河の漁村風景も堪能できるのですが、今回は次の丁字流で港内に出て、帰路につかなければいけません。

●横転した沈船が目に入り、水鳥がちょこんと留まっているのも可愛らしく、思わずスナップ。
都市部の河川・運河では不法繋留船の一掃が進んだせいか、沈船に出会うのもまれになったため、目を引かれてしまったのでした。貝の付き方からして、浸水・横転してから少なくとも1年くらいは経っているものと思いますが、こんな風にならないよう、日ごろの点検は怠りなくしたいものです。

●まっすぐ進みたいのをガマンして右へ折れ、入江川第四小派川に入りました。延長こそ約500mですが流路幅は60mほどあり、小派川の名に似つかわしくない、埋立地の運河らしい風貌を持つ水路です。
雲がだいぶ多くなってきて、夕方のように撮れてしまいましたが、時刻はまだ9時を回ったところ。水面だけでなく両岸ともに静かで、引き波を立てるのがはばかられるような雰囲気でした。

●最初にオッ、と惹かれた物件は、左手にあったこのクレーン‥‥テルファーというべきでしょうか。地図によると三菱倉庫とありました。
ゆるくハの字に開いた脚、3フロア分の高さを支えているだけあってスラリと長く、天地が絞られた形とあいまって、細く頼りなげながらスマートな感じもします。現役時はレールが水面上まで伸びて、艀荷役に活躍していたのでしょうが、ご覧のとおり脚からこちらは切断されていました。
●古賀オールで拝見した「鋼板剪断機械」のメーカーズプレート以来、この手のクレーンのホーロー看板風の銘板には、惹かれるものがあります。先端近く、側面に見えたのでズームでたぐってみると‥‥。
いや、期待を裏切りませんでした。「カネカ」の紋に「2屯-3屯」の表記が渋くてたまりません! メーカーは鹿島製作所。紺色の地に白抜き文字もいいですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日の横浜水路…5』につづく)

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ここを直進すれば、子安浜で運河の漁村風景も堪能できるのですが、今回は次の丁字流で港内に出て、帰路につかなければいけません。

●横転した沈船が目に入り、水鳥がちょこんと留まっているのも可愛らしく、思わずスナップ。
都市部の河川・運河では不法繋留船の一掃が進んだせいか、沈船に出会うのもまれになったため、目を引かれてしまったのでした。貝の付き方からして、浸水・横転してから少なくとも1年くらいは経っているものと思いますが、こんな風にならないよう、日ごろの点検は怠りなくしたいものです。

●まっすぐ進みたいのをガマンして右へ折れ、入江川第四小派川に入りました。延長こそ約500mですが流路幅は60mほどあり、小派川の名に似つかわしくない、埋立地の運河らしい風貌を持つ水路です。
雲がだいぶ多くなってきて、夕方のように撮れてしまいましたが、時刻はまだ9時を回ったところ。水面だけでなく両岸ともに静かで、引き波を立てるのがはばかられるような雰囲気でした。

●最初にオッ、と惹かれた物件は、左手にあったこのクレーン‥‥テルファーというべきでしょうか。地図によると三菱倉庫とありました。
ゆるくハの字に開いた脚、3フロア分の高さを支えているだけあってスラリと長く、天地が絞られた形とあいまって、細く頼りなげながらスマートな感じもします。現役時はレールが水面上まで伸びて、艀荷役に活躍していたのでしょうが、ご覧のとおり脚からこちらは切断されていました。

いや、期待を裏切りませんでした。「カネカ」の紋に「2屯-3屯」の表記が渋くてたまりません! メーカーは鹿島製作所。紺色の地に白抜き文字もいいですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和3年12月12日撮影)
(『12月12日の横浜水路…5』につづく)

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