9月10日の日本橋川・神田川…2

(『9月10日の日本橋川・神田川…1』のつづき)

195031.jpg少し進むと、テンダーを一隻従えた台船が錨泊していました。発電機に「高速道路の点検を行っています」との看板が、高所作業機のジブには「首都高点検中」と大書きした幕が巻かれ、通航船へのアピールも怠りありません。

ふと、「これが道路上の高架だったら、夜間のみの作業で機材もそのたび撤収し、交通整理とか結構な手間がかかるなあ」と思いました。

道路交通を阻害せず、休みの日もこうして機材を置いたままにしておける‥‥。考えようによっては、河上を走る高架道路ならではの長所かも知れませんね。

195032.jpg気になっていた工事の一つ、常磐橋の撤去現場に到着。右の写真は西詰、常磐橋公園側を見たもので、特徴ある橋台もすっかり姿を消し、黒い土嚢と鋼矢板が目立つばかりです。

銀色のシートで覆われた部分は、石組みを撤去した後の、いわば橋台の中身の土盛りでしょうか。


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橋脚の部分も、楔形にとがらせた鋼矢板で囲われ、中から伸びたホースで排水されています。

橋の本体が取り去られた後も、基礎の撤去と調査は続いているはずですから、鋼矢板囲いの中をのぞき込みたくてたまらなくなるものが。松杭の基礎とかが出てきているのかなあ‥‥。

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右(東側)径間をくぐって、上流側から。足場の制限高はA.P.+4.1m、高潮位だと、ハードトップでちょっと高さのある艇では、難しい寸法ではあります。

解体調査現場の見学会も催されているようですが、詳しい調査結果がまとめられたら、ぜひ記事として公表していただきたいものです。

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も少し遡上して、神田橋ジャンクションの真下から見上げてみたら、おほ、日本の高架の間からのぞける青空、なかなかどうして格好よく、ちょっと爽快な眺め。

ここしばらく、晴れ間が珍しく思えるほど雨が多かったですから、側溝からオーバーフローする分の合流も、例年にくらべて桁違いに多いのでしょう、水面のコンディションは今一つ。得がたい青空を高架下から仰ぎつつ、馴染みの道のお散歩を続けます。
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の日本橋川・神田川…3』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 常磐橋 台船

9月10日の日本橋川・神田川…1

(『9月10日の軍艦…3』のつづき)

195026.jpg豊洲大橋北詰をチラリと。街灯、青看板、防音壁と路上の設備もすっかり揃って、この角度から見るかぎり、すでに供用されていてもおかしくない雰囲気です。

本橋架設に出動した、巨大クレーン船「富士」の威容に圧倒されて(過去ログ『春海運河スペクタクル…3』参照)早や8年‥‥。さまざまなことが支障して、なかなか供用に至らないのは残念ですが、せっかくの立派な長大橋、せめて開通後は、大いに利用されることを祈りたいものです。

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‥‥さて、毎度おなじみ日本橋川です。ご無沙汰しているうちに、注目の工事がいくつか進捗していることもあり、今でなければ見られない川景色を拝んでおこうと、日本橋川~神田川の周回コースを選んだのでした。

まだ早い時間のこととて、船溜も川面も静まり返っています。豊海橋の風格ある銘板を仰ぎつつ、ぐっと減速。

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日本橋水門もお変わりなく。ビルと首都高に囲まれた淡いグレーの扉体、空まで曇りがちで白っぽいと、まさに保護色。

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195030.jpg日中なら、観光船の下航を避けるため、右寄りの低い高架下を進む江戸橋ジャンクションも、河道中央から見上げて楽しめる朝の贅。

日本橋をくぐったところで、高架橋脚に巻きつけられたオレンジ地に赤字の注意書きが。「この先台船作業中 徐行願います」。おや、何の工事かしら?
撮影地点のMapion地図

(28年9月10日撮影)

(『9月10日の日本橋川・神田川…2』につづく)

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タグ : 春海運河 日本橋川 高架下水路 日本橋水門

散りぎわのお花見水路…10

(『散りぎわのお花見水路…9』のつづき)

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190047.jpgこれまでの週末が天気に恵まれなかったせいか、日本橋船着場周辺も、いつもより倍して賑わっているようですね。着桟している艇、順番待ちで遊弋している艇と、顔見知りの船長さんたちに手を振ってあいさつしながら、間を縫うようにして歩かせるのは楽しいものです。

すぐ下流の鎧橋付近で、名残の花筏を一枚。観光船に乗られた皆さんも、春限定の花びらが流れる川面を目にして、歓声を上げられたのではないでしょうか。

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190049.jpgそして帰路も、水際の桜を拾いながらのんびりと。えーと、これは潮見運動公園だったかな? まだ盛りのまとまった桜があり、ちょっとトクした気分。ここ、「ネッコロ日和?」のときは、銀世界だったよなあ‥‥(遠い目)。

砂町運河では、大形のバージを曳いた曳船に出会いました。甲板室には「水戸丸」、常陸海事建設(株)の表示が。タイプ的にちょっと古典味のある造作、それが爆音を響かせて迫るのですから、たまりませなんだ。

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被曳船たるバージは、旧綾瀬川でおなじみ、伊沢造船の103号。こちらの所属艀は、ホールドの縁を山吹色に塗り上げているので、遠目にもすぐわかります。

ピーンと張った曳索にぐいぐいと引っ張られ、四角い船首で押し分ける波、空船らしく高々と上がった錆色の舷側と、春霞にけぶった青空の下、業務船らしい雰囲気を振りまいて進む巨体を堪能して、お花見散歩のシメといたしました。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 日本橋川 砂町運河 曳船 台船 日本橋 高架下水路

散りぎわのお花見水路…9

(『散りぎわのお花見水路…8』のつづき)

190041.jpg護岸に寄せて、改めて桜並木を見上げてみたところ。手前の一本はだいぶ葉が出ていましたが、それでも結構な咲きぶりで、短区間ながら一本当たりのボリュームもあり、見ごたえ十分。

新川橋をくぐって、遡上艇が一隻近づいてきました。スロットルをしぼり、舵をさらに右に当てて、お互い避航しつつすれ違った次の瞬間、ザアッと一陣の風が吹いてきて‥‥!

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うひょ~、凄い桜吹雪だ!
高架とビルの間から差し込む陽光を、キラキラ反射しつつ川面に降り注ぐ、淡桃色のダイヤモンドダスト! はらはらと舞い落ちる花びらで、艇内がピンク色に染まりそうと思われたほどでした。

‥‥イヤ、写真を見ると、いうほど素晴らしくないと思うかもしれませんが、それは撮ったヤツの腕の悪さ。同乗の皆さん全員から、そろって「ほおぉ~っ!」と嘆声が上がるくらい、それはそれはキレイだったんですって。この一瞬を体験できて、本当によかった!

190043.jpg一ツ橋の上流側、首都高のランプ高架の下にのぞけた石垣ですが、これがまた先ほどの護岸にも増して、絵に描いたようなケーキっぽさ。

花びらの貼りついた帯状の幅も広いし、濃度も濃くてくっきりしています。どうやら、湾入した澱みで花びらが溜まりやすいのと、湛水線付近の傾斜との塩梅が絶妙だったようですね。


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錦橋下流、気象庁前の水面もご覧のとおり。陽のさす川面に描かれた、大理石模様を押し分けて下る面白さ。

S字屈曲のなす複雑な流れと、高架橋脚の周りにできる渦が、この模様を作り出すのでしょう。ここにも何本か桜があるので、上流からのものに加えて、素材(?)の供給に不足はないようです。

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日本橋近く、西河岸橋の橋詰上流側の澱みに、陽を浴びて輝く花筏を一枚。

何分街場の、しかも高架下水路とて、江東のようなのどかさは望むべくもありませんが、川が流れているというのはありがたいもので、遠く上流から春めいた雰囲気を運んできてくれるのです。川の「もたらす」力、改めて興味をそそられたことではありました。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…10』につづく)

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タグ : 日本橋川 高架下水路

散りぎわのお花見水路…8

(『散りぎわのお花見水路…7』のつづき)

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190037.jpg黒くつややかなバージの舷側が途切れたところで、曳索をピンと張って最微速で進む曳船、「第30中島丸」の姿が見えてきました。こちらにもお礼をいって航過。

水道橋をくぐれば、ふたたび基礎護岸のある区間が始まるので、急いで追い越しを終えなければなりません。少し増速しましょう。振り返ると、光に満ちあふれた川面から、橋の影に入ってくるバージの姿がどこかSFチック。ワープを終えて亜空間から出てきた宇宙船みたいに見えました。

190038.jpg三崎町中継所に近づくと、横付けしているバージの乗り組みさんが、丁字流から出てきたパドルボードのフリートに、「ここで船が転回するから、もっと下がって待っていてください!」としきりに呼びかけているものの、通じない模様。

通り過ぎざま、乗り組みさんに「彼らに近づいて伝えますよ」と伝令役を買って出て、リーダーとおぼしき人物に説明したところ、了解してボードを転回してくれたので、お役目は果たせたようです。

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さて、日本橋川に入ってみたら‥‥おっ、西岸の飯田橋3丁目、新三崎橋~新川橋間の桜並木は、まだ散り切っていないようですね!

風もだいぶ出てきたようだし、桜吹雪を浴びての舟行きふたたびとばかり、高架橋脚の右側に踏み出してみると‥‥!

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おおお、花筏の真っただ中に突入だ!

ちょうど風の出てきた時間に当たったことも幸いし、嬉しくなるような密度の高さ。護岸の水際、満潮時の湛水線にも花びらがピンクの層をなし、まるでケーキの断面を見ているようでもありました。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…9』につづく)

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タグ : 神田川 日本橋川 曳船 三崎町中継所 橋の裏側 高架下水路