東京スカイツリーが見えた!
(『羽田可動橋の表情』のつづき)

●砂町運河北岸に連なる、工場の屋根の上からニョキリと、頭にクレーンをいただいた何かが突き出るようになったのは、いつごろからだったでしょうか。
それが、工事中の新東京タワー、「東京スカイツリー」だとわかるまで、少々時間がかかりました。ずいぶん遠くからも見えるのですね。
北十間川沿いに建っていることだし、艇からもよく見えるだろうと、羽田船溜群探訪の帰り、隅田川を遡って寄り道してみることにしました。
●おなじみ源森川水門の前に到着すると、すでに首都高と水門とのすき間から、圧倒的な質量を感じさせるソレが、顔をのぞかせています。
時刻はお昼を過ぎたころ、頭上はふたたび厚い雲がかぶさってきて、夕方のような暗さに。カメラの設定を換えないまま撮ったので、以下、残念ながらだいぶ暗く写ってしまいました。(北十間川西側については、『「源森川」に道草…1』ほか参照)
●水門をくぐって、枕橋の西から見たところ。首都高の間からのぞくより、小さく見えるのが何だか不思議。
私、こういう形の塔を見ると、一発で昔の米戦艦についていた「籠マスト」を連想してしまうんです。籠マストとは、神戸にあるポートタワー、あれの小さいのが信号旗のヤードや見張所を取り付けて、船に立っていると思えばよいでしょう。一見したところ、スカイツリーはそれとは違って、トラスっぽい構造に思えますが、円筒形に籠状の塔を組み上げてゆくさまは、やはり籠マストを思い出させます。
●さらに接近、源森橋の手前まで来ました。群雲を背に伸びゆく大鉄塔、迫力がありますが、雲は一向に去ろうとせず、シャッターチャンスに恵まれないのが残念。また来るとしましょう。
この後、どこでどう間違ったのだか、連れがスカイツリーのことを「墨田タワー」と覚えてしまい、何かにつけて「墨田タワー」を連呼するものですから、私もすっかり「墨田タワー」で刷り込みされてしまって、脳内でちゃんと変換しないと「スカイツリー」という単語が出てこなくなってしまいました…。
●源森川水門を出ようとしたら、かん高いプロペラ音とともに、ツェッペリン飛行船が登場。東京見物のお客さんを乗せているのでしょうか、浅草上空をのんびり航過してゆきました。
いつか、乗ってみたいですねえ…。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月13日撮影)
(この項おわり)

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●砂町運河北岸に連なる、工場の屋根の上からニョキリと、頭にクレーンをいただいた何かが突き出るようになったのは、いつごろからだったでしょうか。
それが、工事中の新東京タワー、「東京スカイツリー」だとわかるまで、少々時間がかかりました。ずいぶん遠くからも見えるのですね。
北十間川沿いに建っていることだし、艇からもよく見えるだろうと、羽田船溜群探訪の帰り、隅田川を遡って寄り道してみることにしました。

時刻はお昼を過ぎたころ、頭上はふたたび厚い雲がかぶさってきて、夕方のような暗さに。カメラの設定を換えないまま撮ったので、以下、残念ながらだいぶ暗く写ってしまいました。(北十間川西側については、『「源森川」に道草…1』ほか参照)

私、こういう形の塔を見ると、一発で昔の米戦艦についていた「籠マスト」を連想してしまうんです。籠マストとは、神戸にあるポートタワー、あれの小さいのが信号旗のヤードや見張所を取り付けて、船に立っていると思えばよいでしょう。一見したところ、スカイツリーはそれとは違って、トラスっぽい構造に思えますが、円筒形に籠状の塔を組み上げてゆくさまは、やはり籠マストを思い出させます。

この後、どこでどう間違ったのだか、連れがスカイツリーのことを「墨田タワー」と覚えてしまい、何かにつけて「墨田タワー」を連呼するものですから、私もすっかり「墨田タワー」で刷り込みされてしまって、脳内でちゃんと変換しないと「スカイツリー」という単語が出てこなくなってしまいました…。

いつか、乗ってみたいですねえ…。
【撮影地点のMapion地図】
(21年12月13日撮影)
(この項おわり)

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水門先生と水路行…3
(『水門先生と水路行…2』のつづき)
●三郷放水路に近づくまでは、あくまで基本に忠実に、屈曲のアウトコースを選んで速度をしぼり、そろりそろりと艇を歩かせます。
あいかわらず分厚い曇り空、風は穏やかではあるものの、どこか心細くなるような空模様…。
●やがて河道の中央に、木々がこんもりと茂った中洲―イヤ、そのさまは中洲などという生やさしい感じではないので、「三郷の中之島」と呼び習わしているのですが―が見えてくると、三郷放水路はもう間もなく。(写真を撮れなかったので、平成5年の写真でご勘弁ください)
ここまでは無事に来ることができて、少しホッとしましたが、気をつけなくてはいけないのは、ここからです。
●過去、最初の江戸川行では、この手前で座洲したことがあり、再挑戦時に西岸寄りの航路を取って上流まで行けた経験から、今回も同じ伝で行こうと、徐々に西岸に寄せると…、予想に反して、水深はぐんぐん浅くなり、魚探も感を示さなくなってしまいました。う~ん。
エンジンをチルトアップ、ボートフックで水底を探りながら微速航行するも、やはり浅くなる一方。ついにはプロペラが泥を巻き上げて、水中に泥煙を立てる始末…。これではいけません。少し後進をかけてから、河道を直角に横断し、澪筋を探ることにしました。
(このあたり、航路情報を含めて、後ほどまとめてみようと思います。とりあえずGoogleマップをご覧になり、よろしくご想像くだされ…)
●東岸に向かって進むと、次第に水深が増して、一同安堵の表情。ううむ、繋留船もいたことだし、最初からこちらを通ればよかったかも。ご心配をおかけして、申しわけないです。澪筋は予想に反して、中之島西岸に沿って延びていたようですね。せめて三郷放水路だけでも正面から眺めようと、微速前進。
ジャングルのような中之島の水辺には、インアウトのボートが横転してご臨終…。ううう、何でこんなくだらない写真を撮っていて、肝心なモノが撮れていないのか(まあ、こういうモノに惹かれるたちではあるのですが…)。
●未来的な匂いのする、三郷排水機場の巨大な建屋と、対照的な古びた感じの樋門を正面に望んだところが、今回の最終遡上地点。
佐藤氏は、中之島の森の向こうに顔を出す、坂川放水路の松戸水門に惹かれていたようでしたが、双眼鏡で上流を偵察すると、河道中央に杭の列のようなものも見えるなど、若干の不安もあるので、今回は大事を取って、ここまでとさせていただきました。
【撮影地点のMapion地図】
●中之島下流の深みにアンカーを打って、川面でのランチタイム。あっ、三郷排水機場の向こう側はるかに、ツェッペリン飛行船が…。
カヤックが一艘、遡上していったきりで船影もなく、堤防上や水辺にも人影が乏しい上、高い堤防で、街や道路のざわめきからも遮られているとあって、その静けさは天下一品。佐藤氏も、堤防の「防音効果」には、驚いておられるようでした。
●帰路は、河川敷の茂みの向こうに現れては消える、小さな樋門たちを眺めながらの下航。まだ、時おり小雨が顔を打ちますが、幸い本降りになることもなく、空も幾分か明るくなってきました。
写真は、松戸の市街地付近で見た、二径間の樋門。角に施された石材の装飾が、いかにも古典的です。佐藤氏にお訊ねすると、「赤圦樋門」と即答! 間髪いれず名前が出てくる「水門先生」の頼もしさ、鬼をもひしぐ(?)ものがあります。
(21年7月18日撮影)
(『水門先生と水路行…4』につづく)

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あいかわらず分厚い曇り空、風は穏やかではあるものの、どこか心細くなるような空模様…。
●やがて河道の中央に、木々がこんもりと茂った中洲―イヤ、そのさまは中洲などという生やさしい感じではないので、「三郷の中之島」と呼び習わしているのですが―が見えてくると、三郷放水路はもう間もなく。(写真を撮れなかったので、平成5年の写真でご勘弁ください)
ここまでは無事に来ることができて、少しホッとしましたが、気をつけなくてはいけないのは、ここからです。
●過去、最初の江戸川行では、この手前で座洲したことがあり、再挑戦時に西岸寄りの航路を取って上流まで行けた経験から、今回も同じ伝で行こうと、徐々に西岸に寄せると…、予想に反して、水深はぐんぐん浅くなり、魚探も感を示さなくなってしまいました。う~ん。
エンジンをチルトアップ、ボートフックで水底を探りながら微速航行するも、やはり浅くなる一方。ついにはプロペラが泥を巻き上げて、水中に泥煙を立てる始末…。これではいけません。少し後進をかけてから、河道を直角に横断し、澪筋を探ることにしました。
(このあたり、航路情報を含めて、後ほどまとめてみようと思います。とりあえずGoogleマップをご覧になり、よろしくご想像くだされ…)

ジャングルのような中之島の水辺には、インアウトのボートが横転してご臨終…。ううう、何でこんなくだらない写真を撮っていて、肝心なモノが撮れていないのか(まあ、こういうモノに惹かれるたちではあるのですが…)。

佐藤氏は、中之島の森の向こうに顔を出す、坂川放水路の松戸水門に惹かれていたようでしたが、双眼鏡で上流を偵察すると、河道中央に杭の列のようなものも見えるなど、若干の不安もあるので、今回は大事を取って、ここまでとさせていただきました。
【撮影地点のMapion地図】

カヤックが一艘、遡上していったきりで船影もなく、堤防上や水辺にも人影が乏しい上、高い堤防で、街や道路のざわめきからも遮られているとあって、その静けさは天下一品。佐藤氏も、堤防の「防音効果」には、驚いておられるようでした。

写真は、松戸の市街地付近で見た、二径間の樋門。角に施された石材の装飾が、いかにも古典的です。佐藤氏にお訊ねすると、「赤圦樋門」と即答! 間髪いれず名前が出てくる「水門先生」の頼もしさ、鬼をもひしぐ(?)ものがあります。
(21年7月18日撮影)
(『水門先生と水路行…4』につづく)

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