芝川に寄り道…4

(『芝川に寄り道…3』のつづき)

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1081017.jpg中央の堰柱上部に掲げられていた、青銅風の銘板(上写真)。竣工は昭和39年3月とありました。巻上機室からの樋が正面に下がり、さらにクラックからの水垢もあって、鑑賞には具合のよい状況とはいえません。

上青木橋の上から下をのぞくと、ワイヤーは油気がほとんどないものの、ちゃんと扉体を吊っているようです。僅かに開いた扉体の下からは、流入する水音が聞こえました。

1081018.jpg同じく橋の上から反対側、親水公園となった旧芝川を望んだところ。

青木水門内外の水位差を考えると、ここも一種の「水位低下化河川」になるのでしょうか。すると、下流の領家水門のあたりでは、ポンプアップして新芝川に排水しているのかな?


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1081020.jpg水門の東端から、改めて新芝川の広々とした水面を眺め、しみじみ。あそこに見える橋は、確か汐入橋…。過去ログ「新芝川…3」のときは、あの4本下流にある、白鷺橋まで上がってこれたんだよなあ…。

せんないこととは知りながらも、水深もありそうで、幅も充分な水路を前にすれば、ブツブツと始まってしまうのが水路者の業深さ。いつの日か情勢が変わって、我が艇で青木水門を仰げる日が来ることを祈りつつ、ススキそよぐ秋の芝川畔を後にしました。


(24年10月21日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 芝川 旧芝川 青木水門

芝川に寄り道…3

(『芝川に寄り道…2』のつづき)

1081011.jpg水門の手前には、高水敷と同じくらいの高さで土堤が築かれ、本流との間を隔てていました。増水してここを越流しないかぎり、水門は芝川と接することは、もはやないといってよい状態なのですね。

水門としての機能は、なかば期待されておらず、堤防の一部と化したとあっては、少々外観が荒れているのも無理はありません。


1081012.jpgもっとも、右径間の扉体からは、ザーザーと水の落ちる音が聞こえ、土堤を透かしてわずかながら導水されていることがわかりました。親水公園である、旧芝川への水がここから取られているようです。

扉体の前をよく見ると、こちらも低くはありますが、角落しがはめ込まれており、扉体との間に落差を作っていました。


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高水敷から巻上機室を見上げて。水門の上、秋空に高圧線がさあっと横切っているのが、どこか爽やかな感じの眺めでした。

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1081015.jpg堤防道に戻って、管理橋の橋詰から見たところ。あらら、堰柱にはずいぶん落書きをされてしまっていますね。自転車で買い物帰りのおばさんや、犬を散歩させている人などが頻繁に通り、交通量は少なくありません。

川を眺めながら、楽しそうに話し込んでいるご老体たちもおられ、くたびれた雰囲気とはうらはらに、水門の周りは実に賑やかでした。

管理橋の親柱を見ると、橋名は上青木橋でした。水門と同名でないのがちょっと意外でしたが、地図を見て納得。芝川と竪川放水路にはさまれた、このあたりの地名が上青木で、青木は少し南、オートレース場の敷地あたりからなのですね。
撮影地点のMapion地図


(24年10月21日撮影)

(『芝川に寄り道…4』につづく)

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芝川に寄り道…2

(『芝川に寄り道…1』のつづき)

1081006.jpg道路から水門わきにある小公園に入り、土堤道の上に出てみると、水門が間近に眺められました。この角度から見て意表を突かれたのは、巻上機室の中にある、大きなスパーギヤや操作盤ボックスなど、機械類がほぼ丸見えだということ。

窓の大きさからすれば当たり前なのかもしれませんが、床面から天井まで、ここまで素通しなのはおそらく、初めてです。

昔あったオモチャのロボットに、胸のハッチを開けると、歯車類が見えるように造られているものがありましたが、それを連想される露出ぶり。これで窓がはめ殺しときたら、真夏の点検は地獄のようでしょうね…。

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1081008.jpg竪川樋門から下流側に向かうと、芝川との合流点近くに、こんな格好のよい人道橋を発見。橋の名前は、と橋詰の柵にあった銘板をのぞくと…。

ふれあい橋。
久しぶりに出会いましたわ(笑)。
以前、「ふれあい橋づくし」なんて記事をつくってみたりもしましたが、橋梁愛好家の皆さんの成果を結集して、「全国ふれあい橋名鑑」みたいなサイトができたら、面白いだろうな…と妄想。

1081009.jpgふれあい橋の真ん中から下流側を見ると、芝川・新芝川と竪川の合流点が一望できました。右手奥には、目指す青木水門…旧芝川の分流点も見えます。秋晴れの空の下、川面もさざ波一つなく、実に穏やか。

それにしても…と、眺めているうちに、ある感情が湧きあがってくるのを、抑えることができませんでした。低水敷は幅も十分だし、水を湛えていかにも可航河川らしい表情、過去ログ「新芝川…3」のときに、ここまで到達できなかったのが、今さらながら、もどかしさとなって込み上げてきたのです。

今は「新芝川再訪…6」でも紹介したように、フェンスで閉鎖されているので、かなわぬ夢となってしまいましたが、水路の状況から見れば、我が艇でここまで到達するのは決して難しくはなかったであろうだけに、やはり、残念でならないのです。青木水門を、艇から見上げてみたかったなあ!

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半ば走って、青木水門のそばに到着。各所で紹介されているので、状態があまりよくないことは知っていましたが、実見してみると、そのうらぶれた雰囲気は予想以上。同じ旧芝川の河口にある、領家水門(『新芝川再訪…1』参照)とは、ずいぶん扱いに差があるように思えます。

やはり左径間が、錆びた鋼材の角落としを重ねて塞がれてしまっていること、その左にある水位観測機器らしいものも赤錆びているため、廃墟然とした感じを受けるのでしょう。さらにもう一つ、廃墟感を助長するようなものがあることに、今回訪ねて気づかされました。
撮影地点のMapion地図

(24年10月21日撮影)

(『芝川に寄り道…3』につづく)

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タグ : 竪川(川口市) 芝川 竪川樋門 青木水門 ふれあい橋