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新屋水門…1

302001.jpg7月25・26日はお休みをいただき、家族旅行を兼ねて秋田へ行って来ました。早々にばらしてしまえば、八郎潟防潮水門にある閘門を訪ねるのが主目的でしたが、初めての秋田ということもあり、方々を観光して楽しんできました。

飛行機が旋回し着陸態勢に入って、間もなく見えてきた美しい長汀。海岸砂丘と、それに生い茂る防砂林を目にすると、日本海側に来たんだという実感が沸き上がってきます。

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まず立ったのは、秋田市を代表する大河、雄物川畔です。3種類のトラスが一対づつ、6連に渡って架けられた美しい橋は、昭和38年竣工の雄物新橋。下流に見える国道7号線雄物大橋の向こうは、日本海へそそぐ河口です。

ご存じのように、7月半ばの豪雨により、痛ましい被害を受けたご当地のことは大きく報じられ、我々も予定していたことはいえ、向かってよいものかどうか迷ったのですが‥‥。
宿ほか、予約をした先の皆さんより「ぜひお越しください」との声があったことに背中を押され、お土産を持参し、お見舞いも兼ねて訪ねてみようと思ったのでした。

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増水時の被害を彷彿させる、高水敷にうずたかく積もった木っ端クズや、乾きかけひび割れた泥濘を踏んで、最初に訪ねた物件はこちら。雄物川の流れに面して立つ、三角屋根にガラス張りの巻上機室2基‥‥遠目には、どこからどう見ても水門そのものです。

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木っ端クズをバキバキと踏みしだきながら、表面を見ようと、苦労して歩みを進めここまで出てきました。扉体に見えたのは、鋼製の格子‥‥ここは水門の吞口に違いないのですが、川表におわす、下手な水門より水門らしいコイツ、実は水門ではなかったのでした!

302005.jpg"堰柱"の堤防側にあった銘板を掲げて、正体を明かしましょう。正式名称は「新屋水門スクリーン」、竣工は昭和49年と、外観から受けた印象よりずっと古いですね。竣工後しばらくしてから、設備の更新が行われたのかもしれません。

水門閉鎖後の開放時、流速による浮流物の流入を防ぐため、格子を併設している水門は都内でも見られますが、全く独立して、しかもご本尊より水門らしく(次回ご覧に入れます)あつらえてあるとは! 面白いですね。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月25日撮影)

(『新屋水門…2』につづく)

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タグ : 雄物川旧雄物川新屋水門秋田市