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6月7日の隅田川…1

(『6月7日の岩淵水門』のつづき)

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岩淵といえば、ここを定繋地とする国交省の清掃船を見ることができるのも、楽しみの一つです。こちらは「ちどり」。フネ離れというと失礼ですが、重機を思わせる外観が特徴のカタマラン。平成29年10月「隅田川上流のフネブネ」で見たときとくらべると、塗色がだいぶ色褪せてきましたね。

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いま一隻のカタマラン清掃船、「水明号」を船尾側から。豪雨の後だからでしょう、水線付近は泥色に染まっていました。

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少し下れば、日本化薬専用渡船の「しんでん」も。船尾に引っかかった浮流物が溜まっていて、豪雨時の厳しさが想われました。

ところで、以上3隻、揃って下流側へ船首を向けてもやっていますね。通常は流速もそうないので問題は起きないのでしょうか、今回のように豪雨でゴミが流れてくるとなれば、平たいトランサムではこのように溜まって、抵抗となり最悪ロープが切れ、転覆の危険も考えられます。やはり川舟のセオリーに沿って、上流に船首を向けて繋留するのが無難ではありますね。

252054.jpg少し下り、下水道局神谷ポンプ所と樋門が見えるところにあった、水上バスも横付けできそうな立派なポンツン桟橋の船着場が。前回通ったときもあったかな? 例によって、気づいていないだけだとは思いますが。

この下流、新神谷橋の近くに、水辺ラインの寄港地である神谷船着場がありますから、水上バス用とは考えづらいですね。防災船着場の名目で造られたのでしょう。
撮影地点のMapion地図

252055.jpg‥‥しかしまあ、浮流物が目立ちますね。荒川でも結構見られましたが、河道が狭く、また新河岸川からの合流がある分濃縮(?)されるのか、すごく増えた気が。

ぶつかったらステム(船首材)のFRPが欠けてしまいそうな、大きなものも少なくありません。写真はその中でも群を抜く大きさだった合板! タタミ一畳はあったでしょうか。くわばらくわばら、衝突したらタダでは済みますまい。

(令和2年6月7日撮影)

(『6月7日の隅田川…2』につづく)

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タグ : 隅田川 清掃船 渡船

6月7日の岩淵水門

(『6月7日の旧岩淵水門』のつづき)

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転回して下流側へ向き直り、現岩淵水門とご対面。話には聞いていましたが、これまたずいぶんとマダラな‥‥。第3径間(右側)の扉体のみ塗り替え済み、第2径間は従来のまま下塗りが露出した痛々しい状態、第1径間は少々色褪せて、と三者三様。

252047.jpg歓声が聞こえてきたので、ふと水門右手の堤防に目を向けて一枚。美しい新緑の法面が目に快く、天端の堤防道は自転車に乗る人や、散策する人たちで賑わっていました。

狭い街場で育ったこともあり、子供時代、こういう広々とした「土手のある生活」に憧れていた面もあって、人の行き交う堤防を眺めていると、何かウキウキするような、楽しい気分にさせられるのでした。

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中央、第2径間をくぐりながらぐっと仰いでみたところ。2本の堰柱は耐震補強で、鋼板による巻き立てがなされたのは以前も拝見しましたが、引き締まった、より頼もしい感じがしますよね。

それだけに、丸窓を側面に配した、特徴あるデザインの巻上機室の壁面、老いが目立つようになってしまいました。ここは堰柱とバランスを取って、エポキシ塗装でもしてあげたいところです。

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‥‥そんなことを考えながら、くぐって振り返ったところ‥‥えっ、巻上機室に補修の痕が! やはり相当くたびれてるんですねえ(実は、前回訪問時すでにこうなっていたのですが、今回ようやく気づいた!)。予算なのか、他の理由があるのかは知りませんが、いっぺんに補修工事をするのは難しいのでしょうか。

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少し距離を取って下流側から。首都を貫流する都大路・大川、その流頭部を護るかなめの水門だけに、機能のみならず、体裁にも気を配ってやっていただきたいものです。

何分豪雨の後とあって、河水は泥色に濁り、浮流物も少なくありません。予定している石神井川への進入、この分では大丈夫かしらと、若干不安になりましたが、まずは衝突してステムを傷つけないよう、慎重に下航してゆきましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年6月7日撮影)

(『6月7日の隅田川…1』につづく)

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タグ : 岩淵水門 隅田川

6月7日の旧岩淵水門

(『6月7日の荒川、ほんの少し』のつづき)

252041.jpg岩淵に到着、荒川・隅田川の分流点から少し上流へ上がり、転回して旧岩淵水門に久しぶりのご挨拶。

緊急事態宣言解除から間がないとあって、水際には多くの人が見られ、結構な賑わい。水門に寄せようと岸に近づくと、バーベキューでもしているのかいい匂いが。穏やかな好天も手伝って、久しぶりの開放感を楽しまれたことでしょう。

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しかし、こうも水際に人出があると、あまり水門に近づくのもはばかられそう。というわけで、ソーシャルディスタンス(でもなんでもない)を取っての逢瀬となりました。光線もいま一つなので、扉体の継ぎ手などディテールもつぶれ気味でしたが、鮮やかな赤の扉体は健在です。

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252044.jpg裏側に回ってみようと、分流点へ。旧岩淵水門の管理橋で渡る“島”は、水際が石組の法面で降りやすいとあって、まあたくさんの釣り人さんが。意外と沖まで投じられている釣り糸を巻き込まないように、慎重にまいりましょう。

ご存知のとおり、現岩淵水門を造った際、現地保存された旧水門に負担がかからないよう、堤防の一部を切断して、新たな分流点・通船路としたのです。

魚探の感へ目を落とすと、切断箇所に入って間もなく、水深がぐっと上がって、再びゆるやかに下がってゆくのを見ることができました。かつてここに堤防があったことを、感じさせる河底地形(?)であります。


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裏側‥‥いや、下流側といった方がいいかしら。こちらは扉体が隠れるので、絵的には地味になりますが、扉体の構造やコンクリートの継ぎ目など、ディテールはくっきり。戦前の大形水門らしい風格が堪能できます。

現岩淵水門も、耐震補強や塗り替えなど工事があったと聞いています。そちらの変化も記録しつつ、隅田川を流頭部から下ってゆきましょう。
撮影地点のMapion地図

(令和2年6月7日撮影)

(『6月7日の岩淵水門』につづく)

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タグ : 旧岩淵水門 荒川 隅田川

4月29日の川景色

(『4月29日のフネブネ…2』のつづき)

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落穂拾い的に4月29日の川景色を。豊洲運河、農水省の深川倉庫跡地(平成27年、『8月31日の豊洲運河』に解体中の写真あり)、倉庫が取り壊されて以来長きに渡って工事中ですが、このところジブを高々と掲げたクレーンが並んでおり、それもだんだん数を減じてきたところ。

何ができるのかは知りませんが、基礎工事が終わりに近づいたということでしょうか。澄んだ青空に紅白のジブが映えて、爽快な眺めではありました。

250012.jpg日本橋川との丁字流を右折して、おなじみ神田川の不燃ゴミ積み替え施設、三崎町中継所の前を航過。この日はバージと曳船のもやう姿はなく、少々寂しい光景ではありました。

まあ、バージがいなければいないで、護岸にボルト留めされたゴムフェンダーや、点々と設けられた繋留用のアイ(鉄環)など、ディテールが観察できるチャンスではあるので、興味深く拝見。


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お茶の水橋の下から望んだ、これもおなじみ巨大足場。御茶ノ水駅の改築工事も佳境に入ってきて、長い間眺めてきたこの足場も、撤去のスケジュールが見えてきたのではないでしょうか。もはや川景色の一部と化していたこれも、いつかは取り去られる運命、しっかりと記録しておこう‥‥。

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東武線の隅田川橋梁に併設される人道橋、「すみだリバーウォーク」と名付けられたそうですが、この日見てみたかぎりでは、ほぼ完成しているようでした。

延長のほとんどは下流側に沿って設けられ、西岸近くのみ上流側から入り、構造の中をくぐって下流側へ出るつくり。川を行き交うフネブネはもとより、鋼橋の構造も堪能できと、その筋の方にとっては、まさに一粒で2度おいしいといってよいでしょう!

250015.jpgちょっと片寄ってしまいましたが、桁の真下から仰いで。思ったより幅があり、人の行き来だけなら余裕は十分ありそう。上流側からは、原形を損なわない橋の姿が眺められるのもいいですね。

聞いたところでは、4月中に供用予定だったところ、コロナ禍の影響で6月に延期されたのだそう。供用されたら、ぜひ一度渡ってみたいです。

(令和2年4月29日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 豊洲運河 神田川 隅田川 三崎町中継所

4月29日のフネブネ…2

(『4月29日のフネブネ…1』のつづき)

250006.jpg隅田川に戻ったところで、先ほど別れた「建設河清第1号」と再びの出会い。

狭水路での作業中とは打って変わって、船尾に噴流を白く盛り上げ、文字通り“爆走”(?)する姿を見ることができ、ちょっとトクした気分に。



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吾妻橋をくぐって、観光汽船の浅草乗場にふと目をやると‥‥好天の日中にもかかわらず、乗船待ちのお客さんが全くいない異様な光景。コロナ対策で運休中のため当然ではありますが、非常事態を象徴するようなシーンに思えて、しばらく見入ってしまいました。

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東雲北運河、木村造船所にはどんな船がいるかな‥‥と近づいてみると、これは神田川のゴミ運搬で顔なじみ、曳船「第30中島丸」と、バージ「中島第五八号」が寄り添うように憩うているのを発見。横抱き繋留のスタイルは三崎町中継所でのそれと一緒ですが、どこかリラックスした、ホッとさせる雰囲気じゃありませんか。

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その奥、墨田川造船の前まで来て、アッと声を上げました。前回4月4日、建屋の中で建造中だった「みかづき」もそろそろ進水したろう、と期待していたのですが、建屋のシャッターは閉まっていたにもかかわらず、艤装桟橋に「みかづき」の姿はなし‥‥。

これはもしかして、進水早々、辰巳埠頭の艤装桟橋に回航されてしまったのでしょうか。大型船であれば、船橋やマストなど上部構造を重ねた後では、橋がくぐれなくなるでしょうからね。惜しいことをしました。

250010.jpg10年近くも墨田川造船に通っていて、今回ようやく気づかされたことが一つ。工場建屋の奥には本社社屋がチラッと見えるのですが、ご覧のとおり時計台が設けられていて、しかも屋根の上にある風見が、なんと帆船の形!

いや、洒落てますねえ。「みかづき」には会えなかったけれど、これに気づけたことはちょっとした感動で、マイナスを取り戻せたような気分になったものでした。

(令和2年4月29日撮影)

(『4月29日の川景色』につづく)

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タグ : 隅田川 東雲北運河 清掃船 曳船 墨田川造船