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8月5日の落ち穂拾い

(『「エメラルダス」を探して…2』のつづき)

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「アルビオン」「エメラルダス」を見に行った、8月5日の道々に出会った船などを、うかつにもまとめ忘れていました。落ち穂拾いというと彼らに悪い気もしますが、とり急ぎここにまとめます。

隅田川の清掃船基地、都建設局第一建設事務所・厩橋分室。大小の清掃船がもやう船溜ですが、その中に見慣れない船を発見。最近就役したのでしょうか、単に気づかなかっただけかも。

押船「すみだ1号」とプッシャーバージ「すみだ2号」、ユンボを備えたその姿からして、清掃船が拾い集めてきたゴミをまとめ、処分場に運ぶゴミ運搬船ですよね。今までは「第1すみだ丸」がその任に当たってきましたが、いよいよ世代交代でしょうか?

222032.jpg佃水門の前を通ったところ、右径間が半ば閉じられていました。巻上機室の側面には、「水門閉鎖中 航行注意 佃水門 工事中」と横断幕が掲げられ、その左を読み下すと、7月30日から来年2月28日までの予定とありました。

扉体や巻上機室をごっそり造り替えるような、大規模な設備更新というわけではなく、単に整備といったレベルのようですね。

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東雲北運河、木村造船所前には、山吹色の塗色も鮮やかな通船「第二十五東港丸」が静かにもやっていました。船底色もきれいなことから、上架再塗装して間もないのでしょう。

あっ、建屋の向こう、レールに乗った船台にも、上架されている艇が見えますね。

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おお、警備艇だ。こちらでも警察船艇のお世話をされているのですね。船名は「だいば」、トランサムのジンクにびっしり貝が付着していることから、清掃と再塗装で上架されたばかりなのでしょう。ペラや舵が黄色く塗られているのが印象的です。

しかし、最近は船底塗料も良くなって、少し汚れてはいるものの、ハルには貝がほとんどついていません。私の艇もノリなど海藻のたぐいは付着しても、貝はそんなに付かないことから、昔とくらべて楽になったなあとしみじみ。

222035.jpg最後はトリ好き写真で失礼します。羽毛も生えそろって、そろそろ飛ぶ練習を始めるころと思われる、ツバメの巣立ちビナ。

羽毛の模様はもう成鳥に近いですが、口の端やくりくりした目に、ヒナらしい甘え盛りの雰囲気が残っていて、まあ可愛らしいこと! 酷暑を乗り切って、元気で長途の旅へ巣立つことを願ったものでした。

(30年8月5日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 隅田川 春海運河 東雲北運河 佃水門 警備艇 通船 清掃船

「エメラルダス」を探して…2

(『「エメラルダス」を探して…1』のつづき)

222026.jpg吾妻橋をくぐる直前、視界の左端に入ってきた銀色の反射。あれかな? 西側の径間をくぐってみると‥‥。

いや~、ようやく捕捉であります「エメラルダス」! 船着場に着桟中だったのですね。テラスには人だかりが‥‥と思いきや、乗船前でお客さんはまだ待合所の中ということもあるのでしょう、人けもなく静かでした。


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まずは舵そのままでスロットルをしぼり、サイドビューから。一見して「松本型」1番船、「ヒミコ」をなぞった窓配置であることがわかります。甲板室のラインは、後端の盛り上がりと、ブリュスター銃座っぽいアレが失せた分、若干おとなしめな印象を受けました。

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222029.jpg転回して接近しつつ、右舷前方より。操舵室周りは窓配置の線を整理(?)したせいでしょうか、「ヒミコ」よりすっきりした感じに。すぐ後ろ屋根上、可動式の翼みたいなギミックも健在。

先輩2隻と揃えた、ごつい水密扉っぽくデザインしたドアも素敵。恥ずかしながら、近づいてみて初めて気づいたんですが、「EMERALDAS」の前に「QUEEN」がつくのですね‥‥。

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識別点、というと大げさですけれど、「ヒミコ」「ホタルナ」と全く異なる雰囲気を発散していたのが、このおいど‥‥イヤ、船尾部分。何やら微妙に丸みをつけた、尾翼ともつかぬ突起が2本、側面を延長した形で突き出ていたのです。

適当な例えかどうかわかりませんが、コレを目にした瞬間、板金加工で使う叩き出しの木型を、一発で思い出してしまったおっさん。わかりづらくてすみません。ともあれ、新造船「エメラルダス」の舟航をことほぎ、これから大川筋の華として活躍されることを願っています!
撮影地点のMapion地図

(30年8月5日撮影)

(『8月5日の落ち穂拾い』につづく)

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タグ : 隅田川 水上バス

「エメラルダス」を探して…1

(『英艦「アルビオン」拝見!…4』のつづき)

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河口から隅田川に入って、“捜索”開始。探している船は、奇しくもこの1日前、8月4日に東京都観光汽船が就航させた、松本零士氏デザインの水上バス「エメラルダス」。「ヒミコ」、「ホタルナ」に続く3番船というわけです。

まずは都大路たる、日の出~浅草間の隅田川航路を当れば、いずれ出会えるだろうと踏んだわけです。あっ! さっそく「松本型」が下航してきたぞ!‥‥う~ん、「ホタルナ」でしたか。展望デッキにはお客さんが鈴なりで、川風で涼を取りつつ景色を楽しまれているようですね。

222022.jpg勝鬨橋をくぐってしばらくすると、中央大橋をくぐって早くも2隻目の「松本型」! おお、今度こそ「エメラルダス」かな?

むむ、残念(ごめんなさい)‥‥1番船「ヒミコ」でしたか。就航して早や15年、このレトロフューチャー的な姿も、すっかり隅田川に馴染みましたね。


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222024.jpg「ヒミコ」を見送りながら、佃島は住吉神社に目をやると、おおお、あの幟、普段は佃川派川に埋められていて、3年に一度の本祭のときだけ掘り出されて、掲げられるという‥‥。

すごくレアな川景色に出くわせて、まあ嬉しいこと。今年のお祭りは8月3日~6日だったそう。水路とは密接な関わりのある神様の幟、霊験もあらたかに違いありません。よ~く拝んでおこう。

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結局「エメラルダス」に出会えないまま、吾妻橋まで上ってきてしまいました。これで浅草の船着場にいなかったら、戻って豊洲行きだなあ、などとぼやいていたら‥‥ん? アレは!
撮影地点のMapion地図

(30年8月5日撮影)

(『「エメラルダス」を探して…2』につづく)

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タグ : 隅田川 水上バス 住吉水門

通運丸の複製錦絵から始まる興味深いあれこれ

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上に掲げた絵については、ご存知の方も多いでしょう。川蒸気船・通運丸を題材にした錦絵としては代表的なもので、タイトルは「東京兩國通運會社川蒸氣往復盛栄真景之圖」、明治10年代に野澤定吉という人が描いた多色刷り版画です。

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タグ : 通運丸 川蒸気船 隅田川 絵葉書・古写真

工事中の扇橋閘門を訪ねて…3

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…2』のつづき)

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橋の下を抜けて、工事中の扇橋閘門と正対。う~ん、ちょっとした耐震補強レベルとかと思っていたら、根こそぎ造り替えるような大規模なものだったんですね。

巻上機室や扉体が失せ、二本の堰柱も養生されすっかり外観の変わったゲート周りもさることながら、左手にあった操作室の建物が姿を消していたことにショックを受けました。通航のたびに職員の方に声をかけていただき、開放日には見学させていただいたり(『満漢全席小名木川…4』ほか参照)と、思い出深い建物でしたんでねえ‥‥。

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何分袋小路ということもあり、ここから眺めるよりほかありません。スロットルをさらに絞り、左に回頭しながら接近。護岸の浮き上がりを防ぐためか、左手の水際には土嚢が積み上げられています。堰柱を養生するパネル、この角度から見ると、奥行きがずいぶんあることがわかりますね。

従来とは面目を一新した、見た目にも堅牢そうなゲートに生まれ変わりそうで、楽しみではあります。あっ、もしかして、隅田川東岸の更新水門たち同様「統一デザイン」になるのかしら? 都江東治水事務所管内だし、可能性はありそうですね。ともあれ、再来年4月1日からの再就役(都建設局PDF『扇橋閘門耐震補強工事に伴う扇橋閘門閉鎖のお知らせ』参照)を待つとしましょう。

220063.jpg竣工時の姿をあれこれ想像しながら、反転して西行。閘門様みたいに、一般供用初日に一番乗りで通航できたらいいなあ‥‥。

これまた魅力的な豆曳船、「30東庄丸」を一枚。操舵席のハードトップがない、低く抑えたシルエットに、船首近くのごついキャプスタンが目立っていて、小兵ながらパワフルな感じがみなぎっています。


220064.jpg帰路に空を見上げると、まあ、春海運河にいたころとは打って変わった、悔しくなるような青空。巡視船を撮っているとき、どうして晴れてくれなかったかのかと、天に向かって文句の一つもつけたくなります。

写真右手、鋼管矢板を打った護岸が、従来のそれより大きく前進していることがわかりますね。護岸がより頑丈になり、テラスも拡幅されるというわけでしょう。


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隅田川に戻って遡上、両国ジャンクションを見上げると、おお、すっぽりパネルで覆われて、こちらも工事ですか。まことインフラには、不断の整備が欠かせないことを実感します。ううしかし、空はさらに、抜けるように青く澄んできた‥‥ギギギ(泣)。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…1』につづく)

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タグ : 小名木川 隅田川 江東内部河川 扇橋閘門 閘門 曳船