大洲閘門ふたたび…1

201001.jpg1月2日は、例年通り阿波大杉神社‥‥あんば様へ初詣。航行安全をお祈りした後、昨年のお札を納めて新しいお札をいただきました。あんば様の霊験で、昨年も一年間無事故で楽しむことができました。今年もよろしくお願いいたします‥‥。

参拝後はこれも例年通り、水郷散歩をすることに。しばらく訪ねていなかった、潮来は前川の水位低下化区間を守る、大洲閘門に向かうことにしました。


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曇り空の下、大洲閘門の北側に到着。道路は閘室上を渡っており、右手のゲートが前扉室(水位の高い方)で、潮来市街側。左手が水位低下側に接する後扉室で、北浦(鰐川)の方向です。

ここから見ると、極小閘門とはいえ、閘室の全長が結構あることがわかります。およそ20mくらいでしょうか。

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橋の上から後扉室を見下ろして。前回訪ねたのが20年の2月10日(過去ログ『大洲閘門…1』ほか)ですから、実に9年ぶり。前回からくたびれた雰囲気だったのが、さらに星霜を経て、もはや枯れた感じに。

閘門の向こうはよい釣果が上がるのか、数人の釣り人さんが棹を振るっています。堰柱の上には、数羽のハトが静かに鳴きながらくつろいでいますね。どうやら、巻上機室(単なるステンレス薄板のかぶせものですが)の中に巣を作っているようです。

201004.jpg後扉室の扉体をアップで。極小閘門なのに、フック式二段ゲートをおごったのはなぜだろうと、前から疑問に思っていました。堰柱高さを抑えたいから? でも、恐らく停止スイッチを押す長い棒が、ご覧のとおり上に突き出ているので、あまり意味をなしていない気もします。

扉体の上端には、ハトさんのフンが点々と(笑)。住み心地は良好のようであります。



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東側の河畔に降りて、屈曲の外側からズームでたぐってみました。少し晴れ間がのぞいてきて、明るくなった水面に二つのゲートが倒立像をつくる、静かな水門風景。

周りは冬枯れでもこんなに草が茂っており、道路側から眺めるのとまた違った、一種廃閘門のようにも見える角度。釣り人さんが去ってしまうと、時々走り抜けるクルマの音のほかはなく、枯れた川景色を前に、しばし静けさを楽しみました。
撮影地点のMapion地図

(29年1月2日撮影)

(『大洲閘門ふたたび…2』につづく)

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タグ : 大洲閘門 前川 水郷 閘門 阿波大杉神社

草林樋門を訪ねて…1

143001.jpg明けて1月2日は、毎年恒例のあんば様(阿波大杉神社)参り。例年どおり賑わう境内を楽しみながら参拝、昨年のお札を収め、新しいお札をいただきました。

訪ねるたびに増えてゆく、豪奢な彫刻を施した門や神殿を眺めていたら、軒先に玉のようにふくらんだスズメさんを発見。色鮮やかなお飾りに囲まれているせいか、見た目以上に福々しく、トリ好きとしては新年早々、まさに眼福であります!

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143003.jpg参拝後も例のごとく、のんびりと水郷ドライブ。爽やかな冬晴れとあって、広大な水郷風景や水門たちにカメラを向けるのも、一段と楽しくなります。おなじみ大割閘門も、冬の陽射しを浴びて気持ち良さそうですね。

潮来で昼食をとった後は、寄り道をしつつ十六島をひたすら東へ。下の写真は、公官洲と大倉の間を東西に走るエンマの、この橋から西を見たところ。田んぼの中をまっすぐにのびる水路、はるか彼方に横たわる東関道の高架と、十六島らしい、胸のすくような風景が味わえました。

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143005.jpg南下して与田浦を渡り、エンマの一本に沿った道に出ると、前方にこじんまりとした家並みと、利根川の堤防が見えてきました。十六島名物、大河沿いの微高地に点在する集落の一つです。

水郷、特に十六島に魅せられてからこの方、集落や閘門をともなった「出入口のエンマ」に惹かれてきました。加藤洲、仲江間しかり、近くは昨年訪ねた切合水門(『謎の切合水門…1』ほか参照)‥‥。極小閘門への興味から始まった訪ね歩きが、次第に周囲のエンマや集落を含めた、ワンセットに魅力を覚えるようになったのです。

この地に閘門がないことは、航空写真でわかっていましたが、十六島にある「出入口」で未探訪はここだけということも手伝い、やはりこの目で見てみたいと、こうして訪ねてきたのでした。
撮影地点のMapion地図

(26年1月2日撮影)

(『草林樋門を訪ねて…2』につづく)

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タグ : 阿波大杉神社 与田浦 大割水路 大割閘門 閘門 水郷

謎の切合水門…1

112001.jpg正月2日は毎年恒例の水郷詣で。まずはあんば様…阿波大杉神社に参拝し、昨年のお札を納め、新しいお札をいただきました。こちらのお世話になって以来我が艇も無事故、かつて川舟乗りの信仰篤かったお社とあって、お守りの霊験もあらたかですね。

お参りの後は潮来で昼食を済ませ、常陸利根川を渡って十六島入り。以前から気になっていた、ある水門をつぶさに検分してみたくなり、好機到来とばかりに潮来大橋を渡ってから右折、十六島の北岸をひたすら東へ。

112002.jpgJR鹿島線の高架をくぐり、常陸利根川畔をさらに東へ走ることしばらく、目的地の水門に到着。エンマの出口が、集落に守られるように囲まれているのは、加藤洲閘門や仲江間閘門でも目にした十六島独特の風景ですが、ここもそんな出口の一つなのでしょう。

少し東に行きすぎたところから、堤防を登って水門に近づいてみると、堤防上は何か改良工事の最中なのか、重機のキャタピラ痕や、ご覧のような鉄板が敷いてある部分もありました。
撮影地点のMapion地図

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112004.jpg広大な冬枯れの常陸利根川を背景に、初対面の一枚。ある意味ごく平凡な、これといった特徴のない小型水門…いや、堤防は切られていないから、樋門になるのかしら? ともあれ、水郷らしい開けた川景色とともに、水門を眺められるのは楽しいものです。

一見して、螺旋階段の存在や、電線が来ていないことからも、扉体の巻上装置は手動操作であることがわかりました。正面…もとい、裏面から見てみると、扉体を吊っていたのはラックでなくスピンドル。仕組みから考えても、運転の頻度はそう多くなさそうですね。

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左側の堰柱にあった銘板。名前は「切合水門」、昭和58年3月の竣工。幅2.6m、高さ3.2m、長さ15.8mは、堤防内を貫く樋管の寸法でしょうか。

このあたり、地図上では香取市磯山なのですが、十六島は土地改良時に由来するのか、同じ地名が飛び地のように散らばっている例が多く、この場所を指す地名としては、いまひとつ信用が置けないような気がします。水門名となった切合が、本来の地名なのかもしれません。


(25年1月2日撮影)

(『謎の切合水門…2』につづく)

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タグ : 阿波大杉神社 切合水門 常陸利根川 水郷

萬右衛門川の面影…1

83001.jpg1月2日は、毎年恒例のあんば様(阿波大杉神社)初詣の後、那珂湊まで足をのばしお墓参りをしてきたのですが、合間を見て先日「那珂川にも走っていた川蒸気」でも少し触れた、萬右衛門川を見てきました。

とはいってもあまり余裕がなく、ほんのかじった程度にとどまりましたが、かつての運河の面影を味わうことができ、短時間ながら充実したお散歩となりました。

まずはあんば様に昨年のお札をお返しし、今年一年の航行の安全と皆様のご多幸を祈願した後、新しいお札をいただいて境内を少し散策。

83002.jpg厳しいご時世にもかかわらず、例年と変わらない賑わいだったのは何より。以前も触れた「平成の大造営」はなお継続していると見え、昨年はなかった建築物が竣工しており、豪壮さに磨きがかかっていました。

拝殿裏にある神木・三郎杉の周りにも、いくつかパーツ(笑)が追加されていたのはよいものの、鳥居には柵がされて、囲いの中に入れなくなっていたのは残念でした。三郎杉を見上げつつ、樹皮に手を触れるのを楽しみにしていたのですが。

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那珂湊まで一気に走り、さて、萬右衛門川です。
最初に目指したのは、前回訪ねたときに見た、あの古そうなRC橋。あそこなら那珂川も近く、合流点(あるいは分流点かもしれませんが)に水門でもあれば、あわせて観察できそうだったからです。

改めて眺めてみると、全長7~8mの可愛らしささえ感じられる小橋です。一見したところ、竣工後6~70年経っていそうな雰囲気ながら、表面が妙にきれいなのが気になりました。近年に補修工事があったのでしょうか。
撮影地点のMapion地図

83004.jpg親柱の銘板を撮ってみました。手の影が写ってしまった…。南側、向かって右の親柱で、平仮名で「むつみはし」とあります。漢字で書くと「睦橋」。上の写真の右親柱に、漢字の銘板があったのですが、汚れで判読が難しくなっていました。

現状の表面は、やはり近年の補修によるもののようで、他の親柱は表面が剥離して、隠されていた銘板の本来の天地が露出していました。上塗りしたのですね。




83005.jpg同じく南側、向かって左の親柱にあった銘板。「昭和二十七年六月竣功」とありました。戦後間もなく架橋されたのですね。この年が、萬右衛門川が現在の姿に近い状態へと河川改修された年代と思って、間違いないでしょう。

この手の、戦後間もない時期に架けられたRC桁橋って、何か惹かれるものがあります。以前、南房総の山中や海岸線沿いをクルマで走った折、谷筋や小河川にこの橋とよく似た造作の小橋が次々と現れて、ハンドルがおろそかになる思いでした。黒々と変色し、苔むしたコンクリート橋って、いかにも星霜を経た風で、しかも鋼橋とはまた違ったひなびた雰囲気があって、いいものですね。

(24年1月2日撮影)

(『萬右衛門川の面影…2』につづく)

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タグ : 阿波大杉神社 萬右衛門川 那珂湊

江戸崎にて

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1月2日は、毎年恒例のあんば様(阿波大杉神社)に初詣を兼ねて、艇の新しいお札をいただきにお参り、帰りはこれも例によって、水郷散歩を楽しんできました。

昨年と違ったルートで稲敷市に入り、写真のステキなタイドアーチの橋詰で、水郷風景を堪能しつつ小休止することに。幸い穏やかによく晴れた日で、水辺の空気もさわやかです。
撮影地点のMapion地図

48002.jpg橋の名前は、大正橋。霞ヶ浦に注ぐ小野川に架かっており、市役所や農協もほど近い、稲敷市の中心部に架かる橋だけあって、どこか風格が感じられます。親柱もシンプルかつ品よくまとめられて、周囲の広々とした風景によく似合う、好ましい雰囲気。

このあたり、江戸崎といって、北から半島状に台地が張り出した、その名のとおり岬の地勢で、干拓が進む前は「江戸崎入」と呼ばれた深い入江が台地の周囲を洗い、近代まで水運の要衝として栄えていました。
もちろん、通運丸ほかの川蒸気船も、寄港地としていたところで、水運趣味的には気になる土地でもあるのです。

48003.jpg橋の西詰から北、霞ヶ浦がある方向を見ると、いにしえの「江戸崎入」を髣髴させる広々とした水面が広がり、高水敷には葦が茂って、水郷情緒あふれる眺め。低い水際に艇がびっしりもやっているのもいい感じです。

江戸崎は、小見川や木下同様、かつては水運の街として栄えただけあって、稲敷市の一部となった今も、その矜持は衰えていないようです。
老舗旅館を改装した観光案内所の発信するウェブサイト「えどざき笑遊館」の内容の濃さ、特に歴史に関する記事の素晴らしさに、この街の人々の郷土に対する、深い愛情を見た思いがしました。

48004.jpg今回はあんば様が最優先、それに水郷にも見たいものがあったので、江戸崎探訪はまたの機会ということに。

しかし、橋詰にあるこの稲敷農協(JA稲敷本店)の建物、妙にカッコイイなあ。




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そしてあんば様の境内。毎年お参りするごとに周囲の改築が進み、屋根に光る金具や、そこここに散りばめられた原色の彫刻が目に沁みるようで、実にきらびやか。

例年通り、航行の安全とみなさんのご多幸をお祈りし、昨年のお札を返納して、新しいお札をいただきました。さて、十六島を目指しましょう。
撮影地点のMapion地図

(23年1月2日撮影)

(『加藤洲閘門の色がスゴイ件…1』につづく)

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タグ : 小野川 阿波大杉神社 水郷